↑目次へ戻る |
天穹のカムイ
神さまが人間の願いを叶えるとしたら、神さまの願いを叶えるのは誰なんだろう。 タケルは、夢の中でしか会えない少女に恋心を抱く中学2年生。 ある日、戦禍に巻き込まれた彼は、 “天使”に囲まれ舞い降りる、機械の羽を持った少女に助けられる。 「あたしは、タケルの『神さま』だから」そう言う少女の虹色をした瞳はあまりにも澄んでいて、 この天穹みたいに煌々していた。 ─この感覚を初恋というのなら。きっと、たぶん、そうなんだろう。 『しにがみのバラッド。』のハセガワケイスケ×七草で贈る、やさしくて哀しいボーイミーツガール。
それは人間と神さまの織り成す、哀しいけれど優しい物語。 これだけを聞くとどこにでも転がっていそうな物語のように感じますが、 ハセガワ先生の手にかかればあら不思議! とても綺麗で透き通った音が、胸の中に響き渡ります。 そして読み終わるころには、このタイトルが。 そして冒頭に書いた何気ない一言が、どれだけ重たい意味を持っているのかが悟れると思います。 これは考えるのではなく、感じる物語です。 多分、考えても答えは出ません。それが良いことなのか、悪いことなのか。決めるのは直感です。 繰り返しますが、これは「感じる」物語なのです。 ハセガワ先生ファンならば、途中からなんとなくオチが読めてくるかもしれません。 しかしページを捲る手は止まらず、一気に最後まで読んでしまうことでしょう。 ハセガワ先生ファンでも、「しにがみのバラッド。」より「みずたまパニック。」の方が好きという方には、 この物語は少々読みにくいかもしれません。 だけど「しにがみのバラッド。」の方が好きという方には、強くオススメしたい本です。 これは「しにがみのバラッド。」とは全く違う物語ですから。 これを読んで物語や技量などに感動するか、それとも裏切られたような失望感を覚えるか。 ハセガワ先生の作品中では、大きく意見の分かれる物語ではないでしょうか。 とてもハセガワ先生らしく、且つハセガワ先生らしくない物語です。
ヒロインに全てを捧げ、そして遂には……なところが堪らなく感情を揺さぶります。
やや雑だと感じてしまうところ。 もう少し重要な役割を与えて、後半にも少しでいいから出してほしかったです。 特にナツミなんて、唯一……なんですから。
|
||||||||||
天国に涙はいらない
霊視能力を使い、占い師のバイトをしていた主人公の賀茂是雄。 偶然クラスメイトの律子に現場を目撃され、 学校で噂の「呪いの教室」の除霊を引き受けるハメになる。 しかし、自分だけでは太刀打ちできないと悟った賀茂は、守護霊を召喚することに。 現われたのは、自身をアブデルと名乗るロリコンの熾天使だった。 呪いの教室は悪魔が原因だと見当をつけた二人は早速悪魔探しを開始。 薄幸の美少女たまに目をつける。 実は彼女、全くの無自覚のうちに強烈な妖気を垂れ流していたらしい。 同情した賀茂は、たまを救おうと立ち上がるが……。 第7回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作。笑いと涙のシニカル学園コメディ。
霊能力者の主人公であったり、ヒロインは悪魔であったり、アブノーマルなロリコン天使など、 個性豊か(過ぎる)キャラ満載で、読んでいると時間を忘れます。 でも、萌えという言葉に嫌悪感を感じる人は止めたほうが良いかもしれませんが…… ――以下、ネタバレになります。 一巻の終わりに主人公が死にます。 ラブラブなパツピーエンドで終わるのか…… という期待をことごとく打ち破ってくれた作品です(笑。 でも、ちょっと専門的というか、マニアックな表現も出てきます。無視しても特に問題ありません。
人間とは思えない離れ業をやってのけたり、 番外編では殺人未遂まで起こすという凄い女子高生(笑)お気に入りです! とにかくキャラが個性豊かで……名前なんてすぐ覚えられます。
「俺は現実の妹とエッチしたいんだよ」みたいな。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
「あ、あの…点頑張って、下さいね」 それは土岐英次や楢崎イチルらが配属された陸上自衛隊部隊、 通称「イコマ小隊」のありふれた一日。 顔を真っ赤にした宮沢香奈の消え入るような言葉を背に、 二人が未知の敵と遭遇することになる調査活動に出るまでは…… “憑魔”と呼ばれる異形の生物群に寄生されたがゆえに、 完全隔離下の戦場に送り込まれた少年少女たち。 人はこの地獄を「北関東隔離戦区」と呼ぶ! 鬼才の新シリーズ、作戦開始。
それは異形怪物‘憑魔’に寄生されたがゆえ、 完全隔離下で戦うことを宿命付けられた少年少女たちの戦場。 この小説は全三巻で完結しています。 異形の者と戦う戦争モノですが、それを感じさせないボケや突っ込みが入っており、 また、コミカルな部分とシリアスな部分がはっきりと区切られています。 何といっても主人公のひたむきさに心を打たれます! 滅び行く国で閉ざされた戦場で戦っている主人公ですが、だからって諦めない。 その心理が読みやすく分かりやすく書かれており、とても読みやすいと思います。 決して希望ばかりではありませんが、全巻読みきった時には勇気と感動をもらえます。 是非一度読むことをお勧めします!
苛酷な戦場を直視してなお、前向きに生きる姿は尊敬できます。 朝霧和磨もいいキャラしています。 ん〜馬鹿と大人の奇跡的融合精神? 自分のばかさ加減を冷静かつ客観的に見ている所がまたアホっぽくていいです(笑)
|
||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||
その小説、105円で売られているかも…… |
↑目次へ戻る |