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みずたまぱにっく。
大昔、この世界に存在していたという魔法。今は失くなってしまった…… そう思っていたんだけど、まるで魔法を、“身にまとった”ようなきらめきのひとたちもいる――。 水玉シロー。13歳。中二。ジャージとタオル頭が標準装備の一般人。 バイト代につられて始めたのは、由緒正しき超名門校の女子寮の“お手伝いさん”で……。 その寮には、とくべつな“きらめき”を放つ4人の美少女が住んでいたんだった。 個性的な彼女たちとの生活は、もちろん平穏に過ぎるはずもなく。 しかも、その女子寮には秘密があって……!? ハセガワケイスケ×七草が贈る、新しい物語り。
面白くて、だけどただ面白いだけじゃない。 マシロを中心におくられるみずたまデイズ。 読んだ後に、ほんわかしてるけどどこか哀しいような、でもやっぱりあったかい。 そんな気持ちになれます。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 千尋!! 主人公のマシロを抜いて千尋が大好きです!! でも、ひなっちかなっちも個人的に好き? この作品の欠点、残念なところはどこですか? 読者に好き嫌いがはっきり出る作品かもしれません。
はい、必ずだまされます、一巻のあの表紙は詐欺じゃないかな〜?? なんのこと?って思った人はとりあえず一巻見てみましょう。 そして、全員男かよ!ってなります。(ネタバレします) 主人公のマシロと、その周りを取り囲む人物たちすべてにそれぞれの思いがあり、 過去があり、境遇があり、それにそっと触れていく。 そんなちょっともどかしくて、時より強引で、それでもなぜか儚い印象を受ける。 それがハセガワケイスケ先生の作風だと私は思ってます。 世界観は今私たちが生活している世界に、ちょっぴり不思議な『魔法』の登場する世界。 それは『心』だったり、『言葉』だったり。 自分のことは大雑把、でも人のことになると一生懸命、 そんなマシロを応援したくなるようなそんなモノガタリ。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 水玉シローこと水田マシロ、といいたいところですが、涼橋萌流君に一票。 パシらされたり、女の子にされたり、暴走しかけたり、苦労人です。 ただまじめに自分はどうしたらいいだろう、 どうすれば頑張れるだろうとひたむきに頑張る姿にエールを送りたくなります。 個人的にはマシロと同じくらい好きです。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 流行の言葉が結構多く使用されているので、 早めに読まないと、後からこれ何? となるかもしれません。
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ユーレイと結婚したってナイショだよ
変な呪文を唱えて、ユーレイの和夫くんと結婚してしまったふーこ。 左手薬指の指輪がはずれなくて、大ピンチ! はずすには、和夫くんを心から好きだって思うことなんだけど、ふーこは同じクラスの葉月くんが好き。 どうなっちゃうの!? 小学校上級から。
テキトーにジャンケン言葉を言ってたら、 それが比村和夫という幽霊を呼び出し"結婚"する呪文だった! 左手の薬指には指輪がはめられ・・・ 離婚するには和夫を心から好きと思うしかないけれど、ふーこには好きな男の子が・・・ というスタートです。 王道といえば王道なのかもしれません。でもそれだけでは終わってはいません。 全14巻(!)というロングシリーズです。 最初は初々しい面が強いのですが、シリーズが進むに連れてふーこと和夫、 ふたりを阻む壁が厚く立ちふさがってきます…。死者と生きている人間。年齢。恋のライバル・・・ 人を好きになること、生きていること。 それらが切なくても苦しくても、とても素敵なことだと思わせてくれるシリーズです もう20年以上も前に発表され、完結まで10年以上かかりました。 そのため登場するものに現代っぽいものがないので、 (ケータイとかパソコンなんて早々出てきません) ジェレネーションギャップを感じるかもしれませんが・・・そんなのはさしおき、すごくイイ小説です!
物語はふーこの一人称で進んでいくのですが、そのせいか感情移入しやすいです。 家族思いで、おてんばながら繊細なとこもあって・・・
ただ、児童書なので仕方ないのですが、改行がやたらと多いです・・・
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LAST KISS
“私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います――” 重い病気を持つ中学二年の井崎由香。 夏休みに一時退院した彼女は、 これまでほとんど接触のなかった兄の智弘とともにひと夏を過ごす。 生まれて初めて兄に買ってもらった帽子、二人で出かけた六甲山上の植物園、 兄の幼馴染のかんネェに連れていってもらった須磨の海。 何気ない日々の中で、少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。 やがて訪れる悲しい結末は変えられないと知りながら……。
すべてが主人公の目線。 書けそうで書けない文章構成。独特です。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 由香。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? イラストがちょっと昔っぽい。
大阪人の僕には……もうたまらんです。 関西人の「笑い」に対する考え方がにじみ出ていてとてもいいです。 主人公、井崎智弘。 その妹、井崎由香。 智弘の幼馴染み、夏尾加奈子。 この3人の関係と、由香の病気をメインにストーリーは進んでいきます。 智弘と夏尾の関係は。 由香の智弘に対する気持は。 由香と夏尾の、互いへの本心は。 そして第十二章最後から、由香の日記まで。 ……本当に、切なかったです。 とても『ロボット妹』と同じ作者とは思えないできばえです。 お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか? 由香とかんネェ(夏尾)のどちらかといわれれば……。 由香ですか。 「病弱な妹」というインパクトが強すぎました。 さらにネタバレになりますが、 死んでしまった人間には生きている人間は敵いません。 この作品の欠点、残念なところはどこですか? 「実の妹との恋愛」をテーマにした小説であること。 それだけで女性読者は引いてしまうと思います。 あと、由香の日記以降と後書きが相当淡泊なので…… 余韻を味わいたい方は338ページの終わりで読むのをやめることをお勧めします。
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