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あたしが思うに。
お昼休みの屋上が生徒立ち入り禁止の空間であるのには、どうも納得がいかない。 お昼が生徒の自由時間だったりランチタイムだったりとかは関係なしに、安全問題とか大人の都合とか色々あると思うけど、青春をエンジョイする生徒達に、学校の屋上を開放しないのは純粋にムカつく。 なぜかと言われれば、ひとつ想像して欲しい――妄想のままに思い描く、学校の屋上のイメージを。 漫画やドラマにも登場する、学校の屋上のワンシーンを。 あのドラマでヒロインが愛を告白したのは屋上だった。あのアニメで二人の恋が発展したのは屋上だった。屋上で不良が殴りあったり、いじめられっ子が屋上から飛び降りる漫画に興味はないけれど、あの恋愛小説でもファーストキスは屋上だった。 そんなわけで学校の屋上という場所は、恋愛シチュエーション的な意味で、とてもとても大事な役目を果たすんだと思う。 そう、学校の屋上とは恋愛イベントの名産地。男女の恋が芽生える、不思議な空間。たまに男臭い友情や自殺者が出ることもあるけど、それは気にしない方向で。 とにもかくにも、そんな屋上に。 あたしは今まさに踏み入ろうとしているのだ――それもクラスメイトの男子に会うべく。 とくん、とくん、と。 意識せずとも加速する、鼓動のリズムはロックンロール。 汗ばむ手のひらは、まるで緊張の方程式。 荒ぶる吐息を抑えつつ――落ち着けアタシ! と自分に言い聞かせる。 「落ち着け静まれあわてるな……これは風紀委員の仕事……恋愛イベントとは無関係よ、大空夏実(おおぞら なつみ)」 覚悟を決めたあたしは。 屋上へとつながるドアに手をかけて。 生徒にバレバレの番号ロックの暗証キーを打ち込んで。 そのまま、バンッ、とドアを開け放ち、 「――んゅ! 見つけたわよ。この人格破綻者」 扉のすぐ脇に座っていた、クラスメイトの男子にそう言った。 「大空か……どうした?」 彼の口から滑りでたのは、いかにもダルそうなひとこと。 面倒くさそうに声を出す彼は、日影になった屋上の壁に背を預けてぼーと座っている。 足元を見下ろすと、そこにいるのはいつもの彼――端正だけどもやる気なさげな無表情フェイス。中途半端に脱色済みのお手入れ皆無な無造作ヘアー。ほどよく締まっていて無駄に背が高い体躯には、第三ボタンまで開かれたフリーダムなワイシャツがよく似合っていて、無口でめったに開かれない口元には火を着けていないタバコって、早速校則違反かコイツ 「あんたに話があってきたのよ。モチ風紀委員としてね」 あたしは言いつつ彼の口元から取り上げたタバコをシュタッと奪い、ぽいっと床に投げ捨ててうわばきの先でぐ〜りグリ。 それを見つめる、彼がボソリ。 「勿体ねぇ……」 「じゃないわよ、人類のKY種っ!」 とぼけた彼に、あたしはプチキレしながらまくし立てる。 「いいこと、未成年者は法律で喫煙が禁じられていて、教師に学校でタバコを吸ってるのがバレたら停学なのよっ! 自分がどんだけヤバイことしてるか、自覚はあるのかしら感情アルビノ! あと屋上は生徒立ち入り禁止っていう校則、知らないなんて言わせないわよ面白み欠乏症! あたしは前々から風紀委員として、あんたの空気を読めない合わせない根暗で陰気の似非クールな態度を個人的にびしぃぃっと矯正してやりたかったんだけど人の目がある教室ではなかなか機会というか」 「お前、息継ぎなしでよく喋れるな」 「っさいわね! あたしが酸素不足に喘ぎながら、あんたを思ってお説教してあげてるんだから、ちゃんと聞きなさいよ表情筋麻痺!」 「いや、話は聞いてる……むしろお前が一人で熱くなって」 「シャラップ! 屋上でタバコを吹かすような不良生徒に反論は認めない! 天が許してもあたしが許さない! 風紀委員の大空夏実が許可しない!」 あたしは、人差し指の先っぽを、彼の鼻先にびしィィィと突きつけて言うのだ。 「とりあえず学校内では禁煙! このままじゃ本気で停学コースだから。これは絶対に厳守すること! 分かった?」 「ああ、考えておく」 「また適当な返事を……ところで」 とぼけた返事しかしない彼を、ジトっと胡散臭い目で見つつ、 「あんた、いつもお昼休みになにしてるの?」 「ああ。天候にもよるが、図書室でぼーとしてたり、中庭でぼーとしてたり、グラウンドの隅で」 「もういいわ……お昼休みはひとり孤独にランチタイムなのがあんたのスタンダートなのが分かった……ところでランチはなに食べてるの? どうせロクなモン食べてないと思うけど」 あたしの問いに答えるように、彼が無言で差し出したのは――菓子パンだった。 「なんですっ……て」 差し出された菓子パン。 推測するに、これが彼のお昼ごはん。 育ち盛りのお昼ごはんが、菓子パン1つだけ。 ジャムパンを油で揚げた「ジャムフライパン」だけ。 大手パンメーカの意欲作、変わりモノ揚げパンシリーズの1つだけ……って、これはさすがに酷い。 あたしは不気味な菓子パンを片手に、半信半疑で彼に聞いてみた。 「マジで、これだけ?」 「ああ」 唖然としたあたしの問いに、やる気のなっしんぐな彼の返事。 「これは思ったより重症かも……男子高校生のお昼ごはんが菓子パン1つとか、信じられない……」 「そうか。別に変だとは思わないが」 「変よ。間違いなく変というわけで、男子高校生の昼食に相応しくないジャムフライパンは、あたしが没収」 「わかった」 「いや。自分でも無茶言ってる自覚はあるから、普通に抵抗とか拒絶とかした方がいいと思うんだけど……それはいいとして、はい」 そこまで言ったあたしは、彼に自分用のお弁当箱を差し出しながら、 「ジャムフライパンの代わりに、あたしのお弁当を恵んであげるわ。たまには栄養つけて頭を活性化させなさいって、勘違いしないでよっ! これはあたしの好意じゃなくて、栄養不足の同級生を気遣う風紀委員としての差し入れなんだからっ!」 言いつつなぜか、顔が赤面してしまいました。 「お弁当、美味しかった?」 「ああ」 「そう、良かった」 最初は禁煙指導のつもりが、途中からなんの目的で屋上に来たかよく分からなくなって。 普通に二人でお弁当を空っぽにして、彼から強奪した「ジャムフライパン」をパクつくあたしは、貴重なお昼休みをダラダラと浪費していた。 空を見上げれば、天気は快晴。 空の上のアレがよく見える、晴れ渡った青空。 気づけばお昼休みも半分過ぎて、人気のない屋上にいるのは二人だけ。 地味で真面目でスカートの丈が半端なあたしと、無駄に背が高くて物静かな彼と二人っきり。 あたしと彼は、離れてるけど手を伸ばせば届く、まるで二人の関係みたいな微妙な距離を保って座っていて。 太陽の日差しはぽかぽか暖かくて、広い屋上を吹き抜ける風は心地よくて、強奪した「ジャムフライパン」は見た目の不気味さとは裏腹、意外と美味しくて。 ふと横を見てみれば、彼の口に何度注意しても止めないタバコがあって。 顔に浮かんでいるのは面倒くさそうな不機嫌ツラで。 かかとがぺったんこな上履きと、中途半端に脱色されたボサボサの髪の毛は、いい加減な彼らしくて。 太陽の日差しはぽかぽか暖かくて、広い屋上を吹き抜ける風は心地よくて、強奪した「ジャムフライパン」は見た目の不気味さとは裏腹、意外と美味しくて。 会話が弾むことはないけど別に気まずくない、なんだか不思議な雰囲気が心地よくて。 「なあ、大空」 「ふもぉむに」 あたしはジャムフライパンを齧りつつ返事。 「食ってからでいい」 「みゅあんだ……んぐ。なによ?」 「もうすぐ地球が滅亡するとしたら、お前どうする?」 妙に心地よかった沈黙を破ったのは、意外にも彼からの質問。 春夏秋冬ダルそうで、年がら年中やる気がゼロ、趣味なし夢なし協調性なしな彼が問いかけた、なんの変哲もない質問だった。 「つまり、空の上のあいつらが本気になったらってこと?」 「ああ。そんな感じで」 相変わらずの無表情でそう言う彼は、空を見上げてタバコの煙を吐き出した。 屋上を吹き抜ける風に混じる、ほのかな苦味を感じさせるタバコの臭い。 さんざん注意しても改めない、彼の悪癖。 今までほんと何度注意しても止めないので「まさか……これはサイコーに素晴らしいのでは?」と物は試しに貰いタバコしてみたら盛大にむせてしまい、彼に白い目で見られたのは、あたしの黒歴史。 意地になってもう一回吸ってやろうとして「丈夫な赤ちゃんを産みたいなら、吸うのはやめとけ」と言われながらタバコを取り上げられたのが、思えば片思いの始まりだったのかもしれない。 横顔を眺めつつ、ふと思う――心配するぐらいなら、副流煙対策ぐらいしろと。あと、いつの間に火をつけた貴様。 「あと少しで地球が滅亡するとしたら、大空ならどうする?」 彼は視線を空の彼方に固定したまま、タバコの煙をプかぁーと吐きつつ聞いてきて、 「さあ?」 無言でタバコを奪って、床に擦り付けるあたし。 火のついたタバコを床にグリグリしつつ、あたしはふと空を見上げてみた。 何気なく見上げた先には、どこまでも続く青い空。 そよ風に吹かれて、ゆっくり流れる白い雲。 青い空と白い雲のずっと向こう側――成層圏の上で。 お日様の光を反射して、いつもと変わらない宇宙人の戦艦がキラキラ輝いていた。 「空の上の宇宙人が、地球に攻めて来たらかぁー」 あたしがふと見上げた先にある光景。 それは普段となんら変りない、いつもと通りの光景。 それは地球の周りを数百隻の宇宙人の艦隊が包囲している、生まれた時から変わらない日常風景だった。 「うーん」 宇宙人の艦隊が、地球の全周を取り囲んでいる――大人たちはみんな「昔はこうじゃなかった」と言うけれど、生まれた時からそれが普通だったあたしには理解不能。むしろ普通じゃん。地球を囲む宇宙人の艦隊は、あたしが生まれる前から月や太陽みたいにごく普通に存在してるんだからと思う。。 もちろん頭では「宇宙人の戦艦が地球を包囲している」ことを変だと思わなくもないが、この変な状況も生まれる前から変なんだから普通と思うしかない。 「さっぱり分からない。どうなるんだろう?」 彼の問い掛けで、ほんと久しぶりに意識して眺めてみた宇宙人の戦艦。 いまも地球の周りに居座る宇宙人が、遠くの星系から戦艦に乗ってやって来たのは、あたし生まれる前のこと。 遠くの宇宙からワープ航行でいきなり地球圏に現れた宇宙人の科学力は圧倒的で、地球は瞬く間のうちに宇宙人の艦隊の包囲下に。やがて世界に緊急ニュースが配信され――世界はパニックに陥った。 「別に宇宙人に限定しないで、もうすぐ地球が滅びるとしたらな」 彼は条件を狭めつつ、再び問いかけくる。 あたしは脳裏に浮かんできた、捕鯨船にキレたクジラやイルカが武装して地上を侵略するというしょうもないパニック映画のワンシーンをどこかに押しやりながら、ためしに宇宙人が攻めてくる光景を想像してみた。 「……しょーじき、想像もつかないわね」 努力はしてみたが、どうしても思い浮かばなかった。空の上の宇宙人が攻めてくるというシチュエーションにリアリティーがなさすぎるから。どんなことになるかは分かるんだけど、それがリアルかと言われればとてもクエッションマーク。まるで「明日津波で日本列島が海に沈む」ぐらい。 こんな風に無害な宇宙人に慣れきっているあたしはそう思うけど、初めて宇宙人が現れたときの地球人の反応はこうじゃなかったらしい。 親から聞いた話によると、地球に初めて宇宙人が攻めてきたときの混乱は、本当にひどかったらしい。前代未聞の事態に世界中がパニックになって、経済は一瞬でおじゃんで、貨幣はただの紙切れに、自暴自棄になった人が暴れて、悲観して人が何万人も自殺して、信じてもいなかった神様にすがる人が大量発生したそうだけど、当然といえば当然みんながみんなパニックに陥ったわけではなくて、清くつつましい高校生カップルをエンジョイしてたあたし両親のように、人類に残された最後の時間をあわてず騒がず恋人とゆっくり過ごす時間に当てた人も多かったって話。 母親曰く「このときデキたのがあなただから、宇宙人には感謝しなさい」ということだが、清楚な高校生カップルをしていた両親にあたし作りのきっかけを与えた宇宙人に対する感謝よりも、親のノロケ話がマジでうざかったのを覚えている。 「まあ、分からないよな。ところでもうすぐ地球滅亡するとして、大空ならどうする?」 答えが出せないあたしの返事に、彼は宇宙人要素をカットした質問をリピート。 質問からカットされた宇宙人のその後だけど、地球を包囲した宇宙人の艦隊はなにもしてこなかった。 地球の周りに居座り続けるけど、地球に対する攻撃はおろか、人類代表団やら何やらの呼びかけにすら反応しなかった。 いつまでたっても「ワレワレハ ウチュウジンダ」なんて言い出さなくて、衛星軌道上からの砲撃なんてついに行わなくて、地球上陸作戦なんて生まれてこのかた行う気配すら見せずに、いくつかの国は衛星軌道上の宇宙艦隊に核ミサイルを打ち込んだらしいけど、ソレに対する宇宙人のアクションはミサイルを迎撃するだけ。なにがあろうと報復攻撃のようなものは一切しない。 空の上のあいつら。あいつらはホントなーんもしない。 ただ地球を囲んで居座るだけで、自分達にとって邪魔なモノを排除しただけで、それからは何を行動を起こそうとしない。 でも、宇宙人は地球から飛び出そうとする物体に対しては、容赦なく攻撃を加える。 それが核兵器を積んだミサイルであろう、人工衛星を積んだ宇宙ロケットであろうと関係なく、きっと人が乗っていようと躊躇なく、搭載するなんとかビーム兵器とかで迎撃する。地球から脱出しようとする物体を迎撃する理由は、あたしが生まれる前から不明だけど。 そんなワケで、人類はやがて混乱から平穏を取り戻して、以前とほとんど変わらない生活を送ることになって、月日と共に目的不明の宇宙人をだんだん空気のように扱い始め……そこそこ平和で安定した世界、つまり今に至るというワケ。 あたしは、珍しく饒舌な彼の質問に応えることにした。 「ま、素直に好きなことするでしょうね」 「好きなこと? なんだそれ?」 彼があたしの顔を覗き込んで、問いかけてくる。 地球滅亡の日にやりたい、あたしの好きなこと。 それはね―― 「……人類滅亡の時に教えてあげるわ。あんたはどうなの? 脳みそにシイタケの培養地なあんたらしく、みんなが騒いでる中でも一人マイペースにぼぉーとしてるの?」 「さぁな」 「答えになってない」 「いや、でも分からないだろ。明日にでも世界が滅びる、たぶん滅びるとか聞かされ続けて十数年、結局なにも起きないまま、何不自由なく平和な日本でダラダラ生きてきたんだし。宇宙人が攻めてくるなんて、リアリティー皆無なSFで、想像の範囲外だぜ」 「うーん、まだ答えになってないわね」 あたしの突っ込みに、少し困った様子の彼は、 「しかしな……自暴自棄になって暴れるのなんて性には合わないだろ、ガタガタ震えて死ぬのを待つのはゴメンだし、攻撃側の宇宙人に「戦争反対」とか抜かしても失笑ものだろうし、土下座して奴隷になってまで生き延びたいかと言われれば首を傾げたくなる」 そんな感じで答えを出さずにぐちぐちあーでもないこーでもないと呟く彼に業を煮やしたあたしは、少し冷めた口調で問いかけてみた。 「で、結論は?」 「んー、わからん」 素っ気ない答えが返ってきた。 「あんたねぇ……人に質問しておきながら、そんな答えはないんじゃない?」 「いや、俺が答えを出せないからお前に質問してみたワケで。それで、お前はどうするんだ? もうすぐ地球が滅亡するとしたら」 「だからそれは地球滅亡の時までの秘密……もしかしたら、クーラー効かせたお家でお昼寝してるかもね」 「それでいいのかよ。もうすぐ地球が滅亡するのに」 「何の問題もないわよ。あんたが宇宙人をやっつけて、地球滅亡の危機を救ってくれると信じてるから」 あたしの信条――ボケにはボケで返す。 そんなあたしの心のこもったボケに、彼は珍しくクソ真面目なツラして手を横に振りつつ言うのだ。 「あー、それは無理。技術力が違いすぎて、やつらには勝てっこないぜ」 「そうなんだー、なら今すぐ筋トレでも始めたら? 鍛えまくれば、いつかは宇宙人のバリアー突き破れるかもよ」 「体を鍛え始めるには、少し遅いかもな」 「部活も勉強もしてない青春知らずの暇仙人なあんたなら、筋トレする時間くらい海にバラ撒くほどあるでしょ?」 「時間なんてほとんどねぇよ。地球はもうすぐ宇宙人の攻撃で滅びちまうんだから」 あたしのつまらない冗談を、彼はそう切り捨てた。 「へー、どうして?」 「俺が宇宙人の偵察機だから」 想像以上の切り返しに、あたしは自分の耳を疑った。 「聞いたことねぇか? 宇宙人はあなたの隣にいるって噂。宇宙人が超技術で開発した、人間社会を監視する人間ソックリのアンドロイドってアレ。なんか、それが俺なんだとよ」 自信満々に言う、彼の姿をした宇宙人の偵察機。 それは、どう考えても、 「ギャグ?」 「笑いたければ、笑えばいいんじゃねぇか」 小さなため息をつく彼は、ジト目であたしをにらんでくる。 あたしも負けじと、言い返してやる。 「……ハァ。やれやれだわ。前から変わりものだとは思ってたけど、まさか宇宙人だったなん」 「だから、俺は宇宙人じゃなくて偵察機だと。なんか俺って人間社会に溶け込んで目や耳で感じて肌で触れた情報を宇宙人に送る機材なんだとよ。俺の目で見て肌で触って取得したデータで、上のヤツらが何を企んでるのかは知らねぇけど……マジらしいぜ。上のヤツらが人類を滅ぼすのは」 背筋が凍るようなことを、自称宇宙人の偵察機は言った。 あたしは、とりあえず聞いてみた。 「でも、なんでいきなり」 「さぁな。包囲だけして何もしないよく分からない連中なんだし、宇宙人には宇宙人の俺達には理解できない理由があるんだろ」 「だって……今までなにもなかったじゃない」 「今まで何も起きなかったのは、たぶん宇宙人の都合だと思う。それがいきなり滅ぼす展開になったのは、いつでも人類を滅ぼせるのに滅ぼさなかった理由が消えたか、新たに人類を滅ぼす理由ができたんだと」 「……あんた、マジで言ってるの?」 「ああ、地球はもうすぐ滅びる。宇宙人の偵察機が保障する」 巷に溢れる三流SF以下の妄想を、自称宇宙人の偵察機こと彼は、自信満々に言いのけた。 それに対する、あたしの感想。 「ノストラダムスのジジイ並に、胡散臭い予言ね……で、地球はいつ滅びるのかしら?」 「なんか、あと3分ぐらいしたら、惑星破壊砲とかで地球ごと木っ端微塵にするんだと」 「うぁ……マジてきとう。絵に描いたような厨設定。あたしにはありえないとしか思えないんだけど……」 「お前はありえないと思うか……世界はありえないで出来てるんだけどな。たまたま起こったビックバンで宇宙が生まれて、広がる宇宙にたまたま太陽が出来て、その太陽から近すぎも遠すぎもしない絶妙な位置にたまたま地球という惑星が出来て、そこにたまたま生命体が誕生して、恐竜が地上の王者になったと思ったら隕石衝突でたまたま滅んで、俺たちの祖先の哺乳類がたまたまその後釜に居座って、その中の猿がたまたま進化をして、これまで地球に誕生した生命のうちで99.99パーセントが絶滅していく中で、たまたま俺たちが誕生して、たまたま発展して来たんだからな。何分の1の確率かは知らなねぇけど、ご都合主義全開の厨展開もいいトコだと思わないか?」 「あんたって、ホント極端な話が好きよね」 「確かにコレは極端かもな。だけど、こうとも考えられる」 彼は青空を見上げつつ、まるでひとりごとのように囁いた。 「数え切れないぐらいのたまたまの積み重ねで存在している俺たちの世界が、たった一回のたまたまで、明日たまたま滅びる」 彼は言った。あたし達のいる世界は数え切れない偶然の産物で生まれた奇跡の産物で、たったひとつの偶然で滅んでしまうような脆いものであると。 軽く想像してみる――世界中に核ミサイルが着弾して、全てを薙ぎ倒す光景を。大きな彗星が直撃して、ビルより高い津波が全てを飲み込む光景を。足が百本ぐらいある宇宙人が衛星軌道上から地球破壊なんとかを発射して、あたし達の住む星を木っ端微塵にする光景を。 何かの理由で、あたしたちの住む世界が崩壊していく光景を。 それらは、いつ起こってもおかしくなかったことで、いつかは必ず起こること。 それがいつかは、誰も分からない。明日かもしれないし、十年後かもしれない。もしかしたらあたしの生きている間には起こらないかもしれないし、千年経っても起こらないコトかもしれない。 でも、これらはいつか必ず起こることなのだと。 「冷静に考えてみれば地球滅亡なんて、厨設定でもご都合主義でもない、十分ありえる展開だろ」 いつでも地球を滅ぼせる技術力を持った宇宙人に囲まれた地球で、地球滅亡の現実性を説く彼。 その胡散臭さ抜群なセリフには、バカバカしさにも似たアホ臭さとなんともいえない説得力があった。 まさか……彼は本当に宇宙人の作った人間そっくりの偵察機? そんなバカなと自分でも思うが、よーく考えると彼はずいぶんと人間離れしている。 勉強している気配が皆無な癖に成績はいいし、少しやる気さえ出せば走り幅跳びで8メートル、本気を出した時の凄さは未知数で…… 「まさか……あんたって本当に宇宙人の」 「俺も知ったのはつい最近なんだが……どうやら俺は宇宙人の作った偵察機らしい」 あまりの事態に、あたまがパニくる。 衝撃的な告白に、鼓動の加速と動揺が隠せない。 宇宙人? 偵察機? 彼が? 何のために? たしかにそれっぽい? 地球滅亡? もうすぐ――――って!? あたしは、彼の姿をした自称宇宙人の偵察機に、 「ってことは、もうすぐ地球が滅亡するってのもマジなのぉぉ!!?」 悲鳴じみた声で聞いてみて 「残念なことに本当らしいな。どうする、地球滅亡まで、あと100秒だけど」 それに対する返事は、彼らしい淡々とした答えで、 「どうするって……いや、待ってよ! 本当にあと100秒なのっ!?」 「ああ、地球滅亡まで残り95秒だな」 とんでもないことをまるで緊張感を感じさせない無表情で言いのけた、宇宙人の偵察機の彼。 あたしは思う――何が「あと95秒」よ、とぼけたツラしたスーパー無神経っ! そういう重大告白はもっと早くしてよね、カップ麺もつくれない時間で何ができるっていうのよ! 「人類滅亡まで、あと90秒」 冷静にカウントするな、この脳みそぷっちんゼリー! あたしがやりたいことは、もっと時間とステップを……もう知らない。 覚悟を決めたあたしは、彼の肩をガシッと掴んで。 「最初に謝っておくわ――ゴメンなさいッ!」 「おい。ゴメンって……っ」 時間がないあたしは、彼の肩を強引に引き寄せ――その唇に、ぶちゅ。 チカラいっぱいに、自分の唇を重ねた。 「…………」 「…………」 しばし無言。 ゼロ距離で重なり合う、さすがに驚いた彼と完全に吹っキレたあたしの目線。 重なる唇には、生まれて初めての感触。 最初のキスの味は――ほのかなタバコの苦味だった。 昔読んだ漫画によるとファーストキスはレモン味らしいが、リアルは所詮こんなもん……でも、これも悪くないと思う。 二人っきりの屋上で、あたしと彼はたっぷり唇を重ね合わせ続け、自然な流れで彼と繋がる口元をゆっくり離した。 離れるときに混ざり合った唾液が銀色の糸を引き、オーバードライブで破裂寸前の吐息が熱を帯びていく。 初めてのキスと近すぎる視線に戸惑いつつ、地球滅亡まで――あと50秒。 「……いきなりでゴメン」 やっと搾り出した言葉は、消え入りそうなぐらいしょぼい声だった。 こんなときなのに照れくさくて……彼と視線を合わせるのが気恥ずかしくて、あたしは彼のうわばきを見ながらしか、このひとことを言えなかった。 「でも……」 いいたいことは色々ある。だけど声が出ない。なぜか言葉に出せない。 言葉では伝えづらい、ストレートな感情。 あたしが口に出して言いたいのは、地球滅亡の瞬間にやりたかった――大好きな彼への告白。 いつも友達から「喋りすぎ」「ちょっと黙って」「ちゃんと息しろ」とか言われてるクセして肝心な時に働かない口があまりにも役立たず。 だからあたしは、口は閉じたまま静かに彼の胸に顔をうずめてみた。 体重を預けるあたしを、彼は包み込むように優しく抱きしめてくれた。 どこか気まずい雰囲気、だけど幸せに包まれたまま――地球滅亡まであと30秒。 「なあ。さっきの質問、まだ覚えてるか?」 沈黙を破る一言は、彼の口からだった。 「覚えてるよ……もうすぐ人類滅亡するとしたらどうするだっけ?」 「ああ。その答え、まだ聞いてないよな?」 「それは、人類滅亡の時に教えるって言ったでしょ」 言い終わると同時に、あたしは彼の顔をのぞきこんで微笑んで。 少し背伸びしてから、彼の唇に自分の唇を重ね合わせた。 生まれて二度目のキスは、やわらかい舌が印象的。二度目のキスは素人目にもぎこちなくて……強く押し付けすぎた歯茎が痛かったり、夢中になりすぎて前歯がコツリと衝突したりと苦笑いエピソードを作りつつ、地球滅亡まで――あと5秒。 彼の胸に顔を埋めながら、あたしは考えていた。 あたしには、まだやりたいことがたくさんあるし、まだ知りたいこともたくさんある。 でも、もうすぐ地球が滅んじゃうなら……たくさんある願いの中から、せめて一番やってみたかったことに挑戦してみようと。 あたしは彼の瞳をまっすぐ見ながら、動かない口に変わって心の中で告白してみた。 地球滅亡のときだから言える――大好きだよ、と。 あたしと彼は、屋上で抱き合ったままキスを続ける。 昼休みに二人っきりの屋上で、抱き合ったまま濃厚なキスなんて、誰かに見られたら赤面もので下手したら登校拒否ものだけど、たとえこの光景を見られてもあたしはぜんぜん構わない。 なぜって、恋愛沙汰のスクープに目がない友達連合がひやかしを始める頃には、地球はもう滅亡してる……ハズなんだけど、なかなか地球は滅びない。 この時間が永遠に続けばいいのに――なんて思ったりもするけど、終焉はなかなか訪れない。 地球はまだ滅びない。人類はまだ生存中。誤差なの? それとも何かが起こったの? もう20秒は過ぎた。いつになったら地球は滅ぶの? そろそろ呼吸が苦しくなるぞ? 背伸びしたつま先がプルプルしてるぞ? やたら鼻息がくすぐったいぞ? もう30秒ぐらい、地球滅亡の予定時刻は過ぎてるはずなのに。 世界はいつもと変わらず、地球はぜーんぜん滅びず。 どこか遠くから「五時間目とかマジだりー」とか聞こえたりなんかして。 あの宇宙人さん……そろそろマジで限界なんですけど? 呼吸が苦しくて我慢できなくなったあたしは、彼とすご〜〜〜く濃厚に重ねた唇を離して、 「…………」 「…………」 互いの瞳を見つめ合い、何もできぬままお互いしばしの無言タイム。 呆けたツラしてゼロ距離で見つめあう、あたしと彼。 その気まずい空気に全てを悟ったあたしは、背中に嫌な悪寒がゾクっと走るのを感じて、 (まさか――騙されたッ!?) 地球滅亡とタメ張れるぐらい洒落になんない状況であることに、やっとこさ気づいた。 「…………」 彼の無言がすごく痛い。 痛いのは、彼の視線だけじゃない。 些細なジョークを本気にした自分が痛い。 本気にするどころか、興奮して動転して唇まで奪った自分が痛すぎる。 キスしながら頭の片隅で「地球滅亡もいいかも♪」とか思ってた、赤面ロマンチストな自分なんて殺したいぐらい痛い。 自己嫌悪に耐えきれなくなりつつあるあたしは、とりあえず彼の体をぎゅっと力強く抱きしめてみた。 意外と逞しい胸に顔をうずめながら、いろんな意味でハートがドキるあたしは一人決心。 ――こうなったら……吹っ切れるしかない。 こころの中は、カミカゼモード。 状況はレッド。普通に危険地帯。このままでは破滅。もうどうにでもなれ。当たって砕けろ。恋はアタック&ブローケン。ここまで来ちゃったんだ、もう恥ずかしいことなんか……たぶんない! 興奮で火照るほっぺたと、耳の奥でドクドク脈打つ鼓動を感じながら、あたしは雰囲気重視で可能な限り甘い声で囁いてみた。 「ねぇ。さっきの告白、どうだった?」 「驚いた」 「ア゛ア゛ア゛ア゛ア――ッッッ!」 彼の冷静すぎるセリフに妨害され、アタック失敗、ハートはブローケン、あたしは理性は粉々に砕け散った。 「うぅぅうぅぅ……」 特に意識していないのに、嗚咽混じりの情けねぇー涙が溢れてくる。 ひび割れたブロークンハートに響くのは、悲鳴にも似た後悔のスタッフロール。 ――マジで騙された! ―――どうでもいいネタに引っかかった! ――――騙されて一人で盛り上がって告白までしてぇ! ―――――キャアァァッ! もう死にたいッ! 頭を抱えて床に倒れこんで金切り声を上げるあたしに、彼はとまどいつつ話しかけてくるのだ。 「大丈夫か……アタマとか?」 「るっさいわねぇ!」 彼の心ない一言に、あたしは「たぶん顔とか真っ赤だろうなー」とか思いつつ涙目で叫んだ。 「うぅぅ……ひっぐ……畜生で……しくしく」 恥ずかしい、ひどい、ムカつく、死にたい――色々な感情が津波のごとく押し寄せてきて、独り言はまさにカオス。 もはや脳裏に浮かぶのは、マイナスベクトルなものばかり。自分がバカすぎる。騙されてキスしちゃうとかアホすぎる。適当な冗談を本気にして、あまつさえ告白までしちゃうなんて。今ならマジで地球が滅びてもいい。脳死で記憶パーも悪くない。そうだっ、彼をそこら辺に転がってる植木鉢かなんかでデストロイして……って、これはヤバイ。 浮かんでくるのは、破滅的な考えばかり。しかも証拠隠滅の方向にエスカレート。このままじゃ心がピンチ、あたしの理性はもう限界だ! 「……騙したわね」 自分の精神を安定せるには、他人を批判するのがいいらしい。 そんなことをふと思い出した心も体も涙目なあたしは、例にもれなく無表情なツラした彼のことをジトっと睨みつける。 「いや……実は俺も騙された口なんだが」 あたしの抗議に「あれ、おかしいな?」「話が違うじゃねぇか」と意味不明な独り言をブツブツ呟く彼は、いつも通りボサボサの髪の毛を片手でボリボリしつつ、面倒くさそうに、だけどどこか気まずそうに、 「悪かった。騙すつもりはなかった」 感情表現に乏しい彼らしくもなく、あたしに謝罪。 驚いたことに少し照れてるのか、彼は視線をあさっての方向に向けたまま、 「それでさっきの話なんだが、どうやら嘘になったらしい。だから……これからもよろしくな、夏美」 と、床に転がり髪をかきむしるあたしに手を差しだしてきた。 差し伸べられた彼らしからぬ親切に、あたしは素直に「あっありがと」とか言いつつ腕を取るが、その時にふと気づいてしまった――もしかして、下の名前で呼んでくれたの初めてじゃない? きんこんかんこん――と。 体育教師のワキガと同じぐらい全校生徒に嫌われている昼休み終了のチャイムが、何の変哲もないある日の、ちょっぴり不思議で、きっと忘れられない昼休みの終わりを告げる。 5時限目はたしか英語。さっさと教室に戻らないと、英語教師の発音がヤバげな小言を聞かされる。 あわてて彼と教室に向かう前に――やっぱり無表情な彼と、繋いだ手をそのまま屋上を去るその前に。 あたしは、ふと空を見上げてみた。 どこまでも透き通ったブルースカイ。 静かに流れる白い雲。 振り返って、ふと見上げた空の向こうには。 お日様の光を反射して、宇宙人の戦艦がキラキラ輝いていた。 |
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2010年ゴールデンウィーク企画『ラ研学園祭』 掲載作品
●お題 以下の7つより、作中に3つ以上、文字列として使用して下さい。 「首輪」 「ラーメン丼」 「フライパン」 「アンドロイド」 「特殊部隊」 「片道チケット」 「ビーム」 ●作者コメント 使用お題は「フライパン」「ビーム」「アンドロイド」です。 というわけで、初めまして競作企画です。 時間が無いので不備があったら謝罪します! 色々とやっつけ仕事です! タイトルの「NOW×LOVE」は、NOW(今)とLOVE(ラブ)を合成した俺言語で、発音はたぶん「なぁぶッ!」とかそんな感じです。 時間が無いです! |
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●感想
S.cさんの意見 こんにちはS.cです。勝手ながら感想を書かせていただきます。 ・ストーリー なんという青春LOVEストーリー。男としては宇宙人が憎いね〜 王道? と聞かれるとオードーと答えるでしょう(えっ、お題が違う?) > 振り返って、ふと見上げた空の向こうには。 > お日様の光を反射して、宇宙人の戦艦がキラキラ輝いていた。 個人的好みで言えばここを無しで本当に『彼』の狂言だったかもと思わせるほうが良かったかと ・キャラ 「彼」は名前が決まってない? まっ、宇宙人だしいっか。 ・よかったところ > 意識せずとも加速する、鼓動のリズムはロックンロール。 > 汗ばむ手のひらは、まるで緊張の方程式。 この表現いいなー タイトルですが「タイム イズ ナウ・ラブ!」って普通に読んでもカッコいいいんじゃありません? お役に立つ感想批評であったかどうかわかりませんが、もし役に立つのなら幸いです。 あとはガンガン感想を書くだけです、特に0のところは優先して……(感想が付かないのはつらいですし) では、張り切って祭りを楽しもう!!! K.Kさんの意見 いいですねー、こういう設定の無駄遣い。いわゆる某動画サイトにおける称賛、才能の無駄遣いと同様、これはツボにはまるタイプです。下手をすれば、設定が鼻につくところ、単に登場人物をラストに導く状況として置かれ、無駄にもならず邪魔にもなりません。 もちろん、ラストに導くのはなんだっていいんです。のんきなボーイフレンドはいつなんどき絶命するか分からない不治の病(ヒロインがこの状況というのは本作のタッチにそぐわないでしょう)とかですね。 しかしそこで人類を滅亡に導くだけの力のある宇宙人。それと色恋沙汰の天秤。結局、登場人物はその色恋沙汰の二人だけ。人類の運命を決定づけたのは、ボーイフレンドの間抜けな一言。実にばかばかしく爽快です。表現力の割には粗削りな感じがしなくもない気がしますが、それはそれ、と受け入れられてしまう感じです。うん、感動しました。 兵藤晴佳さんの意見 拝読いたしました。兵藤です。 ズレた日常のひとこまを、場所・時間・事件の切り替えなしに見事に描ききっています。(アリストテレス的三統一の法則だ!) こんな何でもアリ状況下なら、100秒で地球が滅んでもおかしくない! それでいて、みんな平然と日常生活送ってるってのも、自然です。 いいなあ、こういう「見つめているだけ」の侵略宇宙人。 SF短編はこういう描き方もあるんだなと感心することしきりです。いや、脱帽。 楽しませていただきました。ありがとうございました。 ハイドさんの意見 結局、彼は本当に偵察機なのだろうかと疑問を残しつつ、作品の最後に偵察機である証拠の一つや二つは欲しかったと言わせて貰います。 AQUAさんの意見 企画参加お疲れ様です。作品拝読しました。 今回読みながら感想を呟く『リアルタイム感想』をやらせていただきます。 (なお、この感想にはネタバレを含みますので、未読の方はご注意を……) >そう、学校の屋上とは恋愛イベントの名産地。 うんうん、と共感してしまいます。 >「お前、息継ぎなしでよく喋れるな」 内容にも突っ込もうぜ! 相当ヒドイこと言ってまんがなw >ジャムパンを油で揚げた「ジャムフライパン」だけ。 ああ、なんかもう……いえ、何でもないです。orz >これはあたしの好意じゃなくて、栄養不足の同級生を気遣う風紀委員としての差し入れなんだからっ! 一人称、ツンデレ女子側の話ってなんだか新鮮です。 >空の上のアレがよく見える、晴れ渡った青空。 アレって……w >太陽の日差しはぽかぽか暖かくて、広い屋上を吹き抜ける風は心地よくて、 ミスと見紛う、大胆なリフレインです。 >「空の上の宇宙人が、地球に攻めて来たらかぁー」 現代モノと思いきや、ファンタジーでしたか。 >「このときデキたのがあなただから、宇宙人には感謝しなさい」 母は強し。 >搭載するなんとかビーム兵器とかで迎撃する。 この適当っぽさがイイ感じです。 >「俺が宇宙人の偵察機だから」 キャラ設定的に、嘘かホントか分かりません。どっち! >俺も知ったのはつい最近なんだが……どうやら俺は宇宙人の作った偵察機らしい ループしてますw >時間がないあたしは、彼の肩を強引に引き寄せ――その唇に、ぶちゅ。 キター!w でかしたっ!w(しかしこの先、無駄にエロイです) >(まさか――騙されたッ!?) ああ、お約束……。 >「いや……実は俺も騙された口なんだが」 なんですと! >お日様の光を反射して、宇宙人の戦艦がキラキラ輝いていた。 宇宙人サン、何企んでるんですか?w 読了しました。全体の感想を簡単にまとめさせていただきます。 【文章】 とても読みやすく、何よりそこかしこに挟まれた小ネタと、ギャグものとして逸脱し過ぎないリアリティ……。 すみません、あまりうまく言えませんが、自分の書く文体と近いものを感じてしまいました。 この辺で勘弁してください。orz 【ストーリー】 宇宙船に囲まれた未来の地球で、普通の日常を送る主人公。 気になる男子にカマをかけられて、思わず行動に出るも……全ては宇宙人の罠だった? 全体に漂うゆるい雰囲気、そして二人のキャラは明快でポップ、チラッと出てくる母や宇宙人の存在もコミカルで楽しい作品でした。 文体も含め、いろいろな意味で自分と感性が似ている……という気がしてしまいました。 くそぅ、こういう話が書きたかったんですよっ! 悔しい、でも(ry ツッコミどころとしては、やはりワンシーン切り取りだけあって、物語の起伏がやや弱いかなと。 それなのにこれだけ盛り上げてしまうというのは、本当に嫉妬してしまうくらい上手だなと思うのですが……。 また「宇宙人何者? ていうか彼偵察機ってホント?」という最大の謎は残ったままで。(当然、作者さまの狙い通りかと思いますが) 主人公同様、キツネにつままれたような読後感でした。 いろいろ妄想しちゃって、本当にお腹いっぱいです……ああ、楽しいけど羨ましいっ。 【お題・舞台】 学園モノとして、屋上ワンシーンというのはやや寂しいものの、気になる男子とのラブはテッパンです。 お題はハイテンションな作風に紛れて、上手く溶け込んでいた……というかなんというか。orz 【まとめ】 ハイテンションながら、共感度の高い女子の一人称に乗っかり、言葉遊びに翻弄されながらラブやらどんでん返しで、目いっぱい楽しませていただきました。 とにかくこの二人の続きが見たい! 宇宙人との面白楽しいバトルを描いた続編、また主人公の両親のラブストーリーなども期待……。 では、少しでもご参考になれば幸いです。 ※5/14 ご評価につきまして補足 全ての作品を読ませていただいた結果、感想内容・ご評価を再チェックしております。なお、ご評価につきましては以下のような基準にて。 ・ストーリーの完成度(7割) 文章的な読みやすさ/キャラは立っていたか/展開についていけたか/伏線は回収されたか/オチはついていたか、というポイントを無難にクリアしていればプラマイゼロ、どこか気にいったら加点、引っかかったら減点しています。 ・学園&お題への取り組み(3割) 今回は『学園設定&無茶なお題をどこまで上手く取り入れられたか?』を、重要ポイントとしてチェックさせていただきました。こちらも無難ならプラマイゼロ、気に入ったら加点、引っかかったら減点しています。 ・その他フィーリング(基準無し) 上記に当てはまらず心を揺さぶられた場合、加点や減点を。 なお、しっかり読み切れなかったorどうしても点がつけられない作品は、申し訳ありませんが評価外とさせていただきました。orz 玖乃(くの)さんの意見 いいですねこの優しい展開。 「ヘイジョニー結局上のやつらは何をしたかったんだBABY?」 「それを聞くのはヤボってもんだぜマイクル、HAHAHA」 という会話が聞こえて、こないね。 設定の無駄遣いに見えて、それだってSF展開じゃなく恋愛展開には必要な要素だったわけですから、結局あますところなくこの告白成立のために使用されているので不自然さがありません。 そのうえで彼のキャラクターが良い味を出しています。名前がないのに、この描写はすごい。不良なのに優しいとか反則ですし。うーん、実際偵察機うんぬんも彼の自演だったような気がしなくもない。あたまいいし。(おそらくどのように取られてもいいように設定をぼかしたんでしょう 会話はもう文章でしか成り立たないレベル。それくらい遊びたっぷりでした。ジャムフライパンのようにあぶらっこいと思いましたが、徐々にスマートになって後味はすっきりしていました。普通にすごいなぁと思いますw 感想は以上です。 良い作品をありがとうございましたw では引き続きGWを感想で盛り上げていきましょう! 残り一週間ですw フェルト雲さんの意見 フェルト雲です。こんばんは。 先ほど部屋にgkbrが出まして、 ガクブルしてたのですがそんな気分も軽減されるほど面白かった……。 ですが地球が滅亡するのを想像するシーンで私はgkbrが押し寄せるのを想像してしまい、精神的ダメージを喰らったのはここだけの話です。 これは私の中で、かなり来ました。 いやもう面白かった。 ちゅうが良かった。 大空さんうるさ可愛い。 不良偵察機も味がありました。 ちゅうも良かった。 楽しい文章で、言葉あそびのような面白さがありました。 リズムもよくすらすら読めて、不良偵察機くんのマイペースな横槍がいい感じに息継ぎタイミングになっていました。 オチもよかったです。 不良偵察機が大空さんをだましているのか、 宇宙人がサンプルを集めるためにわざとやっているのか、 それとも宇宙人の気が変わったのか。 うーん、どれなんでしょう。 最後、彼らの戦艦が光って見える描写もきれいでしたし、 彼が宇宙人によって送り込まれた偵察アンドロイド(なのかどうかはっきりしない)というのも面白かったです。 宇宙人が地球を取り囲んでいる世界というのも面白かったです。最初はなんのこっちゃだと思ったのですが、いつの間にやらそういうものとして理解していました。うまく大空さんに世界を説明させていると思います。上手です。 お題も上手く活用されていました。 とくにアンドロイドというのが、告白のきっかけを与えるのに一役買っていてとても良かったです。 ジャムフライパンも変化球ですが、作品の雰囲気に合っていて上手に使いこなされているように感じました。 屋上という、学校での素敵スポットを舞台としているのも良いし、それに関する大空さんの語りにも魅かれるものがあり、一気に舞台へ引き込まれたように思います。 執筆お疲れ様です。 楽しく読ませていただきましたー! これからもがんばってください! それでは! akkさんの意見 ・タイトル 『!』や『?』がついてるため、コメディーっぽいタイトルに見えます。序盤を読んでる時はどうかなと思ってましたが、読み終えてからは結構いいんじゃないかって感じました。 ・お題 (◎○△×) 学園ものかどうか ―― 学校の屋上 ○ フライパン ―― メニュー △ ビーム ―― 兵器 △ アンドロイド ―― 文字通り △ 学園ものの物語が起こる場所が屋上であるという掴みが、後半の展開に効いていたので楽しかったです。フライパンはまさかのパンの名前でした。別にジャムじゃなくてもよかったような気がしますが、それがアクセントになっていて独特の空気感を演出していました。ビームは普通の使い方であったように思います。アンドロイドでも普通にご飯食べるの? タバコ吸うの? (煙草の煙は機械に影響ないのだろうか)というつっこみはなしですか。 文章は『て』多く繰り返してるところは、少し読みにくく感じる部分もありました。 また、同じ情報が二回繰り返されることが数回ありました。たとえば、 >上にいるのは二人だけ。 >彼と二人っきり。 >俺が宇宙人の偵察機だから >どうやら俺は宇宙人の作った偵察機らしい >浮かぶのは、マイナスベクトルなものばかり。 >浮かんでくるのは、破滅的な考えばかり。 少しくどく感じたので、情報を整理した方が良いと思いました。 冒頭は展開があまりなく、起伏が弱いため、やや退屈ですが、主人公のキャラがちょっと面白いです。感情アルビノとか表情筋麻痺という言葉は少し酷すぎるかもしれないと思いました。初っ端なので、ある程度主人公を可愛く見せてないと先に読み進めるのが難しいような気がしました。 >なんの変哲もない質問だった。 >「つまり、空の上のあいつらが本気になったらってこと?」 どういう意味なんだろう? と思って読み進めます。 >宇宙人の戦艦がキラキラ輝いていた。 これは予想外の展開でした。ここから面白くなってきます。地の文にも慣れてきまして、こういう個性なのだろうと思い始めます。 少女マンガの短編作品でこんな感じのもの見たことがあるような気がするので、目新しさを感じれなかったのですが、 >あと100秒だけど 短い!(笑) 地球ごと滅亡だとしたら、アンドロイドの彼は見捨てられたのですか? 酷い。 滅亡するのか? それともどうにかして滅亡を回避するのか? とドキドキします。しかし何も起こりません。もしかしてキスが世界を救ったのか!? と思いましたが、そうではないようです。ちょっと拍子抜けでした。 何はともあれ、終盤の展開は個性もあり、切迫感もあり、面白かったと思います。 以上でございます。 執筆お疲れ様でした。少しでも参考になりましたら幸いです。 役に立つ部分と立たない部分はあるかと思いますので、取捨していただけますようお願いいたします。 至らぬ感想人でごめんなさい。失礼いたしました。 永遠さんの意見 会話……というか、主人公のあたふたで読ませますね、御作は。 風紀委員として屋上にやってきて、男子学生を注意するつもりが地球滅亡へのカウントダウンが始まって―― と、ここまでの無茶な展開なのですが興味は薄れず、観察対象は彼女、大空夏美へと。 結局、彼――男子学生がどのような存在だったのかは不明ですが、 それよりも大空さんはやけに積極的な娘さんだったなぁ……とは読み終えてから感じたことです。 いくら「地球滅亡」みたいな厨設定が本当だとしても、あそこまで恥じらいなしに行動に移せるところは流石というか…… ところどころ文章が読みづらいのも、ここまでくるとご愛嬌みたいな感じですね。 短いですが、こんなところで失礼します。企画執筆、お疲れ様でした! 冗さんの意見 こんにちは。読ませていただきました。 正直、文体が好みではなかったのです。企画作品でなければ、たとえば本屋で手に取ったなら、ぱらぱらっとめくっただけで読まずに棚に戻したでしょう。タイトルもインパクトがなく、ありがちな内容しか想起しませんでした。 しかし最後まで読んだとき、御作はまぎれもなく高い完成度を持つ良作だと感じました。好みの分を差し引いても、評価しないわけにはいかない。底力があると思いました。 まじめで空回り気味な風紀委員の女の子と、不良少年。どこかで10回は見たような当たり前のカップリングに、何もしないで浮かんでるだけの宇宙大艦隊……この風変わりな背景。それだけで、もう、何もしなくても完成ですね。絵としてだけでも価値があります。面白い。宇宙人とか地球侵略とかでっかい風呂敷をぶちまけておいて、それが単なる背景にすぎない、という落差。その余裕が、この作品を成功させているのでしょうね。 少年少女の一瞬の世界って、こうですよね。妙に現実味がなくて、常にちょっと浮いているような。 彼女のキャラクターは可愛らしいし好印象なのですが、語りが読みにくかったです。独特の、論点がずれていくような思考は、可愛らしいしキャラとしてはわかりやすいのですが、視点としたときには読者を選ぶなぁ、と感じました。私はちょっと引いてしまいます。 しかし、読了後はそんなことどうでもよくなっている。このちょっと不思議な、愛のある悪ふざけのような、設定の魅力にぜんぶ持っていかれてしまいました。すごいことです。 あと、もう一点。キスシーンの描写が長いな、と。そんなに語らなくても、と思ってしまいます。私だけかもしれませんが。 執筆お疲れ様でした。次回作も期待しております。 いさおMk2さんの意見 主催のいさおMk2でございます。 この度は、GW企画『ラ研学園祭』にご参加頂き、誠にありがとうございます。 拝読致しましたので、拙いながらも感想など書かせて頂きます。 甘酸っぱい青春ラブストーリーかと思いきや、まさかのSF展開! しかも、その一見無駄な位に作り込まれたSF設定が、ちゃんと話のキーになっている所など、実に読み応えのある作品でした。 地球を取り囲む宇宙人の大艦隊という壮大な設定と、早口ツンデレ風紀委員長の恋というミニマムな展開を見事に繋げている、『偵察機』の彼。実に巧みな書き方でした。 個人的には、落とし方が好きですね。情報の出し惜しみ方が、絶妙です。 彼が騙していたのか? それとも本当に知らなかったのか? そもそも彼は本当に『偵察機』なのか? 読後も色々と想像しながら楽しめる、素敵な終わり方でした。 それにしてもキスシーン、無駄にえろいなあ……個人的には大好物なのですが、立場上こう言っときます。 もう少しだけ、トーンを落としてくださいw 気になった所は、『宇宙人』の設定でした。 どうしても、クラーク大先生の傑作『幼年期の終わり』を思い出させてしまいます。 宇宙人に核ミサイルを撃ち、迎撃され、しかもノーリアクションのシーン。少々やり過ぎかと。もう少し、匂わせるくらいに留めておくと良いかも知れません。 お題の使い方は、良かったですね。 特に、 >搭載するなんとかビーム兵器とかで迎撃する なんてユルい感じが、たまりませんでしたw 乱文、ご容赦を では、お互い企画を楽しみましょう。 ありがとうございました。 X。さんの意見 評判を聞き付けてやってまいりました。携帯からですが、手短に感想を書いておきます。 偵察機な彼を罵倒したおすツンデレな主人公に非常に魅力を感じました。よくもここまで人を馬鹿にする言葉の組み合わせを考えられるなと軽く関心すら覚えます。 彼女の心理描写はポップかつわかりやすく、文章自体の完成度が低い(尻切れがたの文章が多いように感じる)ということを差し引いても好感が持てました。若干リアリズムに欠ける、少々ぶっ飛んだ思考だったので完全な感情移入とはいきませんでしたが。 広げられた風呂敷をいい青春話、で済ませてしまうには些か勿体ないと感じましたが、枚数の都合で仕方がなかったのかもしれません。しかしそれにしても場面の移り変わりに乏しく、若干物足りなく感じたのは私だけでしょうか。 面白い話ではありましたが、読者に強い印象を与えるには一歩及んでない気がします。 そういえば、結末に関しては宇宙人が偵察機が抱いた感情を考慮し攻撃を取り止めた、ということで良いのでしょうか。 だということにして、さりげなく救世主なヒロインにさらに天然ポイント分点数を加算しようと思います。 むとうななこさんの意見 いや、その商品名は「ジャム揚げパン」になるでしょ、、どう考えても。。。 むとうです。感想を申し上げます。 リズムに乗った文章運びが特徴的なお話であったと、感じました。さすがにもう少し、研ぎ澄ますことは可能かと思いますが、お祭りですし、ノリは大事。明敏な力とはまた別のパワーを感じる優れた文章であると思います。 日常とずれた世界観によってリアルの細部を強調する手法は非常に共感出来ます。ファンタジーの神髄ですね。見習いたいです。創作意欲を刺激されました。 そうですね。。一偏見の塊の意見と致しましては。 せかいがありえないで出来ている。を説明する寡黙な男っていうのはちょっとキレすぎてると思いました。「じゃあ、偶然っていう可能性はないな。だって、可能性がめちゃめちゃ低ければ、それは0%と一緒でしょ?」と冷静に変な方向へ思考が導かれてしまった。もっと無理矢理納得させて欲しかったな。リアルはいらん。と身勝手にコメントします(失礼)。 あと、学園的要素が、実は少ないというのがちょっとネックでした。 丁度良いスポットライトを絞った良作だからこそなのですが、学園だからこそ気づけた発見とか恋とか、そんな飾り付けが無くなってしまっている。そのように捉えました。 以上です。適当な発言ばかりですので、作者様に至りましてはまともにうけとらないようにお願いします。 企画ご参加おめでとうございます。今後もがんばって下さい。失礼します。 。。。さんの返信(作者レス) はじめに Q:本作に登場する『彼』の告白、あれはカレの嘘?それとも本当?他の何かがあったりするの? A:読者の皆様が妄想した答え――それが『たぶん正解』でいいのではないでしょうか? というわけで、本作の作者だった。。。というやつです。 みなさま、企画の参加お疲れ様でした。以下に個別にお返事を返させて頂きます。 感想ありがとうございます。 Re.S.cさん 安っぽくてありきたり〜な青春LOVEすとーり〜の本作でしたが、S.cさんに最後まで読んでいただけて光栄です。 王道というなのありきたりな本作でしたが、S.cさんに褒めていただけて感謝感激です。 Re.K.Kさん 設定の無駄遣い……私には勿体の無い賞賛をありがとうございます。ついでに、作者は病気、人類には早すぎる小説、病院逃げて!タグもお願いします。 荒削りで色々と難点のある本作でしたが、読者であるK.Kさんには楽しんでいただけたようで幸いです。 Re.兵藤晴佳さん アリストテレスって誰? な学のない私ですが、兵藤晴佳さんを脱帽されたようなのでガッツポーズしておきます。 SF短編というよりらぶこめ!という感じの本作でしたが、兵藤晴佳さんに拝読していただけて幸いです。 Re.ハイドさん ハイドさんのように作品を読んで感じたことや想ったことをストレートに伝えてくれる感想は、読者の目線に読者の考えにいつも悩む私としてとてもありがたい意見です。 作品の最後に偵察機である証拠の一つや二つは欲しかったという意見は、作者として参考にさせて頂きます。 Re.AQUAさん 作中に登場したお題消化用の謎食品「ジャムフライパン」みたいな適当極まりない本作でしたが、読者であるAQUAさんには本作を楽しんでいただけたようで幸いです。 細かく詳細に書いていただけた感想や意見の数々は、今後作品を執筆する際に大いに参考にさせて頂きます。 Re.玖乃(くの)さん 色々とはしょってジョニーとマイケルの会話みたいな読後感の作品でしたが、遊びたっぷりな作品を楽しんでいただければ幸いです。 どうでもいいですが、ジョニーとマイケルの三文芝居、普通に脳内再生余裕でした。 Re.フェルト雲さん 絶賛・絶賛・大絶賛な感想に戸惑い気味ですが、賞賛=とても励みになるとポジティブに考える駄目な作者なので、素直によっしゃぁぁ! gkbrは今も足元に――感想ありがとうございました。これからもマイペースに頑張らせて頂きます。 Re.akkさん akkさんのご指摘通り、文章がラリってたり、大事な話のアタマ部分が退屈だったりと、今後への課題が多い作品ですが、最後の「面白かったと思います。」を励みにこれからも頑張ります。 もしよろしければ「少女マンガの短編作品でこんな感じのもの見たことがあるような」のタイトルと作者をプリーズです。個人的に気になりましたので、面倒ではあると思いますがお願いします。 Re.永遠さん 感想を見る限りだと読者を楽しませる自分の力が至らなかったようです。以後も永遠さんの感想を参考に精進してまいります。 会話で読ませると永遠さんに評価されたのは実は2回目です。感想ありがとうございました。 Re.冗さん 大変参考になる本作に対する厳しい評価と、過剰評価だろオィな賞賛をありがたく拝見させていただきました。 文体が気に喰わない、タイトルがしょぼいなど、作者として思い当たる欠点が多々指摘されつつも「面白い」の一言――作者として勝ったぜ! というわけで文章力に劣った駄目な子ですが、これからも精進してまいります。 Re.いさおMk2 企画の主催お疲れ様でした&残務ファイトです。 ゆるくて適当でちょっぴしエロな本作でしたが、読者であるいさおMk2さんには楽しんでいただけたようなので幸いです。 感想の中で上げて頂いた、実は未読なクラーク大先生の傑作『幼年期の終わり』は近いうちに目を通したいですね。 感想ありがとうございました。そして大きなトラブルなしに進んだ企画主催業務、御見事でした! Re.X。さん 初めまして、本作の作者だった。。。とゆー奴です。 読者のストレートな意見の並ぶ良感想、ありがたく興味深く拝見させていただきました。 読者に強い印象を与えるには一歩及んでない気がするという意見には、自分の力のなさを痛感しております。 頂いた感想を有効活用し、今後も精進します。 Re.むとうななこさん 初めまして、本作の作者だった。。。とゆー奴です。 作者の知りたい細かいところまで書いて頂いた読者の意見、ありがたく拝見させて頂きました。 一偏見の塊の適当な発言こそがひとりひとりの読者の意見、作者として一番欲しい修飾の無い素直で素敵な感想をありがとうございました。 ★内緒で秘密なウラQ&A★ Q:前に鍛錬投稿室で似た作品を見たことあるよ! A:その作品を焼き直した作品が、みなさんがNOW見ている本作ですよ。 Q:作中の『彼の口元から取り上げたタバコをシュタッと奪い』なる一文、口元から取り上げたタバコをさらにシュタッと奪うって…日本語的に A:本当に知りません、投稿してから青くなりました。 Q:タイトルの『地球が滅亡!? Time is NOW×LOVE!!』の『LOVE!!』で大文字と小文字が混ざっている理由は? A:マジで分かりません、たぶん作者がラリってるんだと思います。 Q:作中の『太陽の日差しはぽかぽか暖かくて、広い屋上を吹き抜ける風は心地よくて、強奪した「ジャムフライパン」は見た目の不気味さとは裏腹、意外と美味しくて。』って一文……まったく同じ文が2箇所にありますけど、もしかしてコピペミスだっ(ry A:詳細は不明ですが、作者がバカなのかと… Q:作中の『してるんだからと思う。。』という一文で『。』が二つ続いているのには深い理由が? A:質問の答えを存じておりせんが、作者が適当ぶっこいたので間違いないでしょう。 Q:作中の『あたしと彼は、屋上で抱き合ったままキスを続ける。』ですが、この一文って少し前の描写から考えるとおかしいので(ry A:質問を理解できません、作者は駄目な子なので。 Q:ぶっちゃけ見直しとか誤字脱字の確認とか、まったくしてないよね? A:………………ッ Q:てめぇまさか……時間制限を言い訳に未完成作を投稿したんじゃねぇだろうな? A:……夏頃にでも本作のヤバげな文章を修正したやつを、ライトノベル作法研究所の規約に則った形で再投稿したいと考えており、それを文章に難のあったまま投稿した本作に対する、読者に向けた言い訳としたいと思います。 予想を超えた高い評価におごることなく、読者の皆様の声を頼りにこれからも精進してまいります。 読者の皆様に多謝! |
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