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なつめさんからの質問
キャラクターに個性と魅力を持たせるには? 初めまして、なつめと申します。 創作活動を行ってかれこれ6年たつのですが、一時期小説を書くことから離れていたので、 最近復活するのを機に一皮向けようと決めました。 私が書いている小説に登場するキャラクター達は皆薄っぺらく、ありきたりなように感じます。 例えば「幽遊白書」や「るろうに剣心」、「スラムダンク」等、 誰でも知っているような作品に登場するキャラクター達は皆とても個性的で魅力を持っており、 私はその魅力に惹かれました。 キャラクターに個性や魅力を持たせたいのですが、なかなか上手くいきません。 過去を設定しても、その設定すらも薄っぺらく……。 個性的で魅力的なキャラクターを作るにはどうすれば良いでしょうか? また、皆様はキャラクターを考える時、どのように考えていますか? ぜひ教えて頂きたいです。 宜しくお願いします。 ●答え● 招き狐さんからの意見 スラムダンクを全部読んだことが無い狐です。 さて、個性的で魅力的なキャラクターって何? ってことですかね。 まず。 個性が無いキャラ……というか、 個性を書き出せていないキャラ、と言い換えたほうが良いかもしれません。 幽遊白書の主人公は「頭が悪い+霊能力のある根は良い不良学生」と、 正直どこにでもいるような人間設定です。 スラムダンクだって、「モテるために努力する男子バスケ部員」。 詳しいことは知りませんが、人間設定そのものはどれも素朴なものです。 るろうに剣心の主人公は現代ではありませんが、「暗い過去を持ったワケあり旅人」の範中です。 誰しもが個性を持っていますが、全ての人がそれを表現できているわけではありません。 表現できていない人(キャラ)が、いわゆる没個性なのです。 ……と、思います。 つぎ。 人が感じる魅力は「これ」と決めれるようなものでは在りません。 容姿が優れていたり、頭脳が優れていたり、 社会的立場が優れていたり、肉体能力が優れていたりする。 その逆すらも魅力になりえる要素なのです。 つまり、どちらも書き手次第ってことですね。 大事なのは、そのキャラが、場面ごとにどういう風に動くのか、細かく想像してみることで、 ついでに言えば微妙な仕草や感情の機微を描写することが、 練習になったりするんじゃないかなぁとか思っちゃっているわけでして。 とりあえず、自分はキャラの個性や魅力の設定に気を配るよりも、 「キャラが立つ」ように書くことを努力するほうが良いんじゃないかな、と思ってみたり。 乱文失礼しました。 飛車丸さんからの意見 基本的には、感情の発露がどういう形で行われるか、そのシーンを考えることから入ってますね。 キャラの魅力って、キャラ単体でどうこうなるものじゃなく、 どういうシーンでどういう行動を取るか、ってのが大きいですから。 Mr.エイプリルさんからの意見 なつめさん、初めまして。 個性的なキャラというのは、誰しもが持っているような性質の一部が過剰、 もしくは極端に少ないキャラのことではないでしょうか? 例えば「怒り」は誰しもが抱く感情ですが、 これを必要以上に激しく爆発させるようなキャラには個性が生まれます。 「フツ―そんなことでそこまで怒らんだろ」というようなことで激昂するキャラもまたしかり。 逆に「極端に笑わないキャラ」や「笑いどころでないところで笑うキャラ」というのも個性的です。 要は「極端」がキャラの個性を生み出す、ということです。 では、以上ご参考までに。 雷徒さんからの意見 こんにちは、雷徒です。 さて、個性的なキャラというのがどのレベルを指すのかによりますが、個人的に。 キャラが個性的なことより、ありきたりなキャラでも 人間味を持たせて書くことが大事なのではないかと思います。 キャラクター一人一人が喜び、怒り、悲しみ、悩み、思考してることが大切なのではないでしょうか。 そうすれば、『個性』というものは自ずと表れると思うのですが……どうでしょうか? なんか、的を射てない気がしますねぇ……。 で、まあ、過去の設定や特徴などはスパイスみたいなものなので、 それがある=個性的には直結しないでしょう。 そのキャラクターの性格や嗜好、癖を決め、ブレないように動かすのが一番かと。 できれば、そのキャラクターになりきって次の行動を考えて書いていくのが理想です。 文文さんからの意見 以前キャラクター作りに悩んだ時、自分が思う魅力的なキャラクターを研究してみようと、 色々な角度から数名(?)を考えてみました。 最終的に思ったのは、「キャラクターは舞台やストーリーがあることで魅力的になる」ということです。 典型的なツンデレキャラだって、立ち位置やストーリーによっては記号にも人間にもなります。 よくあるお姉さんキャラや妹キャラだって、使い方によっては魅力的になります。 だから、キャラクター単体で考えたところで魅力的にはなりえないです。 むしろそのキャラクターを思いっきり生かせるストーリーや設定を作るほうが重要だと思いますよ。 遊美心さんからの意見 初めまして 遊美心です。 >個性的で魅力的なキャラクターを作るにはどうすれば良いでしょうか? 私はどんな濃いキャラを出そうかと考えるようにしています。 最初は、他の方のレスのように極端な反応を見せるとか、ストーリーにおいて魅力的にする、 というようにやっていたのですが、どれぐらいの頻度で極端な行動を起こすのか、 ストーリーと絡めるのかなどがうまく調節できず、やめました。 現実に人をよく観察すると、どんな場所、どんな状況でも、 案外自分の持っているキャラクターを守って行動してます。 寡黙な人は遊園地に行こうが、プールに行こうが静か。 「です・ます」口調が染みついている人は、子供に対しても丁寧語で語りかけている。(実話) 「キャラが濃い=常に似た行動をする」といった風ですかね。 参考になったら幸いです。 焔嵐さんからの意見 創作歴に関しては後輩です。焔嵐と申します。 若輩たる私が意見するのもどうかという話もありますが、それはそれ。 意見のひとつとしてお聞き下さい。 キャラの個性だの魅力だのは、やっぱりどういう場面で何をするか、だと思っています。 霊界探偵の彼の魅力で言うなら。 世界滅亡の危機なのに個人的な戦いにこだわったり、仲間を守るために立ち上がったり。 明らかに敵わない相手でも、大切なものを守るために立ち上がる人は、カッコいいんです。 さらに言えば、過去はそれほど重要でもないと思います。 要するに、現在、その舞台でどのような演技を見せてくれるか。 それが魅力に直結する部分でしょうから、過去に暗いものがあっても、 天才ストーリーがあっても、それほど魅力には響かないんじゃないかなと。 逆転の発想で、カッコいい場面からキャラを作るとわかりやすいのかも。 それなら、絶対にそのキャラはカッコよくなりますから。 結城友紀さんからの意見 はじめまして、とものりです。 魅力的なキャラクターであるかはいささか疑問符がつかざるを得ませんが、 私がキャラクターを作るときに必ず考えるガイドライン的なものをお教えしたいと思います。 キャラクターの作り方は、現代の学園にしろ異世界ファンタジーにしろ、 その舞台となる世界でそれぞれ変わってくるものです。 命をかけなければいけない世界では、 生死や自分の人生についてどう思っているかもきちんと設定します。 現代ものではそこまで考えません。 要は、行動の軸となるものがぶれないようにするのです。 では、設定するものをざっと挙げ連ねていきます。 >外側から見た人物像 >内側から見た人物像 >他人をどう思っているか >それによる対人関係のスタンス >「死」について思うところはあるのか >それにより、その人物はどう戦うのか >世界をどう思っているのか >それによる世界へのスタンス >何がその人物を動かしているのか >どれを切り捨て、どれを切り捨てられないか >その人物を一言で表すとしたら何か >その人物の根本的な欠陥とは? >その人物が一番悩んでいることは? >悩みどころである問題の解決をするために、人物はどう動くのか >その人物は何を一番に優先させるのか 異世界ファンタジーだとざっとこんなものです。その他諸々。 最初に性格を決めてから過去を設定していくので、 途中で人物が何を考えているか分からない状態に陥りますが……。 性格と過去をすり合わせていく作業で矛盾が生じやすいので、悩みどころではあります。 ハリウッド脚本術なんか読むと、登場人物の作り方の一端に触れられます。 |
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