ライトノベル作法研究所
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  4. 審査基準公開日:2014/02/03

下読みによるラノベ新人賞攻略Q&Aまとめ

●審査基準について4

■質問2013/07
 数で勝負! に致命的デメリットは?
 多作品を応募した場合「絶対に落とす」「減点対象」などの『決まり』はあるか?
●回答
 数を書けるというのはむしろアピールにはなる。
 ただし新作に限り、使い回しを大量に送られるとうんざりします。

■質問2013/07
 年齢で不利? 最悪それだけで落選にされるのか。
●回答
 年齢で不利になるということは一切ない。40代ならまだまだ。

■質問2013/07
 最近の流行に沿っているかどうかを見ることが多いようだがライトノベルに限った話なのか?
●回答
 流行りはライトノベルに限らず、アニメ、漫画、ラノベは扱うものが近いのでそれぞれがそれぞれの影響を受ける。

■質問2013/07
 下読み段階で落とすように指示されているカテエラというのは存在するか?
●回答
 このような作品が欲しいということを言われることはあるが、1次の段階でカテエラを理由に落としたことはほとんどない。
 あまりにも求められてない作品の場合は落とす。
 主人公の性別については聞かれることが多いが、女主人公はやはり不利になる。

■質問2013/07
 「こういうのを通してください」という指示が来ることがあるそうだが、具体的には?
●回答
 このようなジャンルが欲しい、ということは一般小説の新人賞で指定されることがあるが、最近ではジャンルを超えた作品も多くなっているため、そのような指定は減少傾向。
 ラノベでは主人公の性別について考慮するように強く言われることがある。ツンデレのような具体的な特徴や文章力については指定されたことはない。
 主人公が男というだけで売れる、売りやすい、という事実があるとすると、出版社側だったら主人公の性別まで指定したくなるもの。
 また主人公の性別は受賞後に変えるのが難しい部分なので、前段階である程度考慮する必要が出る。
 絶対に無理ではないが、主人公の性別を男にしておくことがベター。
 少女向けの作品だと作者の性別は女性の方が売れる、などがある。

■質問2013/07
 売れ筋と真逆の要素(【暗黒ライトノベル】【憧憬型主人公】)を2つ持っている作品を書いているが厳しいか?
●回答
 暗黒ライトノベルを書くのは問題ないが、どの新人賞に応募するかは考える必要がある。
 一般エンタメに近い範囲の作品を受け入れる電撃やスニーカーなどはそのようなジャンルのものでも問題ない。
 憧憬型主人公についてもキャラを立てられれば問題ない。
 主に面白いかどうか、小説になっているかどうかを見、この部分だけで最終選考まで残る作品を含め殆どの作品が切られる。
 カテゴリーエラーは、最終的には受賞できないことが殆どだが1次の段階では通すことも少なくない。
 選考が進んでいくにつれ相対評価になるため、最終的には面白さ、売れそうかどうかという基準を多く用いることになる。

■質問2013/07
 小説になっていて面白い作品は、ひとつの新人賞につき1~2本程度?
●回答
 厳しい見方をすればそうなる。
 ライトノベルの場合は改稿すれば良くなる作品を受賞させることが多い傾向にあり、新人賞受賞段階ではとても読めたものじゃないという作品も多い。

■質問2013/07
 構成について、絶対に続巻をつくれない話はライトノベルではアウト?
●回答
 応募の段階で、続編を考えないでもよい。
 物語を完結させるのが重要。

■質問2013/07
 家畜人ヤプーみたいなのが書きたいですがどのレーベルがいいか?
●回答
 メフィスト賞、と言いたいところですが最近のメフィスト賞では恐らく厳しいと思います。
 一般のSF系の新人賞で選ぶことになるかと思います。

■質問2013/07
 女性を書くのが得意だが、投稿するレーベルはどこがいい? 女性一人称の文章で、ライトノベルは難しいのか?
●回答
 正直に厳しくなるというのが現実。
 一般小説の場合、公募されるジャンルにあてはまるのなら一般の新人賞を狙うのは良い。
 少女向けレーベルも狙えそうでしたら応募するのもあり。
1.頑張って、男性が主人公の話を書いて、少年向けレーベルを目指す。
2.少女向けレーベルで合っていそうなところを目指す。
3.一般小説を目指す。
 次に主人公の性別は、ライトノベルの新人賞を狙うのならば男性の主人公で書く方が受賞出来る可能性が高くなる。
 ただし女性の主人公で受賞が無理なわけではなく、何処かしらは狙っていけるので、心配する必要はない。
 変に可能性だけを残しておくことはマイナスになるので、まず2の作品にあった新人賞をきちんと調べる必要がある。
 そちらを狙えそうならば女性主人公でも問題ないということになるし、無理そうなら早々に切ってしまうとよいだろう。

■質問2013/07
 日本語さえできていれば一次選考は通ると昔は云われていたが、今もなのか?
 電撃みたく6000も7000も送られてくるところは1次から厳しかったりはしないのか?
●回答
 他の賞も、軒並み1000本の大台に乗っています。
 小説家志望の方が増加傾向にあるため難易度は上がりつつある。
 多少面白い話が書ける程度では1次突破すら厳しい時代。
 電撃に関してはその中でも最難関といえるでしょう。

■質問2013/07
 レーベルによって、一次選考の基準が変わるようなことはあるか?
●回答
 レーベルによって1次選考の基準は変わるが、電撃に関しては単純にレベルが高いというだけの話で、評価する項目は他の新人賞と変わらない。面白いかが問題。

■質問2013/07
 「冒頭で読者の心をつかむことに失敗すれば本は売れない」とおおくの小説家が一様に主張していることだが、下読みという選考においても、冒頭を上手に書けているかどうかで作品の評価はおおきく上下するのか?
 それとも、冒頭の失敗は比較的修正しやすい場所なので、あまり重要視されないか?
●回答
 冒頭にインパクのある事件を持ってくるというのは重要なこと。
 新人賞においても「お、こいつわかってるな」という見方がされる。
 そこで上手くいっていれば大きな加点要素になるはず。

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