ライトノベル作法研究所
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  4. 長編小説のプロット作成法公開日:2013/01/09

長編小説を書き上げるためのプロット作成法とは?

 おだらんさんの質問 2012年12月30日

 こんにちは。おだらんです。
 ここで質問させていただき多くの方にアドバイスを抱き、とても感謝しております。

 私は長編小説というものを書いたことがありません。うまく書くことができません。

 プロットを練るのですが、その通りに作っていっても、原稿用紙50枚弱が限界です。
 私のやり方ですと、まずプロットに時間をかけて、小説は一気に書き上げるか、二日に分けて書き上げます。そうしてできるのが原稿用紙50枚弱です。それ以上に膨らますことができません。

 長編小説を書く方に質問なんですが、どのようなプロットを作り、どれくらい時間をかけて作るのでしょうか?

 私には、短編小説を書くことと長編小説を書くことは、まるで違うことのように感じます。
 長編小説は未知なる壁で、私はどう対処すればいいのか分かりません。
 長編小説とは、短編小説を単に膨らますのではなく、なにか根本的に違うような気がするのです。
 プロット段階から、大きく違うような気がしてならないです。

 長編小説をかける方にアドバイスを頂きたいです。
 おねがいします。

●答え●

唯斗さんの意見2012/12/30

 あくまでこれは僕の書き方なので参考程度に。

 自分は、プロットにはあまり時間をかけません。
 登場人物の性格や見た目。また、物語の超おおまかな流れだけを書き、設定も超大雑把に書き終わり。

 あとは全て頭の中です。
 執筆中にそれで困ったことがないのかっていわれて、はい。と答えると嘘になりますが自分はそれで大きな支障はありません。

 ただ、プロットを綿密に作って損はない。それだけは言えます。

 まあ、自分は結構書くのが割と早い方で(?)書き始めたら一か月ほどで仕上がりますね。
 しかし、それまでに構想で2か月くらいです。
 頭の中でとりあえず物語を描き、キャラクターを描きます。
 まあ、妄想というのか想像というのか。

 勿論、構想期間中に他のを書いている場合もありますけどね。

 長編というのは、読むのにも結構な労力がいります。
 なので、読者を本にどれだけ吸い込まさせることができるか、魅了させることができるか。

 それが重要になってきます。
 最初のほう読んで面白くなければ、読者の気力を格段に落としますし、そこが短編とは少し違うかもしれません。
 がんばってください。

おだらんさんの返信(質問者)2012/12/30

 唯斗様。
 早速のアドバイス、ありがとうございます。

 プロットをあまり作らないタイプと綿密に作り込むタイプなど様々な方がおられると思います。
 唯斗様はプロットをあまり作らずに書き始めるということなんですが、それで原稿用紙200枚や300枚を書けるということでしょうか?

 私は長編小説というのは、大きな起承転結の中の「起」の中に起承転結があり、「承」の中に起承転結があり、というように起承転結が溢れていると思っています。
 そうすることで、文章を長くすることができ、結果的に長編になるのだと思っています。
 この考えはあっているでしょうか?

 また、なんというのか、人や物を詳細に描くことで枚数を稼ぐ、という方法もあると思うのですが、それは誤ったやり方でしょうか?

 初めて長編が書けた時の気持ちや、その時のプロットの作り込み具合、またその作品を教えてもらえるとありがたいのですが、どうでしょうか? ちょっと厳しいでしょうか?
 無理を言っていると分かっているのですが、良ければよろしくお願いします。

雷さんの意見2012/12/30

 こんにちは、雷です。

> プロットを練るのですが、その通りに作っていっても、原稿用紙50枚弱が限界です。

 50枚って、400字詰め原稿用紙で50枚ってことですか。たしかに長編にしては少ないですね。

> 私のやり方ですと、まずプロットに時間をかけて、小説は一気に書き上げるか、二日に分けて書き上げます。そうしてできるのが原稿用紙50枚弱です。それ以上に膨らますことができません。

 プロットの作り込みや執筆時間というのは、おそらく関係ありません。
 プロットを作らず小説を書き上げる人もいれば、逆にプロットを作り込んでから小説を書く人もいます。
 一週間や一か月単位で次々と小説を書く人もいれば、一年かけて一作をじっくり仕上げる人もいます。

 これは書き手ごとのスタイルや得手不得手による部分であって、プロットをつくれないから、執筆に時間をかけられないから、長編を書けない、ということではないはずです。

 ちなみに僕は、プロットをとことん考えてから執筆に取り掛かるうえに、仕事やプライベートの合間に小説を書いているので、たいへん遅筆です。

> 長編小説というのは、大きな起承転結の中の「起」の中に起承転結があり、「承」の中に起承転結があり、というように起承転結が溢れていると思っています。
> そうすることで、文章を長くすることができ、結果的に長編になるのだと思っています。
> この考えはあっているでしょうか?

 う~ん、あっているかと言えばあっているけど、ちょっと違う気もします。

 たとえば、小学生の男の子が近所のスーパーに初めてのおつかいに行く、という作品は短編向きです。
 勇者が故郷を旅立ち、出会った仲間とともに死線を乗り越え魔王を倒す、という作品は長編向きです。
 自宅からスーパーまでの10分足らずの道程を長編小説に仕立てるのは至難の業でしょう。
 勇者が出発してから魔王を倒すまでの1年間を短編に圧縮すれば、どこかでひずみが生まれます。

 おだらんさんが書こうとしている作品のテーマやモチーフがそもそも長編向きでない可能性もあるので、そこから見直してみてはどうでしょう。

 下の記事も参考にどうぞ。
 長編作品を書き上げられない

ねこさんの意見2012/12/30

 決定的な違いは二つ、『情報量』と『労力』の差です。

 二日で50枚。三日で80枚書くことは多少のやる気があれば誰にでも出来るでしょう。しかし、一ヶ月、半年、一年もの間ずっと一作を書き続けるなんてことは余程のやる気と気合いが無いと難しいです。
 また、情報量についても同じ。長期間書き続けるということは、長期間書き続けられるだけの情報がプロット或いは脳内(構想)に必要です。重ねて、よりクオリティを気にするのであれば展開や人物同士の関係など事細かに描かなくてはなりません。

 ただ言い換えると量の問題なので、根本は何も変わりありません。構想を文章に書き起こす。この一点においては短編も長編も同じ。これは、小説を書く以上は長さやジャンルに関係ありません。

 やろうと思えば出来るが、圧倒的な情報量を前に臆しているのではないでしょうか。

 まぁ、ぶっちゃけ考えすぎです。短編も長編もプロットに書くことなんて大差ありません。ただ、量が全然違います。それだけです。
 やる気と根性と継続力!
 長編を書くのに必要な物はこれだけです。頑張ってくださいw

雷さんの意見2012/12/30

 プロットなんて作らないでいいです。
 構想なんてしないでいいです。

 精密なキャラクターだけ作りましょう、そしてそのキャラを舞台で動かして、行き当たりばったりで行きましょう。

 それで八日で十万文字書いたので、誰でもできると思います。

唯斗さんの意見2012/12/30

 自分もまだ執筆歴は一年も満たないですが。
 それでも良ければ。

>唯斗様はプロットをあまり作らずに書き始めるということなんですが、それで原稿用紙200枚や300枚を書けるということでしょうか?

 現在、長編は三作品完成させてます。
 すべて公募用です。

>私は長編小説というのは、大きな起承転結の中の「起」の中に起承転結があり、「承」の中に起承転結があり、というように起承転結が溢れていると思っています。

 詳しく言えば、そうなるでしょうか。
 それは短編でもいえることです。
 いえ、ひと段落。いや一文が。といってもいいかもしれません。

 例でいいますと(下手ですが、

起「ある人が町を歩いていた」
承「母らしき人物を見つける」
転「声をかけたが母に似た知らない人だった」
結「謝って、その場から去った」

 これも起承転結です。
 なので、短編も長編も実際は変わらないんです。

 短編の中にも色々な起承転結があって
 その量が増えたのが長編と思っていいと思います。

>また、なんというのか、人や物を詳細に描くことで枚数を稼ぐ、という方法もあると思うのですが、それは誤ったやり方でしょうか?

 必要か否かで判断しましょう。
 実際、自分は枚数稼ごうと思って書いたことはありません。
 描写が必要なら書く。ということです。

 誤った方法ではないですが、余計な設定を出すと読者を混乱させることもあり得ますし、必要なだけ。必要な分を書けばいいと思います。

>初めて長編が書けた時の気持ちや、その時のプロットの作り込み具合、またその作品を教えてもらえるとありがたいのですが、どうでしょうか? ちょっと厳しいでしょうか?

 ぶっちゃけ、一作目はプロットなしでした。
 まだまだ小説の書き方すらままならなかったわけです。
 しかし、それが一次選考通過してます。
 ファンタジー作品でしたね。

 でも、評価シートで相当いわれましたね。
 掘り下げがたらん。
 薄っぺらい内容だ。

 まだまだ課題は山積みです。

飛車丸さんの意見2012/12/30

 小説としての文章の基礎が出来ていないか、シナリオが長編の分量に達していないか、ほぼこのどちらかです。
 ともあれ、既存の小説を一度プロットに直して、プロット・作品ともに自分のものと比べてみるといいでしょう。

トマトクンさんの意見2012/12/30

 こんにちわ、トマトクンです。
 おだらんさんはおそらく短編小説を書くことに慣れて、これから長編小説に調整していってるところなのだと思います。

 コメントを見ていて思ったのは、単にプロットの分量が少ないのではないのでしょうか?
 おだらんさんはおそらく何度か短編小説を書いたことがあると思うので、そろそろこれぐらいの分量のプロットであればこれぐらいかけるという感覚あると思います。

 まずは今までのプロットと短編小説を見直し、それからプロットの分量を決めてみるのはいかがでしょうか?
 どれくらいのプロットでどれくらいの本編がかけるのかは個人差がありますし、人のプロットを見ても参考になるだけであまり根本的な解決方法にはならないような気がします。
 といっても、安心はするかと思いますが。

 まずは一度冷静になり、落ち着いてこれまでの作品を見直すことをおススメします。
 自分はギャグ小説で特にプロットをたてなかったのですが、ギャグは大体一章で一つの起承転結が終わっていたような気がします。

 分かりやすくいえば、刑事ものでしょうか?

 ただ一つの事件をそのまま終わらせるのではなく、それが次の事件への伏線になっている。
 そういうふうにして分量を増やしていったらいかがでしょうか?

 これは、暗にもう一つプロット作るのと同じですが。
 自分も次のファンタジア文庫に向けて、執筆をがんばっているところなので、ぜひ、これからがんばっていきましょう!

沢渡まゆさんの意見2012/12/30

 わたしも普段は、掌編しか書かないタイプです。
 掌編は、月に2本以上をかならず仕上げています。
 長編になると、1本仕上げるのに1年半~2年くらいかかります。
 プロットは作らずに、連載の形で書いていきます。

 ストーリーは、シーンの集まりですから、シーンの数でおおよその長さが決まります。
 わたしの場合は、掌編で基本3シーン構成で書いています。
 長編の場合は、主人公が同じ掌編、短編が集まって構成されているわけですから、たくさんのつながりのある短編を書くことになります。
 ただ、大きな流れの中で複線をちりばめる必要があるので、その部分が、少したいへんです。

 傾向として、
 掌編の場合はストーリー>キャラ、
 長編の場合はキャラ>ストーリー
 を書くことに重点がうつります。
 もちろん、どちらもおろそかにしてはいけません。

おだらんさんの返信(質問者)2012/12/31

 ねこ様。
 ありがとうございます。

 『情報量』と『労力』という言葉にはっとさせられました。

 まず『労力』なんですが、私は一気に書き上げてしまおうと思ってしまいます。長く続けるテンションを維持できないと考えるからです。ここに最初の問題があるのだと気づけました。ありがとうございます。

 次に『情報量』なんですが、長くなってしまいました。
 私は『情報量』不足から、ファンタジーは敬遠しているし、警察が出てくることも敬遠しています。
 分からないからです。

 市販の小説を読むと、なぜこの作者はここまで詳しいのだろうと感心させられて、そして大きな壁を感じてしまいます。
 『情報量』を勉強するために本を読んでいますが、それでも苦手意識は消えません。
 どう作っても、浅いものができてしまうような気がします。
 そこはねこ様の言われる「考えすぎ」なのかもしれませんが、もし私がファンタジーや警察の出てくるものを作ったとしても、それは浅すぎて、人に見せられるものではないと思ってしまいます。

 これは解消するためにはどうしたらいいか、と悩み答えとして出したのが、「人生経験」でした。

 実際に経験しなければ、リアルに描けないのではないかと思うのです。
 いえ、そこは間違っているかな。ファンタジーは経験できませんものね。
 ただ、自分の経験に自信がなく、それをよりどころにできません。
 強い物語が作れる自信がありません。

 ねこ様は『情報量』をどうやって増やしたのでしょうか? 
 また、長編を作った時のプロットは(原稿用紙の枚数でいうと)どの程度の量になったのでしょうか?
 プロットを作るときには、パソコンで一気に打ち込んでいくのか、気づいたときに鉛筆でメモしていくのか、なども教えていただきたいです。

 話が途中、少し曲がってしまったのですが、私の考えについて、どう思われるでしょうか? よろしければ、ねこ様以外の方にも意見を頂きたいです。
 よろしくおねがいします。

ねこさんの意見2012/12/31

 僕も一気に書き上げたい質なので、その気持ちは痛いほど分かります。ただ、それで小説は書けません。忍耐が必要です。文章は、考えて書いた方が質のいいものになります。時間を掛けて、しっかり推敲したものの方が質のいいものになります。

 この辺りを弁えて、自分の作品を磨きましょう。
 平凡な例えになりますが、自分の作品を宝石の原石だと思って磨く。自分の子供だと思って育てる。そんな感じに、より丁寧に時間を掛けてじっくりと仕上げていって貰えたらと思います。
 一日や二日で子供は成人しませんよね? まぁ、そんな気構えで挑むのがいいかな、とは思います。

 正直、僕から言えるのは「迷うな、考えるな」だけです。そういうふうに「自信がない」と言っている内は出来る事も出来ません。案外、やってみると出来るかも知れませんよ?

 ここからは長いので読み飛ばし推奨です(ぁ

 市販の小説というのは、プロの作品ということですよね。
 よくプロを比較対象にする人がいるのですが、そのたび「貴方はまともに小説を書くだけの腕をもっているのか?」と問いたくなります。プロとアマは違います。それは作品数であったり技術であったりと色々でしょうが、特に『知識量』が比べ物になりません。
 いまどきはライトノベル作家で溢れている時代なので例外もあるにはあるのですが、小説家という人々はかなりの雑学家、知識人なのです。

 ……まぁ、簡単な話をすると勉強をしているから詳しいのです。人が詳しいのに疑問を持つというのは、つまりそれだけ勉強をしていない。無知ということです。
 とはいえ、無理に勉強なんてするもんじゃありません。そもそも、何を勉強しようか……ということで非常に困ることかと思います。なのでここでもう一つ。好奇心旺盛に、色々なものに興味が持てるように、常に目を光らせましょう。気になるものがあれば調べるなり聞くなりして理解を深めましょう。そうしている内に知識は自然と付いて行くので。

 さて、ここからも同じ情報量に関する話ですが、少し知識から離れたいと思います。
 返信の中で「実際に経験しなければ、リアルに描けないのではないかと思うのです」と仰られていますが、それは大きな間違いです。確かに、現実では経験に勝る知識は無いでしょう。しかし、僕らが書き起こすそれは現実のものでしょうか。フィクションですよね。

 このフィクションというものは、リアリティを求める割にリアルである必要がないという中途半端な奴でして、現実味があれば現実的である必要がないのです。

 勿論、なんにでも例外はあるのでどんな作品に対してもとは言いませんが。ただ、剣と魔法のファンタジーなんかだと現実味はあっても現実的ではないし、SFなんかも現実味はあるが現実的ではないオーバーテクノロジーを扱っていたりするわけで……。
 大切なのは『現実味』です。して、この現実味を出すために必要となるのが知識……情報量というわけです。が、情報量は設定としてあればいいというわけではありません。小説を構築するのはあくまでも文章なわけですから、書き起こした中に情報が溢れていないとどうしようもありません。

 貴方は自分に自信がないが故に思い切った行動が出来ずにいる。失敗を恐れている。何より、固く考えすぎて自然に想像することを忘れているのでは無いでしょうか。
 自信なんて付けるものです。失敗したら次を書けばいいです。想像力が無いのはどうしようもありませんが、最初に述べた通り自分の作品を大切に育てるくらいの気持ちで作って下さい。夢中になって下さい。自分の世界に興味を向けて下さい。

 クリエイターにとって好奇心は一番の武器になります。その世界に何があるのか。どういうことを書かなくてはならないのか。考えた上で一つずつ丁寧に書き起こして下さい。

 何やら後半はプロットの話から本文の話になっちゃいましたが、そんな感じです。というか、あんまり長いのでそろそろ切りますw
 最後に、僕個人に宛てられた質問に対して。
 僕は特別情報量を増やそうと勉強したり、取材したり、経験を得ようと奮闘したことはありません。それこそ、無知です。
 そうすると「知識がないのにどうやって情報量を獲得しているのか」と問われそうですが、僕の言う情報量とは設定のそれだけではありません。最後にも述べた通り、本文中に書き出す人物の心情や動き……つまりは描写も重要な情報なのです。

 それと、長編のプロットは面倒臭いので殆ど書きません。枚数は数えていないのでバッサリですが、10枚程度……ではないでしょうか。あらすじ、人物、用語だけ書き出して終いです。
 プロット自体は一気に打ち込んでいますが、物語の構想段階ではキーワードとなる単語を思い立ったときにメモしますね。

 非常に長くなって申し訳ない! これにて退散します。てか、おやすみなさい!!

ミトリさんの意見2012/12/31

 短編と長編ではシナリオの量が圧倒的に違う。
 こんばんはミトリです。
 一話原稿用紙350ページは必要な長編において、短編の感覚で挑むのは大変危険です。
 まず、短編ではメインシナリオは一つだけあればよい。
 しかし長編においてはメインシナリオの他にサブ、伏線、次回に続ける含みもなければなりません。
 その癖かつ一話で纏める労力に並みではなく、短編プロットでは皆さんが仰る通り用量が足りなくなるのは必然です。

 長編のプロットを書く際にはまず、連載を意識して三話(三巻)までは造り上げられるシナリオを用意しましょう。
(だいたい三巻打ちきりが殆どなので、この手が主流です)
 話数は多いほどよいですが、あくまで完成を目的としたプロットにしてください。長いだけの無意味なプロットは時間のムダではありますが、練習としては最適です。無意味に長くなる場合は短く、かつ魅力的な一話に凝縮出来るように心がけましょう。

 さて、長編でよく聞かれるのが一話の長さです。
 プロットとしましても、やり方は様々ありますが、貴殿の場合は枚数を稼ぐために起承転結で四つにわけて原稿用紙五十枚を目指してみましょう。
 その為には長いシナリオを必要としますので、とにかく長く出来るシナリオを終わりから模索しましょう。

 やり易い方法としましては無茶苦茶なラストから逆算してみることです。

 ラストからならA難攻不落なアイドルの幼馴染みを落とすためにどうするか。
 B回りの時間が壊れ世界は滅茶苦茶、直すにはどうするか。
 C突然電子機器が使えなくなった。なのに魔物出現さてどうする。

 などとにかくあり得ないシナリオを模索しましょう。
 その上でAなら幼馴染みを口説くために回りに協力は必要。ならば回りの牙城から崩す(回りの生徒に協力して貰うために主人公を有名にしたい)とか

 Bなら時間が壊れたのは偶然科学室で行った実験が空間を歪める結果だったから。主人公たちはソレを知らず、自在に実験の結果で遊んでいた。
(どこでもドア開発に成功。飛び回っていたらとんでもないことに)とか

 Cは言わずもがな、女神転生や魔神転生のシナリオです。
 これは逆に初期シナリオから風呂敷を広げまくる方法ですが、逆に違うシナリオを模索することも可能です。
 電子機器が使えなくなった=ジャミングをしている人がいる。
 なんの目的か?何をするためにジャミングを行うか。
 またそのせいで主人公たちの生活はどうなるか
 魔物はどこからきたのか? などなど、様々に模索できます。

 以上が簡単に説明したプロットの書き方です。
 キャラ個性、設定その他は必要なら書いてください。
 しかしシナリオがないのに書くのは自己満足になりやすいので注意してください。
 それでは駄文失礼しました。かしこ

銀凪紗さんの意見2012/12/31

 いえ、それほど難しく考えずに、物語で使おうかなと思う設定を多くて五行 少なくても三行 くらい書けば大丈夫です。
 実際キャラ設定が物語に深く影響されることはありませんしね。
 だから自分自身がそのキャラクターについて、分かる程度で充分です。
 没にした設定ですが

主人公 佐野 流星
メインヒロイン ユーグレナ 全身緑だが人間にも擬態可能。
メインヒロイン2 麻生 美瑠  主人公の幼なじみちょっとドジで天然
ヒロイン 佐野 白華 主人公のダメ姉
ヒロイン 藤羽 桂 主人公の後輩

 メモ書き程度で充分です、最終的にボツになりましたが一四〇枚ほど書いた作品のキャラ設定です。今度書く時にはもう少しキャラ設定を増やそうかなあとか考えてます。

 肩の力を抜いて行き当たりばったりに、思いつくままに突き進んで行きましょう。世の中勢いも大事です。

飛車丸 さんの意見2012/12/31

 いくつに分けるとか単純化とかどうでもいいことなので、それはもう頭から完全に排除しましょう。
 変化・新要素といった動的な鍵と、伏線やキャラの心情・精神面などの静的な鍵を抜き出し、それぞれ前後がどう繋がっているか、列挙するだけです。
 どれだけ膨大になっても構いません。
 うまく纏めようとか思わなくていいです。
 複雑なものを複雑なままに分解してこそ、やる価値があるんです。

 纏めるということは、鍵や場面を統括したり省略したりすることなのですが、物語の骨子を分解・作成する場合はむしろ邪魔な思考です。そんなのは、公募作品のあらすじを書く際にやればいい話です、そして、そうする際にも場面の鍵を把握する能力は必ず役に立ちますので。

 エンターテイメントとしての小説におけるストーリーラインは、どこそこへ行ったの誰と戦ったの何を手に入れたのという動的な要素だけでなく、物語の進行においてキャラの心情や伏線が必要不可欠なので、その両面から物語の骨子を掴みましょう作りましょうってだけです。

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