ライトノベル作法研究所
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  4. ラノベ作家志望だけど萌えや美少女が苦手公開日:2014/02/07

ラノベ作家志望だけど萌えや美少女が苦手。その3

たまきさんの意見2014/02/03

 えっと、本題はそこではないのですが……
 繰り返しますが、萌えという概念が先にあるのではなく、魅力的なもの、またはそれに対する感情を表現するための言葉として萌えという表現が生まれたわけです。無論魅力的というのは、いわゆる「あざとい」容姿や性格のことではなく、本来の意味での魅力的です。
 なので、自分が面白いと思う話や魅力的だと思えるキャラクターを作り上げさえすれば、何も気にする必要がないという話なのですが、そこは理解していただけましたか?

 プロになって作品を出版するようになれば、当然絵師もつきます。打ち合わせはするでしょうが、原作者側から強く「不細工にしてくれ」なんて要望を出さなければ基本女性キャラは美少女になります。出してもヒロインなら美少女になりますが。というのも、ラノベというものがそういうものを好む層を対象に、そういう作品を送り出すジャンルのエンターテイメントだからです。

 具体的には、ターゲット層である思春期の少年の関心事の大部分を、恋愛や美少女、性的なもので占めているわけです。もちろん冒険心や社会に対する反抗心、英雄願望や平和志向など様々な要素が複雑に絡み合っているわけではありますが、とにかく美少女というものが最も需要の高い商品です。ラノベ作家は、それを作って提供する会社の契約社員のようなものですから、それを忘れてはいけません。

 よって、あなたが無理して美少女や萌えるキャラを書こうとしなくても何ら問題はないわけです。無論作品は商品なのでテコ入れはあるでしょうが、それは実際にプロになってから考えることで、新人賞に応募するのであれば、面白い話を書いて送ればいいだけです。

 それすら嫌だというのであれば、そもそもラノベにこだわる必要はないわけです。
 何度も繰り返し言いますが、あなたが面白いと思う話とキャラを作ればよいのです。

サイラスさんの意見2014/02/03

 どうも、サイラスです。

 私も、今の萌えってあまり好きになれないところがあります。
 理由は、いつまでも、自分勝手な娘が多く、それを、自分の所有物であるかのように振る舞うファンも多いからです。
 何かと色々と変わりやすい時代のせいか、最近のラノベに関わらず、ヒロインにある種の永遠性を求められているような気がします。いつまでも変わらない姿も態度も変わらない、変わって欲しくないそんな願いを体現するようなヒロインが多い気がしますし、また、ラノベ自体も、そんな彼女らが生きやすいラブコメが隆盛している感じもします。
 また、そんな変わらない娘を、嫁にと考えるのは、今だけしか考えいないという読者の短絡的な考えが見えて嫌な気がします。

 ちょっと、長くなりましたが、私は、萌えうんぬん考える前に、あなたにとって、魅力的なヒロインの根本を見直したほうがいいような気がします。その魅力が、そのヒロインの萌えや美少女といわれる所以になる気がします。

 それともうひとつ、あなたの今、書こうとしているものはなんですか?
 ヒロインだったら、その娘が輝ける世界を用意してあげてください。そうでないなら、その作品に合うヒロインを作ってあげてください。

 以上です。では。

スナオさんの意見2014/02/03

 萌えに実感がわいて、萌えや美少女に関して意識して書ける方法があればいいわけですね。

 自分の萌えポイントを見つける方法のひとつとして、キャラに点数をつける方法があります。
 まず紙を2枚用意して下さい。
 一枚目の紙に、既存の女性キャラの名前を自分が思いつく限り羅列してみてください。ある程度書けたら次に、自分の中でその女性キャラをどのくらい好きか、5点満点で評価して、名前の横に数字を書いて下さい。
 その中で点数の高いキャラたちが、紙飛行機さんの中で好きなキャラになります。

 今度はその点数の高い女性キャラたちの名前を2枚目の用紙に書いてください。好きな女性キャラの名前が縦に並びます。そうしたら名前のとなりに、そのキャラの特徴を思いつく限り書いて下さい。金髪でもツンデレでも巨乳でも女剣士でもナースでも無口でもなんでもいいです。一キャラに三つ四つでるはずです。
 そのようにして、点数の高いキャラ全員分の特徴をそれぞれ書き出していきます。
 完成したら、一覧します。俯瞰で見ると、自分の好きなキャラにところどころ、共通点があることに気付きます。
 書き出した項目で共通する特徴が多いもの。それが、紙飛行機さんにとっての好み、萌えポイントになります。 

 胸きゅんシチュエーションも同様です。自分の思いつく限り、なんでもいいのでシチュエーションを考えて紙に書いて下さい。曲がり角で少女とぶつかるでも、空から女の子が降ってくるでも、怪物に襲われている少女を助けるでも、なんでもいいです。5点満点で点数をつけてください。比べた中で点数の高いシチュエーションが、紙飛行機さんの胸きゅんシチュエーションですよ。

 感情思考で生きている人はこんな方法いりません。ですが、感情で生きられない人はこうやって理論立てて考えないと、なかなか自分の好きを自覚できなかったり、自信が持てなかったりします。

 ライトノベルの読者層がどういった萌えを好むか、についても上記と同様の方法でわかります。
 ラノベを読むかネットで調べるかして、人気のあるヒロインの特徴を片っ端から紙に書きます。人気キャラに共通する項目の多い特徴が、人気の萌えポイントです。

 あとは紙飛行機さんの萌えポイントと、ライトノベルの読者層が好む萌えポイントを見比べて、共通項を見つければいいんじゃないでしょうか。
 お互いの好きの中から共通項を抜き出せば、双方にとって望む作品になると思います。
 そうすれば、無理して自分の好きじゃない萌えを書く必要もなくなるんじゃないでしょうか。
 萌えは記号と分類ですから、以上の方法で十分に理解は出来ると思いますよ。

 もしかして紙飛行機さんは、好きなものの中で順番をつけるのが苦手なのではありませんか。
 いいひとは、他人やキャラに順番をつけるのを嫌がります。相手に失礼な気がするからです。
 でもそれだと、自分は何を一番好きで、二番目に好きなのはなにか、わからなくなります。

 俺の嫁と叫ぶ方法があります。好きなキャラクターを紙に書き並べて、AとBどっちが好きなのかをまず選ぶ。Aを選んだら、次はAとCで考える。Cを選んだら次はDと……というふうに、二者択一で絞っていく。
 そうすると、自分の中で一番好きなキャラがわかります。声を大にして、○○は俺の嫁と言って大丈夫です。
 最後まで絞ったけど、どうしてもどちらか選べないキャラがいる。その場合は、同率一位が出ても大丈夫です。嫁は二人いても三人いてもいいです。自分が一番好きだと思えれば、それは俺の嫁です。ご自由にお叫び下さい。

 どうかご自分の気持ちを大切にして、楽しんで創作活動をして下さい。

追儺さんの意見2014/02/04

 どうも初めまして、追儺と申します。

 萌えが苦手、ですか。わかります。あのあざとい感じがいかにも「わたしってかわいいでしょ?」みたいでイラっと来ます。

 ですが質問者様はそれを無視することもできない様子ですね。
 主に「○○は俺のヨメ!」とか言うのはだいたいミーハーなオタクです。流行りです。消費しているだけなのです。そういった輩はヨメ、と言いながらそのキャラのごく一部だけを強調して取りたてているだけのつまらん存在です。

 ネットに踊らされないようにしましょう。流されないようにしましょう。

 現実にあるプロの創作作品は大多数が「人間」を書いています。「萌え人形」はごく一部で、そんなものを書いても売れません。時に落ち込み、時に怒る人間を書いてください。その上で萌えのデコレーションを施すのなら、それはそれで魅力の一部になると思います。

 余談ですが、拙作「砂塵の魔女」は萌えもありますがSF作品です。ラノベの皮を被ったSF作品と申しますか。私の一つの結論なので、参考にしていただけるとありがたいです。

名無しさんの意見2014/02/11

 私は多分「萌え豚」と呼ばれる人種かと思います。と、前置きしまして、お話をさせてもらいます。
 萌えというのは私自身もよく分からないもので、アニメならキャラクターがとった何気ない行動、素振りを見た瞬間頭の中からそのことが離れなくなるのです(これが作っている側の思惑かもしれません)。そこからはもうキャラクターのことをとにかく調べ上げ、ウォークマンにアニメの音声を放り込んでとにかく聞き続けることもあります。もう彼女だけで生きていける思ってしまうレベルです(これが世の人がいう俺の嫁状態ですかね)。

 でも、あるとき眼が覚めるわけです。どんなに忘れようとしても境界線をいつか必ず思い出してしまうんです。そうなると、また別の萌えを探してどこかをさまよいます。
 萌えというのは私にとって辛いこと(別に現実の全てが嫌というわけではなく、辛い出来事というくらいです)を一時的にであっても、忘れさせてくれる大切なものです。また、友人(あるいは同志とでもいいましょうか)とのコミュニケーションツールでもあります。私の生活の中では萌えはプラスに働いているのです。

 あえて感覚的にいうと萌えというのは何かに没頭するときの感じに似ていると思います。ほかのことを忘れて純粋にそれだけを見つめる気持ちです。しかし、残念ながら萌えというのは商業主義にほぼ完全に掌握され(そもそも萌えという言葉自体がその産物ですかね)、私たち萌え豚はまさしくエサを与えられる家畜と同じでしょう。でもそんな状態でもいいと私は思っています(もしかするとこの諦めというか、自堕落な姿勢が質問者様の嫌いなところかもしれません)。理由は先程書いたように辛いことを忘れさせてくれるからです。

 ここでようやく本題に入ります。
 やはり萌えというものを作品のなかに取り込む必要があると思います。逆に萌え豚の中には記号的なキャラクターのみで構成されたライトノベルで満足できる方もいるでしょう(こういう場合には高度な妄想による補填がなされています)。それはライトノベルに求められているエンターテインメントは萌えだからです。
 ですが、萌えは強制されるものではありません。自分の得意なものを磨く方がいいと私は思います。
 萌えについて考える機会を与えてくれた質問者様に感謝して失礼します。

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