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タイトル:異世界の食文化について(改)の返信の返信 投稿者: ドラコン

 おはようございます。ドラコンです。

 >「いかに、世界観を壊さずに、違和感無く料理を登場させるか」

 このスレのご質問は、ご飯、味噌汁、納豆など純和食をはじめ、カレーライス、豚カツなど日本で大幅に改良された「洋食」を含め、「現代日本食」を出した場合の違和感をいかになくすか? と理解して良いでしょうか。

 もしそうであれば、日本食のよう違和感がある料理を登場させる理由がなければ、無理に出す必要もないでしょう。

 現代日本食を出す理由は、以下のことが考えられます。

 1、移転・転生者が主人公の「領地経営モノ」で、現代知識・技術の象徴としての登場。
 何度も取り上げている『現実主義勇者の王国再建記』のような「領地経営モノ」は、領主たる移転・転生者の現代知識・技術により、領民が幸せになっていくのを読むのが、魅力の一つです。

 既に述べたように、作り方さえ知っていて、氷さえ手に入れば、アイルクリームやシャーベットを作ることは、可能です。それで異世界人を驚かせることができます。逆に、そこがあれば現代日本食が出なくても、構わない面もあります。

『異世界建国記』(ファミ通文庫、桜木桜)は、異世界転生・領地経営モノのわりに、「料理」に関しては薄かったですね。せいぜい2巻で税収目的の蒸留酒を作って、4巻で接待用にプリンを作ったぐらいです。目玉は、鉄製農具、輪裁式農業、製紙技術、鐙の導入でした。

 管理人・うっぴーさんがブログ「小説の書き方講座。なろうで「領地経営物」が人気の3つの理由」で指摘されている、「だんだん領地が発展していくゲーム的なおもしろさ」のための、一手段が「現代日本食の導入」です。
 https://www.raitonoveru.jp/cms2/2020/12/19/47074/

 2、日本っぽい国と交流があること示すため。
 主に純和食が対象になります。このサイトの「ノベル道場」に投稿された作品(現在は削除)の中に、初めは「中世ヨーロッパ風の世界」と読んでいたら、何の脈絡もなく、日本料理の象徴たる寿司屋が登場して、面食らったことがあります。その先も読んでみたのですが、「東の島国出身者が経営している」など、想定日本の架空国とつながりがあるようなことも全くありませんでした。これにはものすごい違和感を持ちましたね。

 異世界移転・転生要素がない古代中華風世界が舞台の『薬屋のひとりごと』(ヒーロー文庫、日向夏)は、1巻でいきなりカカオが出てきて、チョコレートを作っています。これは、主人公の医薬知識を示すと同時に、想定西洋世界と交流のあることを示すものです。

『薬屋のひとりごと』は、単に「古代中華風世界」の描き方が上手い、のではなく、「想定西洋世界と交流のある古代中華風世界の描き方が上手い」作品です。このおかげで、西洋医術が出てきても違和感がありません。

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