第4研究室 創作に関するQ&A 404P | トップへ戻る |
ランスさんからの質問
 読者からボロクソ言われたら……
 
 はじめまして、ランスと言います。よろしくお願いします。
 最近、初めて短編小説を書き上げたのですが、
 それをネットで公開して批評をもらったところ、さんざん言われてしまいました。
「なんだこれ、面白いところが一つもない。
 つまらないところならたくさんあるけどなwwwwww」
「全体的に物書きとしては、あり得ないくらい低レベルだ。
 もしかして面白いと思っているの自分だけじゃないの?
 オ○ニー野郎は帰れ」
 と、いう風に。

 正直、自分の文章は未熟だと断言できますが、
 推敲を重ねて初めて書いた作品をここまでボロクソに言われたので軽く寝込むくらいショックでした。

 皆さんはボロクソに読者から言われたりしたとき、どんな風に立ち直りましたか?
 くだらない質問で申し訳ないですが、僕自身はもう筆を持つかどうか真剣に悩んでいますので、
 できればレスをお願いします。


●答え●

ひなげしさんからの意見
 はじめまして。
 では早速。

 ランスさんが、熱意はどうあれプロを目指しているのなら、ですが。
 何事も訓練だと考えましょう。
 プロになればその何倍もボロカスに言われることになります。
 
 どんなに素晴らしい小説でも全ての人間に受け入れられることはまずありえないですし、
 ただ単にボロカスに言いたいだけの人間もいますから。


 プロとはそういう世界のようです。
 考えとしては、その程度の言葉も流せないようではプロにはなれない、
 なれたとしても長続きしない、ということです。
 それでいくと、そういった感想も、ある意味読者の生の感想ですしね。
 そいつらの言う事すら糧にして作品を書き、世間から認められるものを作り上げる。
 それが相手にとっても一番悔しいことでしょう。

 プロを目指しておらず、趣味で書いているのなら。
 投稿するサイトを選ぶことをオススメします。

 
 ここの投稿室もいいですし、サイトによっては感想は褒めるものしか駄目、
 というところもあるようですから。

 あと、そういった意見に対して言い返すのは止めておいたほうがいいです。
 むしろ無難に「感想ありがとうございました」くらいで流しておきましょう。
 真面目に相手にする価値はなく、反論すればさらに大きいブーイングが帰ってくるだけですから。


 最後に。
 どうやって立ち直るか、という質問にたいする返信としてはずれていることに気付きまして。

 こんなのいちいち気にしてたらきりがない、と割り切りましょう

 
 では、おそまつでした。


龍一さんからの意見
 初めまして、ランス様。

 僕もまだ三点リーダ(…)をまともに使えていなかったころに散々ボロくそ言われました。
 それこそ大好きな音楽すら聞く気になれないくらいに(汗)

 今の僕の場合はそのボロくそ言われるのも自分に取り入れてしまうようにしましたね。
 「ああ、他の人から見たらこうなんだ」「もう少し考えて書かなくては」等と、
 プラスに考えるだけでも随分楽です。


 が、「批判と中傷は違う」ということを利用してるのか、ただ罵りたいだけの人がいるのも事実です。
 自分ではまともに執筆なんてしないくせに、人を見下すような発言ばかりする人。

 僕は「○○は最悪。××にすればいいんじゃないか」と意見をくださる方にはお礼をいいますが、
 ランスさんが言われたような罵りしかない場合は、
 「ではどこを直した らいいかアドバイスいただけますか?」
 「具体的に何処が悪いか教えていただけますか?」と聞きます。
 それでまともに答えられない人はただ罵りたいだけだ、と割り切 ります。

 見たところ、「w」を多用してる時点でまともに執筆してる人とは思えませんしね。

 ですが、執筆活動する人間は周りからボロくそ言われて成長するものだと思っています。
 ですから いくら腹立つことを言われてもクールになって対応しましょう。


団子屋さんからの意見
 偶然見たので返信してみる。

 このラノベ研究所への投稿ではありませんよね?
 ここの人はそこまで礼儀をわきまえない評価はしていないはずなので。
 もし2ちゃん○るモドキの所に投稿したらそれだけ言われるのはしょうがないです。
 世の中他人をこけおろしたい人間が沢山いますからね。日本は特に。
 今の世の中不安定ですからそれはしょうがないでしょう。

 多分面白くても批評する人はむちゃくちゃ批評します。
 正しい評価――客観的な冷静な評価を頂きたいならラノベ研究所にどうぞ。
 もしここに投稿してないなら投稿してからでも遅くないです。
 もしかしたら良い評価をもらえるかもしれませんよ。
 逆に本当に面白くなかったらちゃんと面白くないと評価されますけど。

 まず言っておきます。
 「商品化されているプロの小説でさえ面白いもの少ないんですから、
 (ラノベって結構当たり外れ多いよね)
 自分の書いた初作品が面白いと思っているのは甘い」です。

 悲しいけどこれは現実です。私もその一人です。どうしてもそう思わざるおえない所があります。
 もしインターネット上に投稿するならそれだけの意志を持って投稿しなければなりません。

『撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ』

 撃ったのを後悔しても良いと思いますけど、
 撃った事を周りの人から色々言われるのは事前に了承しておくべきです。

 それを踏まえた上で投稿して、落ち込んだ時のアドバイスとしては、私なら小説から離れますね。
 非難され続けても戦うのは堪えます。

 「何でここまで私、小説に依存し ているんだ?」と考える時もありますから、
 書きたい時に書けばいいのです。
 プロじゃありませんから、内なる欲望が先走って書きたいなら書いてもいいけど、
 その場合は公開しなければ良いのです。


 もし「小説を書く=公開する」という方程式が絶対的にあなたの心の中に成り立っていたら、
 それは小説を書くという行為自体が好きなのではなくて、
 それ以外の副次的な要素が絡んでいると思います。例えば他人に賞賛されたいとかね。

 私もその毛はかなりあるのですが、もし疲れたのなら少しは小説から離れても良いと思いますよ。
 書きたくなったらまた書けば良いと思います。書くのは義務じゃありませんからね。

 でももしラノベ研究所にまだ投稿していないのなら投稿してからの話です。
 それなりに正等な評価を貰ってから落ち込みましょう。

 個人的には「初めて書いたのに、それで落胆するなんて早いよ。
 自分のお気に入りのプロの作品でも読んでまた小説書きたい感を復活させろ!
 そして書きたくなったら書け!」

 以上。最近小説をあまり書いてない団子屋からでした。


結城 ゆうきさんからの意見
 時間です。時が経てば「それもそうですよね」と思えるようになります。

> 僕自身はもう筆を持つかどうか真剣に悩んでいますので

 このような発言も
 「むかしの僕はなんてことを言ってしまったんだ。恥ずかしい! 記憶よ、無くなってくれ!」
 と思える日が来ます。

 それでは、結城 ゆうきでした。


文文さんからの意見
 初めまして。
 とりあえず、あなたがどういった経緯で短編を書いたのかわかりませんので、
 多少ずれた意見があるかもしれませんがどうかご了承を。

 さて

 とりあえず、このサイトの第1研究室と第2研究室をきちっと読むことをオススメします。
 それだけでかなりちゃんとしたものが書けるようになります。
 で、その次のステップですが、最初のうちはこのサイトの鍛錬室に投稿してみてはいかがでしょうか。

 ここならみんな一生懸命コメントを書くので、
 (少なくともあなたが挙げたようなコメントは一切見ないので)
 いいところと改善すべきところがはっきり見えますよ。
 
 それである程度自分に自信が持てるようになったら、
 あなたが最初に挙げたサイトで公開してください。
 ある程度まともな作品ならバカが書くようなコメントよりも、まともなコメントが多くなると思うので。
 また、自分の作品に自信があれば、バカなコメントはシカトできると思います。

 というわけで、そういったコメントを真に受けることは無いと思います。
 荒らしや中傷は気にするだけ損ですよ。


 ……とはいってもやはりなかなかうまくは立ち直れないと思います。
 ですので、まずはその作品を鍛錬室に投稿してみては? 
 おそらくきちんとした意見がもらえると思うので。


 まあこんな感じです。
 僕もまだまだ新人で、たった2作しか書き上げてません。
 でも、今処女作を読んでみるととても恥ずかしい点が多く、とても人には見せたくありません。
 逆に言えば、たった2作書き上げて投稿しただけで、上達が目に見えているんです。
(僕の妄想でないことを祈る)
 立ち直ることに関しては、他の方のすばらしい作品を読んで感化されたり、
 時間が解決してくれたりするなど、人によって違うので述べることは出来ません。ごめんなさい。

 でも、応援は出来ます。
 お互い頑張りましょう。
 ではこの辺で。


パップラドンカルメさんからの意見
 そうですね、適当に検索してみつけた料理をつくって知り合いに食べさせたり、
 動物と戯れたりしているといい感じに回復してきます。


 でも、上記の例のごとき中傷は特に内容も無いですし、子供がバーカバーカと言ってるのと同じですよ。
 午後のそよ風のようなものです。
 といっても気は晴れないかもしれませんが、ネットの現状として名無し書き逃げに適した構造があって、
 書く側としてはこれが一番楽で自然なのです。
 また、自サイトで公開となると必然的に一対多になり、
 もちろん全てをフォローするなんて出来ませんから、
 ただでさえ大変なところに、必ず不満をこぼす人が出てきてパンクしてしまいます。

 つまり、環境そのものが最初から不利なのであって、
 自分を責めたり他人を責めたりして気分を悪くしてもしょうがないというか、
 そういうものだと割り切るしかないと思います。

 一応ある程度状況を改善する策としては、
・あらかじめルールを設定しておく
・ルールに違反したコメントは即刻削除

 などがあると思います。

 後者は案外大事で、ルールがきちんと運用されると感じてはじめて、
 利用者はそのルールに身を任せます。
 といっても、ダメなときはダメですから、適切な諦めというのが究極的対策だと思います。

 現状理解が少しでも助けになればと思い、こういう書き込みをさせていただきました。


桜木谷さんからの意見
 どうも、正直自分はそこまで言われたことはないので、
 些か的はずれな意見になってしまうかもしれませんが……。
 ただ当然批判を受けたことはあります。

 対抗策、というワケではないですが、そもそも
 「凄い! 面白い! 傑作だ!」と言われるわけがない、という心構えでしょうか。


 書いてる最中は「絶対面白いはずだ!」と思って書いています。
 これは良い作品を書く上で最も必要なことだと思っているので。
 ですが、所詮素人の作品です。
 云い方を悪くすれば、同年代の人間が一蹴するような荒唐無稽な設定や
 キャラクターを必死に考えてた末の物です。

 オ○ニー野郎という表現がありますが、表現者なんてとどのつまりはオ○ニー野郎なんだと思います。
(あぁ、文章が汚いなw)
 面白いだろうと思って書くのは自分一人、それを信じ切って書いて、面白かったらバンザイ。
 つまらなかったら、何がいけなかったのか?
 立ち直る、というかまず倒れないタフネスが必要なんだと思います。

 個人的に心がけてることは、凹むのはその日だけ、ですね。
 何ヶ月間か頑張って投稿して、あっさり一次選考で落とされても、凹んでたらしょうがないですし。
 凹むなら書く、でしょうか。
 あぁ、自分で改善点らしき物を認識していると批判も楽ですね。
 「やっぱそこ突っ込まれたか……」と言った具合で。

 後、緩衝材としては人格者で、本が好きなリアルの知り合いに読ませることですか。
 多少意見は緩くなるかもしれませんが、しっかりと気の済むまで向かい合ってくれると思います。


 まぁ、まとめると
「面白いと思って良いのは書いてる間だけ。批評は全部批判だと思え」
「避けずに食らい、なお立ち続ける」
「今日止める事は出来る。今日も続けることも出来る」

 ってとこでしょうか。
 あぁ、完全に散文乱文ですね。
 失礼しました。でも、もし少しでもネタが思い浮かんだなら書いて見て下さい。きっと楽しいですよw


飛車丸さんからの意見
 文章に関してはそこまで言われたことがありませんけれど、
 こと仕事に関しては、やはりド新人の頃はボロクソ言われましたね。
 で、それでどうやって立ち直ったかっていえば、

 自分自身が上達し、実力の伴った自信を身に付ける。

 ってだけでした。
 そうでなければ、いくら精神的に立ち直ったところで堂々巡り――
 どころか、更に酷い評価を得ること間違いなし。
 そして、いざそんな評価を受けた時に、『実力に裏打ちされた自信』がなければ、
 今度こそ絶対に立ち直れません。心が折れてしまうだけですから。


猫柳さんからの意見

 読者の批判なくして文章の成熟はあり得ませんから、
 それが読者の評価ならば真摯に受け止めることが大切です。

 ただ、投稿する場所がここの鍛錬室や添削研究サイト、
 或いは自分のホームページ以外ならばマナーをわきまえない人間はたくさんいますから、
 どこに投稿するかも良く考えたほうがよろしいかと。


 一度こちらに投稿してみては? 忌憚のない意見を得られますよ。
 それと、落ち込む時は気が済むまで落ち込んでもいいです。
 批判に凹むのは誰しも経験することですし、次に活かせればいいだけですよ。
 
 鍛錬方法として、気に入った本の文章を一節抜き出して、
 読むのではなく書き写してみると自分の文章には無いものを体で覚える事が出来ますから、
 一度試して見てもいいかもしれません。
 短いですが以上です。
 頑張って下さい!


アノニマス・カワードさんからの意見

 カワードです。
 随分めちゃくちゃ言われましたね。

 ただ仮にも物書きなら、自分の作品を否定されても、めげないくらいの精神力は必要かなと思います。
 とはいえ、へこむのは仕方ないですよね。
 けど物書きを続けるのなら、自分の感性を信じるしかないですからね。
 結局できることなんて、書き続ける事しかないのかなと思います。

 まあ私はこんな感じです。
 それでは、お互いがんばりましょうね。


ひすいさんからの意見
 どうも、初めまして。ひすいと申します。

 酷評を貰うのは当然のこと。私も、今まで幾度となく酷評を頂いてきましたよ。
 その度に確かに私も、とてもショックを受けました。
 自分が頑張って書いた作品をボロクソ言われたら、そりゃあ誰だって落ちこみますよね。
 
 で、それで「どうやって立ち直ったのか」と訊ねられたら、「はてなぁ……?」と。
 つまり、「こうやって立ち直った」っていう行動がないんです。
 気付いたらまた、書き始めていたって感じで。

 「こんなことで立ち直れなくなるようじゃプロになれない」って良く言いますけど、そりゃあそうですよね。
 少し批判されただけでもう書けなくなる作家なんて、
 よほどプロになるまでがツイていたってことでしょうか。

 言いたいのは、批判されてもう立ち直れなくなるようだったら、悪いことは言いません。
 早めに別のことを考えなさい。


 小説を書くっていうのは、別にプロじゃ無い限りは強制でも何でもありません。
 自分の意志によるものです。
 ランスさんは、どうして小説を書いたんでしょうか? 勿論、「書く」というのが楽しいからですよね?

 人間は楽しいことはどんなに辛くてもやろうとするものなんです。
 もしもランスさんがこうやって批判されたことを機に書きたくなくなるのなら、
 それはランスさんにとって「書く」のが楽しくなかったと言うことです。
 そんな人はプロになんてなれませんし、何よりも自分から苦しいことをやって意味なんてありません。
 
 自分が楽しめる道を選んでいった方がよっぽど自分の為になります。
 「立ち直れるからプロになれる」のではなく、「楽しいからプロになれる」のです。


 何か特別なことをする必要はありません。気が向けば、自ずと筆を執っているはずです。
 
 偉そうにすみません。参考になれば嬉しいです。
 では。


久能竜也さんからの意見
 どうも、最近めっきり来ることがありませんでしたが、一つここで書き込みたいと思います

 僕も以前そのように厳しい批評を怒涛の如く受けたことがあり、
 その中にはもはや悪口としか言いようのないようなものありました。
 ですので少しの間、小説が書けないほど落ち込んだ時もありました。

 僕が教えられる対処法というのは、前向きに考えること、気持ちをポジティブにすることです。
 これはそう簡単にできることじゃありませんが、効果的であるとは思います。
 たとえ厳しい批評でも、自分のためのアドバイスなどと考えたり、
 辛口批評は最高のスパイス、してくれる人は神、といった風に常に前へ前へと思い込んでいました。
 そうした時、皆さんのちょっと行き過ぎた批評であっても、
 逆に創作意欲を駆り立ててくれる原動力になりました。

> 「なんだこれ、面白いところが一つもない。
> つまらないところならたくさんあるけどなwwwwww」
> 「全体的に物書きとしては、あり得ないくらい低レベルだ。
> もしかして面白いと思っているの自分だけじゃないの? オ○ニー野郎は帰れ」


 あと、このようなランスさんが受けた批評というより罵倒は、無視することが一番だと思います
 
 大抵このように批評家気どりで罵る輩は、
 面白半分で書き込んでいるだけでおそらく執筆のイロハも知らない人ばかり。
 なので気にする必要はないと思います。

 僕は、そんなところで筆を捨てるには勿体ないと思います。
 批評を受ける内はまだ向上の余地があるということです。
 批評を恐れず、それを受け取る覚悟で筆を持ってほしいと思います。

 こんなアドバイスしか送れずに済みません。何分僕もまだまだ未熟者です。
 お互いに頑張りましょう。
 人間諦めが肝心、と言いますが、
 まだ早すぎではないでしょうか?


かなT(狂人です)さんからの意見
 さんざん言われた場合どう対処するのかということが知りたければ、
 試しにこの場で僕のことをミソカスに言ってみればよろしいでしょう。
 すぐさま、昔取った杵柄の黒魔術が発動。
 僕は黒衣を身にまとい、バフォメット像の前にひざまずき、邪神に山羊の生き血をささげながら
 「エコエコアザラク… エコエコザラメク…」。霊験は、あらたかに対象者を苦しめるでしょう。
 害を成すものに災いあれ!です。

 さて、精神分析学の創始者として有名なジークムン・フロイトに、アンナという娘がおりました。
 彼女は長じると父の跡を継いで精神分析家となり、やがて児童心理を研究するうちに
 「人間が欲求不満やストレスを感じた時、どのようにしてそれを処理するのか」
 という心理の諸相を類型化してまとめたものを『防衛メカニズム』と称して発表しました。
 これは本来、心において無意識的に行われるメカニズムなのですが、
 これを意識的に行ったとしても前者の場合と同じ効果が得られるだろうということを期待し、
 その前提において、防衛メカニズムの諸類型のうちのいくつかを今回のケースに対応させながら、
 説明したのが、以下の各条項であります。(二重カギ括弧内は、類型名称)

【防衛メカニズムの諸類型】

『抑圧』

 つとめて気にしないようにして安心する、もっとも一般的な方法です。
 注意したいのは、気にしないのではなくて「気にしないフリ」をするだけだということです。
 たとえば、もし「気にしないでおこう」などと自分に言い聞かせたとしたら、
 その時点で、それは本当は気にしているということの証拠であって、本当に気にしない人なら、
 わざわざそんなことを自分に言い聞かせる必要はありません。
 この点を勘違いして、実際は気にしているにもかかわらず、
 いきおいで自分のことを「何も気にならない達観者」だと自負したとするならば、
 実際の心情とのギャップに苦しむことになるでしょう。


『合理化』

 それが一般に通じるかどうかは別として、理論的に責任転嫁や原因の置き換えて安心する方法です。
 たとえば「俺の作品をバカにしたヤツらは、まともな小説が書けないヤツらだ。
 まともな小説が書けないヤツらは鑑賞眼も低い。よって、ヤツらの批評についても無意味なのだ」
 というように。
 また、たとえば「今でこそ文豪と言われる○○も、初期の作品はさんざんな駄作だった。
 俺は、まだ、駆け出しの身である。
 ということは、俺もあの文豪のように現時点においては例え駄作を叙したとしても、
 それで良いのであって、いや、むしろそうあるべきなのだ。
 おそらく俺の才能は、将来においてこれから開花するのだから……」というように。


『同一視』

 自分を加害者の立場に同化させて安心を得る方法です。
 極端な場合、相手の言うことに共鳴しながら自分で自分の作品をけなすことになります。
 相当なドMです。
 「ああ、そうさ。俺の作品はオナニー以下のゴミくず同然さ!」
 とか自虐しながら、しかし恍惚としてきたら、こっちのもの。
 それ以降、どんな酷評も、あなたを喜ばせこそすれ、傷つけることは絶対にできないでしょう。


『反動形成』

 論理的にムチャな飛躍をしながら、加害者を赦すどころかさらに愛してしまう方法です。
 「自分の欠点を指摘してくれたのだから、ありがたいことだ」とか
 「キツいことを言ってくれるからこそ好感が持てる」などのような、たわごとを言うのが、この特徴です。


『逃避』

 詳説するまでもなくそのまま「現実逃避」のことです。
 注意していただきたいのは「ほどほどに」ということ。


『転移』

 ぶっちゃけ「やつあたり」です。バカにされた恨みつらみを思いっきり別の何か……
 たとえば、弟ですとか妹ですとか妹ですとか妹ですとかにぶつけてやりましょう。
「もう、お兄ちゃんなんて大嫌い!」
 おい待て、”もう”ということは今までは大嫌いじゃなかったっていうか、むしろ好きだったのか?
「しっ……知らないっ!」
 という胸ときめく展開が、あなたを待っているかも知れません。1兆分の1ぐらいの確率で。


『補償』

 「俺はもしかすると文才においてはダメかもしれないけど、
 まあ、それがダメでも勉強やスポーツが出来る。さらには顔もイケてる」
 などというように否定された長所を別の長所でもって、おぎなうようにして安心を得る方法です。


『昇華』
 バカにされた恨みを、創作熱意に変えて「なにくそ、今に見ていろ!」と発奮する方法です。


 説明は以上ですが、じゃあこういうメカニズムのうちの1つないしは複数を意識的に実践したとして、
 本当に再びモチベーションが起こるのか?
 と言われれば、それはなんとも保証しかねます。
 だって僕は、いつも黒魔術に頼ってるから防衛ナントカとやらを実践したことなんて、ないんですもの。
 今日も今日とて、夜のちまたに、誰かを呪詛する僕の声が、ほの聞こえるはずです。
 エコエコアザラク…エコエコザラメク……。

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