第4研究室 創作に関するQ&A 93P | トップへ戻る |
矢神倖千さんからの質問  
 無気力・無感動になってしまったら?

 
 こんばんわ、矢神です。
 最近、作家志望としての致命的症状にかかっています。
 ハイ、それはもう作家志望の者としては、日本語が理解できないということ以上に大変なことです。
 いえ、下手すればこの世界を退くことになるかもしれません……

 矢神の身に何が起こったのか、それは、
 「ものを感じる心を落としてしまいました」
 つまり、「嬉しい」とか「悲しい」その他「好き」「美味しい」「憎い」
 こういったことを感じる心が、ここ最近ものすごく薄れてしまったのです。

 例えば、友人に会ったりします。
 以前なら「今日はどんなことを話そうかな? どこか一緒に行こうかな?」などと、
 楽しくなったものです。しかし、ここ最近は、
 「ふぅ、なんだ、まだこの時間か」「もう言うことないよなぁ」「あぁ、メンドクサイ」
 こんなんばっかです。

 他に例を出しますと、 食卓に、矢神の好物が出たとします。
 以前は「やったぁ!」などと小躍りしたものですが、
 今では「ふぅん、これか」なんです。

 こんなに感じる心が薄れてしまっては、非常に危険です
 こんなことって、皆さんありますか?
 また、あった場合はどうしたら良いでしょうか?


● 答え ●

ゆきむしさんの意見
 以前、同じような症状にかかった事がありました。
 去年、高校三年だった時なのですが、あらゆる事に無感動になってしまったんですね。

 原因は分かり切っていて、純粋に疲れの所為でした。
 勉強に疲れて、ストレスが溜まっていました。

 友人に鬱病に関する本を薦められたり、人間関係の本を読まされたりと、
 今思えばかなり世話になってしまったのですが、
 その頃はそれに感謝する余裕もありませんでしたね。
 そういう時は、音楽を聞いたり、とにかくスポーツに打ち込んでみたりと、
 気分転換をしてみることをお勧めします。
 
 ただし、ちょっとやそっとの気分転換ではなく、徹底的な気分転換をすべきです。
 それも、何も考える必要がなくなる程に徹底しましょう。


 僕の場合は、学校をサボって(本当はいけないんでしょうけど)、
 一日中山手線に乗っていました。
 インストゥルメンタルの曲を聴きながら、朝の八時頃から夜の九時頃まで、
 何をするでもなく座席でぼーっとしていたのです。勿論、携帯の電源はオフです。
 丸一日何も考えずにいると、随分とリラックス出来ます。
 普段なら絶対に出来ません。物事を考えてしまうから。
 無感動な状態を楽しめ、とは言いませんが、無感動・無気力な状態だからこそ、
 ゆっくりと休むべきかもしれません。

 時間を無為に過ごすのが嫌でしたら、
 何も考えないでいいくらいにスポーツに打ち込んでみたり、
 一心不乱に勉強をするなど、方法は様々です。
 好きなスポーツ(サッカーやバスケなど、常に走り回り、考える時間が少ない方が好ましいです)
 を友達と全力でしているだけでも、かなり気持ちが上向くはずです。
 一番楽な方法は音楽を聞く事でしょうか。
 アップテンポの曲やバラードの曲などを、歌詞は気にせずに大音量で聴いてみるというのも手です。
 僕はヘヴィメタルが好きなので、
 ギターとドラムの音が耳から離れなくなるくらいに一日中聴き続けたこともあります。
 僕の場合は勉強が原因だったので、上記の山手線とスポーツである程度は回復しました。


 上記のような方法を執っても一向に気持ちが上向かない場合は、
 軽い鬱状態なのかもしれません。
 身近な友達に相談してみたり、書店に行けば今では鬱の本も沢山取り扱っているでしょうから、
 そういった方法もあります。

 この程度の事で矢神さんのお手伝いになるかどうかはわかりませんが、
 少しでもお手伝いになれれば幸いです。
 では、これにて。


彼方はるかさんの意見
 こんばんは。彼方はるかです。

 スランプさんですか…?
 作家にとっては、ある意味ウィルスより怖いですよね。
 最近の私は高校が忙しくて小説が書けない状態です。
 とりあえずケータイのメモ機能をフル活用してますが。

 無気力・無感動になってしまうことは私もあります。
 というか今……かな。
 忙しさのなかでココロをどこかに置いてきてしまったかんじです。
 楽しいって思うことはありますが、あとから思うと気を遣いすぎて疲れた……とか、
 もう高校なんて行きたくない……とか。

>食卓に、矢神の好物が出たとします。
>以前は「やったぁ!」などと小躍りしたものですが、
>今では「ふぅん、これか」

 これもわかります。何食べてもココロの底から「おいしいっ」といえないよーな。

 でも私はこういう状況に陥った場合、逆にこの状況を楽しみます。
 いや、実際に楽しんでるわけじゃありませんよ。
 例えば、ココロに余裕がないときってこんなふうに物事を考えるんだな、とか
 そういうかんじで周りのものより、自分と向き合ったりして逆に活用してやります。
 とここまでが変人、彼方はるか術でした。

 何が言いたいかと申しますと、
 ムリに元気を出さなくたっていいんです。
 自分のペースで歩んでいきましょう。

 
 矢神さんの復活願ってます。
 それでは長々と失礼しました。
 
 あ……音楽を聴くのもおススメです。
 こんなときは私はいつもALI PROJECTさんと岡崎律子さんの歌を聴いてます。
 マイナーでごめんなさい。


アラタさんの意見
 こんばんは、アラタです。
 何かのきっかけで、心身のエネルギーがダウンしてしまったんですね。
 
 これは人生に何度かあることなので、その一回目(?)が来たんだな、
 と客観視することをオススメします。

 
 時が経てば、また以前と同じように「感情」を取り戻すことが出来ます。

> 「ふぅ、なんだ、まだこの時間か」「もう言うことないよなぁ」「あぁ、メンドクサイ」
> こんなんばっかです


 面倒くさい場合、一時的に現実逃避するのもいいかもしれません。
 約束事をみんなキャンセルしてみるとスッキリすることがあります。
 あんまり逃避し続けると家族や友人が心配するので、適度に戻ることも必要です。

 あとは、古き良き時代に浸かってみる。
 昔の日記や詩を読み返す、大好きな漫画、小説、アニメ、映画を見る、とか。
 かなりダウン気味だとこれさえ楽しめないのですが……。

 そういう場合、彼方さんも仰ってましたが、大好きな音楽を聴くのがいいですね。
 しかも大音量で。繰り返しです。
 メロディーには心の復活に必要なエネルギーが含まれていると思います。
 余談ですが、ジブリの「耳を澄ませば」は意外と前向きになれると思いますので、
 良かったらお試しください。

 ではでは、失礼します。


猫の盛りさんの意見
 通りすがりの野良猫です。
 オイラなりの答えを残します。

 それは軽度の鬱だと思いますが、長期続かないなら、単に五月病かも知れません。
 作家で、仕事が立て込むとそんな感じになる人を知っています。


 知識面では「そう言う場合の脳はこういう状態にある」とか、
 「こうする事で、自律神経を整えられる」等をお伝えする事も出来ます。

 でも結局はご自身で無理なくできる発散方法や気分の切り替え方を見つけないと、
 どうにもならないというのが、オイラの経験からの言葉です。


 まだ、冷静に自己を分析できているので、大丈夫です。いろいろ試してみてください。
 健やかな復帰を心よりお祈りいたします。
 ではでは。


あおぎさんの意見
 こんにちは、あおぎと申します。
 つい最近まで、私も矢神さんと同じような状況でした。
 (約6年間この状態でした。今もまだ続いていますが、徐々に回復しています)
 仕事をする事が、唯一苦痛を感じずにできる事。
 それ以外はほとんど感情が起きなかったり、動く事が苦痛だったり、
 日常で必要な事さえも、混乱して泣き出す事もありました。

 私の場合、ホルモンバランスの崩れで欝になっていたらしく、
 ホルモン治療が進む事によって状態が安定してきました。
 あと、何も感じなかった時に小説を書き、「小説は楽しいなあ」と思え、
 そこから他の事も徐々に感情が戻り出した感じがありました。

 人によってどうすれば心が回復するかは違いますが、
 回復できるきっかけは下記のような感じだと思います。

・自分が過去に読んで、とても好きだった作品に触れる。
・最近やっていなかった趣味を再開してみる/新しい趣味をしてみる。
・クラッシックなど、落ち着く曲を聴く。
・少しでも楽しいと感じるものに、こだわってみる。
・昼間、できるだけ日の光を浴びる。
(外に出られない時は、自分のいる部屋のカーテンを開ける)
・公園や森などに行って、ボーッとする。

 もしも感情が湧きにくいだけで、行動する事が苦痛でなければ、昼間に日の光を浴びたり、
 外に出てボーッとする事は本当に有効だと思います。
 あと、何か一つ強く楽しいと感じる事ができると、それが感情の復活第一歩になり、
 楽しいと感じられる事が広がっていきます。

 この感じる心が薄れる状態は、強いストレスや問題があると起きるものだと思います。
 もし矢神さんに思い当たる事があれば、誰かに相談されたり、愚痴を言ったりして、
 少しでも多く抱え込んでいる事を吐き出していって下さい。

 感じる心が薄い時、今までとは違う視点で物事を見る事はできます。
 だけど、この視点は……正直、空しいものがずっと付きまとって、
 今考えると辛く苦しいものでした。
 やっぱり楽しいものは、楽しいと感じられる事は、本当に嬉しい事です。

 色々と書きましたが、矢神さんの参考になれば幸いです。
 どうか、ご自愛下さい。


みつきさんの意見
 矢神倖千さま、こんにちは。

 愛の伝道師(笑)、美輪明弘さんがおっしゃるには、そういう症状って、
 心の中の『愛の電池』が足りなくなってしまっているから出てくるらしいですよ。
 なので、一番大事なのはたくさん眠ること(まず睡眠をとらないと、充電ってできないそうです)。
 次に、好きなものや好きな人に会うこと、
 自分の好きな良い香りを身に付けること、栄養のあるものを食べること、
 心に響く音楽を聴く、などなどをやって、充電してあげるといいのだそうです。
 
 それでも、どーしてもやる気が起きないときは、『眠たいときは寝るのが一番』と同じで、
 だらだらしたいときはだらだらするのが一番です。
 今、バッテリー充電中〜と思いながら、でろーんとしちゃえばいいと思います。
 
 と、それではこれにて。失礼致します。


サラさんの意見
 家の近くを「走る」「歩く」ことを強くおすすめします。

 そんなの余計疲れんじゃんっ。とかなしでお願いします(笑
 個人的にゃ夜がいいかと。

 ボクの場合、あちこち観察しながら、星いっぱいだな〜とか、街灯って実はすごく明るいんだな〜
 とか(しかも虫すげぇ)月の模様をまじまじと見てみたり。他にもあらゆる景色を……。
 また夜風は格別ですよw なんていうんでしょうか、ひんやりとした味わいみたいな(アイスじゃん
 それに神々しささえ感じます(ヤバイのか

 と、特にエピソードみたいのはないんですが、自分はこんな感じですw


北野卵さんの意見
 こんばんは。別に構わないと思います。
 私も似たようなものですが、生きていくうえにも、思考するうえにも支障はありません。
 それに、皆と違う状態にいるということは、
 それだけで物書きとしてはかなりのアドバンテージになるのではないでしょうか?

 たとえば、矢神の症状。感じる心が薄れる――これは立派なテーマになります。
 しかも、自分が現在経験していることなので、誰よりも深く書くことが可能なはずです。


 折角、小説を書いているのだから、
 自分の不調だろうが何だろうが利用してしまうことをオススメします。


矢神倖千さんのからの返答(質問者)
 早くもたくさんの返答ありがとうございます。
 心配してくれたり、良いアドバイスをくれたりと、皆さんにはとても感謝している矢神です。
 今回のことでは、正直今も非常に悩んでいるところです。

 皆さんの返答を見る限りでは
「逆にそれを武器にした方が良い」
「好きなことをして、ストレスを発散させると効果的」
「何も考えずに過ごすと頭がスッキリする」
「誰かに相談しよう」
 こういった内容が多かったですね。

 実践しようと思うのが、今の状態を武器にすること。

 何も感じなくなってしまう……
 考えようによっては良いネタですね。
 いつもヒントをすぐに書けるようにとメモ帳を持ち歩いている矢神ですが、
 まさか自分がネタになるとは思わなかったです。
 今執筆中のものがあるのですが、まだまだ終わりそうにないです。
 今回のことはしっかりとネタ張に書き込んで、次回作に使おうと思います。

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