第4研究室 創作に関するQ&A 129P | トップへ戻る |
矢神倖千さんからの質問
 重い作品、イメージが暗い作品はラノベに向かない?
 
 どうもお久しぶりです。
 復帰早々質問ですいません。

 僕には作品を読んで感想やアドバイスをくれる良い友人がいるのですけど、彼はいつも言うんです。
「キミの作品って、重いものばっかだよね」
 自分でもそう思います。
 ただ、何故そう感じるのかについてなかなか答えを出せずにいました。
 ですが最近、やっと気づいたんです。
 僕の作品では、必ずと言って良いほど生命が消えているのです。
 そのことを友人に話したところ。
「うん、確かにそうかも。一つ一つの生命について細かく書くから、重く感じるんだろうね」
 とのことでした。

 そこでです。
 ライトノベルとは、気軽に読めて若年でも楽しめるものと僕は解釈していますが、
 重い作品、イメージがやや暗い作品はラノベに向かないのでしょうか?
 明るい話を書こうとすると、それはそれで無理矢理な感じのものしか書けないんです……


● 答え ●

傘ブラゥン管さんの意見
 どうも。未だに一作も書いたことがない、傘ブラゥン管です。
 百パーセントとは言えなけれども、私の中では重いのは断然オーケーです。

 現に、ライトノベルでも『されど罪人は竜と踊る』は最強の鬱作品です。
 人が死にます。たくさん。それに強い復讐心が混じってるので読後感が重過ぎるほどです。


 そもそも、ライトノベルと普通の小説の境界線が今のところ微妙なのですから、
 重い軽いは作者の自由だと思われます。
 
 それに、重い作風も特徴なわけですから、それを好む人は気にせず読むと思います。
 
 少しでも明るくしたいなら、会話などにギャグを入れてみてはいかがでしょうか。
 

神河さんの意見
 はじめまして神河と申します。
 本題ですが、昔に僕も友達に小説を読んでもらっていたのですが、
 感想の八割くらいが「暗い」とか「重い」とか言われていました。

 そこで僕なりの解決法なのですが、小説の中で光と陰を意識して書いています。

 例えば、主人公が葛藤や矛盾など持っていて「陰」的なキャラならば、
 幼なじみや友人などを明るいキャラにして、
 「光」的なキャラにすることでバランスを保つことを意識します。
 主人公が落ち込んでいるときにくだらない冗談を言ってくる友人。
 それを見て不意に笑ってしまう主人公など。

 物語自体も、一番のテーマなどの重くする部分は重い。(テーマが重い場合ですが)
 日常の出来事や会話など、明るくする部分は明るい。
 と言うように分けると物語自体もメリハリがでるのではと思っています。

 光と陰の割合は個人の自由ですが、光:陰が2:8になると重いと思われるのではないでしょうか?
 ちなみに僕は重い小説は好きです(笑)

 結局何が言いたいのかわからない文になっちゃいましたね、すみません(^^;)
 では雑文失礼しました。


DoZunさんの意見
 重い作品、暗い作品、大いに結構ではないでしょうか。
 ちなみに僕は、むしろそういった作品を好むタイプです。

 良い例が思い浮かばないのですが、取り敢えず「ひぐらしのなく頃に」を挙げておきましょう。
 この作品を読んで重いと感じられる方はどれくらいいるでしょうか。
 夜中にトイレに行けなくなる、とか、夜中に立ち止まって後ろを振り向けなくなる、
 とかそういった感想は耳にしたり目にしたりするものの、
 この作品を重いと断じる方は少ないのではないでしょうか。
 その原因は、何と言っても前半と後半の落差ではないでしょうか。

 シナリオの後半では、どんどん人が死にます。
 シナリオによっては、主人公が人を殺してしまったり、
 主人公の親友が理不尽にも殺されてしまいます。
 しかし、前半は逆に底抜けに明るいことが多いです。
 部活というお馬鹿な展開によって、この作品の陰陽の関係は、
 プラスマイナスでほぼゼロになっているのではないかと思います。

 神河さんも仰っているように、重要なのはバランスです。
 暗い部分があるなら、それとは逆に明るい部分を作る。

 全体を明るくする必要はありません。
 どこかで明るいエピソードを挟んだり、キャラの誰かを明るくしてやればいいのです。
 そうすることによって作品全体の雰囲気を和らげてやることが出来るだけでなく、
 一層暗い部分が際立つのではないでしょうか。
 また、どんなに暗く、鬱な展開であっても、そのどこかに救いを込めてやれば、
 暗い作品であっても楽しめると思います。


峰しずくさんの意見
 こんにちは。
 重いテーマにかろうじて救いを与えるために、ライトノベルの手法で書く。
 そして、多くの読者に読んでもらって、テーマについて考えてもらう。
 な〜んてのも、ひとつの手法なのかもしれませんよ。

 「おめ〜の作品はさ、つまんないんだよ」って言われるより、
 「重い」っていわれるほうが、よっぽど褒め言葉。



矢神倖千さんの返信(質問者)
 早速の回答ありがとうございます

 バランス関係を作る……ですか
 いえ、それが出来たら良いんですけど……
「ここはちょっと頑張って明るい会話にしてみたんだけど、どうかな?」
 (明日のお祭りについての会話というシーン)
「……やっぱりちょっと重いよ?」
 言われてしまいました(落胆
 僕自身暗い性格で、社交的な人間ではないですから、
 どうも明るいということについては理解しきれていないようです

 僕が一番心配なのは、「読者が読むのをやめてしまわないか?」です。
 雰囲気が暗いと(そうでなくても重いと)たいていの人は飽きてしまうらしいです。
「なんかさぁ、ちょっと読むのが辛いんだよね、文章は普通に書けてるんだけど」
 まぁ、修行不足ですかね?


神河さんの意見
 こんにちは。
 お祭りなどの会話でも重いのですか……
 この場合はその読んでくれている友達にもアドバイスを求めてはいかがでしょうか?

 どの部分がどう重いのか。どうすれば明るくなるのか。
 など実際に感じた方から意見を聞かせてもらうのが近道になるのではないかと思います。


 また、いろんな人に読んでもらうのも一つの手段だと思いますよ。
 極端な話ですが、いつも読んでくれている友達が、
 単に重いと感じているだけかもしれませんので……
 あと、僕が重いと感じる要素の一つに、
 「描写が難しい」や「描写が多すぎる」といったことがあげられます。
 不必要な描写があったり、なんでもない場面なのに描写に力を入れ過ぎたりとかですね。

 これもバランスだと思います。描写はたいてい沢山の漢字や文字を使いますよね?
 これを読んでいる時は力が入ります(想像しようとして)
 長い描写が多すぎると、力が入った状態が長く続くので、
 適度に息抜きをさせることが必要ではないでしょうか?

 ちなみに上の例は僕の場合のことですので、他の方は違うかもしれませんが(^^;)
 では雑文失礼しましたm(__)m


aaaさんの意見
 何か問題が? と言うのが自分の意見ですね。
 そもそも、生命を軽くする必要は無いと思いますね。
 
 ライトノベル=軽い、明るい作品。 と言うのは思い込みでは無いでしょうか?

 
 ライトノベルと巷で言われるものには、十分にグロイものも存在します。
 あえて持論を言えば、
「ライトノベルとは、キャラクターを中心に展開していく作風である」
 と自分は考えています。


どてかぼちゃさんの意見
 こんばんは。どてかぼちゃです。
 お久しぶりですね。
 とてもいいお友達をお持ちですね。

> 「一つ一つの生命について細かく書くから、重く感じるんだろうね」

 なかなか言ってもらえませんよ。ここまでは。
 「生命が消えるから」重くなるわけではありません。
 「一つ一つの生命を」取り上げるから重くなるのではないでしょうか。
 矢神さんは作品に対して真剣なんです。
 その真剣さが、重いのです。

 毎朝出がけに
「おまえのことを心配しているからね。愛しているからね。必ず生きて帰って来ておくれ」
 なんて真顔で両親に言われ続けたら、重いですよね。

 では、どうするか。
 矢神さんが肩の力を抜くのが一番ではないでしょうか。
 キャラクターと一緒になって、
 苦しいときは一緒に悩み、
 楽しいときは一緒に笑う。

 曖昧で申し訳ないのですが、わたしの意見です。
 それから、技術的には
「改行を増やす」
「漢字をひらく」
 で、多少文章が柔らかくなる、と思います。

 みなさんの返信にもあるように、
 「重い話」には需要があるようです。

 
 わたしも好きです。
 つまり、矢神さんには需要に応える資質があるってことですね。

 最後にライトノベルは何でもアリです。
「向いているかどうか悩むヒマがあったら、好きなものをどんどん書きなさい!」
 と、言わせてもらいますね。

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