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エフェドリンさん 著作 | トップへ戻る | |
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北風は、女王様の鞭が如く。
「さみぃぃ!!」 十一月も後半。今日も気温は絶対零度……まではさすがにいかないが、低温デイズな感じだった。痛い痛い、北風が痛いよ。これだからこの時期の通学は嫌なんだ。 「道定(みちさだ)、マフラーはどうしたのよ? 昨日の朝は巻いてたじゃない」 隣を歩くのはいわゆる幼馴染みの間柄の少女、小雛(こひな)。ちょっと背が小さめで、肩くらいまでのさらさらな黒髪は北風に弄ばれていた。よくこんな日にミニスカートなんか履けるもんだ。 「あー。マフラーは……その……」 昨日ロッカーに入れておいたマフラーは、放課後取り出してみると何者かにずたずたに引き裂かれていたのだ。こんなこと話してもどうせ信じちゃくれないだろうからなぁ…… あのマフラー、妹が誕生日プレゼントに買ってくれたやつなのに。 「『男なら、マフラーなしでも、ホトトギス』そんな精神だ」 「また意味のわからないことを……」 隣でため息を吐く小雛。別にいいじゃねえか。マフラー無くても死ぬ訳じゃないんだし。 「それなら……じゃあさ」 北風にかき消されそうな呟き。なんだ、なんかいつもと様子が違うな。 小雛は俯きながら、手にしていた可愛らしい紙袋から何かを取り出した。 「これ……巻く?」 取り出したるは、いかにも手編みっぽい妙に柄がいびつな白と黒のマフラー。 な、なんですか小雛さん? 何が目的ですか!? 俺のそんな視線に気がついたのか、小雛は顔を赤く染めて叫ぶように言った。 「か、勘違いしないでよね! これはただ暇つぶしに編んでたら完成しちゃって、学校の女の子にあげようかなーと思って持ってきただけなんだから! あんたの首を絞めて殺すために編んだんじゃないんだからね!」 「当たり前だ!」 手編みのマフラーで絞殺されるとか、確実に怪談話ができあがりそうじゃねえか! 『怪奇! 巻くと首が絞められる呪いのマフラー!』みたいに。 「いいから、どうするの?」 ぐいっと毛糸のほつれがちょくちょく見られるマフラーを差し出してくる小雛。顔は地面を向いたまま。さっきこいつが大声を出したせいでご近所さんが注目してるのがこっ恥ずかしい。朝の洗濯に戻れ主婦たち。 どうするか。どうするべきか。でも正直いま寒いし。 「じゃ、じゃあ……」 そっとマフラーに手を伸ばした。 その時だった。 「その手を引っ込めるんダ! 廣瀬道定!」 朝の住宅街に響く英語なまりの低音ボイス! およそ現代日本で聞くはずがないパカラパカラといった馬蹄音! そしてこのプレッシャー! アムロかシャアか、はたまた暴れん坊将軍か!? 「はァ!」 少し先にある十字路に飛び出してきたのは、馬のシルエット。競馬とかよく知らないが、素人目に見ても速そうな馬だとわかるその逞しくも美しい肢体。 「お前は!」 サラブレッドに跨って、住宅街のど真ん中に現れたのは金髪の男。モデルみたいに整った顔におよそ同じ人間とは思えないスタイルの良さ。端から見ればまさに王子様といったその風体。何故か腰に日本刀を差してるが、ぶっちゃけ漫画の主人公っぽくみえて違和感がない。 「アレクサンドリア・武者小路――」 そう、こいつは! 「ジョン左右衛門!」 「NO!」 馬上で叫び声を上げながら悶絶する金髪豚野郎。いや、太ってはないけどさ。 「僕の名前を呼ぶなと何度も言ったはずダ! アレクか武者小路と呼べと!」 「うるせー。それでなんだよジョン又三郎」 「廣瀬道定。次に名前をわざと間違えたら、USAから貴様の家にICBMをぶち込むゾ。それと用があるのはお前じゃなイ。小雛さんダ!」 そう言って馬上からビシッと俺を指さした。 件の小雛は俺の背後に体を隠し、おずおずと頭だけを覗かせて様子をうかがっている。こいつ、俺以外にはものすごく人見知りなんだよなぁ。 「わ、わたし?」 死刑宣告をうけた罪人みたいに声をつまらせる。 「はイ。小雛さんが二十四日間と十一時間二十分四十八秒かけて編んだそのマフラー、どうかこの僕にプレゼントして貰えないでしょうカ」 「な、なんで知ってるの!?」 「もちろン、スパイ衛星で自宅を監視させてもらいましたかラ!」 「なんという衛星の無駄遣い!」 これはひどい。小雛を監視するならお隣のミサイル基地を監視してろよ。アホみたいな大金持ちだからって、さすがにそれはやりすぎだろ。 「でも、その……」 しかし紙袋とマフラーを抱えたまま、小雛は何か言いづらそうにごにょごにょしていた。なんだ、本当にらしくない。いや、俺以外に対してはこういう態度が普通っぽいけど。 というか。 「そのマフラー、本当は女子にあげるつもりだったんだろ? それならあいつにあげてもいいじゃねえか――」 その一言の直後。俺の背中に愛しさと切なさと心強さと殺気のこもった正拳突きが痛恨の一撃。ちなみに愛しさと切なさと心強さは嘘だ。 「がはっ!?」 前のめりにアスファルトに倒れる俺。こ、呼吸が出来ない……。 「馬鹿じゃないの!? 馬鹿じゃないの!? 大事なことだから二回言ったけど、道定あんた本気でそんなこと言ってるの!?」 な、なんで俺は小雛に殴られて暴言を吐かれなくちゃならんのだ。Mじゃないんだからやめてくれよ。 「……やはり、お前と決着をつけないといけないみたいだネ。廣瀬道定」 なんか剣呑な目つきで俺を睨みながら、なぜか腰に差していた日本刀を鞘から抜き出したジョン左右衛門。おい、銃刀法はどうした我が日本国憲法。刑法だったか? 戦国時代の武者が如く、カッコイイ感じで日本刀を構えたジョン左右衛門は、 「この名刀、『まちゃむね』の錆ニ……」 「え?」「え?」 俺と小雛の、そして野次馬である奥様方の刻が一瞬止まった。スタープラチナ状態。俺たちの間をかけていくのは北風だけ。遠くの方からは猫の喧嘩する鳴き声も聞こえてくる。 「お前いま……噛まなかったか?」 たぶんというか確実に『名刀正宗』って言おうとしたよな。それっぽいし。 だがジョン左右衛門はアメリカンチックに指を振る。チッチッチとかリアルで言うな。 「噛んでやしないサ。この刀の名前は英語読みにすると『まちゃむね』で正解なんだかラ! トマトを『トメィトゥ』と言うようニ。これだから英語に疎い日本人は嫌なんだヨ。英検三級風情ガ!」 押し切ったー! まさか噛んだ名称を正式採用するとは。あの業物っぽい日本刀には本当に同情する。九十九神様まじ可哀相。そしてマチャアキを連想するからもう言わないでくれ。 それよりもだな。 「馬鹿言うな! 俺は英検三級も受かっちゃいねえよ! 五級止まりだ!」 「そういや道定、最初ペンも英語で書けなかったよね」 小雛の一言は北風より沁みる。 「そんなことより渡瀬道定! お前はこの名刀マチャムネの錆にしてくれル!」 「はぁ!」と勢いよくかけ声があがると、ジョン左右衛門を乗せたサラブレッドは一直線に俺へと突進してくる。アホみたいに速い! くそ、このままじゃ新春隠し芸大会常連マチャアキに一刀両断されちまう。そんなことになったら死んでも死にきれん。どうすれば、どうすればいいんだ! 「道定、くるよ!」 小雛の声が響く。というかこいつ、いつの間にか俺の背後から安全圏に離脱してやがるし。 ご近所の人たちも手に汗握って固唾を呑んで見守っている……誰か警察に通報しろよ! 「死ねェ! 廣瀬道定!」 そのとき、疾風が如くのサラブレッドが僅かに首を下げた。 こうなれば! 「てやぁ!」 ガキの頃にターザンごっこで会得したジャングル的跳躍力を発揮し、俺はおよそ二メートル弱ほど跳び上がった。そしてサラブレッドの下がった馬頭に片足を乗せ、 「ヒヒーン!? (エキサイト翻訳;こいつ、俺を踏み台にした!?)」 振りかぶった右拳を、呆然とした表情を浮かべているジョン左右衛門の顔に、お見舞いした。 「アブフッ!」 路上へ転がり落ちるジョン左右衛門。だが俺も着地が上手くいかずに、かっこ悪くその場にうずくまるように倒れた。サラブレッドは心ここにあらずな目で俺を見つめる。小雛は一息吐く。おばちゃんたちは拍手する。だから警察呼べよ。ポリスメン、カモン! 先によろけながらも立ち上がったジョン左右衛門が、荒い息と共に言葉を吐いた。 「さすがハ……僕の目の上のたんこぶ、廣瀬道定だネ」 「普通にライバルって言えよ……」 なんで日本のことわざで言うんだよ。きまってないよ。 「でも僕は諦めないヨ。必ずもう一度小雛さんの手編みマフラーを貰いニ、僕はやってくル! アイルビーバック!」 ヤンバルクイナ! と何故か沖縄にしか生息しない鳥の名前を呼ぶジョン左右衛門。ああ、殴り所が悪かったのかな。すぐにでもMRI検査を受けてくれ。 しかしその声に呼応するかのように嘶いたサラブレッドは、ジョン左右衛門の側にやってくる。こいつ、サラブレッドにヤンバルクイナとか名付けてんのかよ。意味わかんねぇ! 「アディオス!」 パカラパカラと馬蹄音を響かせながら去っていった一人と一頭。朝の静寂がまた住宅街に戻ってきた。野次馬主婦はいつの間にか我が家へと帰ってるし。 だけど俺はいまだ動けない。膝が、膝が痛い。 「こ、小雛……」 地面に突っ伏しながら幼馴染みの名を呼ぶ。彼女はにっこりと天使のような微笑みを浮かべながら、 「じゃあ私、先に行くから」 ミニスカートを翻して(水色と白の爽やかなパンツ)俺を置いていった。 ああもう、朝からこんなんかよ! 「……くそ。昨日道定のマフラーをカッターで切りさいて、わざわざ下手くそっぽく編んだマフラーをツンデレキャラで渡そうとしたのに。あのアホ、いい加減私に告白してきなさいよ。まぁ、妹ちゃんのマフラーをずたずたに出来たからいいけど。気分よかったなぁ」 「小雛ちゃん、おはよー」 「あ。おはよう」 |
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●感想
辻妻泡瀬さんの意見 どうも、読ませていただいたので感想書きます。 わざとらしいツンデレ、「マチャムネ」、エキサイト翻訳など所々のギャグセンスが良く、楽しんで読めました。次から次に流していく主人公の突っ込みも良いテンポだと思います。あと、オチは好きです。 このままいくなら、もっと地の文、会話ともに密度を増やしてスピード感、ドライブ感が欲しいなと感じました。コメディは寒くならないのが大事だと思うので、 ヘタに考えて抑えるよりは過度に過度に詰め込んだほうが一周回って面白くなると思います。映画で言えば「アドレナリン」、ラノベで言えば「耳刈ネルリ」み たいな。 初めての感想なのに何か偉そうに書きましたが、参考になれば幸いです。 ザッキさんの意見 どうも、ザッキです。拝読しましたので感想などを置いていきます。 久々に勢いのある笑いを堪能しました。やはりエフェドリン様といったら、この作風ですよね(勝手に決めつけてますが)。 さらに面白く深みのある作品を、ということですが、個人的には充分に面白いと感じました。 あまり多様な要素を盛り込みすぎても、かえって読みづらくなるのではないでしょうか。 何よりも「内容」で魅せることを意識すれば、自ずと「作風」にも変化が生じ、作品の深みも増すように思います。 気になったところ(一瞬、伝わりにくかったところ)。 >ヤンバルクイナ! と何故か沖縄にしか生息しない鳥の名前を呼ぶジョン左右衛門。 ヤンバルクイナという単語に唐突な印象を受けました。サラブレッドの名前だと判るまでの数秒、「?」が飛び交いました。 オチ。 予想外で見事でした。 まさか、わざと下手なマフラーを編んでツンデレを演じていたとは。あまつさえ、妹のマフラーを切り裂くなんて! そのヒロインとは思えぬ腹黒さに、思わず唸ってしまいました。 タイトル。 言わずと知れた某人気アニメの……でも最後が「!」じゃなくて「っ」だから違うと言い張ったり? 最初、音楽つながりで「低音」かと思いましたが、寒かったんですね(笑 総評っぽいもの。 やはり今作のように「笑い」を重視した軽快な文体こそが、エフェドリン様の個性だと思います。 次々と繰り出されるハイセンスなギャグと、元ネタの判りやすい引用に好感が持てました。 最近は恋愛を主軸とした作品が多いようですので、そろそろ違うジャンルも読んでみたいです。 以前、確か「ロシアンルーレット」というタイトルの掌編を書かれていたと思うのですが、 ああいった少し毛色の違うものもいいですよね。 以上で。 色々と勝手なこと、偉そうなことを書いてしまって申し訳ありません。 参考になりそうな意見が混じっていましたら、どうぞ拾ってやってください。 ではまた。 bottleさんの意見 どうも、覚醒したエフェさんの作品を読んでビビったbottleです。最近主人公を抑え気味にしてたのばっかり読んでたからホント驚きましたよ(汗 感想・批評 ・登場人物について …… 今回も独特のキャラ構成のセンスが良かったです。しかし、やはり主人公の性格、というか言動などが他の作品とどうしても類似してしまいます。主人公だけで も少し細かいプロフィールかなにかを作って、なるべくキャラが被らないようにしてみたらどうでしょうか? ちょいサドめにしてみるとか、敢えて逆にボケ キャラにする等々……。 それと、アレクサンドリア・武者小路の名前をわざと間違える主人公の描写がありましたが、それによって武者小路の名前が混乱するので、もう少し分かりやすいようにしたらいいと思います。 ・文書について ……面白いギャグが所々に散りばめられていて、良かったと思います。しかしその反面、地の文が少し軽快すぎるかな、と感じました。抑圧されていたものの反動でしょうか(笑) 個人的には前作の『キスフレンド』のような丁寧な地の文が欲しかったです。 ・テーマについて ……隊長、テーマが分かりません! 結局何が伝えたかったのか自分にはよく分かりませんでした。まあ、こんなの気にする人なんて結構少数ですが(オイ 以上です。ちなみにICBMを調べてみると大陸間弾道ミサイルの事でした。原潜(潜水艦)に積んで発射するのは潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)かと。 それでは(`・ω・´)ノシ やぎさんの意見 どうもこんにちは。やぎです。 拝読しましたので、感想をば。 これだ、やっぱりエフェドリンさんはこれだよ! と画面の前で一人ではしゃいでました。 はっちゃけたギャグ。ちりばめられたパロディ。そして一味違うヒロイン。 素直に面白かったです。 ストーリーについては、この話はストーリー≒ギャグなので、展開らしい展開はありませんね。しかしながら、最後の落ちでキュッっと話を締めている辺りにうまさを感じました。 さて、その肝心のギャグについてですが、私としてはツボにはまったこともあり、大変楽しませていただきました。 エキサイト翻訳とか爆笑しました。一番ツボだったのは何故か >朝の洗濯に戻れ主婦たち。 だったりしますが…。ギャグ物は地の分にも細かく細かく笑い所を作っているとグッと面白くなるなと個人的には思うので、その点でも良かったかなと。 ただまぁ、今更指摘することでもないでしょうが、パロディは諸刃の剣で、嫌いな人は徹底的に嫌いだったりしますから、その点は少し配慮が必要かなと。 まぁ、所詮万人受けする作品を作るのは無理だと割り切るなら、一見さんお断り!パロディわからん奴は帰れ、といった感じの作品をつくるのも手かと思います。要はどの層をターゲットにするか、ということだと思うので。 オチは前にも書きましたが秀逸でしたね。 ツンデレかと思いきや実はヤンデレも入ってた! と勝手に一人で喜んでました。 ジョンは良い感じに噛ませ犬でしたね。中々良し。 主人公は、いつものエフェドリンさんらしい主人公で、ツッコミ所があるとするならこの辺ですが、今作に関しては上手く作品に溶け込んでいるので特に問題はないかと思いました。 あ、あと私もヤンバルクイナのくだりは少し引っかかりました。 そして何故タイトルがていおんっ、なのかと思ったり。このタイトルならけいおんネタも入っていていいようなものですが、それもなかったですし。うーむ。 総じて、楽しめました。オチもちゃんとついていて、掌編としての完成度も高いかと思われます。そろそろエフェドリンさんの短編以上のながさのものも読みたいなと思いつつ。 あまり指摘らしい指摘はしていませんが、今回はこの辺で。 ではでは。 御爺さんの意見 こんばんは。お世話になっております。拝読させていただきました。 やはりここ最近は習作の気が強い抑え気味の作品だったのですね。本作はこれまで溜まってたものを全開放したように思いましたので、その勢いに乗っていつもとは違った感じで感想を書いてみたいと思います。 >北風は、女王様の鞭が如く。 >「さみぃぃ!!」 掴み良好っ。鞭と表現してるので、願わくば「痛ぇ、寒ぃ、あぁんもっとー!」的な感じだと良かった気が。 >まではさすがにいかなが おそらく脱字があるのではないかと! >幼馴染みの間柄の少女、小雛。 「こびな」でしょうか?何を思ったか最初「こり」と読みまして、こり?ごり?ゴリ?赤木さん?となりミッチーのカツラをかぶったSDサイズの赤木さんが脳内に乱入してきました。 ってなわけで、登場人物の名前が少々読みにくいかも。主人公は書かれてあるので良いのですが(汗 >何者かにずたずたに引き裂かれていたのだ。 ここで、ヒロインが犯人だと判断。その後はヤンデレ方向に走ると予測っ。 ヤンデレませんでしたけど(涙 >『怪奇! 巻くと首が絞められる呪いのマフラー!』 中尾さんのアレですね? すいません、息切れしました……。普通に書きたいと思いますorz 凄まじいネタの応酬でした。舞台は気温が低そうですが、中身は相当熱かったと思います。 ネタそれぞれはどこかで聞いた事があるようなもので、理解できる人が多そうな気がします。この辺りのチョイスは見事です。 自分としては、不評なヤンバルクイナの所は好きでした。ネタにおいては想像の余地しか無いような表現はむしろ好みです。「アディオス!」と同じ意味で使わ れてもいいでしょうし、「カワバンガ(古っ)」的な便利な語句でも全然OKです。すぐ後にヤンバルクイナの意味が書かれてましたけどね(汗 で、 登場人物の内誰かが変人というのはお約束ですが、まさか3分の2が人格に問題ありとなるとは思いませんでした。小雛のヤンデレはこのままだと書かれないだ ろうと高を括ってました。それがまさかヤンデレではなく計算高い悪党だったとは……w 良い感じに締まっておりました。 では、細かいところを……。 >「なんという衛星の無駄遣い!」 主人公が言った……んですよね?ちょっと不安です(汗 >前のめりにアスファルトに倒れる俺。 コミカルなシーンで盛大に殴られたらエビ反りになって無様に地面に転がるのは自分だけの妄想じゃないはず!(ぉぃ 自分の先入観かもしれないのですが、叩き込む、と聞くと胴体を殴ったように感じます。後頭部を襲撃されたのでしょうか? あと刀の名前を噛むところで、どうもカタコトで喋る人は噛んでいるのか単に名前を間違っているのか分からない感じがします。一目で「噛んだ!」と分かると自分には優しかったかなと思います。……これも所詮思い込みなんだろうかorz >「そんなことより渡瀬道定! お前はこの名刀マチャムネの錆にしてくれる!」 これまで細かくカタカナが入りカタコト感が出ていましたが、ここだけスムーズに言っている気がします。何か意図があったらスルーしてくださいませ(汗 個人的には、主人公に必殺技みたいなものがあると良いかなと思いました。盛り上がりの部分だと思いますので、一思いに(微妙に)カッコよくキメてしまっても良いと思うのですがどうでしょう? あと、ネタが多すぎて自分としてはキツイ印象を受けます。ここは人それぞれでしょうから直しようがないですけどね(汗 しかし、最後まで普通の人でありながら色々と救われない主人公は相当に嫌いじゃありません!ちょっと同情しちゃいます。 質の割には無駄に長い感想で申し訳ありません。 それでは失礼します。次回作も期待しております。 招き狐さんの意見 どうもこんばんは。狐です。 面白かったです。 ギャグのテンポのよさに西尾維新氏を思い出しました。といっても化物語くらいしか読んだことありませんが。 褒めたり褒めたり褒めたり主人公被ったりはもう他の感想人の方が指摘してくださっているので、僕からは別のことを。 何てあるとお思いか! 面白かった出終わりですよっ。 個人的には「勘違いしないでよね、〜」のくだりが最高でした。ああ、はいはいテンプレか、とか思って読んでいたら! 見事です。テンプレを少し変えてギャグにする。面白かったです。 ノリの良い主人公がそんなに好きでない僕でしたが、今作はとても面白かったです。 さて、感想じゃない感想でしたが、コレにて。 次回作も頑張ってください。 遠藤柚さんの意見 初めまして。(・ω・´)『ていおんっ』にやにやしながら読ませて頂きました!)ぇ エフェドリンさんの作品を読むのは初めてで、作風というものは知らないのですが、ギャグが得意なのですね! 特に面白かった箇所は『あんたの首を絞めて殺すために編んだんじゃないんだからね!』『当たり前だ!』と、『こいつ、俺を踏み台にした!?』です。(゜∀゜)にやにやから声が出ました。 また新たな作品を待っています! 楽しみを込めて、あまり皆様が付けない50点をば……! 天川 芽流詞さんの意見 こんにちは。非常に面白かったです。ベタベタなコメディかと思いきや、「あんたの首を絞めて殺すために編んだんじゃないんだからね!」に爆笑しました。 パ ロディの程度は、このくらいの匙加減が好きです。「わかる人はプラスアルファで面白い」けど「わからなくても引っかからずに読める」ラインが好みなので。 パロディ自体が笑いどころのツボだと困るんですが、ちゃんと自分のものになっているというか、作品世界に溶け込んでいるので、すっと読むことができまし た。ギャグ小説はノンストップで読みたいタチなので、文章そのもののテンポもあいまって楽しめました。 「ヤンバルクイナ!」ですが、私はジョンくん特有の挨拶かと思いまして、最初、地の文の「呼ぶ」を「叫ぶ」と読み違えておりました(苦笑)。 何でタイトルが「ていおん」なのかわからなかったんですが、ジョン左右衛門の声のことだったんですね。せっかくなので、「低音」がもっと生きていたらなぁ、と贅沢なことを思いました(すてきな低音ボイスなのに内容で台無しというのを想像したら笑えたもので)。 けど、とにかく素直に笑えました。読ませていただいてありがとうございました。 綾龍さんの意見 感想返しのつもりで感想を残していきます。 と、言いたかったのですが、何でしょうか、この面白い作品は(^^ まんべんなく盛り付けられたお笑い要素の数々には、とにかく圧倒されました。そして笑いました。 終始見物人と化している奥様方が個人的には好きでした。 全く役に立たないのにちょくちょく出てくるという。それでも物語のアクセントになっていたりで、いい味付けになっていたと思います。 もちろん個々のお笑いの要素も申し分ありませんでした。「か、勘違いしないでよね!」のセリフ全部とか。正式採用された名刀マチャアキとか。 こんなにいっぱい面白要素を詰め込めるなんて羨ましいです。 小雛さんもツンデレでのはずなのに病み気味だったりと、キャラの書き方も面白かったです。 読みやすさも手伝って、お話の流れに隙がないと言った感じでした。 ヤンバルクイナは確かにちょっと止まりましたけど、主人公が疑問に思うのと同調するためでもあったのかなと、変に勘ぐってみます^^ 単純な感想しか書けませんでしたが、面白かったです! ていおんっさんの意見 どうも、初めましてヤンデコです。 この小説とても面白かったです。 外人と馬が出てくるとは予想もしていませんでした。 主人公のツッコミも最高でした! これからもがんばってください!! |
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