![]() |
↑目次へ戻る | ![]() |
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||
ココロコネクト ヒトランダム
とある部室棟の401号室。そこに集まるのは、ナンデモアリを掲げる弱小部、文化研究部の部員たち。 プロレスオタ八重樫太一・天然美少女永瀬伊織・冷静沈着な稲葉姫子・お調子者の青木義文・ ファンシー大好き桐山唯、彼等の騒がしくも穏な日々は、ある時をもって終わりを告げた……。 知らぬ間に始まっていた部員間の人格入れ替わり――。 【誰か】になって【自分】に戻って別の【誰か】と入れ替わる、五人の異常な日常が今始まる! 第11回えんため大賞特別賞受賞作、愛と青春の五角形コメディ!!
人格入れ替わりモノは 男の子と女の子が1対1だけど、 そうではなく、男2人、女3人でごちゃまぜに変わってしまうところも良かった ![]() 八重樫太一 理由は、プロレスマニアなところ! 女の子の前で〝受けの美学″を語ってしまうような、 いわゆるプロレスバカ。
そう思っている方こそ、読んでください! 私もこの作品を読むまではそう思っていました。 昨今の小説において「人格の入れ替わり」なんて珍しくもなんともない設定です。 「この小説も男女の人格が入れ替わってドタバタする話なのかな」と予想し、 あまり期待しないで読み始めたのですが……これが、良い意味で裏切られました。 上質な青春小説。 この一言に尽きます。 「入れ替わり」が起こる事によって自分の抱えている悩みや傷と向き合う事になったり、 「自分とは何か」について考えたり、仲間の大切さを再確認したり…… そうしながら登場人物達は少しずつ成長していきます。 しっかりした心理描写で物語の中に引き込まれ、ラストでは泣きそうになってしまいました。 また、「五人の中でアトランダムに入れ替わりが起こる」 「入れ替わっている期間は数十分? 数時間」 「一対一で入れ替わるとは限らない」という、一風変わった入れ替わり方も面白いです。 一冊で綺麗に完結していますが、 続編の「ココロコネクト キズランダム」も非常に良作なので、合わせてぜひ。 ![]() 稲葉姫子。 五人の中で、一番共感したのが彼女でした。 それから、「ふうせんかずら」。 好きではありませんが、非常にインパクトのあるキャラクターです。
・キャラクターの心理描写が良い。 ・人物造形がリアル。でもちゃんと、キャラクターとしていい味出している。 青春小説とありえない出来事の組み合わせに、脱帽。 作者がイラスト負けしないように、濃密な物語にしている。 ・稲葉姫子が一番好き。 理由は、驚くほど共感できるところ。 キャラクターとしてかわいいし、けれども、時には自己嫌悪に陥るといった、自意識過剰なところ。 失言、暴言も吐く。思春期特有の痛々しさに、まみれている。 部員と自分の都合。どちらを取るのかというと、自分の都合。 他人に「自己中」と言っておきながら、文研部のなかで、一番、自己中心的なところもおもしろい。 ・萌に頼らず、キャラクターたちの個性を出している。
![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||
子ひつじは迷わない
生徒の悩みを解決に導く「迷わない子ひつじの会」。 そのメンバーである成田真一郎は、寄せられる風変わりな相談に大奔走! そんな時出会ったのが、生徒会室の隣を隠れ家にするボサボサ頭の仙波明希。 ダラリと本を読んでいる彼女に、なにげに相談について聞くと、毒舌だけどとても的を射ていて―!? 実は生徒たちに「子ひつじの会」が広まったのは、この仙波の活躍があってこそだった!
正直全く期待しないで買ったんですが、なんというか…… すごかった! キャラクターの立ち方とかもすごいし、のほほんとした日常なのに締まる所は締まってる 大賞として名を恥じない作品だと思いました。
なんというか、まっすぐなキャラクターです。
でもそこが売りなので嫌いな人はそこが嫌いかなーと 。 あと全体が薄味気味なところ。 濃い部分はすごい濃いんですが……
![]() |
||||||||||
![]() |
![]() |
|||||||||||
ゴミ箱から失礼いたします
僕の名前は小山萌太。ごくごく普通の高校二年生、のはずだった。 ある日ゴミ箱と出会うまでは……。 ゴミ箱は神々しく美しく、僕の心をとらえてしまった。 その中に自分が入っていないことが不自然だと感じてしまうほどに。 そして僕はゴミ箱の中に入った。不思議な満足感に満たされた僕は、ゆっくりと目をつぶった―― って、おかしい! なぜ僕はゴミ箱の中に入っているんだ!? しかも出られなくなってる! そんな僕の前にクラスメイトの少女・水無氷柱があらわれる。そして彼女は言った。 「あなたは、妖怪ゴミ箱男よ」って、なにその残念な妖怪!? 風変わりな学園コメディ、ゴミ箱から登場!
無茶苦茶なのはタイトルだけでなく設定もなのですが、 その無理やりな部分をキャラクター同士の掛け合いで強引に誤魔化し切っている辺りがすごい。 センスと力量が両立できてこその技だと思います。 衝撃的な冒頭、楽しいキャラクター、ありえないながらもそれをマイナスに感じさせない設定と展開、 (そこそこ)真面目なシリアスパート、お約束のオチ。 そういった読者を引き込む要素がこの本には全部詰め込まれています。 ちなみにこれは作者の力ではないのですが、 イラストのあまり綺麗じゃない感じ(悪い意味じゃないです)が、 作品の雰囲気とよく合っていてよかったです。 てかここまでぴったりなのはなかなか見ないです。
いろんな意味で不器用すぎます。でもそこが可愛い。
シリーズ化してきた時に普通の作品に成り下がるおそれがあります。 あと、シリアスパートとそうでないパートのメリハリはもっとつけて欲しかったです。
最近読んだラノベの中で一番笑った。 基本的にシュールの一言につきる しかしそんなシュールな設定なのに結構最後までキッチリ作られているストーリーで読後感がよかった。 個人的ツボは『妖怪メガネビーム男』。安易で安っぽ過ぎる名前……
![]() |
|||||||||||
![]() |
![]() |
|||
|
|||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
トップへ戻る | ![]() |