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chiiさんからの質問
「ライトノベル」と「少女小説」の違い こんにちは、chiiと申します。 以前から気になっていたのですが、いわゆる「ライトノベル」と呼ばれるジャンルと、 コバルトなどに代表される「少女小説」と呼ばれるジャンルとはどのような違いがあるのでしょうか? 主人公の女の子の周りに格好よい男性がたくさんいたり、 BLが多くがあることなど、ある程度違いはつかんでいるつもりなのですが、 そうした表面的な特徴なら、ライトノベルの中にもあります。 最近は、女の子が主人公の小説も多いですしね。 こうしたわかりやすい違いから、何となくこんな気がするといった感性で感じる違いまで、 何でも構いませんので、みなさんのご意見をお聞かせください。 小学館の新人賞のブログに書いてあった、 ラノベ部門と少女小説部門の違いを読んで頭がこんがらがってきたのです…… ● 答え ● 匿名希望さんの意見 コバルトはラノベに分類されていると思いますよ。 私の意見なので、間違ってる部分があると思いますが、まず、小説と言うものがあります。 それを、まずはラノベと純文学で分けます。 そこでラノベを少年か少女に分けます。 分けられたものを、ファンタジーなどのジャンルに細かく分別、と言うのが私の考えです。 参考になれば幸いですが、間違ってる可能性は高いので、 他の人の意見も参考に答えを見つけてください。 Y氏さんの意見 これはほとんど意識しなくてもいいんじゃないでしょうか。 たとえば最近は純文学と中間系文学、エンターテイメント文学の幅が広くなりすぎて、 新人・文学賞の受賞の幅がかなり広くになってきている、という話も聞いたことがありますし。 しいて言えば、少女小説、いわゆるBLという奴とライトノベルとの線引きは、 『男×男があるか』という一点に集約できると思います。 たとえば具体例を挙げていくならば下記のようなものになるでしょう。 主人公(女)が美少年のなかに紅一点という、 とても素敵な状況に置かれている某『彩雲国物語』のような小説は、 物凄く緻密なプロット、世界観を持っています。 『男×男』さえなければ普通に中華風ファンタジーとして売り出せるでしょうが、アウトです。 主人公の旦那がそういう嗜好さえ持っていなければと思うと、悔しくて夜も眠れませんね。 そもそも女に見えるキャラも全員が男でしたという、 驚愕の真実が見え隠れする某好きなものは好きだからしょうがない!! のような話は、かなり不健全極まりない展開とストーリーを見せるので、 ライトノベルの枠組みとしては一発退場モノです。 これもやはり一度読めばあまりの○○さに夜も眠れなくなりますね。 いやいやもうこれBLなのか、というような感じにいたって健全(?)にファンタジーをやっている 某『今日からマのつく自由業』のような物語が、ライトノベルとして売り出せる限界地点でしょう。 そういう描写があるにはありますが、 主人公(男)が美少年(男)の許婚になるという程度の話なのでオールグリーンです。 主人公がトイレにぶん流されるという、人間の尊厳さえ問われかねない衝撃の展開には、 夜も眠れなくなりますが、とても面白い作品なので興味があれば一読してみるのもよいでしょう。 jogtyさんの意見 私の場合、ライトノベルの定義は「小説としての軽さ」です。 なので私の見解からすれば、コバルトのような少女小説も、 美○女文庫(フランス○院・アダルト)もライトノベルのレーベルに入りますね。 微妙なのが徳間○ッジやハヤカ○JAで。 たんに対象読者が青少年全般なのか少女オンリーなのか、 想定読者が違うだけじゃないでしょうか。 ちなみに十二国記は中年男性にも密かに人気があるようですよ。 kkkさんの意見 歴史的に見れば、こんなところでしょう。 ↓ 80年代 ジュニア小説・ジュブナイル小説の老舗コバルト文庫が、 10代女性向けに特化したイラスト多目の小説群を出版して成功。 →「少女小説」と呼ばれる。 90年代 コバルト文庫の手法をパクッた10代男性向けの小説群を発行する 電撃文庫や角川スニーカー文庫などができて成功。 →「ライトノベル」と呼ばれる。 →少女小説を含めこのあたりのジャンル全てひっくるめて「ライトノベル」と呼ぶことが定着。 今の位置づけ ライトノベル=10代男向けに特化した小説(または10代男女向けに特化した小説) 少女小説=10代女性向けに特化した小説。 ちなみに正確な年数を言うならば、 スニーカーが1988年、富士見ファンタジアも同年だったはずです。 スニーカーは前身である角川文庫・青版を含めれば、もっと古いです。 (未来放浪ガルディーンやロードス島、冨野作品の初期など) 集英社のサイトによると、コバルト自体はもう数十年の歴史があるようですね。 ちなみに電撃は1993年だったと思います。 初期には平井和正作品や海外の翻訳もあり、今と比べれば非常にハードな仕様です。 現在と違い、角川傘下ではなかったころです。 ライトノベルという単語自体が後付なので、その歴史を示すのは非常に難しいのですが、 新城カズマ(ジェスターズギャラクシー、繰狗狼伝承の作者)の著作で、 『ライトノベル「超」入門』という本がソフトバンク新書で出ており、 この巻末に割合詳しいライトノベル年表があったはずです。 あとは大塚英志あたりに聞くしかないでしょう。 私の感覚ですが、エヴァンゲリオンがライトノベルのようなサブカルチャーにとって、 非常に重要な転換点のひとつで、 それ以前とそれ以後で一区切りつける必要があるように思えます。 |
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