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新本格魔法少女りすか
魔法は、もうはじまっている! 西尾維新×西村キヌが放つ魔法大冒険(ファンタジック・アドベンチャー)! ……なぜ、魔法はあるの?……なぜ、変身するの? ……なぜ、大人になるの?……なぜ、少女なの? 心に茨(いばら)を持った小学5年生・供犠創貴(くぎきずたか)と、 “魔法の国”からやってきた転入生・水倉りすかが繰り広げる 危機また危機の魔法大冒険(ファンタジック・アドベンチャー)! これぞ「いま、そしてかつて少年と少女だった」きみにむけて放つ、 “魔法少女”ものの超最前線、<りすかシリーズ>第1弾! 魔法は、もうはじまっている!
『戯言シリーズ』や『きみとぼくの壊れた世界』で有名な西尾維新さんの作品です。 まず、この本の素晴らしさは戦闘描写の素晴らしさだと思っています。 僕はこの本を読む前は戦闘シーンが、山場のくせに嫌いだったけど、 この本を読むと本当に好きになりました。 激しい戦闘なんですが、どちらかというと主人公が頭を使って勝つ、というパターンです。 戦闘の作戦自体はミステリーとよく似た思考を使うことになります。 なので『あぁ、なるほど。こうやって勝つのか』と本当に納得してしまいます。 その納得は、尊敬にも値します。 さらにストーリーは『努力』『友情』『勝利』の法則がうまく使われています。 一巻だけで投げ出さず、二巻まで読んでほしいです。 二巻から断然面白くなりますから。 二巻まで見終わると『三巻、早く読みたいな』と思ってきます。 最後に、全てが全て、魅力的なキャラクターなのでキャラクター小説を書きたいな、 と思っている人にも勉強になると思います。
頭、いいです。さらに人を駒として扱うところなんて圧巻ですね。 個人的にはですけど。 魔法は使えないけれど魔法使いを使う。 『戯言つかい』ならぬ『魔法使い使い』です。
しいて言うとするなら一巻の一話が面白くないところですかね。
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世界の中心、針山さん
埼玉県所沢市を舞台に巻き起こる様々な出来事。 斧男が巻き起こすベッドの下の都市伝説、いきなり天井を破って舞い降りた魔法少女、 自らを勇者と名乗る住人たちが忽然と消えた孤島、 そして、様々な人々が絡み合う悲劇の結末――。 それら全ての事件には必ず一人の人物が絡んでいた。 その人の名は針山真吉。憎めない顔をしていて、眼鏡以外にほとんど特徴のない普通の人。 四人家族の主。そんな彼が何故に毎回事件に巻き込まれるのか? 果たして針山さんとは何者なのか? そして、世界の中心には何があるのか――!? 人気イラストレーターコンビで贈る短編連作、電撃文庫で登場。
この作品に限って言えることと言えば、やはり埼玉県所沢市を舞台にしている点でしょう。 わりと近くに住んでいるので、 口絵に描かれている所沢駅や航空公園などを見るととても嬉しくなります。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 全員ですね。どのキャラも魅力的でとても選べません。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? しいて言えば、口絵だけしか出てこないエピソードの詳しい内容が気になって仕方ないところですかね。
物語はそれぞれ独立しているのですが、 物語の中には必ず『針山さん』が、名前だけだったり、登場人物として出てきたりします。 この小説のおもしろいところは 最終話に今まで登場した人物が、1つの物語を形成していくところです。 そしてそこにはやはり『針山さん』の姿があります。 視点移動などの技法が巧みに使われていて、上手いなぁと思いました。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 偽りの斧男ですね。 可哀想です。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 表紙には登場人物のイラストが書かれているのですが、 針山さんの姿が描かれていないところですね。
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世界の危機はめくるめく!
“スカートめくり”で世界を救え! 全てはその夢から始まった。 神様から“世界の危機を救う者”に選ばれた俺、宮田真吾は、 特殊能力に“スカートをめくる力”が欲しいと言ったんだ。どうせ夢だし。 だが翌日高校で、こっそり女子を狙って(めくれろっ)とやってみると…… え? 本当にめくれた! これは……使える(ニヤリ)。 と思った矢先、同じく“選ばれし者”だという美少女が現れて「一緒に仲間を探しましょう」…… ってことは、アレ? “世界の危機”も本当に来るの!? 非日常系クライシス・ラブコメ見参!
「スカートをめくる力」をもらうなんて、もう、最高じゃないスかw 私がこの本を読み始めた理由の一つに、この微妙に(かなり?)おかしい初期設定にあります。 今まで色々な本を読んできましたが、 そのどれもありきたりな設定ばかりで、結局すぐ飽きてしまいました。 実際、設定の部分が普通だと、中身も普通になってしまうという印象を受けます。 その点で、この設定で持っていこうとした著者の方は素晴らしいと思いました。 そしてもう一つの理由が、キャラデザの良さです。 大剣をもったお姫様が登場します。 巫女服を着た美少女が登場します。 なんかいろいろ間違っている神様が登場します。 そして表現が何かとエロいです。 さらにベストな部分にナイスな挿絵(?)があるので、読者へのサービスも最高です。 何を言っているのか自分でもよく分かりませんが、まぁ読んでみれば分かります。 また、ここからはストーリーの話になりますが、「スカートをめくる力」の使い道も必見です。 単なるいたずらの領域に留まらず、スカートめくりで本当に世界の危機と戦うのです。 軽いノリの中に、確かに一本筋の通ったものがあるストーリーです。 シリアスな部分もありますが、本当の意味で「ライトノベル」らしい作品です。 私がライトノベルに求めるものは、 ・複雑すぎない事(ライトであること) ・グダグダにならない事 ・話の中に笑いが存在する事 ・微エロである事 ・キャラが可愛い事 ・少しぶっ飛んでる事 ・恋愛描写がある事 です。 この作品は、これらの条件をすべて満たしている作品だと思います。 ラノベに対して、私と同じ感覚を持っている人は是非読むべきです。
こんなに可愛いキャラが今までにいただろうか!!(反語 もちろん他のキャラも好きです。 男キャラだったら、やっぱ真吾かな? 要所要所で本領発揮する真吾はカッコイイです。
「さすがにそれはマズイだろ!」って事を普通にしても許されてしまう(?)部分です。 でも逆にそれがこの本の面白さなんですけどね。
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その小説、105円で売られているかも…… |
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