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鋼殻のレギオス
JETさん(男性・19歳)龍之介さん(男性・17歳)一押し!
大地の実りから見捨てられた世界。 異形の汚染獣たちが都市の周りを闊歩し、 人類は、それ自体が意識を持ち、歩行する“自律型移動都市”で暮らす。 その中の一つ、学園都市ツェルニの新入生レイフォンは一般科の学生だったが、 入学式の騒動で生徒会長に才能を見抜かれ、武芸科へ転科するはめになる。 ツェルニでも汚染獣からの攻撃に備え、選択された者たちが自衛小隊を組んでいた。 そのまま勝ち気な少女・ニーナの小隊に配属されるレイフォン。 しかし彼には剣を持てない理由があった…。 戦いを捨てた少年が、ひとりの少女と出会い―奇跡を生む。 史上最強の学園アクション・ファンタジーが開幕。
『グレンダン』、『イグナシス』、『汚染獣』など様々なものと相互し、 繰り広げられていく世界観は壮大です。 そんな中、過去の過ちに向き合う主人公や、 それをとりまく登場人物の成長がこのノベルをより面白くしていると思います。 ![]() リンテンス。 女にも金にもなびかず、戦いのみを追い求めるところが好きです ![]() 文章表現に違和感を感じることが(外伝では特に)。 後は専門用語やキャラクターが多いことでしょうか
大きなトラウマ、ジレンマ、過去、未来が絡み合う王道ファンタジー小説。 平均して安定したストーリー、ファンタジー物語の教科書ともいうべき出来具合になっていて、 文章もわかりやすく、基本的な用語の説明も簡潔になされていて、 描写もすんなりと頭に入り難しいことは考えずに非常にスラ〜っと詰まらずに読める。 キャラもそれぞれしっかり別キャラしての個性が光り、感情移入はしやすいかもしれません。 大きなテーマ性もないので、簡単に純粋に楽しんで読むのが吉な作品です。 ![]() フェリ。 まあ、かわいいは正義だよね。 ![]() 全体的に没個性。 壮大な世界観にストーリーが負けている感があり、世界観で期待して手にとった人は、 きっとまったくが望んでいない学園話が延々と続けられて飽きてしまうかも。 上記で書いたとおりキャラにもそれなりに魅力があり話も平均して楽しめて読める、 けれどその域を出ず、飛び出た個性や読んで爆発するような感情の波とか、 そこらへんの良いうまみが見えないのがちょっと後悔するかも…… 関係ない無いかも知れませんが、この作者さんは小説の学校出のようで、 だから平均してぱっとしないのかもしれません。
あとはそれを表現する文章力でしょうか。 ありそうなネタなのに、細かいところでオリジナリティーが光るシャープな世界観。 それぞれの葛藤を抱え、答えが出ないまま、考え、悩み、時には倒れ、 すれ違いながら、それでも何かのために決意し、戦う人物たち。 そしてまるで映像を見るかのごとく、颯爽と繰り広げられる戦闘シーン。 もう最高です。 かなり総合点が高い作品だと思います。 まだまだ終わりが見えず、なぞがいっぱいで、各巻を読み終えるたびに、 「続きを読ませろー!」 と言いたくなります。 さらに、深遊先生のシャープなイラストが、世界観・人物に絶妙にマッチしていて、 それらをより一層印象的にしてくれています。 1巻発売から1年以内に5巻まで出版された、作者の執筆スピードは驚異です。 自分的には、2006年最高のニューカマーだと思っています。 ![]() ニーナです。 彼女は主人公の所属する小隊の隊長で、上級生に当たる人物です。 隊長をやっているぐらいですから、優秀な人物なのですが、 天才肌の多い登場人物たちの中ではどちらかというと努力家タイプで、 その努力に比べて結果や周りの評価が伴いません。 ですがそうなっても、 「どうして報われないのだろう」 と悲観することなく、むしろ、 「もっと努力せねば」 と思うところが潔くてかっこよく、また痛々しい人物で、どこか惹きつけられる人物です。 そんな強くて、強そうだけど、強くない、強くなろうとする彼女が、 主人公と成長していく姿は必見です。 ![]() 自律型移動都市(レギオス)のことや、 主人公たちの能力である「剄」などのSF設定に関する説明がまとまってなく、 作中の所々に散らばっていて、深く読んでいないとそこのところがわからなくなってしまいます。
読み出すと新しさがゴリゴリ見つかり、その世界観に引き込まれていきます。 表現力が豊かで、情景、登場人物の心理状況などがダイレクトに伝わってきます。 女性キャラクターが多いのが特徴で、 皆それぞれ魅力的で、恐らく誰か一人はお好みのキャラが見つかるでしょう。 そして、戦闘シーンが繊細かつ豪快で、読み終わった後の爽快感がたまりません。 新刊の発売ペースが非常に早い事も、魅力の一つです。 ![]() 主人公のレイフォン。 圧倒的な戦闘力を持ち、戦っている間はまさに鬼神のごとき存在感。 しかし日常生活では人並みに悩み、苦悩する人間らしさも持ち合わせています。 ![]() この作品の独自の能力、『頸』というのですが、それについての描写がやや少なく、 しっかり読まないと話に着いていけなくなる所ですね。
2012/10/27 ・レイフォン・アルセイフのみんなのために良いことをしたのに、裏切られてしまう無念さに共感した。 2012/03/14
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