第4研究室 創作に関するQ&A 102P | トップへ戻る |
マルさんからの質問
 登場人物の表情や描写について教えて下さい
 
 どうも、初めまして。
 最近、小説を書き始めたばかりの初心者マルです。

 小説を書いて行くにつれ気付いたのですが、
 どうしても人物の表情の描写を書くとワンパターンになってしまいます。
 心理描写や背景の描写を書くにも同じ事が起きてしまいます。
 それで、表情や描写を書く上でこれは良いと言う単語や表現があれば教えて欲しいのですが、
 よろしくお願いします。

 まぁ、これは単に自分のボキャブラリーが無いだけなんですが、
 どうか皆様の御力を御借りしたく書き込みさせて頂きました。
 よろしくお願いします。


● 答え ●

 私はNPOのボランティアで中高生に文章を教える教室のスタッフをやっているのですが、
 そこで中学3年生の女の子が、まったく同様の悩みを抱えていました。
 彼女はどうして自分にボキャブラリーが無いか自覚しているようで、
 
 もっと読書をいっぱいするようにしたい。

 と、反省会で語っていました。
 え〜、ボキャブラリーや、文章力を付ける方法は簡単です。
 基本は読書です。悩んでいる暇があったら、読書をしてください。
 そこでプロの技を吸収するのです。
 読書の際は、辞書とメモ帳を用意し、わからない言葉があったら辞書で調べ、
 良い表現、描写に出会ったらメモ帳に記録しておくことをオススメします。

 また、この研究所で何度も紹介しておりますが、自分の好きな作家さんを3人選び、
 彼らの作品を模写して文章の勉強をするようにすると、大きな実力が身に付きます。

 
 こういった勉強法は知ってるだけでは残念ながら効果はありません。
 長期間継続して初めて力が付きます。でも、実行する人はマレです。
 多くの人は努力無しに一気に自分をレベルアップをさせてくれる魔法の杖を探して、
 右往左往しています。
 でも、そんな都合の良いものは現実世界にはまず存在しません。
 仮に魔法の杖を見つけたとしても、そんなモノは、
 コツコツ努力を続けて手に入れた真の実力の前では霞んでしまいます。
 
 というわけで、人に言っているだけじゃなくて、私も努力を続けたいと思います(汗)。
 私も気が付けば魔法の杖を探している口なので。
 ではでは。


優奈さんの意見
 語彙不足なら、様々な小説を読むことをお薦めします。
 描写というのは、その場面によって全く異なるものですから、
 ここで単語や表現を問うても、使えるものがあるとは限りません。


 それに表現や描写というのはプロアマ関係なく作家の特徴となるものですから、
 本当にお薦めできる単語や描写はないでしょう。
 だいたいは、文章を見れば誰が書いた小説なのかがわかります。

 「ためらう」と似たような言葉で「逡巡(しゅんじゅん)する」という言葉があります。
 あとは、「溜息を吐く」と「嘆息する」も似たような言葉ですね。

 私も語彙不足なのであまり良い単語はでてきませんが、私は、小説を読みながら、
 知らない単語、または使えそうな単語が出てきたら即メモをし、辞書で引いています。


 辞書で引いた内容をそのままメモ帳に打って保存してますね。
 「狼狽」……あたふたすること。
 「彷彿」……思い出させる。はっきりと脳裏に浮かぶ。
 というふうに。
 単語が出ずに行き詰まったときになど便利ですよ。
 適当に読んでいれば、ぴったり合う言葉が出てきたりします。

 それでは。


はまさんさんの意見
 小説を書き始めたばかりの人は皆、まず勘違いするのですが……
 語彙のストック数と、表現力とは、イコールの関係にはありません。

 
 もしも、語彙数で表現力が決まってしまうのなら、
 全ての童話には貧相な表現力しかない、と言うことになってしまいます。

 ですから大事なのは、むしろ、手持ちの「武器」をフル活用するための運用法。
 すなわち、技術です。


 と言うわけで、まずは基本的な描写技法から修得することをお勧めします。


みつきさんの意見
 マルさま、はじめまして。

 表情描写、心理描写、背景描写などがワンパターンになってしまうんですね。
 でも、その問題の根本は、「語彙が少ないから」ではないと思いますよ。
 有名な昔の絵描きさんは、『絵は手で描くのではなく、脳で描くのだ』と言ってしましたが、
 小説も同じで、小説は語句や文章で書かれるのではなく、
 作者の脳でイメージされたことが映し出されるものなんです。
 つまり、作品の元になるもの、自分の頭の中に収められているイメージの種類が貧困であれば、
 どれだけ語彙があったところで、ワンパターンからいつまでも抜け出すことは出来ないんですよね。
 
 ボキャブラリーを増やすことも当然大事ですが、それを上手く使いこなせるようになるためにも、
 読書をしたり映画を見たり、舞台やドラマを見たりと、積極的に他作品に触れて、
 もっとたくさんのイメージを取り込むと良いのではないでしょうか。
 
 そうすれば自然と、ワンパターンから脱することが出来ると思いますよ。
 それでは、これにて。


プチミントさんの意見
 はじめまして、ロムってばかりのプチミントと申します、以後お見知り置きを。
 で 本題ですが、俺もなかなかにワンパターンなナレーションをしてしまうことがあります。
 わざと簡素にする場合もありますが、意図せずそうなることもしばしば。
 以前はもっとひどかったんですけど 場数のおかげかな? 

 っと自分の話はともかく、もうこれは小説(オンラインでもよし)などを読んで、
 その表現を盗んで行くしかないでしょう。


 現に俺もそうやって少しはバリエーションのあるナレーションができるようになってきましたから。
 でも全て吸収するのではなくて、必要と思う情報を取捨選択した方がよいですね。
 なんでもかんでも吸収すると必用か不必要かの判別ができなくなってしまいます
 それにそんなんだと疲れちゃいます(笑)。
 全ての作品を穿った見方しかできなくなる可能性もありますから、
 基本は読むことも書くことも楽しむこと……と俺は思います
 って……自分で実践することができてれば、もっと執筆速度が上がっているのだろうけど(遠い目)
 後は優奈さんのおっしゃられていることを実戦して、
 ボキャブラリーを増やしつつ執筆を重ねて行けば、おのずと道は開けると思いますよ
 以上、キャリアだけ無駄に長い人からの戯言でした。
 初かきこでなにやら偉そうなことをつらつらとすいませんです。
 少しでもお役に立てばこれ幸い、ではでは。

 蛇足、俺のような人間の例としては、物語に入り込む……
 俺はトランス状態と呼んでるんですが、そうなると鬼のような執筆速度になりますよ(笑)。
 まあ弊害として話が自分の思い浮かべる方向とまったく別方向に進んでしまうんですが(笑)。
 でもそのおかげで曖昧にしてあったキャラとかの設定が明確になったりとかする。
 いろいろと不思議な現象です(笑)
 キャラが勝手に動き出す って言う言い方がポピュラーかな?


どてかぼちゃさんの意見
 初めまして、マルさん。
 どてかぼちゃと申します。

「研究者は多くの言葉を知っているが、
 作家は言葉の使い方を多く知っている」


 ある方から、わたしが頂いた助言です。
「ねえ」
 という台詞ひとつでも、シチュエーション次第で受け取り方が変わってきます。
 悲しい状況では重苦しく、楽しい会話の中では明るく聞こえますよね。
 単語の数を気にされない方がいいと思いますよ。
 まずは書いて書いて、自分の中からしっくりとした言葉が出てくるまで、 
 書くしかないのではないでしょうか。
 よい単語や表現があったらいいなあ、とは思うのはわたしも同じです。

 いちおう、わたしの場合は「文章は簡潔に」を基本にしているので、
 センテンスは短く、修飾語は可能な限り削るようにしています。
 難しい漢字や、ルビが必要な漢字もパスしています。


エターナルさんの意見
 はじめまして、エターナルです。
 この手の事に関しては自分も悩んでいます。なので自分が実践してみた例を挙げたいと思います。

 気に入った小説の、人物描写を抜き出してノートに並べる。

 恐らくこれだけでも全然違うと思います。
 主人公だけを並べてみたり、ヒロインとサブキャラを対比させるなど。

 その後、出てきた単語を片っ端から辞書で引きます。
 すると類似後があると思いますので、あとは流れて行くだけと。


 類語辞典・ことば選び辞典なんかも大活躍しますよ。

 そんな感じで自分は勉強しました。あまり参考にならないかとは思いますが、
 何か感じたものがあれば光栄です。

参考書籍
使い方の分かる類語例解辞典

新版 言いえて妙なことば選び辞典

萌え・美少女・美形・BLについて
その他・創作上の悩み
世界観・リアリティ・設定についての悩み
タイトル・ネーミングについての悩み
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