第4研究室 創作に関するQ&A 52P | トップへ戻る |
玖渚さんからの質問  
 大学で文学を学ぶべきか、ライトノベルの専門学校に行くべきか?
 
 こんばんわ。テスト間近で死に掛けている玖渚です。
 えっと、うっぴーさんを含めこのサイトを利用している方々に質問したいと思います。

 僕は今高校一年、後一ヶ月足らずで二年生になります。
 でも僕の学校ではすでに進路の話を何回かしているのです。
 そして、僕は今進路に少しながら悩んでおるのです。

 普通の大学へ行って文学を学ぶか、
 ライトノベルの専門学校へ行ってライトノベルのことをもっと学ぶか。

 皆さんはどうするつもりか、または今までどうして来ましたか?
 今高校、大学生の方。高校の頃からライトノベル作家に憧れていた方。
 どなたでもいいのでアドバイスの方、よろしくお願いします。
 あ、あと、もし作家になったときその仕事を本業にするか、副業にするかと言うのもお願いします。
 ではでは!


●答え●

 玖渚さん、こんにちわ。
 ライトノベルの専門学校というのは、あまりオススメできません。
 
 というのも現実問題として、例え運良く作家になれたとしても、
 筆一本で食べ行くことはまず難しいからです。

 
 多くの作家さんは、アルバイトや副業をしたり、
 会社員との二足のわらじを履いて生計を立てています。
 例えば、作家の野村正樹さんは、洋酒メーカーのサントリーに勤務しながら、
 42歳で作家デビューを果たし、その後、8年間にわたり兼業作家を続けました。

 また、人気作家の浅田次郎さんが、非常にユニークな例え話をしています。

「デビュー作を出した新人作家は、ガンの告知を受けたようなもの。
 五年後の生存率は極めて低い」


 出版業界の状況は厳しく、幸運にプロデビューできても、第一作がまったく売れずに、
 一発屋として終わってしまう方が、かなり多くいるのです。
 作家はデビューが困難なだけでなく、その地位を維持するのが極めて難しい職業でもあります。

 なので、将来のことを考え、就職が少しでも有利になるように、
 専門学校卒より、大学卒の肩書きを得ておいた方が、いいでしょう。
 作家一本に進路を絞ってしまうのは、非常に危険です。
 なにより、専門学校に行ったからといって、プロになることが保証されるわけではありません。
 それより大学の文学部に進んで、いろいろな可能性を試してみることを、オススメします。


小栗さんの意見
 お久しぶりです…に、なるんでしょうか?
 もしかして、ボクの場合は初めまして…かなぁ〜…

 で、本題ですが、ボクの場合はコンピュータ(主にゲームプログラミング)を、
 大学で学ぶか専門に行って学ぶかで悩み、数回、親とケンカをしたりしました。
 結局、現在は専門に行き、プログラミングなどを学んでおります。

 最終的に専門学校へ行くのを決めたのは、
 「見学に行って良かったから」と言うよくあるパターンですが、

 ボクは、大学もしくは専門学校の見学は必ず行って、
 その学校が出来ること、自分がほしい技術を得られるかを、ちゃんと調べた方が良いと思います。

 
 例えばコンピュータに触った事が無い人が(いまどきはあまりいないでしょうが)、
 ある程度触ったことがあるのを前提に授業を進める学校に行ったら、
 授業についていけず、おもしろくなくなるだろうからです。

 ラノベに関しても、ある程度の作法や何かしらの技術を心得ている事を
 前提に話を進めていかれると、人によっては周りとのギャップから、
 つまらないものなるかもしれません。

 玖渚さんもとりあえずは高校にある資料を見つつ、
 目を引かれた学校は「大学」「専門」関係なく行って色々質問してみてはどうですか?
 時々「進路希望調査」とかやらされるかもしれませんがあくまで
 「将来のことを忘れるな」と思い出させる程度と考えて、
 希望欄に大学と専門を書いておけば大丈夫です。

 あと一つ付け足しておくと、専門に行けば、今よりもっと詳しく、
 自分の知りたいやりたい事に関する知識を得ることが出来ますがその分、
 それ以外の知識は専門では学べなくなってしまいます。
 大学へ行けばその点は解消されるかもしれませんが、もしかしたら卒業時に結果的にみて、
 自分の満足できるだけの知識や技術を得ることが出来ないかもしれません。

 最後に、ボクはもしラノベ作家になったら副業としての作家です。
 うっぴーさんもおっしゃっていますが筆一本は難しいことですから………

 長々と書いた上に、中盤にかなり楽天的なことを書いてしまいすみません。

 あくまで、ボク一個人の体験から書いた内容なので参考までに………
 決断して親を説得(親御さんと衝突したらの話ですが)するのは結局、玖渚さんです。
 がんばってください。


ガス屋さんの意見
 玖渚様、こんばんわ。ガス屋でございます。
 さて、進路の件ですが。一言で言うと千差万別。難しいとしか言いようがないかと思います。
 ぼくは今はただのリーマンですが、学生時代からイベント関係をやっておりまして、
 主に音楽、絵画の道を目指す人々を10年近くに渡って身近に見てきました。
 彼らの多くははっきり言って、まず生活に余裕があるって時期はないに等しい状況でした。
 それはなぜか。時間やお金を設備投資しなければいけないからです。 
 画家は絵の具などの画具、音楽家は楽器や機材を買い揃え、
 平日休日関係なく、自分の発表の場を探さなければいけません。

 幸か不幸か、物書きは時間はいくら使えど材料費、設備費があまりかかりません。
 パソコンがあれば文章は書けます。図書館で参考文献も見ることができます。
 今はネットでこういった場所で前向きなアドバイスまでもらえます。
 特に音楽関係の人で多いのが、生活の糧と時間を求めて、
 夜の世界に仕事を求める人が多かったですね。
 そこまで行ってしまうとかなりえぐい世界を見ることになるんじゃないかと思います。
 あなたが未成年かもしれませんが敢えて言います。
 そのレベルまで行くと相当えぐいです。
 創作者として生きていくためにはここまでする覚悟も必要なのかもしれません。

 ただ、どの分野が優れていてどの分野が劣っているかってことではなく、小
 説の道って音楽や絵画と比べてすごく自由度が高いと思います。
 食うや食わずの状況にならなければいけない、ってわけではありません。
 普通にリーマンしながらでも道は目指せます。
 
 そして何よりも専門学校よりも文学部などに進むと、広範な意味で本を読む機会に恵まれます。
 これは大きな糧です。


 ただ、日々の生活に追われていつしか夢を忘れてしまうこともあるかもしれません。
 夢はあっても日々の生活で力を使い切って燃え尽きてしまうかもしれません。

 以上、ロックな生き方と保険をかける生き方を提案しました。
 ぼくは後者を選んだクチですが、どちらを勧める気も否定する気もありません。
 
 どっちの道を選んでも成功する人はするし、しない人はしないんですから。
 模範解答がある人生なんてつまんないですしねw

 いつか、玖渚さんがこんな悩みすらも作品の糧にできる日が来ることを祈っています


不思議壁 保さんの意見
 どうもはじめまして、
 自分も進路について悩んでいたりする不思議壁 保です。

 さて、大学へ行くか、作家専門学校へ行くかですが、
 私は作家専門学校へ行く事はお勧めしません。

 何故なら、そう言った所へ行っても特別学ぶ事が有るとは思えないからです。

 作家専門学校で学ぶのは所詮小手先の技術でしょう。
 そんなものは良い小説を何千冊と読み。それらから自分がやりたい事、
 自分が面白いと思った事などを自分なりに租借する。
 その上で作品を書き、ここの様な良サイト様に投稿して批評を貰い、
 それをしっかり礎にすれば身に付く事です(寧ろその方が上達します)。
 
 私は普通の大学へ行き、小説以外の事を幅広く学ぶ事の方が重要だと考えます。

 私は良い小説を書く上で最終的に必要とされてくるのは、
 作家自身がどのように面白い人生を送ってきたか、
 どれだけ小説以外にも面白い事を知っているかにかかってくると思います。
 某作家の言葉を引用させて貰えば
 「家に引き籠もって本を読んだり、書たりしかしていない奴は、決して大成しない」

 玖渚さんが早い頃から作家になりたいと言う事は、悪い事ではありません。
 しかし、その事によって他の物が見えなりプラスではなくマイナスに働く事が多々有ると思います。
 玖渚さんの様な若い時期には、小説以外の事にも挑戦する事が大切だと思います。

 参考に色々な作家の自伝を読んでみてはいかがでしょうか?
 あまりのスケールの大きさ、とんでもないアホさ加減に驚く事と思います。
 お勧めは最近ドラマ化や直木賞の受賞なので話題沸騰の東野 圭吾氏が書いた
 「あの頃ぼくらはアホでした」
 または、日本が誇る大物作家、村上 龍氏著の「69」
 お二方、作品からは想像も出来ない様なトンデモナイ事を青春時代にしでかしてます。
 この上なく笑えます。
 ライトノベル並みにスラッと読めるので是非手に取って頂きたいです。

 久しぶりに文を書いたので、文章が酷い事になってます。
 内容も内容で、もの凄い持論と偏見が入り交じっています。
 ただ、こういう風に考えている人もいるんだなぁっと思う程度に心へ止めてくれれば幸いです。 


雨杜 潤さんの意見
 荒川静香が金メダル取りました……って、関係ないですね(汗)

 慎重、無難派の意見です。
 わたしは、大学で文学部に行くことが決まっていますが、
 史学科であって文芸学部ではないんですが(それも関係ない)
 個人的な意見としては、ちゃんと大学に行って社会人に向けての勉強をすべきです。
 ぶっちゃけた話、文学系の学部って大して就職先に変わりが無いんですよね。
 取った資格で少し左右されますが、それ以外はあんまり変わらないと聞いているので、
 大学で文学を勉強するのは悪くないと思います。
 
 しかし、専門学校の場合は取れる資格も限られますし、
 肩書きとしてもパッとしないので、就職が難しくなっちゃいます。


 ここから、わたしの妹(現在高校二年の次女)の話に移るのですが、これはあくまでも主観です。
 お気を悪くするかもしれません。
 妹は、漫画が好きで将来漫画家になりたいと常々言っており、
 高校から既に美術科で勉強しています。
 
 ですが、わたしには彼女が本気で漫画家を目指しているようには見えません。
 暇があれば漫画ではなくコスプレの衣装を作り、絵を描いているのかと思えば全て学校の課題。
 かと思えば、大事な展覧会に出品する作品も間に合わない、
 成績が悪いので高校の後の進学先なんて全然無い状況です。
 芸術が判らないので何がいけないのか、ハッキリしたことは判りませんが、
 本人の意識以外に『周りの環境』もあると思います。
 
 ハッキリ言いますと、妹のクラスは漫画研究部が一日中授業をしているという印象でした。
 同じ学校にある学科ですので、実際に見ました。つまり、遊んでる人が多いんです。
 それは他の学年でも同じだったと思います。

 上手い人は賞だって取れるし、上手いんです。
 でも、芸術を目指す学校やクラスはそれ以外の勉強したくないだけの遊び人口が多いんです。
 
 漫画と小説は違うと思いますが、周りの人間に流されない精神力とやる気、
 環境を活かす能力が無ければ、学校なんて行く意味有りません。
 むしろ逆効果ですので、独学で勉強した方がよほど利口だと思います。

 
 それに、学校へ行ったからと言ってプロになれるわけでもありません。
 才能のある人は、独学で充分だし、無い人はいくらやってもダメなんです。

 と、ちょっと経験者の親族は語る風に(何)
 厳しいようですが、わたしはそう思っています。


みつきさんの意見
 玖渚さん、こんにちは。

 大学に行けるだけの余裕があるのならば、
 私もライトノベルの専門学校より、大学進学をオススメします。


 理由は、上の雨杜潤さんと同じです。

 で、ひとつ思ったことがあるのですが、玖渚さんは大学なり専門学校なりでどんな勉強をして、
 どんな小説を書きたいと思っているのですか?
 科学的なアプローチが必要なSFですか? 
 それとも、歴史的な知識が必要な時代小説?
 哲学的な、人間を深く考察するような小説ですか?
 ライトノベルのことをもっと学んで……ってことは、
 ライトノベルを題材にした小説でもお書きになるのでしょうか。
 ……なワケないですよね。

 夢を叶えるために必要なのは、具体的な目標設定と、
 それを達成するための計画、そしてその実行です。
 文章がおぼつかないから、それを徹底的に学ぶために文章教室へ行く。
 キャッチーなライトノベルの構造をしっかりと学ぶために、
 ラノベの専門学校へ行く(学べるかどうかは知りませんが)。
 人というものについて、深く掘り下げて考えることが必要だから、人文学部へ行く。
 人の心がどういうふうに動くのものなのかを知りたいから、心理学を学ぶ。
 エンターテイメントとして、読者に楽しく科学的知識を提供するために、全般的な理系の勉強をする。
 
 作家になりたいという夢があり、その上で進学するのならば、
 最低限「何を書くために、何の勉強をするのか」、というはっきりした目標を持っていないと、
 時間とお金をドブに捨てることになってしまいます。


 もし、自分の書きたいものが何なのか、今の段階ではいまいち分からない、
 という状態でしたら、まずそれを探すことからはじめる必要がありますよね。
 作家志望として何を学ぶのか。
 それを漠然、茫洋としたイメージでしか考えられない段階で進学のことを考えても、
 たぶん、実のある答えは出ないのではないかなと思います。
 それでは、これにて。


匿名さんからの意見
 近代文学史に出てくる文豪や現代文学の作家の学歴に
 〜大学・専門学校・高校中退がいらっしゃいます、
 これから中退を目指す人は少ないと思いますが、Fランク大学中退よりは、
 文化学院中退の方が有力な作家がいると思います。
 金原ひとみ、中原昌也などとその他。

 日本は学歴社会ですが、作家を目指してわざわざ大学卒業または、
 中退めざして浪人、ニート化する人もいると思います。
 しかし、高校卒業したなら働きながらでも作家は目指せると思います。

 大学受かるまで小説を読むのも、書くのもお預け、
 仕舞いには二兎を追うもの一兎も得ずになるくらいなら、
 働きながら新聞なりライトノベルを読んで小説家を目指した方が、
 大学卒業して小説家になれなかった時の保険より、自由な作品が書けると思います。
 
 私の友人で度重なる大学受験の失敗で精神障害者になった者もいます。
 受験勉強する努力を作家にたるための熱意にして。
 大学受験を捨てて文豪になった大学中退者もいます。
 学歴が文章の未熟を補てんしてくれるものでない以上、
 大学は考える時間を与えてくれるだけの物でしかない。

 高卒の作家に大学に受かるまで本を読むな、作品を仕上げるなとなったら、
 日本の学歴社会の産物はつまらない不自由な作品ばかりになるでしょう。
 相撲取りに大学を卒業しなければ力士として認めないという、
 現実的にはあり得ない社会だったら相撲はアマチュアレベルまで下がるでしょう。
 小説家には資格も検定も、まして学歴も基本的に作品の外に追いやられます。
 必ずしも、学歴万能でないのが実社会です。

 ライトノベル作家には高学歴な人が多々いますが、妄想力は高卒の方が強いです。
 漫画で、面白いのは物理的法則にとんでいる人よりも、この妄想力がある人です。
 直木賞受賞作家の山本一力さん。北原亜以子さんは共に高卒です。


 学歴に悩んで苦しんで筆が遅くなるよりも、作品を面白くさせるのは、
 妄想力、アイデアとスキルだと思って、頑張ってください。

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