第4研究室 創作に関するQ&A 258P | トップへ戻る |
ahoさんからの質問
 敬語ってなんだろう?
 
 さてみなさん。
 敬語が消えつつある昨今。
 敬語を正しく言える人は、皇居の中にしかいないのではないか?とさえ言われています。
 物書きならば作中に上流階級の方々や、王様やお殿様を登場させたりすることもあるでしょう。
 そのたびに冷や汗かいて、資料を探しまくり、物知りなどに聞く、自転車操業ではあります。
 勿論「です」「ます」は丁寧語であって、敬語じゃないですからね。
 そこで、みなさんは敬語をどのように捉えていますか?
 みなさんの考える「敬語」を教えてください。
 含蓄あるご意見を集めて、今後の手本にいたしましょう。
 よろしくお願いします。


竹島一騎さんからの意見
 相手が自分より格上、もしくは礼儀を払うべき対象に使う言葉でしょうか。
 しかし敬語にはデメリットもありますね。
 敬語を使うということは自分と相手を対等な立場に持ってきていないということですから、
 心から親しめない関係であるとも言えます。
(例外はあると思いますが、あくまでも私見です)

 現代の人が敬語を使わなくなってきたのは、こうゆう背景があったからではないでしょうか?

 当たり前のようですが、昔の人の方が敬語を使っていたのは、
 今と違って世間が縦社会的な構造だったからだと思います。


 ま〜、今の人が敬語を使わなくなったのは
 大半が面倒くさいからでしょうけど(笑)。


みつきさんからの意見
 ahoさま、こんにちは。

 敬語とは、時所位に合わせて、
 相手を不快、もしくは嫌な、もしくは微妙な気持ちにさせないための言葉、だと思っています。

 
 言葉の使い方一つでトラブルを未然に防げたり、問題を深刻化させずに済んだりするのですから、
 それだけ大きな力を持つものを上手に利用しない手はありません。
 そして、その力を上手く使うためのルールが、既存の『敬語』にあるんですよね。
 
 敬語を正しく使えば、相手を嫌な気分にさせることがとても減りますし、
 また、こちらも言葉の上での隙を見せずにおけば、それに守られることも多いので、
 とっても便利で有効なものだと思って使っています。

 それではこれにて、失礼させていただきますね。


ahoさんからの返信(質問者)
 みつきさん、こんにちは。
 確かに、敬語の使用目的は相手を不快にさせない礼儀ですよね。
 
 日本語の特徴である「衝突要素を極力排除する」ことに特に特化し、
 完成されたものが敬語だと思います。

 
 正しく使うことが本当に難しくなってきた今日この頃。
 心がけが大切ですね。
 ご意見ありがとうございました。


鈴木有海さんからの意見
 竹島さんのデメリットの内容に対してちょっと悲しいなと思ったので申し奉るのであります。

 敬語(以後謙譲語についても含めて書いてるとお思いねえ)に関する個人的な捉え方としては
 「謙虚さを現す」の一語に尽きると思います。


 親しくなるために敬語を用いるという心遣いも大事ですよ。
 立場というものはそもそもにあって言葉により定義されるわけではなく、
 それに敬語を乗せるわけですから結局のところ気持ち本意であり、
 プライヴェートに限っては敬語が正しく繰れているかよりも礼節がどう込められているかに
 焦点は当てられるんじゃないかと思います。

 ただまあ社会に出たからには、最低限でも型どおりの敬語くらい、
 すらすらと出てくるのは敬いどうこう以前に「社会人として最低限必要なスキル」なもんでして、
 毎年新入社員がこっそりと敬語の本を買っていくという有名なお話に通ずるわけです。

 よく考えてみれば戦後のほんの僅かな時期にここまで言葉が変わってしまったのは、
 どういうことかと言いますと、流れ込んできた外国文化に踊らされて、
 自国の文化に誇りも持てないあほな国語学者が積極的に壊してしまったという側面も強いんですがな。

 英語には敬語表現なんてないから日本も古くさいことは辞めようとほざいたのはどこのどいつでしたっけ。  日本ほどではありませんがありますがな。逆に言えば敬語表現が日本語文化の華でしたのにね。
 まあそんな彼らの頑張りが現代にも如実に表れてるんですかね。
 わあ先生方大活躍ですよ? ほんと嘆かわしいことです。

 そんなわけで面倒くさいと言わずに敬語もすらすらと話せる日本人になりましょうよ。
 簡単な物から現代を普通に生きていれば聞かないような言葉まで、
 数千円を出せば充分勉強できるんですから。
 ちなみに皇帝謁見みたいな仰々しい敬語はこちらが教えて欲しいという話ですたよ。


神童架音さんからの意見
 僕の高校(男子校)の還暦を越えても元気なドイツ語の先生は、
 何故か僕ら生徒に一人称「私」を強要します。
 「俺」は論外としても「僕」を認めないのは、「僕」が現代ではへりくだった表現だからでしょうか?
 生徒と対等の関係を望んでいる?

 こんにちは。

 「です」「ます」は、敬語の範囲内だったような? 確固とした記憶ではありませんけど。
 
 敬語はなかなかに万能だと思います。
 目上の人相手のみならず、友人相手でも皮肉を言うときや責め立てるときにも使ってます。
 でもやはり誤用や気になる使い方をよく耳にします。
 「〜かったでしょうか?」や「〜だったでしょうか?」のような表現を使っている人は、
 変に思わないのかな?


ahoさんからの返信(質問者)
 本当に、敬語は「人品教養」を確実に表すバロメーターでしたね。

 英語だって、敬語に相当する「言い回し」がありますよね。
 勿論敬語が無かったら、執事さんたちは仕事にならないでしょう。
 戦後の変遷もさることながら、
 やはり何でもかんでもフレンドリーがいいという風潮も拍車を懸けている原因なんでしょうね。
 丁寧なご回答痛み入ります。


渓谷さんからの意見
 こんにちは。渓谷という者です。
 敬語の特質を、哲学者サルトルの言葉を借りて言えば(本来の意味とは違いますが)

「実存は本質に先立つ」


 といえます。
 なぜ敬語を使わなくてはいけないのか、敬語は何のためにあるのか(=本質)は、
 今ではもう不明確になっています。

 しかし目上には敬語を使わなくてはいけないというルールが現に存在する(=実存)以上、
 小説内であれ現実世界であれ無視はできないものです。
 あ、もちろん、あえて敬語を使わないキャラもアリだと思います。


百瀬さんからの意見

 いきなりですが、私は敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種類あると思っています。
 最近このあたりの分類が微妙に変わったようなんですけど……

 敬語は多少間違っていようが敬意があれば良し、と思っています。
 もちろん正しいに越したことはないと思いますが、重要なのは心でしょうね。
 あと一人前かどうかのバロメーターの役割もあると思うので、
 子供は使わなくて良い、というのが個人的な意見です。


ahoさんからの返信(質問者)
> 僕の高校(男子校)の還暦を越えても元気なドイツ語の先生は、
 何故か僕ら生徒に一人称「私」を強要します。


 「僕」は遜った表現と言うよりも、「俺」ほどではないにしろ、
 かなり私的な意味合いが含まれるからではないでしょうか?

 対等というよりも、先生が皆に示して欲しいのは「公」としての態度だと思いますよ。
 それと「です」「ます」は丁寧語であって、敬語にはなっていませんよ。
 誤用に関しては、新しい敬語として学者さんもあれこれ議論しているようなので、
 一概に間違いと否定せずに何がどうあるべきか考えてみるのもいいかもしれませんね。
 ご回答ありがとうございました


んぼさんからの意見
 横レスです。

>何故か僕ら生徒に一人称「私」を強要します。

 社会では、自分のことを「私(わたし、あるいは わたくし)」と呼称するのが基本です。
 僕、ましてや俺などといった呼称は、上司に叱られます。

 ここで社会、と言いましたが、これは社会人なら、という区別ではありません。
 家庭など、限定されたコミュニティを除く全てを指します。


 よって、本来であれば学生、あるいは子供大人の区別無く用いるべき礼節であり、
 目上の立場である教師には用いねばならない言葉遣いであって、
 その先生はあなたの思うように対等な立場を望んでいるのではなく、
 むしろ上下関係をはっきりさせようとしているのだと思います。

 小さなことですが、敬語が使えない若者が増えているのは、
 本来家庭で教えるべきこういった事柄が出来ていない生徒に、
 学校側でフォローしていないことにも起因するのかもしれません。


匿名さんからの意見

 初めまして。匿名と申します。
 と、言っても、匿名と言う名前から皆様がお察しの通り、以降登場するつもりはありません。

 ahoさんへ、なのですが、不思議に思い調べてみた所、丁寧語は敬語の様です。

 前記の通り、ahoさんの意見から不思議になって国語辞書で「敬語」と調べたみたのですが、結果は、

【聞き手や話の中に出て来る人に対する、話し手の敬意(丁寧な気持)を表す言葉。
 尊敬語(表現)・謙譲語(表現)・丁寧語(表現)など。】

 と、書かれておりました。なので、丁寧語も敬語の一部と言って、間違いないのではないでしょうか?

 ちなみに、ネットの辞書よりちゃんとした国語辞書の方が信憑性が高いと判断しましたので、
 ちゃんとした国語辞書で調べました。
 横から申し訳ありませんでした。


うぐいす太郎さんからの意見
 はじめまして、うぐいす太郎です。
 ちょっと気になったことがありましたので……。失礼します。

 敬語は丁寧語・尊敬語・謙譲語の3つを総称した呼び方だと思うのですが。
 つまり、丁寧語も敬語の一つではないですか?
 少なくとも、学校ではそう教わりました。


SHINOさんからの意見
 敬語は、会話を和ませる効果があるのじゃ。

 たとえば、抗議するときにストレートの暴力的な表現を使うより、
 敬語を使うことで相手を感情的にさせずに、意見を聞かせる効果があるのじゃ。

「ばかやろ〜、何でこんな、こんなモン売りつけやがって〜! 返品するから金返せ〜!」
 て言われると、不快な感情が先に立って、文句を言いたくもなります。しかし、
「申し訳ありませんが、私の意図した品物と性質が異なりましたので、返品をしたいと思います。
 送料は、私がお支払いいたしますので、品物の代金は返送してください。」
 とか、言われると、冷静に対処したくなりませんか?(ちと敬語の使い方が変なところもあるけど)

 敬語というのは、相手を敬うことで相手には負担になることも、感情的にならずに伝える効果があります。
 
 なぜなら、敬語は相手の立場を考える様な表現があるからです。
 大事な会話は敬語で話した方が、いいのです。
 ・・・・・・こんなところでいいですか〜?<長くなりそうなので


黒尻尾の駄猫さんからの意見
 通りすがりの野良猫です。
 敬語難しいですね;;

 社会人になると職種にも寄りますが、一般には日常的に使います。
 で、サラリーマン敬語というのは相対敬語が一般です。

 相対敬語というのは、相手、即ち客が自分達より上として話します。

 この場合、相手が実際の社会的な立場に関係なく上なので、敬称は相手とその間連にしか付けません。
 つまり、自分の直属の上司は無論、社長だろうが会長だろうが、
 全部呼び捨てにして相手のみを敬って喋ります(或いは役職名だけを言う)。

 ただ、実際の会社では丁寧すぎる分にはOKなので、二重敬語とかは気にしません。

 本当は2重敬語OKなのは、皇族に対する絶対敬語だけなのですが、
 それこそ宮内庁か、キャスターにでもなって皇族関係の報道でもしないと使う事って無いですよね?
(でも、最近のテレビとかは絶対敬語をあえて使わないのかな? 専門家以外、使っていない感じだ)

 オイラにとって敬語は相手に対する立場を表す言葉使い。

 もしくは、キャラの一定の個性(慇懃無礼なキャラとか敬語できないんじゃ話しにならないし^^;)
 として使います。

 取りあえず、敬語は少し覚えた方が良いと思います。
 1つのキャラ性や特徴を作品から損なうのはもったいない。


> 敬語が消えつつある昨今。
 
 そんな事はないですよ。今の社会人でこれが出来ないと一人前と認められないですよ。
(でも、最近の学生さんはマジで使えない人が多い……)
 すぐにデビューする見込みがあるにせよ、取材や先輩作家とか、
 見知らぬ相手との会話で、社会人として喋れないのは痛いですよ。

 少なくとも、取りあえずサラリーマンやりながらも書くのなら敬語出来ないと電話も掛けられませんので、
 最低限は抑えた方がよいですよ。
 ではでは。


ahoさんからの返信(質問者)
> いきなりですが、私は敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種類あると思っています。

 ありがとうございます。
 私が敢えて丁寧語を敬語に入れていないのは、尊敬語と謙譲語に敬語の本質がある気がするからです。
 偏見かもしれませんが。
 それはまあ、私の間違った了見なのだろうと思いますが。最近は敬語が増えたらしいですね。


1、尊敬語  2、謙譲語  3、丁寧語  4、丁重語  5、美化語

 この五つになったらしいですね。
 内訳としては。

◇ 尊敬語 ◇
 話題の人を高く待遇して敬意を表す。

 先生も打ち上げにいらっしゃるそうだ。 先生も打ち上げにお見えになるそうだ。
(話し手と聞き手は同じ位で、話題の人である先生を高く待遇している)

 あなたもいらっしゃいますか? あなたもお越しになりますか?
(この場合、聞き手が話題の人本人であり、話し手が聞き手を高く待遇している)


◇ 謙譲語 ◇
 話題の人を低く待遇し、聞き手あるいは話題の人の相手に敬意を表す。

 加藤さんの申す通りです。
(加藤さんの行為「言う」を「申す」と低めて表現して聞き手に敬意を表している)

 私は来週免許の更新に参る予定です。
(私の行為「行く」を「参る」と表現して相手に敬意を表している)


◇ 丁寧語 ◇
 「〜です」「〜ます」「ございます」「あります」などをつけて文章を丁寧体にする。

 お腹が空いて死にそうです。

 このままでは干からびそうであります。

 いっぱいいっぱいでございます。


◇ 丁重語 ◇
 言葉づかいを丁重にするもの。 美化語として扱われることもある。

 3番線を電車が通過いたします。

 ちなみに電車は三十分遅れております。


◇ 美化語 ◇
 話し手が自分自身の言葉を綺麗に上品に述べる意図で用いるもの。

 この干し芋はとてもおいしい。
(「うまい」という普通語を「おいしい」という美化語で表現している)

 お猿さんがごはんを食べています。
(猿に「お〜さん」をつけて美化している。 「飯」という普通語に「ご」をつけて美化している。 
 「食って」を「食べて」と表現して美化している)

 と、なっている模様です。
 以上(うるぱれるレポートより抜粋http://uparupa.pupu.jp/report/u-04-keigo.htm
 これで良いのか? 日本。

 ちなみに敬語が5つに分類されるようになったのは2007年からです。
 文化庁の調査機関である、文化審議会のまとめだとか。
 詳しくはこちら。
 http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin.pdf
 敬語の指針としてあります。


寛太郎さんからの意見
 敬語だけの話ではないですが、

 礼という文化は「人を装うもの」だと理解しています。

 外出時に化粧をしたり、髪をセットしたり、服装を整えたりなどと同じようなことである、と。
 これを元に考えると、敬語の無い言葉がいかに恥ずかしくて、相手に無礼であるかが良く分かります。
 自分の考える「敬語」というのは、そのような「礼」の文化の中の一分野です。


ahoさんからの返信(質問者)
 すばらしいです貫太郎さん。
 「礼」という美徳が蔑ろにされているのが、現代社会の病巣なのかもしれませんね。
 敬語や礼を「使わない」のなら無礼で傍若無人ですが、
 最近は「使えないから使わなくていいと言い張る」人が増えている気がして、
 これは何ですかとても情けない事ですよね。
 貫太郎さんのような意見の方がいらして嬉しいです。
 未来に希望が持てるご意見ありがとうございました。


旭さんからの意見
 こんにちは。旭と申します。
 敬語……難しくて頭を抱えるものですね。けっこう使いこなすのは難しい……

 敬語とは丁寧語やら尊敬語やら謙譲語やら種類もあるんですね。
 この三つの種類があることを初めて聞いたのは小学校くらいのころでしたが、
 意味が分からずへこんだことがあります。
 
 古文なんかにはかならずといってよいほど出てきます。
 上述した三つの種類の他に、天皇や皇后ら秀でて身分の高い方に用いる敬語で、
 最高敬語(だった気がする)というのがありました。
 しかも昔の人は、読者にすら敬意をあらわして敬語を使っていたみたいです。なんか鼻が高いですね。

 でも現代で最高敬語なんて日常でつかうことなんてそんなにないですよね?
 でも学校だったら先輩や先生は目上の人ですから最低限「です」「ます」口調は必要になると思うんです。 職場で上司にタメ語なんて使ったらヤバイでしょう。
 
 敬語とは、身分のある社会ではあるべき概念だとおもいます。
 学んでおいて、目に見える得はありませんが、損になるものでもないです。
 長々していて申し訳ありません(汗)

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