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よくわかる現代魔法
自分を変えたい!ドジでお子さま体型のこよみは、 最強の魔法使い美鎖から現代魔法を学ぶことに。 でも、こよみの魔法は変に発動してしまい……、異世界の魔物まであらわれた!? その頃、ネットワーク魔術により各地で異変がおき始める。 銀髪の天才魔法少女・弓子やコンピューター女子高生の嘉穂まで巻き込んで、 こよみの活躍? がはじまる。 第2回SD文庫新人賞最終候補作、期待のデビュー。
時は中世ではありません、21世紀です。舞台はヨーロッパではありません、日本の東京です。 ドジな主人公が自分を変えたいというありふれた内容かと思いきや、 魔法という使い古された題材を、現在身の回りにあふれる電子機器と絡ませた斬新なファンタジー。 呪文を唱えるだけが魔法ではない! パソコン、携帯電話etc...様々な電子機器を駆使しながら魔法を使いこなす。 現代っ娘たちが考えて走って駆け回って、悪に立ち向かう! (法律に触れる活動をする女性も含まれます) 主人公は魔法コードを全てタライ召還コードに変換することができます。 というか、それしかできません。 その友達は小さい頃から機会を解体しまくっていた少し変わった女のコ。 銀髪と紫の瞳のナイスボディーなお嬢様は古代魔法を使いこなす。 主人公の師匠は現代魔法使いの中で五本の指に入る実力者。兼犯罪者。 それぞれがそれぞれにできる事を成した上にしか存在し得ないラスト。 無駄な登場人物は一人としていません! 著者の経験も生かされた一品です。 専門用語も出てきますが、それが分からなくても十二分に楽しめる作品です。
寡黙な彼女にメロメロです。 口癖の「思われ」は最高!
世の中白と黒だけでは分けれません。 白と黒よりも、灰色の方が多いものなんです(白+黒≦灰色)
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吉永さん家のガーゴイル
商店街の福引きで大当たり! 吉永さん家の双葉ちゃんがゲットしたのは、前代未聞の生き物だった!? 犬の石像のように見えるソレは、突然喋りだすわ、石より硬いわ、 あげく自分を「吉永家の門番だ」というわで、兄の和己くんはポカーン状態。 双葉ちゃんは、提供した店に突っ返そうとアンティーク屋「兎転舎」に乗りこむ。 そこには青龍刀を持った物騒なお姉さんが!? 第五回えんため大賞受賞作は、読んだあなたに福が来る、ご町内のハッピーコメディ。
私は「異世界ファンタジー」も大好きなんですが, 自分の住むところとは違う世界に浸り続けていると,どうしても疲れてしまいますよね。 (私だけですか? そんなときこの本を読めば,ホッとするわけです。 ほのぼのとした家族,ほのぼのとした商店街,ほのぼのとした学校を見ていると, 疲れた心も癒されるというものです。 今時主人公の両親がどっちも生きてていっしょに暮らしてるってのもめずらしいですね。 また,そんな日常の中に「錬金術」という非日常もでてくるのですが, それがなぜかうまく溶け込んでいて,違和感が全くありません。 一見軽いだけの小説に見えないこともありませんが, この小説のすごいところは,物語を通していろいろなことを学べる,ということです。 その秘密が,ガーゴイルにあるのです。 少しネタバレになりますが, ガーゴイルとは,先程の「錬金術」で作られた自動石像で, 吉永双葉が福引きで当てたことから,吉永家の門番として活躍しています。 しかし,やはり石像なので,最初は人間の心が良くわからず,いろいろと失敗してしまいます。 失敗を繰り返すことで,成長するわけです。人間と同じですね。 ネタバレ終わり。 つまり,物語が進むごとに,ガーゴイルが人の心を知ってゆくという形をとっているので, 私達はガーゴイルの成長に伴って,一から人の心について見つめ直していけるのです。 ホッとできる,学べる,スラスラ読める。 疲れたとき,コーヒー片手にガーゴイルってのもいいかもしれませんね(笑) お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? そりゃヒッシャムでしょう(笑)賢いハズなのに馬鹿,みたいな? 和已と桃の2人も好きです。 あと喜一郎。 つーかみんな好き。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? アクション好きには退屈だと思います。 なんせバトルっていっても石像VS石像とかばっかりですから。 元々バトルモノではないですし。
何がおもしろいかっていうと、ユーモアがあっていいし、ガーゴイルはかっこいいからです。 僕の友達に見せたら、彼も面白いって言ってましたよ。 田口千年堂先生は最高ですね。いやほんとに。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? やっぱり吉永和己ですかね。 あれほどギャグの突っ込みができる人はなかなか見当たらないでしょう。 時々思うんですよ『俺もあんな風に突っ込みできたらなぁ〜』って。
構成力がすごい。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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