第4研究室 創作に関するQ&A 19P | トップへ戻る |
homさんからの質問  
 行間はどこまで読んでもらえるか?

 先日、投稿室にある作品を投稿しました。
 その最後のセリフは、
「この手紙を入れる封筒には何も書かずに投函します。あなたにとって、
 それが一番良いことだと思うんです。もちろん、私にとっても」
 というものです。この一言は、
「5年がたって、あなたは別の生活をしている。
 私は過去を清算して未来に進むために、今までの思いをあなたに告白したいのだけれど、
 自分のためだけにあなたには迷惑はかけれない。
 だから封筒に何も書かずに送れば手紙は誰のもとにも届かずに捨てられるはずだ。
 私は今までの自分の気持ちを込めたことで新たな道を歩けるし、
 どこかで一生懸命過ごしているあなたの生活に入り込んで迷惑をかけることも無い。
 だから封筒に何も書かないことが一番良いんだ」
 ということが、大意です。
(時間が経ち、今はそれほどまでに好きということはないが、
 誰にも言うことが出来なかったため心にくすぶり続けた
 「好きだった」ということだけでも表現したい。だから手紙を書いた)
 という主人公の心情という感じの雰囲気を込めて書きました。

 しかし、とある方から、意味がよく分からないというコメントをいただきました。
 ですが、これを全て書くとだらだらとした文章になってしまいます。
 こういった場合、主人公の気持ちを理解していただくにはどの程度まで書けば良いのでしょうか?


●答え●

 学校の国語の授業だと、この作者の伝えたいことを読みとりなさい、
 この登場人物の心情を読みとりなさい、
 なんて読解を求められることがありますよね。
 間違った解釈をすると、テストで×を付けられるなんてコトが、学生時代によくありました(汗)。
 作者の意図した通りに行間を読むというのは難しい作業です。
 隠されたメッセージを誤解して受け取ってしまうこともあるでしょう。

 そのため、私はエンターテイメントとして小説を読む際には、
 作者の意図や登場人物の心情を行間から読みとるなどという、めんどうなことはいたしません。
 そういったことに労力を割いても楽しくないからです。
 ふつうに小説を読んでいて、
 頭の中に流れるように物語の映像が再生されるような作品が理想だと思います。
   
 伝えたいことは、言葉にしないとなかなか伝わらないものです。
 むしろ、重要な部分をぼかしたりすると、変に曲解されたり、誤解されたりする元になります。


 行間を読みとってもらおうなどとは思わず、
 伝えたいことは過不足無く文章として表現した方が良いでしょう。 
 言葉では言い表せない、言葉にしたとたん色褪せてしまうような気持ちというのもあるでしょうが、
 そういったものをうまく表現するのが、物書きとしての腕の見せどころだと思います。


みつきさんからの意見 
 homさん、はじめまして。

 読者にちゃんと分かって欲しいこと、
 こう読んで欲しいとか、理解していてもらいたいことは、
 過不足ないように、きちんと全部書いたほうがいいですね。
 その際にどんな言葉を選ぶかは、作者の腕のみせどころ、というか。
 だらだら長くならない方法を懸命に模索すべきです。
 書かれていないことについては、
 読者は作者の思ったようには読んでくれないものと考えたほうがいいですよ。

 行間を読んで想像してもらえたら、と思うときは、
「ここはどうぞ、読者さんたちそれぞれのお好きなように、存分に想像を膨らませてやってください!」
 ってな気持ちになれる部分だけをぼかして提示するほうがいいですね。

 それとか、本当に書きたいと思う部分を書かずにいると、行間から
「こう読め! この部分のこの意味をこう理解しろ!」
 という念が逆に出過ぎてしまったりする場合もあって、
 なぜか、そういうのは読む人にすごくはっきり見えてしまうことがあります。
 そうなると、「陳腐」というお言葉を賜ってしまったりしますね(^^;。

 何事も、中途半端にはしないほうがいいみたいです。
 それでは。


BANGERさんからの意見 
 行間を読みとってもらうというのは、マズいのですか……。
 私の今書いてる小説のテーマの一つがまさにこの「行間」なんですよね……

 「本当のことは言葉では表せない」という非常に仏教的な思想です。
 某ガ○ダムみたいに、ベラベラ喋って思想垂れ流しながら、
 ダラダラ戦ってるようなのが大嫌いだったこともあり、この思想に非常に共感したんです。
 それで自分の書く小説には是非この要素を、と思い書いているわけです。

 そんなわけなので、随所随所に行間が出まくりなんですよ(主人公も無口無表情だし)。
 改めたほうがいいんでしょうか……?
 もちろん、最初から最後まで「言葉では表せないのだー!」一辺倒ではなく、
 7:3ぐらいの割合で「それでも言葉に出さなければ表せないこともある」
 というテーマも織り交ぜています。


美羽さんからの意見 
 行間がテーマというのが、どんな感じのものなのかよくわからなかったりしますが、
 やり方しだいなんじゃないのかなと思います。
 私はついつい伝えたいことを言葉に表してしまうタイプなのですが、
 見方によると野暮なんだそうです。
 具体的な言葉にしなくても、それが伝わってくる作品というのはあるので、
 やっぱりやり方しだいなんだろうなと。
 私にはまだまだ成功しそうにありませんが……

 すみません、あまり参考にならない意見で(汗)


みつきさんからの意見 
 BANGERさん、こんにちは。

 行間がテーマ……なんだかとても難しそうですね(^^;。
 でも、マズイということはないと思いますよ。
 読む人の想像力をフルに発揮させてしまうような小説を書けたらすごいですよね。
 私もセリフで全部説明してしまう作品はちょっと……と思ってしまうタイプなので、
 その思想にはかなり共感してしまいそうです。

 で、上のhomさんへのレスで書き込んだ、
「読者にちゃんと分かって欲しいこと、
 こう読んで欲しいとか、理解していてもらいたいことは
 過不足ないように、きちんと全部書いたほうがいいですね。」
 ということについてですが、
 読者に言いたいこと、理解しておいて欲しいことがあるのなら、
 それは全部書いたほうがいいというのは、
 小説を書く上でどんな時でも変わらない大原則だと私は考えています。

 ただ、その「書き方」については、人それぞれのやり方があるのではないでしょうか。
 BANGERさんが例に挙げられたような某ガ○ダム風などの、
 セリフで角から角まで全部説明するタイプの人もいれば(脚本家なら橋田壽賀子さんとか)、
 登場人物の仕草や行動、情景描写などを使って丁寧に書き込んでゆく人もいますし、
 小道具を使い、それに隠喩を絡めて各所にちりばめて伝えていくのが得意とか、
 または構成の順番を入れ替えることで効果的な演出をするタイプですとか、
 伏線を巧みに使うことで、言いたいことを表現する人とか――。

 上手な書き手さんというのはそうやって、さまざまな方法で
 「すべて」を書き込むことが出来る方たちなのだと思います。
 ストレートに書きすぎると野暮ったくなってしまいますから、
 それをどう、スマートに避けて通るか、というか、
 読み手に気付かせないままに、読んで欲しい方向に誘導していく技術というか……
 うーん、これ以上はちょっと言葉にするのは難しくて……。

 えーっと、どうやってまとめたらいいか、よく分からなくなってきました。
 ので、今回はこの辺で失礼させてください。ごめんなさい(^^;。
 それでは〜。


mayaさんからの意見
 こんにちは、mayaです。
 行間について、homさん、BANGERさんへ。
 まず、一言――

「行間を読むことを、読者に期待してはいけません」

 ――誤解を恐れずに簡単に例えるなら、homさんの仰ることは、
 「ラーメン屋がスープのダシに使ったものを素人のお客さんに問う」ようなものです(笑)。
 多くのお客さんは「とんこつだろう、塩だろう」と漠然とは分かりますが、
 「昆布が少々、あの野菜が隠し味だ」といったことまでは分かりません。
 逆に言えば、「行間を読んでもらう」という創作手法は、読者を限定しているとも言えます。
 上記の例えを使うなら、「ダシの味の分かる人にしかラーメンを出さない」と捉えることもできます。
 よほど、しっかり読み込みのできる人でないと行間は読めないわけで、
 残念ながら、わたしにはまだまだそれができません。
 
 なお、「どの程度まで書けばいいか分からない」ということですが、
 それならみつきさんが仰ったように、すべて書いてしまえばいいのです。
 そして、読者の反応を見ながら、自作を修正していく。
 そうした読者のレスポンスを反映していくことで、筆力やバランス感覚も伸びるかと思われます。

 なお、BANGERさんにもお答えしますが、
 ライトノベルに関しては「書きすぎるくらいが十分」かと思われます。

 何しろ、主な読者層は中高生です。
 高等教育を受けている者なら当たり前と思われる事柄も、
 まだ学んでいない可能性が高いわけです。
「某ガ○ダムみたいに、ベラベラ喋って思想垂れ流しながらダラダラ戦ってるようなのが大嫌い」
 というご意見にはわたしも同感ですが、視聴者をターゲティングした結果と考えれば妥当でしょう。
 大人の読者向けには、ハヤカワ文庫SFや創元SF文庫などから、
 良質なスペースオペラが出ているわけですから、行間を意識されるなら、
 勝負するフォーマットを変えるのも一つの方法だと思います。



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悩める人さんからの質問  
 何のために小説を描くのでしょうか?

 みなさんはどうして小説を書いているのでしょうか?
 また、やはり小説を書くからには
 最終目的は小説家になることなのでしょうか?
 なんだか最近、小説を書くことに迷いが生じてしまい上手くかけません
 みなさんの意見を聞いてみたいです
 どなたかレス、ください
 それと、よろしければスランプからの
 脱出法とか……
 お願いしますm(_ _)m


中上 喜志さんからの意見 
 最初は好きだからでした。
 何度も挫折して限界を感じ、その限界が自ら定めたものだと気付かせてくれたのは、
 ガンパレード・マーチというゲームでした。
 こんばんは。

 随分、長い時間考えましたが、ようやく答えらしきものを見つけたので書いてみます。
 好きが高じて、プロになりたいと願うように、若い頃読んだ小説よりも、
 もっと面白い小説が自分には書けると信じていました。
 だから、私も小説を書きたい。出来れば、それを職業にしてと。
 ですが、年を取った今の私は、やはり少し違う気がします。

 自己表現するために私は小説という表現方法を選んだのではないかと思いました。

 もし楽器が演奏できれば、楽器で、歌が歌えれば歌で、絵が描ければ絵で表現したように、
 私の中にあるもやもやとした想いに形を与えるには小説という表現形態が、
 一番あっていたのだと思います。
 私という存在から解き放たれたなにかが、跳ね返ってくるのを感じたいのかもしれません。
 応募小説は明確なメッセージを有していました。伝えたい対象がいました。
 もっと言葉を費やしたいのですが、良い言葉が思い浮かびません。

 2問目のスランプですが、これは症例が解らないと的確な診断も難しいものです。
 ですが、大抵の場合は、自らの限界に気付いてしまうことが多いでしょう。
 さて、このの場合は治療法は一つ。

 悩むな!

 というのは無理な話ですね。
 さて、限界を知るということは、自ら限界だと思ったということです。
 ですが、本当にそれが限界でしょうか?
 自ら定めた制限に自らはまってませんか?
 もっと高く! もっと早く! もっと遠くに! そう願わなければ、その想いは叶いません。
 もっと面白い小説を書きたい。
 悩める人さん自身がそう強く願わなければ、形にはならないと思います。
 ここまで? とんでもない。信じる限り、どこまでも。
 要は、自分を信じることです。
 ではでは。


イトウさんからの意見 
 こんにちは。
 僕はこのサイトに来るまでは完璧に自己満足のさ作品ばかり書いていました。
 自己満足の小説書いていたときには気づかなかったのです。
 しかし、みなさん(批評をいただいた方々)のおかげで、わかったのです。
 それでもっとおもしろい作品作ってぎゃふんと言わせてやる〜。と思ったのです。
 本題に入ります。

 小説を書くことは、非常におもしろいから書いているのです。
 小説を完成させたときの嬉しさは最高です。


 だから書くのです。
 スランプのことですが、中上さんがのべてらっしゃることと同じなので伏せさせていただきます。
 ではでは。


めたさんからの意見 
 小説家というのは、自分の中に答えを見つけてしまう性質の人間だと思います。
 でも自分の場合は、他人に読んでもらうためですね。
 自分がプロを目指しているのも、結局はそこなわけで。
 より多くの人に読んでいただきたい。だからこそ書くわけです。
 このメッセージを、より多くの人に伝えたい。この感動を、他の人にも伝えたい。
 誰もが楽しむエンターテインメントを。それが自分の目標です。

 スランプですが。
 自分も二回ほどスランプに陥りました。ホントいつ来るかわかんないですからね、あれは。
 結局、極限まで悩むか。逆に悩まないかの二択だと思います。
 ただ考えすぎるとドツボにはまってしまうというのであれば、
 考えずにとにかく書くことをお勧めします。
 悩む暇があれば書け、という感じですかね。


雪野銀月さんからの意見 
・どうして小説を書くのか。
 最初はアーマードコアの二次創作でした。つまり妄想の文章化がしたかっただけでした。
 そのうち、文章を書くこと自体がおもしろくなり、趣味と化しました。
 それが発展に発展を重ね、現在では、友人どもを客にすることが目標になりました。
 小説家になるのも夢ですけど、その先でそれなりに売りたいなあ、
 とか、全部妄想で全部あぶくみたいなもんですけどね。

・迷いについて
 迷いが生ずるなら、それなりに考えてみればいいだけなんですけどね。
 そうですね、三十時間くらい連続で考えればそれなりに答えが出たりしてしまいます。
 悩むだけ小説が好きである可能性なども考慮してみるといいかもしれません。
 どこがどう好きなのか、とか。

・うまく書くこと
 私の場合はすべからく物まねしかやってません。
 ですから巧い下手で言えば下手なもんしか書けないので、それはそれで割り切ってやってます。
 慣れてくればそのうち巧くやるこつを掴めるかもしれないですし。
 あと、体調が悪いと良い文は書けないらしいです。
 筒井曰く躁状態の時でないと文章が良くない、という話もあります。
 これは修行でどうにかするしかないようです。
(模写にはだいたい否定的な見方が多いようですが、
 私は師と仰ぐ小説家たちの文章を盗み取ることに腐心しています。
 身につけてしまえばこっちのもんだ、的な感じです。プライドとかそういうのはありません)

・スランプ脱出
 スランプ状態と呼べるような恐ろしくやばい状態は経験したことがありませんが、
 書けない、もうダメだ、と悩むことは自分も多々あります。
 小説を書き始めて九ヶ月。その間に何回悩んだかは覚えてません。
 悩むたびに、模写・読書ばっかりして逃げています。
 しかし、読書・模写をやっていると、不意にやる気というかなんというか、
 腹の底あたりからふつふつとやる気が沸き上がったりして、悩みが吹き飛ぶことがあります。
 なぜかは知りません。とりあえず、おもしろい作品とかとであったりするといいのかもしれません。

 正直役に立たないかな……。すみません。
 ただ、悩まない人間なんてほとんどいないはずです。
 悩まない人間は底が浅いか超天才かのどっちかだと思います。
 ということで、悩んで悩んで、それで自分が成長すると思った方がいいようです。
 ……多分。


御伽話さんからの意見 
 どうもはじめまして。
 役に立つかは分かりませんが、
 何かの参考になるかもしれませんので自分のことも書いておきますね。

 自分の場合は小説を書く目的は……
 「自分のニーズに100%合致した作品を作りたいから」です。


 世の中、様々な作品がありますが自分のニーズに100%合致した作品と言うのは無いと思います。
 だったら自分で作ってしまおうと……そう言う考えです。
 自分で自分が納得できるような作りの小説が書ければ、自分としては満足です。
 まぁ、今の状態では到達状況30%が良いところですが。
 特にプロとか何とかは考えていませんが、
 そのレベルの作品が書けるようになれば小説家もなってみたいとは思いますね。

>なんだか最近、小説を書くことに迷いが生じてしまい
>上手くかけません
>みなさんの意見を聞いてみたいです
>どなたかレス、ください
>それと、よろしければスランプからの
>脱出法とか……
>お願いしますm(_ _)m


 自分は小説書き始めてから10年(数年サボっていたので実質半分くらい)くらい経っていますが、
 やはりそれでも悩みますので、悩む内容にもよりますが、
 あまり気乗りしない時に無理して書くと良くないのでは。
 気乗りしている時としていない時では、やはり内容が全然違ってきますし、
 気分が乗っていると書いてて楽しいです。
 どこかの国の古い言葉で
 『其を知る者 其を好む者に敵わず 其を好む者 其を楽しむ者に敵わず』と言う言葉があります。
 まずは自分で書くことを楽しむのを心がけると良いかもしれません。

 ただ鬱とかの病気である場合は、何もせず静かに休んでいる方が回復は早いです。


雨杜 潤 さんからの意見
 何のために書くのか……。
 それは、人それぞれですね。
 わたしは非プロ志望ですが、
 『小説をうまく書きたい』とか『感想を頂きたい』という願望は持っています。
 まぁ、人には見て欲しいけど、商売にはしたくないタイプですかね。
 創作は全くの趣味ではありますが、これはあくまでも『書くために妄想している』のではなく、
 『妄想を書き表している』です。わたしの場合。
 書けないときは、何も書きませんね。
 ただ、書きたくなるのを読書か勉強でもしながら待ちます。
 少し気が乗ってきたら、設定資料作ったり、詩を書いたりします。
 最終的には、人それぞれって答えになりますが;;


にら藤真さんからの意見
 こんばんはです。立派な回答がたくさん打ち出されている中恐縮ですが、便乗してみます。

 自分はプロ志望です。
 何故小説家になりたいか、小説を書くかというと、様々な理由があるのですが、
 まず人に読んでもらいたいというのがあります。
 家族でも友人でも、ネット上の見知らぬ誰かの感想でもいいですし、
 酷評だって構わないのですが、より多くの人により良い感想をもらえるとなお良しw
 それからもしプロになれたとしたら、小説を出す事による富・名声も嬉しいです(オイ)。
 お金が入れば更に小説が書けますしね。←なんか言い訳臭い。

 それから、中上喜志さんが仰るような自己表現。
 御伽話さんの仰る「自分のニーズに100%合致した作品」
 というのに非常に共感します。
 後はもうアレですかね、
 一度この道に進んでしまったからにはいい物を作りたいっていう負けん気ですかねぇ。
 まあその他にもいろいろです。すっごい欲丸出しの俗っぽい話で悪いのですが……(笑)

 スランプ。は、放置するのも手。
 しばらく小説に手を付けないで別のことをしてみたり。
 すごい作品に出会うというのも確かに良いですね。
 すごくなくても何故か自分の小説欲を掻き立てる作品というのもありますし、
 それからいろいろなジャンルの作品を節操無く読んでみるのも良いかと。
 古本屋で小説とかマンガを立ち読みした後って物凄く小説書きたくなりません?
 でも、足掻いてみるのも面白いんじゃないでしょうか。
 できない、できないできない〜〜と、
 がむしゃらに小説を書いてみても何か見えてくるかもしれませんよ。
 何にせよスランプの後は一回り成長してるってのは定説なので、気長に頑張って下さい。


ちょこさんからの意見
 お初にお目にかかります。
 さっそくですが、私が小説を書いているのは、「生きるため」です。
 ……なんとなく大げさな言い方になってしまいました(汗)
 私事で恐縮なのですが、わたしはいわゆる世間を騒がせているニートと呼ばれる……
 つまるところ、社会不適合者なのですが。
 数年前、唐突に生きている意味を考えたのです。

 学校に行くのは、なぜか苦痛だ。
 だけど、友達と過ごす時間は実に有意義なもので、とても楽しい。
 楽しいこといっぱいあるのに、どうもつまらない。
 このまま生きていて、なんになるんだ。
 老いて朽ちてあっけなく死を迎えるというのに、
 世間の連中はどうしてこうも楽しそうにしているのだろうと、
 そんなこんなで、クラスから孤立していき、世間から孤立していき、
 社会から孤立していってしまいました。
 人生的にも精神的にも窮地に立たされていた自分は、
 暇つぶしがてら小説を書いてみることにしたんです。
 ものすごく時間がかかりました。
 書き方が分からず、苦悩したり、時にはキャラの放つ台詞が陳腐なもので、苛立ったりして、
 そして、数ヶ月のときがたちました。
 完成したのは、数ページの短編小説。
 内容も台詞も描写もすべてが幼稚でしたが、
 今まで味わったことのない、すがすがしい達成感がありました。
 それ以来、少しずつですが、未来のことを考え始め、
 今ではプロの作家になるべく、日々鍛錬に励んでいます。

 私は生きていくために、もし一生プロになれなくとも、
 誇りをもって死んでいけるために小説を書いています。
 こんなスレが、少しでも参考になれば、幸いかと思います。


DoZunさんからの意見
 初めまして。
 既に多くの方がその方なりの答えを提示なさっていますが、それに便乗させて頂こうかと思います。

・小説を書く理由
 自分の場合、純粋に単純に、ただただ楽しいから、ですね。
 自分の書きたい世界を書く、自分の書きたい人間を書く。
 突き詰めれば、須く自分のために小説を書いてます。
 そして、自分が書いた世界、人物という物を誰かに見てもらいたい。
 そこにある何らかのメッセージを誰かに伝えたい。
 
 大仰なことを書いていますが、その根本にあるのは、
 自分が小説を書きたい、そして何かを表現したいという願望・欲望ですね。

 
 そして、自分が形にした作品を誰かに読んでもらうことで、
 その誰かに何らかの感動を与えられたら、と思うわけです。

・最終目標
 やはり、プロを目指したいとは思っています。
 長く険しい道のりではあるでしょうが、目指す価値はある道だと思いますし。
 自分がやりたいことを職業に出来るということは、きっと凄く幸せなことですから。
 プロになれば、ネット上で公開するよりも、
 より多くの人に自分の作品を読んでもらう機会が広がると思うのです。
 ですから、今よりも精進して、いつかはプロになりたいと思いますね。

・迷い
 小説を書く≒何らかの創作活動を行うという行為に、悩みは付きものです。
 自分が書きたい物がわからない、自分が書きたい物を形に出来ない、
 理想と現実(技術)のギャップなどなど。
 恐らく、誰もが一度はぶつかる壁なのではないでしょうか。
 そして、その壁をスランプと呼ぶのでしょう。
 僕自身スランプに陥った時期もありましたが、それはそれで、
 自分が小説を書くという行為にある程度真剣に取り組めているからこそだと思いますし。
 結局そういうのも楽しむことにしています。
 
 スランプの克服法は、典型的な方法ですが、三つでしょうか。
 とことん悩む……悩むことで何らかの糸口が見つかるかもしれません。
 深みにはまる可能性もありますが。
 
 冷却期間をおく……しばらく小説を書くという行為から遠ざかってみる。
 しばらくすると、また書きたい物が見つかって、書くという行為に没頭出来るでしょう。

 代償行為……読書や漫画、ゲームに音楽。なんでも良いです。
 雪野銀月さんがおっしゃているように模写も良いかもしれません。
 基本的には冷却期間と同じですね。
 悩むだけ悩んで駄目なら、少しだけ距離を置いてみる。
 そして、他の行動をしていると、ちょっとした解決の糸口が見つかるものです。

・上手く書くこと
 「好きこそものの上手なれ」という諺があります。
 御伽噺さんからの引用になりますが、
 「其を知る者 其を好む者に敵わず 其を好む者 其を楽しむ者に敵わず」という言葉。
 まず小説を書くこと自体を楽しめなくては、上達はしません。
 スランプの後は伸びる、とよく言いますが、
 スランプの後は小説を書くことが楽しくて仕方ありません。
 だから伸びるのではないでしょうか。
 上達法として最も単純かつ効果的なのは、誰かの作品を模倣すること。
 ですが、意識的に模倣しても、上達には繋がらないでしょう。
 実際に上達するということは、特別な意識ではなく、自分の文体としてのレベルアップでしょうから。
 純文学・ライトノベルを問わず、とにかく本を読むことで、
 自分の引き出しに多くの情報が蓄積されていきます。
 悩める人さんが学生さんならば、現代文の教科書を読むのが良い訓練になると思います。
 良文とされる物が掲載されるようになっていますので。
 そして、文章を書くことでその引き出しの中身を統合して、自分の文体として昇華し、
 それが上達に繋がるのだと思います。

 とにかく、たくさんの本を読み、たくさんの文章を書く。
 インプットとアウトプットが何より大切なのではないでしょうか。


 随分な長くなってしまいました(汗
 上に書いたことは、あくまでも自分なりの一例です。
 これが、少しでも悩める人さんのお力になればと思います。
 長文・乱文で失礼しました。


あやめさんからの意見
 一部DoZunさんと重なっていますが、私の場合は小説を書くのは断然自分のためですね。
 世の中に自分の考えを広めたいだとか楽しんでもらいたいだとかいった動機は、
 ある程度ありますが、そんなものは副次的なものです。
 
 私は書いていて楽しいから書きます。

 現にこうしてレスしているのも、別に悩める人さんを先導して価値観を押し付けるためではなく、
 スレタイトルに興味を持ったから書いてみようかなと思っただけです。
 ですから今こうして書いていることも私の考えている通りうまく伝わっているのか、
 不安でしょうがありません。でも別にいいんです。うまく伝わらなくても。

 私はこうしてレスしていることが楽しくて充実しているからこそ、
 まだもう少しレスを続けようかなという気になるのです。反響がどうかなどはあまり気にしません。

 小説を書くのって大変なんですよね。
 スランプだと仰るくらいですから、当然お分かり頂けるかと思いますが。
 私の場合は物語を、というより考えていることを文章化するのに苦心します。
 ですから人に何かを伝えるんだ、
 なんていう大変なものを背負っていてはとてもとても文章書けません。
 あくまで私の場合はですが。

 スランプ脱却方ですが、それは悩める人さんが、
 どういった過程でスランプになったのかによって解決方法が変わってくるように思います。
 書くのが楽しくなくなったのなら、
 また楽しいと思えるようになるまで他の事をやってみるべきだと思いますし、
 何か素晴らしい作品を読んで打ちのめされたのなら、
 なぜその作品が素晴らしいのか納得いくまで研究してみるべきだと思います。
 
 これも他の方がすでに仰られたことだと思いますが、
 書くのが楽しくなければ面白いものや納得のいくものは書けないと思います。

 筆が乗るという経験はおそらく誰もが一度はされていることでしょう。
 やはりそういったときにこそ自分の中の傑作が生み出されるのだと思います。
 何かの参考になれば幸いです。頑張ってください。


黒豹 臨時さんからの意見
 こんばんは、黒豹です。最近は小説より絵に集中していますね。 
 小説のための絵なんですけどね。
 私が、小説に走ったのは、絵が描けなくなったのが始まりですね。
 その代わりとして『小説』書いたんですけど、楽しかったです。
 でも、今は絵を描く喜びが戻ったので、小説と絵をあわせた創作を頑張ろうかと思っています。
 でも、何故か絵に集中してるんですよね。
 雑誌投稿やら文通の返事などで枚数多く取り掛かっているので、なかなか小説が書けませんね。
 話は、幾つかあるんですけどね、長くなりそうなのは合体させました。
 今は、本作と練習作2本を描いています。
 
 プロかアマと言われたら、私はアマで行きます。 
 雑誌でプロになるのはそれ程難しくないと言われていましたが、
 問題は埋もれないための我だそうです。
 色々とあるんですね。

 スランプに陥った事はまだそんなにないですね。これには答えづらいです。失敬。
 まあ、好きだからこそかかるモノかと思います。
 脱出方法は、辛くても書き続ける事ではないでしょうかね?
 偉そうにすいません。

 こんな所で失礼致します。


底辺 従助さんからの意見
 何の為に書くかって言ったら、やはり自分の為でしょうか。
 特定の誰かの為に書けるような人間なら、もっと上手くなれそうな気がするのですが。

 現実的に考えれば、志した全員が全員プロになれる世界ではないし、
 プロだって労力の割りには、お金の面では報われない事が多いです。
 僕はここに来て、同じ年齢、もしくは若くて自分より上手く書ける人間が、
 全国津々浦々に星の数程いる事に気づきました。
 まず七年計画でも、プロにはなれないだろうな、そこまで打ち込めないし、と僕は痛感したのです。
 最近になってやっぱり趣味にしとこう、などと思ったり。青春の蹉跌、ってやつですねー。

 でも、頑張る事は無駄なんかじゃないです! 一生懸命頑張ってる人は、輝いてますから。
 僕は怠け者なので、頑張ってる人は好きなのです。だから、ここの人は皆好きです。
 大体、小説は実利を求めるものではないと思います。
 プロを目指す物書きさんは皆、夢と浪漫を追いかけてるのではないでしょうか。
 
 もっと気を楽にして、肩の力を抜いて、小説を書く事を、さらにさらに楽しまないといけませんよ。
 腕を磨こうと思うのは立派な事ですが、辛くなっては仕方ないです。
 

 書いてる人が楽しくないと、読んでる人も楽しくない、っていうのが僕の持論です。
 書生論だと馬鹿にしちゃいけませんよー。

 ええとですね……。よく分かんないんですけど。
 こういう所にいると、見かけなくなる名前とかが結構あるんですよ。
 仲良くなりたいと思ってたのに、一二作だけ投稿して、来なくなってしまう人とか。
 名前とか検索したり、ラノ研関係のリンクを辿ったりしても、何も見つからなかったりします。
 無論書いたものを全部ここで発表せねばならない義務はないのですから、
 全員筆を絶ったとは言えないでしょう。
 掲示板に何か書きこまなければいけない義務も当然ないです。
 僕自身、投稿室に相応しい傑作はまだ書けてない、とか言って、
 書いたものを投稿する事から逃げてますし。
 多分、昔の仲間はロムを続けていて、小説を書き続けているだろうと僕は思ってます。

 でも、中には事情があって、小説を書けなくなってしまう人もいるでしょう。
 そういう人の分まで、同じもの書きとして業みたいなものを背負っていく、
 いなくなった友の為に、報われなくても書き続ける、っていうと、ちょっと気取りすぎですかね。
 でもそう思うと、全身全霊を込めた作品を書きたくなってくるから不思議です。
 僕の場合、習作をもっと書かねばならないので、自制が必要なのですが(笑)

 もし悩める人さんが、筆を絶ったら僕は悲しいですよ。

 スランプからの脱出方法ですが、楽しい事をするといいですー。
 他に好きな事をやって遊んで、段々それに飽きてくると、小説を書きたくなってくるものです。
 底辺の場合、外に出て野良猫を追っかけたり、レジで若くて綺麗なお姉さんのとこに並んだり、
 道行く小学生、特に可愛い子に笑いかけたりすると、すごく癒されます。
 あ、女の子にだけ笑顔を投げかけたり、なんてしませんからね? 
 ちゃんと男の子にも平等にしてますよー。
 だって、最近はショタの方が好きな位ですから(マテ
 子供は反応がストレートで、可愛いのです。

 あ、かなりの長文になってしまいましたね。失礼しました。
 皆からもっとレスをもらい、元気を出して是非もう一度、小説を書くことを楽しんでくれるように、
 安物のディスプレイの前でお祈りしときます。
 それでは、ご自愛あれ。


峰しずくさんからの意見
 自慢ではありませんが、私は自分の小説サイト開設当初から、
 スランプにならない書き方をずっとしてきました。
 忙しくて書けない(そのため更新の時期が長くなる)ということはありますが、
 書けなくて書けなかったことは一度もありません。
 その秘密を伝授しましょう。

 連載作品をたくさん持つことです。

 Aが書けなくなったら、Bを。Bが書けなくなったらCを。Cが書けなくなったらDを、というふうに、
 どれかの作品の更新は滞るかもしれないけれど、とにかく書き続けることはできます。
 そうすれば、そのうちAの作品もまた書けるようになります。

 そして、(やろうと思っても出来ないかもしれないけれど)
 出来るだけ傾向の異なる作品を並列連載するのが理想ではないかと思います。

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