第4研究室 創作に関するQ&A 446P | トップへ戻る |
佐宗さんからの質問
 地名の設定について
 
 このたび質問させていただきますのは、地名――とりわけ表現にカタカナを使うものについてです。
 僕が地名を考えるときは、世界史の地図を片手に、
 ウィキペディアを別ページに「うんぬ」と唸りながら捻りだすのですが、
 いかんせんネーミングセンスが悪いのか
 『ロンバルディア』みたいな格好の良い地名が思いつかないのです。
 (もちろん個人差はあるでしょうが主観として)

 一つ挙げてみますと、クライマックスの戦場になる都市が「ポッカ」です。
 これはもはや努力云々の問題ではなく天から授けられたセンスの問題じゃないかと思うのです。

 みなさんは西洋チックな異世界の地名をつけるとき、
 どういった風な過程を経て名前を決めるのでしょうか。

 たとえば、僕の場合でいう「-ベルク」「-ヘイラ」みたいな語尾をあらかじめ決めておいて、
 「ロート」+「ベルク」のような発想をするのでしょうか。

 参考にしているサイト様や本などがありましたら、
 できればそちらも教えていただければなと思います。


●答え●

夜宵吹雪さんからの意見
 地名について。
 そうですね。実在の地名を取り入れるのも一つの手段です。
 特に中世ヨーロッパのファンタジーでは、特に実在の地名を元にしたりするのが一番楽です。
 オススメはドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパの主要国家。

 ちなみに例として実在する都市名と州(日本でいう県)などを出すと。
 ドイツ:ノルトライン、ザクセン、エアフルト、ドルトムント、エッセン
 オーストリア:アイゼンシュタット、リンツ、ザルツブルグ、クラーゲンフルト、シュタイアーマルク
 フランス:ドンレミ、グルノーブル、アヴェロン、イゼール、マルセイユ
 イタリア:ブレシア、トリノ、ヴェローナ、リグーリア、ラツィオ
 スペイン:アンダルシア、サラマンカ、カセレス、トレド、アストゥリアス
 などなど、どこかで聞いたような都市名も含めて、色々出てきます。

 私の場合、バラの品種名で探したりしてますね。花の名前をつけたりとか。


 基本情報はネットで探せば出てくるので、名前をつけるときにルールを作るとサクサクいけるかも。

 花の名前で統一したり、実在の人物の名前をもじったりなど、ルールを決めるとわかりやすいかも。
 世界観にもよりますが、基本的なファンタジーだったら、これで充分かと。


 参考サイトは・・・言うまでもなく、ウィキペディアさまです。
 それ以外は自分ルールによってコロコロ変わります(汗)
 それでは、がんばってください!


おかのかみさんからの意見
 自分は地名を決める時、とりあえずなんかカタカナを思い浮かべます。
 人名でも、地名でも、なんとなく目に入ったちらしの売り文句でも。
 で、一文字変えます。
 さらに別の文字を変えて語感を整えて。
 あれ、こっちをこうするとかっこよくね? とかやって。
 よく、自分の好きなキャラクターの名前をいじります。
 好きな人(二次元)の顔を思い浮かべつつ、延々文字を置き換えます。
 いつのまにか見知らぬカタカナの群れが・・・・・・といった感じで。

 あとはあれですね。
 恥ずかしがらずにどーんと出す。
 いいじゃないですか、「ポッカ」。
 かっこいいですよ。

 地名出す時だけは超有名作家の気分(?)で偉そうに書いてみてはどうですか?
 自分が自信なさそうに書いていると、読んでいる側にも伝わってしまいます。
 偉そうに書いておけば、読者なんてふーんそんなもんかと読んでくれますよ。

 なにより、作者が思っているほど読者は地名に興味ないかと・・・・・・。
 地名よりも登場人物の名前、名前よりも話のおもしろさです!!


 自分はすごく悩んでつけた地名を友人に、
 「この地名が長くて話を読む気が失せた。」
 と一言で一刀両断されたこともあります。
 さらっと違和感のない程度でいいんじゃないかと思う今日この頃。

 いまいち参考にならなくてすみませんでした。


ヘタレストさんからの意見
 こんにちは、ヘタレストと申します。名前付けは下手と自負するヘタレです。

> みなさんは西洋チックな異世界の地名をつけるとき、
 どういった風な過程を経て名前を決めるのでしょうか。


 私の使うダメ作戦を一つ明かしましょう。

1.その「場所」の設定を徹底的に練る。(文化・地形・気候・動物の生息など)
2.その「場所」に合う名前を日本語らしく付ける。
3.日本語名を英訳。響きが悪ければ少し意訳する。
4.候補を複数作り、その中から良さげな名を適用する。


 信じられないなら都道府県を英訳してみよう。意外とカッコイイ響きになる……のか?


  ……で、「場所」の設定をそこまで深く出来ないならば、
 夜宵吹雪氏と同じく何らかの名称シリーズで統一します。
 私の場合、ギニュー特戦隊や七英雄のようなノリになってしまいますが……
 まあ、深く設定されていない(思い入れのないどうでもいい)地名に名前を与えられたので良しとします。
 参考になりましたか?

 以上、たかが5文字のハンドルネームを考えるのに2時間かけた過去があるヘタレストでした。


飛車丸さんからの意見
 まず、地名接尾辞で検索。
 次に、地名接頭辞で検索。
 で、出てきたページを適当に読みふける。

 これだけで、一気に見識が広がります。


かなTさんからの意見
 さて、フィクションの地名についてですが、僕はほとんど霊感(インスピレーション)で決めています。
 霊感という名の「適当」です。
 だってほら、僕ってRPGのキャラの名前入力で2時間ぐらい躊躇する男じゃないですか?
 名前に何らかの含みをもたせようと目論見はじめると際限なく迷ってしまう性分なんです。
 それだもので出来るだけ何も考えず、適当に名付けるようにしています。


夜蜘蛛さんからの意見
 はじめまして。

 俺は基本香川県民なのにうどん食べません。
 なぜ?

 えとですね、俺の場合は神話の固有名詞をもじったりして使ってますけど・・
 だめなんですかね? これ。

 フォルトゥナ、とかアクロポリス、とか。
 ギリシャ神話の神様と地名ですね。

 カタカナの地名は以外と楽に考え付くんですが、日本の地名はまったく考え付きませんorz
 なので唯一考え付いたのを使い回してますがorz

 こっちがコツを聞きたいです(待
 それでわノシ


シャンロンさんからの意見
 地名に限らず、固有名詞を考える際には、その要素を英単語にして頭文字を繋げています。

 例えば、要素が「うどんの味が薄い」なら、「noodle」「thin」の英単語になり、
 適当に繋げて「nooth」→「ヌース」 てな感じです。


 あと、ヨーロッパをモデルにしたファンタジーを作った際には、
 アナグラムやスペルの裏返しを使いました。


 例えば、Austriaを、語尾を整えるために ia は残し、Austr だけ裏返して「Rtsuaia」にします。
 なんだか発音しにくいですが、カタカナにしちまえばバレないので
 無理やり発音して「ルツァイア」になりました。

 あと、「ウド=ンー」という地名はどうでしょう。意外とかっこいいと思います。うどんのくせに


雷さんからの意見
 昔、「簡潔に回答しようキャンペーン」というものに参加したことがあります。雷です。
 三日もたたずに挫折してしまいましたが。

> 「ポッカ」
 地名としては、さして悪くないと思いますよ。
 たしかにかわいらしい音ですが、物語の流れと雰囲気によって、
 いくらでも重みのある都市名になります。

> みなさんは西洋チックな異世界の地名をつけるとき、
 どういった風な過程を経て名前を決めるのでしょうか。


 ちょっと暴走します。

 僕は、音韻変化を多用します。子音や母音を、ある一定の法則で変化、互換させるんです。

 子音変化なら、たとえばb→p→fやg→k→h、d→t→sというようなものです。
 「バ・パ・ファ」「ガ・カ・ハ」「ダ・タ・サ」と繰り返してみてください。
 これらの音が、唇や舌の動きが似ていることが分かるはずです。
 都合、交換しても、けっこう自然な音になります。

 母音変化は、単純な母音同士の交換以外に、o→au→av、e→ei→iというようなものもあります。
 uをw、iをyというように、半母音に置き換えたりもします。

 「ポッカ」という名称と音韻変化を組み合わせてみましょう。
 スペルを「Pocca」と仮定し、pをbやfに、さらに母音をいくらか変化させます。
 さらにcの音価は、後続の母音によってkかsのどちらかに決定します。
 音価がkである場合、さらにgやhに変化させます。

 するとこんなかんじ。

 ブーグ、ブーゴ、バウゴ、ボーゴ、ボーガ、ボッカ、ファッハ、フェイハ、フェイセ、フィーア、フィーセ……

 こういうふうにいくつかバリエーションを考え出して、気に入った音を選びます。

 子音変化は、簡単にいえば、パ行をバ行やファ行に、カ行をガ行やハ行に変えるということです。

 慣れてくると、セブンイレブンがシーヴェネルフ、ローソンがルヴセイン、
 デイリーヤマザキがディリアメース、ミニストップがマンストフェルトってかんじで、
 いくらでもそれっぽい名前が思いつけるようになります。原型はほとんど残っていないはずです。

 僕はこんな感じです。はたして参考になるでしょうか。


ヘイグストロームさんからの意見
1・実在の地名から取る(皆さん書いておられますが)
2・人物名をそのまま地名に流用(ペリクレスとかダレイオスとか使える)


 と、こんなところが普通ですが、まだ出てきていないもので私がよく使うのは3・架空言語の構築です。
 世界観を決めるときにその世界で使われる言語を二つほどつくり(文法と単語、歴史とか)、
 それを利用すればいいんです。
 具体的には、その町の和名を決め(開封、成都、杭州など)それを架空言語に翻訳してしまうのです。
 案外上手く行くものですので、ぜひ一度お試しを。


珪華さんからの意見
 おそばよりもうどん派です、こんばんは、けいかです。

 地名の名前ですか。キャラの名前と共にほぼフィーリングです。
 やはり決め手はフィーリングと語感ですかね。
 最終決戦の都市の名前が「ポッカ」。
 いいじゃないですか、素敵ですよ。変に尖るよりもいいと思います。
 気負うと逆に失敗しちゃうときもありますからね。
 もし気に入らなければ、それは仮名として、
 修正時に「やはりこれにしよう!」という方法もありだと思いますよ。

 ちなみに私はほぼ語感に頼りますが、
 最近購入した辞書「13か国語でわかる新・ネーミング辞典」を活用してます。
 楽しいですよ〜。でもたまーに「和訳じゃなくて英訳も欲しいかも」と思ってしまったりしますが…(笑)。


三村 将弘さんからの意見
 初めまして、三村 将弘です。

 マーフィーの法則に『探している時は見つからない』というものがあります。
 実際、必要に迫られて考えると思い浮かばない三村です。
 
 私は本を使ってネーミング採取をしてます。
 海外の本などで、ピンときたものノートに書き写してます。
 外国文学、歴史、料理、酒といった一見関係なさそうなジャンルから、
 時折見つけることもしばしばあります。
 あと、ファミコンのゲーム(攻略本)とか同ジャンルからの拝借も可では。
 家にある身近なもので探してみるのも面白いかも。


ペットボトムさんからの意見
 「ポッカ」悪くない名前じゃないですか。
 名前から受ける印象と、実際の物語上の役割や、
 その世界での意味に違いが出るのはむしろ面白いと思います。
 アフリカのとある国の神話に「オニャンコポン」という神様が出てきますが、
 この日本人の感覚からすれば、愛らしい名前とは裏腹に天空神にして、
 かなり格が高い神であるのだそうです。
(よく調べたら、アシャンティ人神話における創造神だそうです。
 そんでもって、意味は「偉大な者」 日本人には解からん感覚ですね)
 このように言語文化の違いは時として面白いイメージギャップをもたらすものです。

 西洋ファンタジー風な名前をつけるには不適当かもしれませんが、
 グロンギ語のような一定の法則性を持った架空言語を作ってしまうというのはどうでしょうか。
 グロンギ語は「仮面ライダークウガ」に登場する怪人(戦闘民族)である、
 グロンギ族が使用する架空言語ですが、基本的に日本語の変換言語です。

 あ行をが行に、か行をば行に変えるなどといった子音を一定の規則に基づいて変えただけです。
(ただし、助詞は少々特殊な変換をします)
 また、日本語や英語は10進法によって数を数えるのに対し、グロンギ語は9進法を採用。
 10以上の数値については数詞同士を、
 加算・乗算を意味する接続詞で繋いで表現する形態をとっています。
(詳しくはウィキペディアで調べてくれれば、解かると思います。)

 このように独自言語を設定するといっても、
 辞書まで自分で作るほど設定に労力をかけられないと思ったら、
 このグロンギ語のように日本語や英語の読みの変換で名前や言葉を作ってしまうのも手です。


萌えは正義さんからの意見
 そうですね。あまり地名設定に労力をかけたくないならば、
 最終手段として地図帳片手に実際の地名を転用するとか、
 人名事典でぐぐってみるとかしてみたら如何でしょう。
 山川出版の世界史総合図録など、歴史的に使われていた地名という手もありますし。
(ロンドンもローマ時代ならロンディニウムですし、パリならルテティアといった具合)
 それに実際のラノベでもローマ時代の地名が多用されています。
(ガリア、ゲルマニア、ブリタニアといった国々)
 ただ何もかもそれに頼ってしまうと、世界史を知っている人から、
 不評を買う恐れもありますから注意が必要ではないでしょうか。


ケンタッキーさんからの意見
 僕の書いている冒険小説では、

 敵の国一つ・・・エンパイア(帝国)となっています。(他国はまね防止のためいいませんが)
 
 アルクなどの和英辞書やネットの和ラテン語辞書も僕は使用します。
 これは知名に限らず、
 ヴォルデモートの名前の由来は、ファンなら知っていますが、どこかの国の言葉で
 「死の飛行」(Vol=飛ぶ、De=の、Mort=死)です。

 またぼくの小説の悪役はほぼぜんぶラテン語ベースの名前です。
 しかしかっこ悪い名前の時もあるので時に少し曲げます。
 でもあなたの考えたものもいいとおもいますよ。

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