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書く前作家さんからの質問
▲目次に戻る冒頭に性描写を入れても大丈夫? こんにちは、書く前作家(そのまま)です。 さっそくですが、冒頭部分に性的描写を入れようか、入れまいか、とても迷っています。 冒頭部分がストーリーを組み立てていく中で、 とても重要だという事は以前からこのサイトで詳しく教わっていたのですが……… 言うまでも無く、男性の読者はこの作戦? に釣られやすいとおもいます。 しかし、女性の読者の場合は、いきなり冒頭部分から性的描写だと、 嫌がって読むのを止めてしまうのではないか、とおもうのです……… ストーリーの内容全般に性的描写が大量に含まれるわけではないのですが… 初めから性的描写だと、多くの人が誤解してしまいますよね? 今後の性的描写に期待して本をとった男性読者は期待を裏切られた事になりますし、 女性読者は嫌がって冒頭から読むのを止めてしまうかもしれませんし……… 一体どうすれば良いのでしょう? どうか、どうか教えて下さい。 特に女性の方、ご意見をよろしくお願いします。 ●答え● ライトノベルの冒頭に性描写を持ってくるのはやめましょう。 官能小説かと思われて、読者に逃げられること請け合いです。 ライトノベルは、20代の青年にも読者が多いですが、基本的に中高生向けのレーベルです。 若い女性にも読者が大勢います。 そのため、10代の少年少女が読んで楽しいモノでなければいけません。 あなたがやろうとしていることは、ラーメン専門店という看板を掲げた店で、 客の注文に対してカレーライスを出すようなチグハグは行為です。 ライトノベル読者は、性描写を読みたくてライトノベルを読むのではありません。 エッチなシーンを読むのが目的なら官能小説を読んだ方が、よっぽど楽しめます。 >言うまでも無く、男性の読者はこの作戦? に釣られやすいとおもいます。 私は男で、美少女大好き人間ですが(笑)、エッチ描写などにはまず惹かれません。 むしろ冒頭からそんな描写があったら、釣られるどころか嫌悪感を持ちます。 セックスは人類最大の関心事ですが、同時に、最大のタブーでもあります。 裸で街中を歩いていたら、猥褻物陳列罪で逮捕されますよね。 見たくもない人に裸を見せるのは、それだけで窃盗や恐喝と同じ罪になります。 人は性に惹かれると同時に、大きな嫌悪感を持っているのです。 女性に比べて性欲の強い男性でも、性に対しての嫌悪感があります。 そういう気分でない時に、これ見よがしに性描写など見せられてはゲンナリするだけです。 読者は物語の第1印象となる冒頭で、その作品が読むに値するものであるか9割型判断します。 冒頭が悪ければ、それ以上、読み進める気にはなりません。 「終わりよければ全て良し」という格言は、小説にはあてはまりません。 「始めよければかなり良し」です。 それ故、冒頭にはインパクトのあるシーンを持ってきて、 読者をグイッと惹きつける必要があるのです。 しかし、何でもかんでもインパクトを与えれば良いというわけではありません。 悪いインパクトを与えたら、完全に逆効果です。 性描写などには頼らず、 あなた独自のアイディアで読者の興味を惹けるように工夫してみてください。 野々宮からの意見 はじめまして。新作投稿したばかりでバテ気味の野々宮でございます。 個人的には、冒頭から性的描写というのは、 女性読者のみならず、男性読者もけっこう引いてしまうんじゃないかな〜と思います。 性的描写を積極的に期待している読者って、実はほとんどいないと思いますよ。 それに、性的描写を物語のなかで効果的に使うためには、 そこまでに至る人間関係の「積み重ね」がものを言うと思うんですね。 なので、はじめからそういうシーンを描くのは、 物語の構成の上でもかなりリスクが高いのではないでしょうか。 というわけで、冒頭を性的描写で始めるのは、私としてはあまりオススメできませんね。 しかし、書く前作家さんが、「これっきゃない!」と思っているのでしたら、 その方針を貫いてみるのもいいかもしれません。 それでは、このへんで。 草葉光輝からの意見 個人的にライトノベルにとって性描写は鬼門かと…… 基本的に敬遠されるきらいにあることは確かです。 まぁ、いきなり、直接描写ではないものの、そーゆーのを匂わせる展開を、 一番初めに持ってきたプロ作品『DADDYFACE』を見たことがありますが…… (しかも8歳と7歳、表現の自由って怖いです) それにしてもストーリーに直接的な影響があるから書いていたというだけで、 「絶対にそれが必要」と言う状況にならない限り書かない方がよろしいかと。 月見からの意見 こんにちは、月見といいます。残念ながら♂ですが。 他の方も仰ってますが、性描写を好まない男性も多いです。 そういうのが読みたいのなら、ラノベではなく官能小説読んだ方が早いですし。 インパクトという点ではありかとも思いますが、 不快感を与えないよう工夫する必要があるかと思います。 そして、それは簡単なことではないのでよした方がいいかと…… 冒頭に持ってきちゃうとそれがメインの話かと思われかねませんしね。 なつはさんからの意見 女で読み専の者です。 Hシーンは話の展開上、必要なら入れてもOK。 男性読者獲得のために必要も無いのに入れるのは×。 …ってところでしょうか? 赤いアレさんからの意見 はじめまして、赤いアレと申します。 さて、冒頭に性描写ですか…なんともいえません。 確かに性描写は、好む人と好まない人が完全に分かれるので難しいと思います。 かく言う俺自身、昔書いてた小説の中に性描写を入れようとしました。 ――が、そのときは断念。現在加筆修正するにあたって、ようやく描写を入れた次第です。 ……閑話休題。 結論から言えば、『緻密でなく、行為そのものを匂わせる』、 『作品にとって避けては通れない展開』であるのなら、それは良いのではないかと思います。 私的見解ですが。 ただ、 草葉光輝さんが言ってる作品『DADDYFACE』でもありますが、 その手法そのものは読み手に多大なインパクトを与えることは間違いないと思います。 ……参考になってませんね、すみませんでした。 秋夜満月さんからの意見 冒頭からの性的描写は、かなり危険かと。ちょっと性急過ぎます! 野々宮さんも仰られておりますが、少しづつ段階を踏み、 様々なプロセスを経てから結ばれる、というのが王道ながらも、やっぱり好まれると思うのですよ。 キスもデートも無しにヤっちゃうなんて、そんなの駄目ー! って考えてる古い人間は、秋夜だけなんでしょうか? でもライトノベルは、奥と懐が深いですからなあ。 あんがい読者に、スンナリ受け入れられるのかもしれませんね。 大したアドバイスも出来ずにすみません。 Triple-Iさんからの意見 僕は男ですが、男性とか女性とか、そう言った事は関係なしに、言えることがあります。 冒頭でのセックスシーンは、よほどの必然性が無い限り、絶対に駄目です。 というのも、読者は小説を読む前には必ず、無意識のうちに、 「これは、そのジャンルの本なんだ」という前提のもとで、最初の1ページ目をめくります。 つまり、読者は最初に、その小説についてある程度の準備をしてから小説を読むのです。 例えば、時代小説を買ったとしましょう。 そのときに最初の一行目が『西暦2964年――』なんていう出出しだったら、 その続きを、あなたは読みますか? その後でタイムスリップで、元禄○年についた、としても、それは既に時代小説ではありませんし、 読者さんがそもそも、そこまで読んでくれている可能性はほぼゼロです。 冒頭の全てがセックスシーンであった場合、 その後をどう取り繕っても、読者にとっては官能小説でしかありません。 もし仮に、その作品が真面目なファンタジーであった場合、 ファンタジーを期待して読んだ読者は、途中どころか冒頭で読まなくなるでしょう。 冒頭は、作品世界に合ったシーンを。 これが理解できないと、正直、冒頭のインパクト以前の問題です。 みつきさんからの意見 書く前作家さん、こんにちは。 >「突然性的描写」という書き出しに、 読者が小説に対する斬新なイメージを覚えてはくれないでしょうか? とありましたが、「突然」の意味がちょっとよく分からないのですが、 冒頭からいきなり性描写のある小説は世の中に山ほどありますよ。 永井するみさんの、 第1回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『枯れ蔵』も、 確か冒頭から性描写でしたし。 ジュニア小説以外では常套手段なんですよね。 だから、それだけだと多分、 読者から「ちょっと変わった小説だ」と思ってもらうことは難しいのでは、と思います。 ちなみに、私は女性ですが、冒頭から性描写があったらまず、 『ああ、これハズレかも。あんまり読みたくないな』と引いてしまうと思います。 最初に受けた感じって後々まで引きずるので、ちょっと問題ですよね。 以前、少しエロティックなキスシーンが冒頭にあっただけで、 『う〜ん、微妙……』と思ってしまったこともあります。 それに、以前どなたかがこのサイトの掲示板で仰っていましたけど、 性描写があるものって、すごくおもしろくて誰かに読んでもらいたくても、 やっぱり人に薦めづらいんですよ。 そういう意味で、性描写にはインパクトもあるけど、リスクもありますね。 峰しずくさんからの意見 私は構わないと思います。 しかし、「男性読者の目をひくため」なんていう志の低い理由ではダメだと思います。 作者として、この小説のはじまりはこれしかありえないんだ、 くらいの強い思いがあればOKでしょう。 ただし、描写の度合いについては、 読者層とかその作品のテーマとか雰囲気(空気感)などとマッチングするようにしましょうね。 自分のことを語ると、性描写から始まる作品もありますし、 作品中一切の恋愛感情すら出てこないものもあります。 作品の目的によって違うわけです。 性描写ありのライトノベルなら、雑破業さんの作品を参考にされるといいでしょう。 |
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玄蟻さんからの質問
小説家は筆一本で食っているのか? はじめまして。毎日、見に来ています。 えぇと話語りは苦手なので率直に聞きますが小説はそれ一本で食っていけるものなのでしょうか。 たとえば乙一さんや成田良悟さん。 乙一さんは小説一本で食っていくと何かで明言しまた。 成田さんは副業があるのか知りませんが、 あれだけ早く書き上げるのだから、たぶん一本なのでしょう。 でもそれは可能なんでしょうか? 他の作家さんはどのようなものを副業にしているでしょうか、教えてください。 ●答え● 結論から申しますと、筆一本で食っている小説家はごく一部の人です。 たいていの人は、会社との兼業やアルバイトなどの副業をしているようですね。 『会社勤めをしながら3年間で作家になる方法』という本を書いた野村 正樹さんは、本書の中で42歳で作家デビューし、以来8年間にわたって会社との2足のわらじを履いてきたと告げています。 人気が出て作家としての地位を確固たるものにしないうちは、とても専業作家にはなれないのです。 新人賞を受賞して晴れて作家デビューしても、 次の本が出せずに一発屋として消えていく人が大勢います。 賞を取った10人のうち5年後に小説家としての地位を維持しているのは、 1人くらいだと言われています。 小説家の世界は、まさに弱肉強食の実力主義ワールドで、 おもしろい小説を描き続けることができなければ、すぐに転落してしまうのです。 そのための保険として、副業をして生活している人がほとんどです。 作家の収入は、勤労収入と不労収入に分類されます。 勤労収入は、働いて得られる収入です。原稿料、初版印税、インタービュー謝礼などですね。 不労収入は、働かなくても入ってくるお金です。重版印税、映像化権料などがあります。 人気が出て、本が何度も重版されたり、 アニメやゲーム、漫画、CDなどのマルチメディア展開に成功すれば、 こういった不労収入が増え、ウハウハ作家生活になれます(笑)。 印税は、若干の差がありますが、おおむね本の定価の1割が割り当てられます。 印税は、通常、刊行部数に応じて著者に支払われます。 「返本分だけ印税を返せ」と言われることはありません。 ただし、「実売印税」といって、実際に売れた数だけ印税が支払われる場合もあります。 出版社としては売れずに残った返本分の印税まで、著者に払うのは嫌なのです。 小説家側としても返本率が高くて出版社に大損させたら、次の仕事に響くので常に真剣勝負です。 また、小説家は不安定な職業のため、社会的信用が低く、 クレジットカードの発行やローンなどは、まず組めないそうです。 そのため、会社に入っていた時に、カードを作っておいた方が良いです。世知辛い話ですが(汗)。 実際にどんな副業をするかは、千差万別でしょう。 会社やアルバイト、自営業などの他に、在宅ワークなどもありますからね。 作家の中には、自分のホームページを持っている人もいます。 「ホーンテッド!!」の著者・平坂読さんも、サイト内で自分の本の紹介をしていました。 インターネットを利用して、自作の宣伝や収入を得るというのも、 生き残るための1つの道かと思います。 作家生活のことを詳しく知りたい方は、 鈴木 輝一郎さんの「何がなんでも作家になりたい!」という本を読んでみることをオススメします。 作家の収入、税務処理、そして新人賞を確実に受賞する方法など、 作家稼業について赤裸々に書かれていますよ。 ▲目次に戻る |
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クロさんからの質問
▲目次に戻る夢落ちはタブーか? 初めまして。よろしく御願いします。質問ですが・・・ 『夢オチ』 はタブーでしょうか? ●答え● 夢落ちはタブーではないか? という質問をされるということは、クロさんはすでに、 夢落ちがマズイ締めくくり方だということを自覚されているのだと思います。 結論から言うと、夢落ちは悪い終わり方です。 おもしろい小説を作りたいのであれば、使わないでください。 夢落ちは、安直、強引な幕引きであり、読者をがっかりさせるだけです。 私は夢落ちで終わっている作品をおもしろいと思ったり、 深く感動したことは今までに一切ありません。 この作者は、安易な結末に逃げたなぁ、 と作者の小説に対する姿勢に不信感を持つだけです。 プロの作品を見回しても夢落ちで終わっている小説など、まず無いでしょう。 あなたも、 「実は夢でしたで終わるなんて、すごい終わり方だ! 感動した! 最高だった! 意外性があるな」 などと思ったことは、これまでに無いのではありませんか? 夢落ちはナンセンスなのです。 冒頭からラストまでの主人公の軌跡が、どんなモノであれ、 夢から覚めた瞬間、意味のない行為に変わります。 彼(彼女)の行動は、自身に何の成長も変化も与えず、周囲の環境にも影響を与えません。 誰かを救うことも、喜ばせることも、悲しませることも無いまま、 なんだ夢だったのか、で終わる…… これでは、結局なんだったの? なにがやりたかったの? というむなしさが残るばかりです。 夢落ちは使わないことをオススメします。 上角からの意見 初心者が、いや常人が使うことは許されません。 夢落ちは「夢落ちである」という時点で既に、拒絶反応的なものが発生してしまいます。 ゆえ普通の作品では、間違いなく否定されることでしょう。 (夢落ちに近い、世界リセット系なども含む) ですが一部の作品については、 夢落ちだというのにファンの記憶から消え去らない傑作も存在しています。 「超光戦士シャンゼリオン」という特撮の作品が昔、存在していました。 マイナーな作品で「知る人ぞ知る!」な代物です。 この特撮、実にユニークな作品です。主人公はフマジメ一直線の私立探偵。 運命のいたずらでシャンゼリオンになるのですが、ロクに戦っちゃくれません。 人生は明るく・楽しく・お気楽にがポリシーです。 この作品は強化アイテム動物に食われて二度と登場しなかったり、 梅干食べて変身する味方が居たり、快作です。 さらには暗黒騎士ガウザーなるライバルに至ると、人間体・黒岩はウンチク(インチキ)が自慢という輩なのですがこいつ、東京都知事に立候補して当選、挙句にはクーデター起こして「東京国初代皇帝」に即位したり。 しかも最後の死に様といったら…。 という作品なのですが最終回、この作品は夢落ちやってのけました。 ですがこの夢落ち、誰もの予想は裏切るとも期待は裏切らない伝説の夢落ちとなっています。 その冒頭は本編と打って変わり、 主人公が戦士として熾烈な争いに明け暮れる日々の続く、過酷な世界。 そこには真面目な自分が居た。 目覚めると今度は、今まで通りの日常が続いている。 昼寝三昧、テキトーに気楽に過ごす日々であった。 現実の世界(だと思われる)の主人公は、夢見ます。そうであれば良いな、と。 そして夢の(現実かも)世界の主人公は、もうひとつの世界を否定します。 「そしたら嫌だなぁって」と。 主人公は怪人の出現を受け、いつも通り立ち向かうことになります。 どうせ俺が勝つに決まっていると気楽に語りながら、ゆったりと。 夢の世界での主人公は戦友も友人も全て失い、 無人の荒野にて追い詰められ、敵の首領と幹部にあざ笑れます。腰抜けとして死にたいのか、と。 「誰に向かってものを言っている!! 俺は選ばれた戦士……超光戦士シャンゼリオンだぞ!!」 太陽を背にして、主人公は宣言します。 そして絶体絶命、勝ち目のない戦いに望む為、最後の変身を叫びました。 夢落ちというのは絶対に使ってはいけない代物ではありません。 オススメはできませんけれど、完全なタブーでは無い、とだけは言わせて下さい。 鬼寧@元鳥籠からの意見 皆さん、こんにちは。会ったことがない人、はじめまして。 チャットで皆さんのお世話になっております、鬼寧@元鳥籠です。 鬼寧(きねい)でも鳥籠(とりかご)でも、お好きなほうでお呼びください。 では、上角さんに便乗し、「夢オチ」に関連したお話を一つ。 週刊少年マガジンの『スクールランブル』というマンガをご存知でしょうか? アニメ化されて人気も出たので、知っている人も多いかと思います。 実はこの作品、アニメは原作からずれた終わりかたをしました。 まあ、ここに書いているわけですから、言うまでもなく「夢オチ」です。 ですが、ただの「夢オチ」ではありませんでした。 結論から言いますと、その夢オチは「多段式の夢オチ」でした。 夢オチか、と思わせておいて、じつはそれも夢、でそれもまた夢だった、 みたいな「夢のまた夢のまた夢」くらい難解な終わりかたでした。 私は、アニメが終わったあと非常に愉快な気分になりました。 そういった工夫を加えるのなら、もしかすると夢オチもタブーとはならないのかもしれません。 もちろん、面白いことが前提ですが。 そういえば、もう一つ。夢オチではないんですが、 そのアニメは思いもしないことをやってのけました。 「最終回の次回予告」です。普通じゃないか、と思った人はいませんか? いや、最終回を予告したのではなく、最終回なのに予告をしたんです。 最終回での次回予告は、さすがに「もしかして続くのか」なんて一瞬だけ期待しましたが、そのへんはしっかりと補完されていました。 それと、もう一つ。これで最後です。 このサイトの『創作お役立ちサイト』リンクからもいけますが、今や知らずのうちに平凡となってしまった「馬鹿の一つ覚え」を細かく挙げているサイトがあります。 「バカの一つ覚えな展開」スレ補完・まとめサイト」 ※2ch系のまとめサイトです。2ch語に抵抗がある方は注意してください。 ここの情報量は半端ではないです。 おそらく読者が飽きているであろう展開が数多くあります。 そして夢オチもまた、読者が飽きている終わり方の一つとして挙げられています。 あなたの小説は「バカの一つ覚え」をしていませんか? それと、お約束や王道といった「期待を裏切らない展開」を知ることもできます。 マシーン妖怪さんからの意見 夢落ちは読者をガッカリさせてしまうので使うべきではないと思います。 でも、例えばホラーとかでは結構面白いことになると思います。夢落ちではないのですが↓ 最後のクライマックスで恐ろしい化け物に血のついた手で追いかけられるみたいな状況で・・・・ 手に掴まれた瞬間、バッと布団から跳ね起た。 見渡せば何事もない日常的な朝。ホッとして洗面所へ顔を洗いにいった。 ああ、怖い夢だったと。ママに話せば笑い飛ばすに違いない、馬鹿ねと。 そこで鏡に映った姿に凍りついた。 からだじゅう血の手形だらけだったのだ。パジャマに付いた血の手、手、手。 悲鳴すらかき消される恐怖。 そして朝の闇から伸びてくる血塗られた手。その手は肩を掴み闇へと引きずり込む。 振り返ればあの時の血の付いた手をもっていた化け物はニタァと耳まで裂けた口を開いた。 「もう、放さないよ・・・」 聞こえたのは自分の悲鳴。 夢落ちと見せかけたよくあるパターンです。 描写が微妙なので、あまりいい案に見えないかもしれませんねww |
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YAHOさんからの質問
二次創作は評価の対象外? (研究所の掲示板に書き込まれた文章を修正して転載しました) (注)この質問は、二次創作で小説新人賞が取れるか? という質問スレッドを受けてのものです。 もちろん二次創作では、新人賞は取れません。 二次書き、と吹聴して回っているYAHOといいます。 ご高説を色々拝見しました。 私自身、二次で「新人賞」なんて「他人の褌で相撲を取る」様な真似は納得行きませんが、でも、二次は「評価の対象外」というのも納得行かないんですよ。 確かに「小説」と胸を張っていえる立場ではないでしょう。設定世界観、すべて借り物なのですから。 オマケに「自分の萌え」のみを押し付ける、間違いきった書き手も過半数を超えている現状です。 でも、そのなかでもきちんとした作品や、思わず唸るアイディアや構成のものもあるんです。 ただ、書き手も読み手も、「偏見と誤解」を固定観念化している気がするんです。 うっぴーさんもなさっているように、二次には「その作品の別方面からの入門口」という使命があると思うんですが、これこそ私の買い被りですか? まるで「二次書くやつはラノ研に来るな」と言われているような書き込みに、 密かに傷付いておりました。 わたしの作品などでは、とてもそういう効果はないかとも思いますが、「これを読んだから、原作に興味がわいた」という体験だってあると思います。 私がそうでしたから。 みなさんいかがでしょうか? ●答え● 二次創作は評価の対象外などということはありません。 例えば、ラヴクラフトが作ったクトゥルー神話を下地にした作品はたくさんあります。 ラヴクラフトは、自分の作った設定を他の作家が使うことを許したので、非常に多くの作品が生まれ、それらが有機的に関連しあってクトゥルー神話を形成しています。 また、映画でアカデミー賞を受賞した『指輪物語』。 これは、どう考えてもトールキンソンの二次創作です。 と言うより、それ以外の何なのでしょう? でも、ちゃんと評価されて、賞までもらい多くの人に賞賛されました。 二次創作は原作へのリスペクト(尊敬)であり、ハイクオリティな作品を作れば原作の名も高まるため、多くの原作者は二次創作に対して寛大です。 ライトノベル業界でも、ファミ通ゲーム文庫というゲームのノベライズが当たり前のように出版されています。私の好きなファンタ2の小説版を描かれた、くげよゆしきさんも、ゲームノベライズがデビュー作です。 ゲームやアニメ・映画のノベライズは新人の作家さんに任されることが多いようですし、ライターから小説家に転職する場合は、このゲームノベライズから入る人が多くいます。 これを考えればプロ作家を目指そうとする人にとって、二次創作を描くことが間違いなくプラスになることがわかるでしょう。 また、二次創作はキャラクターと世界観を借りれるので、 初心者の人が練習用に書くのにも適しています。 私も二次創作から小説の世界に入りました。ちょっと気軽に小説が描きたくなったときに習作として、二次創作を描くのは意味のあることだと思います。 ただし、二次創作に対しての世間の風当たりは強いです。 まず、世界観やキャラクターなどが借り物であるため、オリジナルとは認められないことが1つ。 また、自己満足に走った小説とは呼べないような作品が出回っていることから、 アマチュアの描いた二次創作は、単なるオタク遊びくらいにしか思われてないようですね(汗)。 二次創作を描くのであれば、そういった世間の冷たい目にさらされることも理解しておく必要があるでしょう。 りおさんからの意見 AHOさん、はじめまして。 >二次は「評価の対象外」 というのは、わたしが書いた言葉ですね。傷つけてしまったのならお詫び申し上げます。 しかし、最初に誤解のないように申し上げておきますと、わたしも二次書きです。 オリジナルよりも二次の方が書いた数は多いです。 そして、二次創作にすばらしいものがある事も十分に知っています。 上記の発言は、それを知っている上での発言です。ゆえに、わたしもまた愛情込めた数々の自分の作品を「評価の対象外」と切り捨てた発言とご理解ください。 また、二次創作に評価する価値が無いといっている訳ではないのです。 二次創作だけで、新人賞を勝ち抜けるだけの実力のある書き手なのかどうかを評価する事は出来ないという意味です。詳しく書かずとも、なぜかはお分かりいただけると思います。 そして、二次創作の評価には独特の評価視点があると思います。 原作ファン以外には、大変にオリジナリティ豊かで原作を知らなくても読めるすばらしい小説が、原作ファンには「捏造過多」と酷評される場合も少なくありません。 また、二次創作は、基本的に自分の同志に楽しんで頂くのが、一番の目的ではないでしょうか? ファン以外の方に楽しんでいただき、それによって原作への興味を抱いてもらうというのは、二次的な目的と考えています。 ですから、二次創作の真価は、書き手の同志でなければ下せないと思います。 自分が同志以外の二次創作でも、基本的な文章力や、構成力などはある程度判定はつきますが、やはり二次創作はオリジナルよりも狭いマーケット向けです。 二次がどんなに上手くても、その狭いマーケットを越えて、広くライノベ読者に受け入れられるものが書けるかどうかは、オリジナル作品を見せていただかない事には評価不能ではないでしょうか? また、わたしのジャンルでは、著作権元の弁護士から「著作権侵害の恐れあり」という通達が来て、閉鎖となったサイトがあります。 それでも決して厳しいジャンルではないのです。(甘くもないですが) 生ものというわれるジャンルですと、 同志以外の目に晒すのは「言語道断」であると共に「命取り」です。 二次は、版権元の態度もありますが、基本的にお目こぼしでやっている日陰の存在です。 調子に乗って陽のあたる場所に出て、他のジャンル者にご迷惑を書ける結果になる可能性もあります。その事も十分にご承知ください。 みつきさんからの意見 yahoさま、はじめまして。 つまりは、二次創作は趣味と割り切って、自分の分というものをわきまえた上でやりましょう、ってことなんじゃないでしょうか? 私の感覚では、「二次書くやつはラノ研に来るな」ではなく、「二次創作でプロになろうってやつはラノ研に来るな」って感じだと思いますよ。 他人の弾でしか勝負できないプロ志望なんて、絶対ありえませんからね。 二次創作なんて、結局は他人の作ったものを自分のいいように、勝手にいじくりまわしているだけのことです。 二次創作をやっている人にとっては、それはれっきとした「創作」だ、ということになるかもしれませんが、元の作品を作った人にとってはただの「破壊」と映っているかも知れません。 そういうことを何も考えずに、「二次創作でおもしろそうなの書けたんですが、これ、ラノベの新人賞に応募してもいいですかね?」なんて、まるでその二次創作をまるまる「自分のものだ」考えている人が時々いますね。 他人の作った作品に対して失礼極まりない、自分の分というものをまったくわきまえていないとしか思えないので、そういう人は私は大嫌いです。 評価される、されない以前に、それはもともとは他人が作ったものなのだ、ということをきちんと考えない人は、もうどうしようもないですね(^^;。 しゃんテンさんからの意見 こんにちは、しゃんテンです。 二次創作についてですが。法律的な問題でのよしあしはわかりません。 しかし、二次創作を書く技術を磨くことは悪いことではないのではないでしょうか? プロとして活躍したいなら、デビューした後に、いろんな仕事に応じれるだけの能力を持っていなければなりません。 ゲームやアニメ・映画のノベライズの仕事は新人作家さんに任されること多いようです。 優れた二次創作を描ける技術を持っていたら、そういうときに役に立つでしょう。 なにより、映画であれ、アニメであれ、自分が感動したものを物語の中に組み入れ想像力を持ってストーリーを展開できるという技術は、普通の小説を書く上でも非常に役に立ちます。 また、デビューを目指さなくとも、やっぱり役に立つことだと思います。 だから、私自身は二次創作の作品も評価してもかまわないと思うのですが。 あと、こういった議論に必ずしも正解があるとは限らない。 また、正解は一つとも限りません。 お互いの意見を互いに尊重しあい、たとえ違う意見でもできるだけ肯定し、相手の意見のよいところを己に取り入れて行くのが良いのではないかと思います。 秋葉シュウトさんからの意見 二次創作は、世界観やキャラクターの構想を全て放棄していますが、その他のところは自分の頭で考えなくてはなりません。 楽をしていると言われれば確かにそうだと思います。 ただ、勘違いしないで頂きたいのは、世界観やキャラクターを考えるのは小説を書く時に最も楽な作業だということです。 物語の構成、キャラの配置、表現、一番頭を使う部分は自分でやるものです。 プロの作品はこれを踏まえているからそれなりに人気が出て、原作を知りたくなるんです。 世の多くの二次創作書きはこれが出来ません。 二次だからダメなのではなく、二次をやっている人にただ単に力不足が多いだけです。 愛里さんからの意見 こんばんは。 私はある二次創作の作家さんの作品に影響されて小説を書き始めました。 パソコンの画面の前で感動して体が震えた事は今でも忘れられません。 それを読んで、その原作がますます好きになりました。 まぁ、こういう人間がいると言う事も覚えておいて下さい(^O^) ひろやさんからの意見 あー・・・・・・ひろやです。こんばんわ。あんまし関係ないかもしれないけど戯言書きます。 俺は色々な話を、設定を書くのが好きです。それをアレンジされるのはとても面白い。昔は俺は二次なんて・・・・・・と思っていたけど、これが二次を書いてもらう立場になるととても参考になるんだ。 二次を許さないでオリジナルを書けなんて、俺は絶対に言えない。 作品のファンなんだもん。自分なりのやり方で楽しんでいるんだから。もしも、自分の作品が出て、それの二次を書く奴がいたら俺はその作品を取り寄せたい。 自分だけが見ている以上に世界は広がっているのかもしれない。それはきっと面白いに違いない。 だから、俺は二次を日陰者だ、とか言うつもりはない。 その作品で楽しんでくれてる、遊んでくれてる。そう考える。 遊びを忘れちゃ作家なんてやってなんないでしょ。 なんかに影響されて、面白いアイディアが浮かんだら書きたくなるのが小説家の性だ。 いいじゃん、書きたいものを書けば。初心者だろうとなかろうと日陰だろうがなんだろうが、ね。 プロになれるか、どうかとか難しい事を考えずにさ。 ああ、あと、作家は書いたものが評価の対象であり、 二次だろうがなんだろうが関係ないっていうのが俺の立場ですよ。 そして、質問。新たな問題提起。 神話などを下地にした作品も広い範疇では二次に当たると思われる。 設定と神、その神話のキャラクター性をアレンジしているわけだからね。 これはどうなのだろう。シェアという立場をとっているからクトゥルーは特に考えやすいと思う。 神話を下地にした作品は、狭い、考えていないといえるのだろうか? 数々の大作家、アマ、多くの人間がその世界観で名作を作り上げてきたものはどうなんだろう。 二次ではないのだろうか。 結局、俺は神話でも二次という範疇は超えないと思うのだけどね。 こう考えれば二次に対するイメージは変わると思う。 とりあえず、二次創作に対して、狭いとか努力してない、とか言った人にはその根拠を説明をして欲しい。 ラグクラウトの作ったクトゥルー神話は狭い世界だろうか? クトゥルー神話の世界観を借用して作られた作品は、努力しないで作られたものだろうか? この疑問や、答えが二次の定義になると思う。 というか、二次の定義も考えないでこんな議論をするほうが間違いなんだよ。 オリジナルの定義にもなると思う。 アレンジのオリジナリティっていう事も考えられる、いい機会だと思う。 これらはしっかりと議論をすれば面白い話になると思った。 広くは二次、オリジナリティ、アレンジなどの話が聞けて有意義だけど……さて、どうかな。俺だけか。 TRPGの世界観、キャラを使って書き、アマからプロになった人間もいるんだが、それはどうだろう。 例外といえば例外かもしれないが。 このTRPGもシェアや二次に当たると俺は思っている。 これらのシナリオ大賞なんかもあったような。 昔はこの設定を使っての小説賞もあったような……なかったような。 他人の物差しでプロなんてありえない何て言えるのかな。 ありえないなんて事は、ありえないよね。 りおさんからの意見 わたしは、二次創作を書く際には、 「一創作者」としての立場より「一ファン」としての立場を優先するべきではないかと思うのです。 正式にライセンスを取っているか、それとも版権元が公式に二次創作を全面肯定している場合以外、「お目こぼしを頂いて書かせていただいている」という気持ちを持つ事は当然だと思うのです。 小学館や講談社、サンライズのように、二次創作を全面的に許可しない方針を公的に打ち出している場合も、指針をはっきりさせていない版権元の場合も、書き手の主張を声高に叫ぶべきではないと考えています。 名前やキャラの特徴的な言い回しなどに著作権はありません。 ですから、原作中に出てくる長めのセリフを丸々使わない限りは、小説の場合まず著作権には抵触しません。(絶対ではありませんが)しかし、そでもやはり自分の一創作者としての権利を主張するのはファンとして、あまり感心しない行為だと思います。 版権元も、二次創作に関しては、売り上げに貢献してくれる物という意識は多分あると思いますが、いかなる場合にも絶対にそうだとは言えません。 正式にライセンスを取っているか、版権元が全ての二次創作を認めている場合以外は、ファンとしてのマナーという意味でも、自らの身を守るという意味でも、仲間内でやるべきではないかと考えています。 実際に版権元に逮捕されたり、注意された二次創作者がいます。 この問題は、つまるところ、それぞれの版権もとの二次創作への態度が重要になると思います。 逮捕者まで出したジャンルや、厳しいことで有名なジャンルで活動する場合は、当然ひっそりこっそりやるべきですし、全面的に二次創作を認めている(または条件付きで認めている)場合には、どうどうと同志以外の人に読んでもらえるような宣伝活動をする事もいけなくは無いと思います。 空さんからの意見 はじめまして、空といいます。 二次創作に対して否定的な意見も多くあるようですが、 やっぱり書き手の力量が大切じゃないでしょうか? 私には好きなHPがあります。 そこにはオリジナルの小説と、あるゲームの世界観を一部使った小説があります。 そしてその小説がとても面白いのです。 あくまで一部を借りているだけで、本来はいない人物が主人公。 いうならば元の設定を下地にした新しい世界って感じなんです。 世界観も重厚で、キャラクターも人として独立している。 原作とは関係ない同じ世界の違う物語。これは立派なオリジナルじゃないでしょうか? またオリジナルの話もとても面白い。その人の力は十分あります。 力量がないなんてことはありませんね。新人賞をとって近々デビューする予定の方ですから。 ちなみにその人は二次創作の小説をきっかけにして小説を書き始めたと仰っています。 だから二次創作を頭ごなしに否定するのはどうかと思います。 |
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