第4研究室 創作に関するQ&A 535P | トップへ戻る |
狐絽狸屋(ころりや)さんからの質問
 悪役を悪人らしく見せるにはどうしたらよい?
 
 こんばんは、狐絽狸屋(ころりや)です。
 今日が誕生日なのに周りの友達は覚えていてくれませんでした。
 いいんです。もう直ぐ終わりますから(苦笑)。

 本題に入ります。

 私はどうしても小説で悪役を悪人らしく書けません。

 私の書く悪役は、強そうに思えない、享楽的である、
 主人公達を本気で襲っているように見えないのです。
 敵であるはずなのに、主人公と釣り合っておらず、仕方なく主人公達のレベルを下げるしかないのです。

 悪役も人間なので人間っぽさを出そうと、主人公を前に躊躇してしまったり、
 文学が好きな一面もある、という風にしてしまうのです。

 下手すると、主人公達より個性的かもしれません。

 どうすれば魅力的な悪役が書けるのでしょうか。
 ご教授おねがいします。


●答え●

魏延さんからの意見
 悪役というのはあくまで主人公(ないし読者)と激しく対立する存在です。
 
 主人公が悪人なら、彼を捕まえて懲らしめんとする正義の味方が悪役で、
 主人公がシンデレラなら善良な彼女をいじめる義母や義姉が悪役で、
 主人公がアンパンマンなら、町の住人にいたずらして困らせるバイキンマンが悪役です。
 極悪の悪役もいれば、憎めない悪役もいますが、

 大切なのは何らかの理由や原因で、
 主人公と相受け入れず対立しているということだと思います。


 こういう人間が悪役だ、と考えてしまうと「悪役」であることが付随的になってしまいますが、
 まず「悪役」だという認識と、主人公との対立事項が先にあって、
 悪役の人間性はその後ろにくっつけるように考えてみてはどうでしょうか。

 あと、魅力ある悪役とのことですが、
 主人公が苦戦を強いられるほど手強くて、
 しかも流儀やポリシーを持つ悪役はかっこいいと個人的には思ってます。


二階堂さんからの意見
 それはそれで面白いと思いますけどね。
 むしろ悪人という漢字をそのまま人間にしたような、絶対悪のキャラクターなんて見てられないですし。
 主人公の強さを演出するためのカマセ犬なんて出てきても面白くないですものね。

 文学好き、主人公を前に躊躇。十分に魅力的な悪役だと思います。
 むしろ既存の悪役の概念にとらわれることもないのでは。
 ありきたりな悪役しか書けなくなると、それこそ魅力に欠けるような気がしてなりません。


逢雄(あいゆう)さんからの意見
 遅れましたが、誕生日おめでとうございます。逢雄(あいゆう)です。

 本題です。
 悪役に人間ぽい一面があるというのはすばらしいと思います。
 ただ、それだけでは足りないということですよね?

 それなら、非人間的な一面を出すしかないでしょう。


 笑いながら人を殺すといった残酷さや、作品内での圧倒的な力など。
 人格、力関係、行動など、表現方法はたくさんあると思います。

 あと、敵は主人公を本気で襲う必要はありません。

 お互い敵の正体を知らないはずなのに、敵から『誕生日おめでとう』のメールが来るなど、
 敵が主役をいたぶって遊んでいる状況なら、本気で襲われるより怖いです。


 『運良く助かった』がたまたま続いてもいいでしょう。
 現状維持を望む悪役や、慎重な悪役がいてもいいですし。

 僕は悪役を生かすために、必ず主人公サイドとの対比を表にしています。
 武器、特徴、戦法など、バトルものなら無限に描けそうです。
 だけど、人間ぽい悪役はよっぽど凝って作ったやつだけですので、
 狐絽狸屋さんの悪役はすばらしいとおもいます。

 以上です。参考になりましたら幸いです。


読書好きの人さんからの意見
 ちょっと早く目が覚めてしまったので、書き込んでみます。……て、もうこんな時間! 急がないと。
 誕生日、おめでとうございます。昨日ですが。

 さて、悪役らしく見せる方法ということですが、
 私も今、悪役が必要なものを書いているので、興味があって考えてみました。

 一つ目は、悪事を行わせる、ということです。

 当たり前ですが、「それはやっちゃいけないよ」とか
 「それは人として許されないことだ」というようなことをするから悪役なのです。
 そういう行為をする人間を、人は善人とは思わないでしょう。
 「それなら仕方がない」と納得できるはっきりした理由がない限りは。

 もう一つは、悪を行う理由を悪にする、ということです。

 悪を行うには理由が必要です。悪に走る動機と言ってもよいでしょう。
 その理由を読者が「自分勝手だなあ」とか「こんな下らない理由で人に迷惑をかけているのか」とか
 「これはひどい人間だ」と思う理由にする、というのはどうでしょうか。
 例えば自分の金銭欲や権力欲のために法律違反をする悪代官は、それだけで悪人ですよね。
 他に説明はいらないのではないですか。
 しかも、その悪の行為の結果、罪のない庶民が苦しんでいるのですから。

 もし、悪役なのに実は善人だったり、悪を行うのは本意ではなくやむにやまれぬ事情があったりして、
 その悪人がそんなに悪い人ではないというのなら話は別ですが、
 そうでなければ、悪という世の中で真面目に生きている人間はしないことをしているわけですから、
 それだけでも読者は好意を感じないはずです。

 もし、善人だったという場合でも、タイムボカン・シリーズのような敵側を描くような作品でもない限り、
 最初は敵側は非道に見えるものではないでしょうか。

 他の方法としては、自分や普通の人間がされて嫌なこと、
 そんなことをされたら人は怒るというようなことをさせてみるというのもあります。
 こんな奴許せない、と読者が思えば即悪役決定、ではないにしても(単にキャラが嫌われるだけ?)、
 少なくとも善人には見えないと思います。

 これらを裏返すと、主人公の側に明白で確固たる正義と、
 人間らしい生き方や動機が必要だ、ということでもあります。

 
 普通の人には不可能と言いたくなるくらい清々しい行動をとる主人公も珍しくありません。
 主人公の側の戦う理由が説得力に満ちていて、
 敵側が自分勝手でだれも同情や共感を覚えない理由なら、どちらが悪かははっきりすると思います。

 上に挙げた例で言うと、悪代官に私的に罰を与えるという違法行為をする正義の味方もいますが、
 その理由が人としてもっともな人情であったり、
 「社会の悪を討つ」という庶民から喝采を受けるものだったりします。
 その上、大抵の場合、その人物は、悪を懲らしめる権限を持つ存在、
 少なくともただの庶民よりは権力側に近い存在とされて、
 その正義と越権行為が許される理由を補強していることが多いですね。

 まとめていうと、ひどい理由でひどいことをするのが本物の悪役だと私は考えます。

 
 その人間的な悪役も、悪い人ではないのでしょうが、やっぱりやっていることや、
 その動機が間違っている、と読者に感じさせられればよいのだと思います。

 参考になりますでしょうか。


クライヴさんからの意見
 現実の悪人(と言うか犯罪者)を例にするのも良いかもしれません。

 例えば同級生をいじめている非行少年。子供を虐待している親。売春を勧めるちょっと怖い人。
 昨今起こっている凶悪犯罪を行う人々。

 これらの共通点としては、私個人の意見としては、
 その行っている事を悪い事であると認識していないという事でしょうかね。
 場合によってはむしろ売春などはお金を稼がせてあげているんだから良い事をしている、
 と考える人もいるみたいです。
 また子供の虐待も同様。
 虐待で死亡する事例を読むと、親が本気でそれが教育だと思っている節もなくもない。
 非行少年の場合は完全な悪になっているといいますか。

 悪役を悪人らしく書けないのは、その人を人間であるととらえてしまうからでしょうね。

 悪人でも悪を行うには理由がある。私が挙げた上記の例で言うならば、
 お金を稼ぐために仕方が無くとか、仕事のイライラを子供にぶつけてしまったとか、
 両親が酷い人間だったため自分は非行して彼らに復讐している、とかでしょうね。

 一度本気で理由もない本気の悪を書いてみてはどうでしょうか。
 つまり悪人を人間として書かなければいいと思う。
 あとは悪人にサディズム的性格を縫え付ければ、何となく本気の怖い人に見えます。

 ある小説でサディズムの姉さんがヒロインの小説がありましたが、
 女性であり萌えるという事を除いては、タバコの火を押し付けたりと、
 全く怖い人にしか見えなかった事があった。
 このようにその性格を貫き通して、
 なんらかの情状酌量を行う事さえためらう人間を作れば良いかと思います。

 一番良いのは殺人犯をちょこっと書いて、それを書くのをためらわない事に慣れる事でしょうね。


MIDOさんからの意見
 こんにちは、MIDOです。
 誕生日とかクリスマスとか結構どうでもよくて、回りから「おめでとう!」と言われて、
 初めて今日がなんの日か知るずぼらな女子です。みんな記念日好きだよね。

>私の書く悪役は、強そうに思えない、享楽的である主人公達を本気で襲っているように見えないのです。
>主人公前に躊躇してしまったり、文学が好きな一面もある、という風にしてしまうのです。


 え? 別にいいじゃないですか、こういう悪役。わたしは好きですよ。人間くさくて。
 悪役だからなんでも強く残忍に格好良くすりゃいいってもんじゃありません。
 むしろ主人公サイドが格好いいのなら、敵役はちょっと変なヤツのほうが楽しめます。


 一見全然強そうに見えない、っていうかおまえやる気あるのか、おちょくってるだけじゃねぇか、
 と主人公たちに叫ばせるような悪役が、いざという場面でものっそい力とか発揮したら、
 そのギャップで強さを見せることができます。

 たとえば主人公に斬りつけられて、出血する。敵、思い切り「痛い〜!」と泣き喚く。
 子供みたいな言動に呆れる主人公。
 やる気あるのか、と思わず呟くと、悪役しくしく泣きながら
「うぅ、ぼくこう見えて平和主義者だから、戦わずに済むならそれでいいかなって思ってたんだ――
 なのに君はぼくを攻撃したね?」と思い切り凶悪面で振り返らせる。
 ひるむ主人公に、出血でキレた悪役「死んじゃえええええ」などと、
 叫びながらものっそい攻撃を繰り出す。そのあまりの強さに主人公サイドびっくり。乱闘開始。
 みたいな流れでも充分いいと思います。

 一見強そうに見えないヤツが実は、というのは結構好まれる流れですし、
 いかにも強そうな悪役よりすげぇと思える場合も多いです。


 無理して主人公のレベルを下げるより、いっそ徹底的に人間くさい悪役を磨くのもひとつの手です。

 コメントは以上です。


実央さんからの意見
 お誕生日おめでとうございます。一日遅れですが(汗)。

> 悪役も人間なので人間っぽさを出そうと、主人公前に躊躇してしまったり、
 文学が好きな一面もある、という風にしてしまうのです。


 すごく引き込まれました。個性的な悪役万歳です!!ww

 悪役らしくない敵といえばスレイヤーズのお気楽魔族(笑)を思い出します。
 あっ、あれは結構主人公サイドに居る事多かったか。
 けど力は無茶苦茶あるのにとぼけた言動がかなり印象に残ってしまうので、
 参考にはなるかとおもいます。

 むしろあたしの考えているのは
 「ラストで戦う相手」はいても「悪役」はいないという情けないものですから、ずっといいと思います。


上倉コウさんからの意見
 こんにちわ、上倉と申します。皆さんに続くかたちになりますが、誕生日おめでとうございます。

 結論から述べますと、むしろその方が味が出て良い――私も他の方々と同意見ですね。

 人間社会で悪と判断されるような行動しかしない(そういう場面しか出てこない)悪役なんて、
 小物以外の何者でもないんじゃないかなぁと。
 軽々しく「世界征服」とか「○○を殺す」とか喋るのも同様ですね。
 
 創作として、そんなキャラがラスボス(もしくはそんな立場)だったら私は駄作と認定します。
 そんな小さい人間如きに本気になって奮闘した主人公たちもたかがしれていますしね。

 ころりさんの今回の例―主人公前に躊躇してしまったり、文学が好きな一面もある―
 ならそんな場面を作中にしっかり描写して(特に前者)読者に人間であることをアピールしましょう。
 加えて、その人間くさい部分が主人公と敵対する理由に直結する(もしくは理由そのもの)なら尚更です。

> 下手すると、主人公達より個性的かもしれません。

 これも上記同様。
 むしろ、それが評価されて優秀作の評価をもらった作品もあります。
 例;「車輪の国、向日葵の少女(エロゲー)」
 
 本当に良質な悪役なら、それに立ち向かう主人公たちも
 自然と深みのあるキャラになっていくと思いますし。

創作相談室のここ↓も参考にどうぞ。

「悪役の存在感を出すには?」

「おいしい悪役の作り方」

「どうすればカリスマ性を持ったキャラクターを作れる?」

 最後に私が心得としているこの言葉を

 「当たり前を当たり前と思うな」

 今回の場合「『悪役だから悪役のマニュアルどおりにしなきゃ』
 なんて考えで書かれた悪役はつまらないものでしかない」という事です。
 偉そうな意見で申し訳ありませんでした。気に障ったのなら流してください。それでは。 


オキナさんからの意見
 こんにちは。オキナと申します。

 悪役と悪人の違いはさておいて、悪人らしい悪人を描くという時に俺が気をつけていることを一つ。

 それは「動機」と「結果」の間にあるもの。
 手段とか過程などだと思って頂ければだいたい間違いないです。



 例を一つ。
 一応、犯罪的描写が苦手な方は読まないことをオススメします。たいしたものではありませんが。

 共通項として「お腹が空いた」という動機を持つ人物が、
 「パン屋に盗みに入って店主を殺した」という結果があることを念頭に置いてください。

  Aパターン

 この人物は若い女の子で、パン屋は体重90kgのおっさんです。
 殺してしまったのも、このおっさんが相手が犯罪者なのをいいことに、
 よからぬ悪戯をしようとしたからで、凶器はたまたまそこにあった包丁でした。
 女の子は自分がおっさんを殺してしまったことを自覚すると大声で泣き叫びます。

  Bパターン

 この人物は38歳の男です。パン屋の方は早くして夫に先立たれた未亡人で、3歳の娘がいます。
 男はパンを盗むために邪魔になる店の人間を、最初から殺すつもりで凶器を用意していました。
 背後から忍び寄り、一撃で未亡人の頭をかちわった男は舌打ちをしてつぶやきます。
「女だったのか。どうせなら愉しんでから始末すりゃよかったな」


 A、Bいずれのパターンも、食欲を動機にしてパン屋を殺すというシチュエーションです。
 が、それぞれの印象はずいぶんと違うかと思います。

 同じことをしても女の子とおっさんではおっさんの方が悪く見えます。
 殺される側も、下劣なおっさんと苦労人の未亡人では、後者を殺した方が悪く見えます。
 殺人そのもので見ても、正当防衛的なものと故意、悔恨する者としない者では、
 いずれも後者の方が悪く見えます。

 このように、悪人らしさ……というか傍から見た悪さは動機や結果に拠らずとも大きな変化をします。
 
 これはつまり、ストーリーの大筋を変えなくても悪く見せることは可能だということです。
 悪人のつもりで描いた人物が悪く見えないのなら、そうした部分をより悪い方に置き換えましょう。


 と、まあ、こんな具合に悪い人間を描くことは割と楽ですが、
 それに「魅力的な」という前提がくっつくと途端に難しくなります。
 悪とは本来、嫌われる要素です。
 それそのものを好きになってもらうことは、不可能ではないけれども難しいです。
 
 そうした一部の例外を除いて、悪人は、魅力的に描こうとすれば悪人からは遠退き、
 悪人たろうとすれば魅力的ではなくなってしまいます。二律背反もいいところですね。
 この辺りのバランスは、もはやセンスに頼るほかありません。

 しかし、善悪に関わらず魅力的に見える部分も、一応は存在します。

 それは、外見です。
 悪女が悪女でいられるのは外見が美しいからです。
 「※ただしイケメンに限る」がジョークとして通用するのもそういう理由です。

 ……などと小説では難しい分野でオチがついてしまいました。何の意味もない駄文でごめんなさい。


かなTさんからの意見
 「いつも、他人ちのウォシュレットの水圧を最強設定にして帰ってくるんだぜぇ」
 みたいな、小悪党的エピソードを追加するとか。

 ……小悪党?


バルカンぴじょんさんからの意見
 別に悪役は個性的でもいいと思います。
 ただ、享楽的で読書好き、というのは何かがおかしい。

 ステレオタイプの属性を張り合わせただけの薄っぺらいキャラクターになっていませんか?
 そうでないとしても、何種類も属性を持たせるのは駄目です。


 ところで、この質問タイトル見た時は
 「主人公が勝てないぐらい強くしてみろ」と言おうと思ってページ開いたんですが。

>敵であるはずなのに、主人公と釣り合っておらず、仕方なく主人公達のレベルを下げるしかないのです。

 そっち側で妥協するのは変じゃないですか?
 そもそも、その主人公達は本当に強かったんですか?
 本当は主人公がヘボいから悪役のレベルを下げたら、下げすぎて、
 今度は主人公のレベルを更に……って繰り返しているんじゃないですか?
(少なくとも「主人公を前に躊躇う」というのはそういう考えの下で生まれる発想です)
 そんなことやってる限り、魅力なんて生まれません。

 魅力のない悪役とは「ちょっと強い奴なら普通に倒せるような悪人」です。
 それはただのチンピラ。


 物語の序盤で主人公を状況に引っ張り込む役にはたっても、大ボスには使えません。

 悪役は、もちろん悪い奴なのですが、
 「仮に自分がこの場にいたとしても何もできないだろう。
 なのにそれを倒した主人公は超凄い、カッコイイ!」
 と読者に思わせるための「役」です。

 だから絶望的なぐらい強くしないと駄目です。

 それで本当に主人公を勝たせる方法が思いつかなくなってしまったら……まあ、その時はその時で。


梨の下さんからの意見
 こんばんは。
 魅力的な悪役かは分かりませんが、

 正義を極端な方向に追求していくと、悪役っぽい悪役ができるのではと思います。

たとえば、「世界を平和にしたい」
→「みんなが人の痛みがわかるようにしたい」
→「本当に辛い思いをした人ほど人の痛みがわかる」
→「じゃあ、誰もが人の痛みがわかるように、みんなの肉体に電極を埋め込んで、
 みんなが電気ショックでのたうちまわる世界を実現しよう!」

とか、「命はみな平等だ」
→「人間も、イヌもネコも、イルカもライオンも等しく尊い命だ」
→「カブトムシもクワガタも、ハエもゴキブリも等しく尊い命だ」
→「人間は食事のためでもなく、命の危険でもないのに、
 同じくらい尊いハエやゴキブリの命を奪っている! 理不尽だ」
→「命の重みを再確認してもらうために、適当に人々を選んで、拷問しよう。
 命の重みがわからなそうな奴は、手足くらいならもいでもいいだろう」

 とか。今出した例はどっちもあまり現実味がない悪ですが、
 こういう理念と人間味のある面を両立して描けたら、悪役っぽくなると思います。


ケンタッキーさんからの意見
 話が少し違いますが、ぼくは二十世紀少年のトモダチが大好きです。

 ケンヂとの因縁ーこの場合はイジメですねーが、トモダチを「ワルモン」に変えました。
 主人公との因縁や復讐の念が悪役には必須です。


 せりふでいうならラピュタ。
 「素晴らしいと思わんかね...おお! 見ろぉ! 人がごみのようだ! ハハハハハハ」
 アクヤク―ン。

 ちなみに黒いマントと蝙蝠の翼とフードと鋭いつめと赤い炎のような目。
 これだめです。
 これらを全部含むのはNG。しかし多少あるのはいい。

 たとえばハリーポッターのヴォルデモートはべつに蝙蝠の翼はなくても十分、
 整形したような顔と赤い炎のような目だけでいいです。
 どれも使わないものとしては、「ダレンシャン」って知ってますか?
 まあその敵の人は一見一般人ですが実はかなり極悪です。(ネタバレ防止のため名前はいいません。)
 また同じ作者の、グロで有名な「デモナータ」の敵ロード・ロスは、
 クモのように人の手が8本、赤く、ひび割れた皮膚、目は黒のみ、という、
「黒いマントと蝙蝠の翼とフードと鋭いつめと赤い炎のような目はどこへー!?」
 と思うような感じです。しかし悪役ですよね。聞いてて想像しても悪役っぽいです。

 逆に優雅な悪役もあります。
 たとえばこんどアメリカで映画化される、ぼくの大好きな英語シリーズ
 「The Lightning Theif」の敵はクロノスーつまりギリシャ神話のタイタンの王です。
 ルークと言う青年を操ってその体を手に入れるので「イケメン」です。
 でもかっこいいんですよ、それが。
 
 とくに必ず外見が悪に見える必要性はありませんが、そのクロノスがニューヨークに降り立った時は
 「この国連のビルは後で爆破しておけ」と部下に命じていたりとやはり心は悪です。

 さらにいうとたとえば仮面ライダーカブトのダークカブトのように主人公の鏡のようなものもいいです。

 まあ
・外見
・言動
 片方または両方は悪にしましょう。

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