第4研究室 創作に関するQ&A 403P | トップへ戻る |
みくにさんからの質問
 描きたくない場面の穴埋め方法
 
 久々の投稿になります、みくにです。

 まずは完成させること。
 と考え現在、執筆しているのですが、どうにも描写がぺらぺらだなと感じています。

 私は書きたい(書ける)ところから書いて場面場面を穴埋めしていくといった執筆形式なのですが、
 その穴を埋められないことが多々あるのです。

 それで結局、自分の書きたいところしか書いていない、
 場面転換でつないでいる物語になってしまうのですね。

 そして、そこも描写不足のひとつの原因になっているという……
 どうしたら物語の流れを埋められるでしょうか。

 方法がありましたら、教えてください。


●答え●

パップラドンカルメさんからの意見
 たらいまわしをオススメします。
 例えば恋愛がテーマの物語の場合、
 AがBとくっつく事をゴールと設定して、
 出会いをスタートとして、一直線にゴールだと面白くありません。

 そこで、大目標達成のための小目標を設定し、
(この場合Bの気を引くため悩みを解消する等)
 ショートストーリー或いはサブストーリーとして配置します。

 
 そして、その過程で新たな、より困難なイベントが発生するようにします。
 ここでは、Bに片思いの相手がいる事が発覚等ですか。

 そうして、読者にその都度の目標ないし問題を提示しつつ、
 事態を深刻化させていくことで緊迫感と達成感を高める事が可能です


 書き手としては、まず命題を設定し、それに向かってキャラを前進させたいものですが、
 そうやってコツコツひとつずつ問題を解決させていってしまうと、
 ゴールに向かうにつれて安心感ばかりが増大してしまい、現実はそうあってほしいとしても、
 ストーリーとしてはなんともしょっぱいものになってしまいます。
 
 主人公を助けるよりは邪魔をし、幸よりは災いをふりかからせるようにして、
 ラストに一気にひっくりかえすようにしましょう。


 そして、逆にしてはならないのは、ひきのばしです。
 
 文章の嵩ましをするためだけに、不必要に描写を細かくしたり、たとえ魅力的なキャラクターであれ、
 何の役割も持たない人物を登場させるのは、中だるみを生むだけです。
 作者が何の意図も持たず書いた文章を、読者に楽しめというのは酷というものです。

 こんな感じでどうでしょうか。
 この手法は当然起承転結の承の部分の話ですけど、ふくらますならここでしょうし、有効かと思います。


言成嗣さんからの意見

 できるなら、時系列の順番に書いていった方が良いに決まってますよ。

 後になって、二つの場面で矛盾が出てきたときに、どっちをなおした方が楽かといえば、
 時系列が後ろの場面を直す方が楽です。
 もし穴埋めする場面が前半の方で、そこで(直せない)矛盾がでてきたら、
 ずっと前に書いた、後半の場面を、以前の記憶を思い出しつつ書かなければならなくなります。
(とても分かりにくくてすみません……)

 まあ、具体的に僕がやっていることは。
全体図を作る
・あらすじをかく
・場面表を作る

書けないシーンの詳細を作る
・(書けない)シーンごとに使う単語をどんどん表に書いていく
・表から優先度順にわけていく。
・優先度の高いことからとりあえず書いてみる


 そうやって、書きづらい場面の穴埋めをやっています。
 表を作るのはエクセルとか、まあ、グーグルのやつで十分です。
 僕はグーグルのを使っていますが。

 そんなところで参考になれば。言成嗣でした。


牡丹鍋さんからの意見

 みくにさんと同じ書き方をしちまっている牡丹鍋です。
 ROM専でしたが、他人事とは思えない話題なのでアドバイスを。

●書く前に、話全体の流れを「見出し」でまとめる。


 みくにさんが書きたいシーンから話を考えるタイプなら、
 まず書きたいシーンの「見出し」だけ並べてみましょう。
 その場面での出来事を要約する感じで。
 それからその間をどう繋ぐか、起承転結を考えながら、
 同じように、間のシーンの「見出し」を付け加えていく。

 贅肉を削ぎ落とした「見出し」だけなら、いじりやすいし、
 ちゃんと話がまとまってるか分かりやすいと思うんです。
 話の全体が見えますから。

 書いてる途中でも、私は時々これをやってます。
 言ってること伝わったかな〜?(^^; 参考になれば幸いです。


とるとるさんからの意見

 こんにちは。

> 私は書きたい(書ける)ところから書いて場面場面を穴埋めしていくといった執筆作業ですが、
 その穴を埋められないことが多々あるのです。
> それで結局、自分の書きたいところしか書いていない、
 場面転換でつないでいる物語になってしまうのですね。


 プロットが根本的にまずいのではないかと思います。
 もしくは頭の中だけのイメージ(プロット)で、行き当たりばったりで書いているとか?
 薄っぺらいということですね。

 「これ、原稿用紙○○枚(目標)でまとまるかな?」
 というくらい内容の濃いプロットを立てて見てはいかがです?
 それを六〜八章くらいに分けてみて、起承転結を振り分けてみる。
 登場人物が三〜四人なら、五〜六人に増やしてみるとか。
 慣れれば、原稿用紙○○枚なら『これくらいだろう』というプロットが出来るんですけどね(笑)

 描写がぺらぺらというのは読まないとなんとも言えませんが、
 書きたいことが分かっているのに書けないのであれば、
(例えば風景描写ができないとか、建造物の描写ができないとか)
 その手の本(旅行記や建築関係の本など)を参考にすれば良いのではないかと思います。


みつきさんからの意見

 みくに様、こんにちは。

 描写はイメージ力が豊かでないと、過不足なく書くのが難しいですよね。
 映画やドラマや舞台やアニメや漫やドキュメンタリー、いろいろなものを貪欲に見て、
 もちろん小説もたくさん読んで、イメージ力を高めていくといいと思いますよ。


>私は書きたい(書ける)ところから書いて場面場面を穴埋めしていくといった執筆作業ですが、
 その穴を埋められないことが多々あるのです。

 
 執筆スタイルは人それぞれですが、どんな書き方をするにせよ、気を付けたいことが一つだけあります。

 それは、『一つのシーンに一つの意味しか持たせないのはダメですよ』ってことです。
 一つのシーンには、必ず複数の意味を持たせなければなりません。


 一つのシーンに一つの意味しか持たせられなかったら、そのシーンには存在する意味がない、
 その作品において、必要のないシーンになってしまっているんですよね。
 穴埋め方式にすると、繋ぎのシーンにはどうしても、『繋ぎである』という、
 とてもつまらない一つの意味しか持たせられなかったりすると思います。
 
 出来れば、『繋ぎ』以外のもう一つの意味をもたせること。

(もちろん、二つ、三つと、持たせられるだけ持たせられたらそのほうがいいですが)
 
 そのシーンに『繋ぎ』とは別の、読者にとって興味深い
 『意味』を持たせるようにするにはどうしたらいいか、
 ということを考えてみるといいのではないかしら……と思うのですが……。

 それではこれにて。


雷徒さんからの意見

 どうも、明日模試なのに現実逃避してる雷徒です。
 そろそろいろいろ我慢しないとなぁ……

 自分はどっちかと言うと最初から時系列通りに書いていくタイプなので、
 みくにさんの悩みが今一掴めないんですが、そういう視点からで良ければ。

 書きたいことの要所要所は書けているという前提でいきますと、
 間は登場人物に補完してもらったらどうでしょう?
 その人物なら要所の前後でどう動いてるだろうとか、何を考えているだろうかを想定します。
 すると、書かないといけないことが浮かぶんじゃないでしょうか。

 
 書く必要がこれっぽっちもないシーンが浮かんだのなら、それは書く必要がないわけですが、
 足りない部分があると感じるということは、現状書かないといけないことが欠けているんだと思います。
 主人公だけでなく、メインとなる人物全員のことを想像すると、
 必ずその中に書かないといけないことがあるんじゃないでしょうか?
 それをそのまま描写するのか、間接的や抽象的に表現するかは書く内容にや好みによりますけど。

 自分はプロット段階で大まかな流れと必要不可欠な要所を決めた後に書き始めるので
 その要所の間々でこの方法を使って時系列順に書き進めます。
 
 お役に立てればこれ幸い、お役に立てなければ申し訳ありません。


猫柳さんからの意見

 何かを書いて途中で挫折する理由に、書きたいシーンがあるのにそこまでもって行けない。
 序盤から書くのが耐えられない、というのがありますよね。
 そういう場合にまず書きたい場面を書くということはモチベーションを上げるのに便利ですね。
 添削は後からいくらでもできますから。
 さて、質問の回答は……ちょっとしたことで申し訳ないですが、

 繋ぎの場面なら単なる描写ではなく書きたい場面の伏線を軽く張っておく程度でも、
 それなりに変わると思います。

 伏線と言っても大がかりで高度な技法のものではなく、
 例えばこれから悪い事が誰かの身に降りかかるなら、
 雲行きが怪しくなってきたとか良くない噂を小耳に挟んだとかカラスが鳴いたとか、
 そんなことでも今後の行方を暗示させる役割を果たします。
 或いは主人公が危機に陥った仲間の元へ駆けつける場面を書いたならなら、
 単に駆けつけるだけでなくその前に主人公が急ぎ走ってる時に思いっ切り転び、
 血を流しながら「くそっ、こんなことしている場合じゃないのに……!」
 とか言わせれば仲間が如何にピンチか、主人公が如何に焦っているかを伝える事が出来ます。

 まあ、その程度の技法ですので普段からやっているかもしれませんが、
 繋ぎ部分を苦手にしているなら改めて意識してみては? ということです。
 以上です。


マイルドカフェオレ(仮)さんからの意見

 んー、まず、構造がイカれていることを疑います。
 つまり、プロットのつなぎとつなぎの間に、すんげぇ隙間がある感じ。
 前後の関係がうまく連結されていない、とでも言えばいいでしょうか。

 方法論を書いてもしゃあない気はします。考え方だけ書きます。

「自分の書くものは明確になっているか」

 プロットの細かさ、どれだけ丁寧にプロットを書いているかに注意したい所です。
 どうしても細部は「やらなきゃわからない」ってところがあります。
 ですけれども、全体が「やらなきゃわからない」だとクソ製品と客から断じられてオシマイなのが常です。
 どのくらいまでプロットで明確にするか、のバランスに注意したいところです。
 ちなみに、ラヴクラフトだと殆ど小説と同様のプロットを書き、それをさらに書き直すようです。
 また、岡本太郎だと、何度も何度もラフスケッチをやりますね。
 ここまで徹底するのは難しいと思いますし、そこまでやるのも時間のムダな気はしますが、
 徹底する人はやります。

 セミプロ級の方にンなこというと常にバカにされますけどね。
 「お前は何もわかってない」「そんなのでいいものが出来るとか、お前死ねばいいんじゃね?」とか。
 アリガチです。
 たぶん彼らは凡人のラヴクラフトが嫌いで、
 ヤバイくらいの記憶力があるキングが大好きなのだと思います。
 つまり、面倒を先送りにしたいだけで、そのために無数の言い訳を出力する。
 モノ書きなんていいわけ作らせたら万と作りますよ。

 面倒な細部を先送りにしたいならば、後で憂き目に遭うのは自分だと覚悟し、
 天と運に内容を任せるほかない。
 面倒だと言いながら全体から細部までをあらかじめ考えて書くか、
 全体だけを考えるも細部だけやっつけでやるか、ハナっからやっつけで書くか、まぁそんな感じですよ。


 頭のいい人ならハナっから何も考えずに書けます。
 記憶力のいい人なら全体だけ決めて掛かれば書けます。
 凡人は全体から細部まで決めて掛からないとまず駄目でしょう。
 ま、当方は紛う方なき凡人ですので……。


匿名希望さんからの意見
 全部を描くことは、書き手にも読み手にも大きな労力を強いると思います。
 好みの問題ですがノベルゲームや新聞の連載小説でもないかぎり、とても疲れるんじゃないでしょうか。
(ちなみに自分はノベルゲームが嫌い・・・・・・はっきり言って面倒です。
 アニメは面白がっていたのに『ひぐらし』の体験版ですらうんざりした位ですから。
 名作とされるドストエフスキーの『カラマーゾフ』さえも上巻で放り投げました)
 まったり読書したいときは、分量があったほうがかえっていいんでしょうけど。

 シェイクスピアの『マクベス』とか調べると参考になるかもしれません。
 非常に短いのですが、必要な場面だけを選び出して、うまくまとめてあります。

(能書き曰く「凝集力の高い作品」だそうで)

 ボリュームを持たせたいのならミステリの長編とかで、お気に入りの作品を研究してみるとか。


 ああいうのって「結末(序盤に提示された謎)が明らかになるまでのプロセス」を描く感じだと思いますし、
 自分も構成の方法で得るところがありました。

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