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ニトロプラスの大ヒット美少女ゲームを業界注目の作家がノベライズ

月光のカルネヴァーレ


 ○読者投票結果
 最高です!一押し。 17
 おもしろいです! 3
 なかなか良いです。 2
 ふつうです。 0
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ジャンル異世界ファンタジー
著者J・さいろー
/Nitroplus
出版社:ガガガ文庫(小学館)
発行年月:2007年05月
本体価格 571円 (税込 599 円)
かまさん一押し!(男性・15歳)

■ 解説                               

 ベルモントの人口は四十万人。対して自動機械人形(オートマタ)はたったの二千体。
 それでもこの地は、世界一の人形生産地だ──。
 瞳は宝石。血は水銀。心は円筒(シリンダ)。
 骨董品の自動機械人形は人間と見紛うほどの外見だが、自由な心を持たない。
 人の似姿として作られた彼女たちは、主人の命令に従うがまま、
 踊り、笑い、演じ、抱かれるしかなかった。
 ベルモントの片隅で泥を舐めるような毎日を送るマフィア・アレッシオと、
 彼のもとに身を寄せた兄妹の自動機械人形──兄は男娼で、妹は気の狂った元娼婦。
 二人を操る謎めいた仮面の男、そして兄妹を奪うべく暗躍する人狼マフィア。
 彼らの目的はただ一つ、それは『復讐』!  
 人形に魂はあるのか?
  いま古都ベルモントを舞台に、人間と人形と人狼によるゴシックノワールが幕を開ける。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 えー、自分は原作をプレイした事がありません(年齢上)。
 原作好きも楽しめるか、は判断しかねます。
 どうやら現時点(1巻)は原作キャラクターがあまりいなく、
 話の雰囲気がやや違うと原作者がコメントしていますので。

 そんな事を考えなければ、楽しめるお話だと思います。

 人狼と機械人形の存在する世界の、ベルモントと言う国での物語の主軸となるのは、
 双子の自動機械人形、オートマタと呼ばれる存在です。
 ある日子供ギャングのお守りをしているアレッシオという人物に、
 その双子の姉を手に入れるよう依頼される所から始まります。

 素晴らしいと思うところは、その筆力です。
 
 御伽の国と呼ばれる所で繰り広げられるアレッシオたちと、
 子供ギャングたちの和やかな空気と、そこに入った双子の人形の精神の変化。
 アレッシオのボスである仮面の男と、
 双子の人形を監視する謎の自動機械人形の女性が繰り広げる探りあい。
 伝説のマフィア「オルマ・ロッサ」の暗躍。

 全てが作者の筆の中で綺麗に、時に激しく描かれています。

 まだ1巻しか出ておりませんが、これからにとても期待できる展開になっています。
 ぜひ手にとって見てください。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 子供ギャング、「弾丸」の子達です。
 ギャングと呼ぶにはまだ半人前の彼らが、これからどう成長していくのかが楽しみです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 少しですが、エロい所です。
 間接的にですが、ホモもあるので嫌いな方はお避け下さい。



■ 一言感想コメント                       

・原作に沿ったノワール的世界観が良かった。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
なかなか良いと思います。
ふつうです。
イマイチです。
おもしろくないです。
買うと損します。


-Mini Vote-
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20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。

ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり


ジャンル異世界ファンタジー
著者柳内 たくみ
出版社:アルファポリス
発行年月:2010年04月
本体価格 1,700円(税込 1,785 円)
碧空水晶さん一押し!(男性・15歳)

■ 解説                               

 20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。
 「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した銀座。
 この非常事態に、日本陸自はただちに門の向こう側『特地』へと偵察に乗り出す。
 第3偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、
 異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の視察に尽力する。
 しかしあるとき、巨大な災龍に襲われる村人たちを助けたことで、
 エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる。
 その一方、「門」外では『特地』の潤沢な資源に目を付けた米・中・露諸外国が、
 野心剥き出しに日本への外交圧力を開始する。
 複雑に交錯する「門」内外の思惑―二つの世界を繋げる「門」を舞台に、
 かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開ける。


■ この作品について、熱く語ってください!           

 この作品は今では珍しい自衛隊が活躍する物語です。

 書店で僕はでこの本の表紙イラストに惹かれて何気なく開いたのですが、
 読み始めてたった数分後、すでに自分の意識が完全に本の世界に入り込んでいて、
 はっ! と気がついたのはすでに一時間近くたったときでした。
 そして僕は この本を買わなければ損だ と強く意識し直ちにレジに直行、購入しました。
 本好きの僕がここまでなったのは実に『レイン 雨の日に生まれた戦士』以来のことでした。

 以下、多分ネタバレになります。


 20XX年八月、気温は摂氏三十度を超えて湿度も高かった。
 ヒートアイランドの影響で灼熱の地獄と化していたにもかかわらず土曜日であったために
 多くの人々が都心へと押し寄せ、買い物やウィンドウショッピングを楽しんでいた夏の蒸し暑いその日、
 同人誌即売会に行くために新橋駅でゆりかもめを待っていた主人公の伊丹が目にした物は、
 突如銀座に現れた巨大な『門』 そしてそこからあふれ出た異形を含む中世系の軍勢が、
 たまたまその場に居合わせただけの人々へと襲いかかる姿だった。
 伊丹はこれを見て瞬時に「門』の向こう側を「異世界』と理解できてしまいました。

「夏の同人誌即売会が中止になってしまう」
 そんな理由で陸上自衛隊に所属していた伊丹のその後の活躍は、
 大手新聞ですら一面に取り上げざるをえないほどのものだった。



 このまま書き続けるときりがないですね。
 まあこのあとは陸上自衛隊が軍勢を撃退、
 『門』の確保と向こう側の調査のために異世界に乗り出します。

 この本は自衛官を経験した作者がインターネット上で執筆活動を展開し、
 人気を博して書籍化されたものです。
 
 この本を読んだ僕は、
 これまで自衛隊に持っていたやられ役などといった印象が大きくがらっと変わりました。
 自衛隊はそんなものではない、それを強く意識させられます。


 これを読めば皆さんもそう思わざるを得なくなると思いますよ。
 内容は上記の他にも、門を取り戻そうとする軍勢と自衛隊の攻防戦。
 異世界の調査を目的とする第三の偵察隊の隊長に任命された伊丹と
 その部下たちによる巨大な炎龍との戦闘。
 大規模な盗賊の集団に襲われている異世界の都市を守る第三偵察隊の戦い。
 異世界の豊富な資源を狙う地球側の各国と日本の外交戦。
 そしてライトノベルには外せない主人公と異世界三人娘(魔導士、ハイエルフ、亜神)
 との交流(いや、恋愛か?)等々多くの充実した内容がこの本には詰まっています。
 
 熱く語りすぎてしまいました、すみません。

 あ、あと現在もインターネットで連載中の外伝もおすすめです。


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 主人公の伊丹ですね。
 ヲタクでダメ自衛官なのに特殊作戦群に所属していたり、
 妙な運のよさで2等陸尉まで登り詰めていたり、天下一品の逃げ足の速さを持っていたり、
 ヲタクなだけあって現代の若者にも通用する気持ちを持っていたり、
 ちゃっかり異世界三人娘(皆、美少女)と仲がよくなって全員から好意を持たれたり。
 他に伊丹自身には暗い過去があるという意外なところがあったり。
 主人公としての要素が整っていてかなりいいですね。

 三人娘の方も僕的にはお気に入りです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 特にないと思います。
 ミリタリーが苦手な方でもわかりやすく解説されているので安心して読めると思いますよ。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

最高です!一押し。
おもしろいです!オススメします。
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苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。

獣の奏者


ジャンル異世界ファンタジー
著者上橋 菜穂子
出版社:講談社
発行年月: 2009年08月
本体価格 629円 (税込 660 円)
りりあんさん一押し!(女性・18歳)

■ 解説                               

 上橋菜穂子待望の長編ファンタジー。
 けっして人に馴れず、また馴らしてもいけない獣とともに生きる、宿命の少女・エリン。
 母が指笛を吹き鳴らしたとたん、奇跡が起こった。だが、その奇跡を、母は「大罪」と呼んだ……。
 獣ノ医術師の母と暮らす少女、エリン。
 ある日、戦闘用の獣である闘蛇が何頭も一度に死に、その責任を問われた母は処刑されてしまう。
 孤児となったエリンは蜂飼いのジョウンに助けられて暮らすうちに、山中で天を翔ける王獣と出合う。
 その姿に魅了され、王獣の医術師になろうと決心するエリンだったが、
 そのことが、やがて、王国の運命を左右する立場にエリンを立たせることに……。


■ この作品について、熱く語ってください!            

 「精霊の守り人」など、守り人シリーズを執筆された上橋菜穂子さんの作品です。
 この作品には、王獣や闘蛇など、架空の生き物が登場します。

 そして、「生き物の生を、人間の手によって歪めてしまう」ことを生々しく描いています。

 ファンタジー作品では美化されやすい人間と生き物の関係を、
 上橋菜穂子さんはちゃんと描いてくれました。

 「どんなにきっと心は通じあうと信じても、やはり人間と生き物は違うのだ」と。

 国の騒動や運命に弄ばれる人々にも、目が離せません。
 人と生き物はどうあるべきなのか、考えさせられる作品です!


■ お気に入りのキャラはいますか? どんなところが好きですか?  

 主人公の、エリンです。
 幼いながらも苛酷な運命に巻き込まれてしまいますが、それでも立ち直り、そして立ち向かおうとする。
 心を通わせ、生き物の命に感動する姿がとてもよかったです。


■ この作品の欠点、残念なところはどこですか?          

 しいていうなら・・・・・・登場人物が多すぎでした。

 「あれ? これ誰だっけ?」って思ってしまう人もたくさんいました。
 もっと、すっきり纏めたらよかったかもなぁ・・・・・・って思います。


■ あなたはこの作品についてどう思いますか?(読者投票)     

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