元記事:文字数が少ない
小説を趣味で書いている者です。長編、いわば10万字を目指して書いているのですが、なかなかそこまで届きません。一シーンあたりの文字数が少なく感じること。何かが足りないけど、その何かがはっきりと自分にはわかってないです。あるサイトでは情報が足りないと言いますが。わからず屋ですみません。
上記の回答(文字数が少ないの返信)
投稿者 三文山而 : 0 投稿日時:
はじめまして、三文山而と申します。
どこにでもいる民さんが現在考えているプロットや実際に書きあがった文章がどんな感じになっているかわからないので、大まかなことや一般論的なことしか言えませんが1シーンごとの情報量を足すことについてはとりあえず他のお二方がおっしゃる通りだと思います。
あとは例えば「誰が」という情報を増やすならその人物の外見や言動の印象や、周囲からこれまでどんな評価を受けてきた人物か、「どこで」という情報を増やすならどんな建物のどんな部屋でどういった物が置いてあってどんな人たちが集まっているのか、あるいはどんな国や都市(軍事大国だったり宗教都市だったり工業都市だったり職人が集まっていたり商業や交易が盛んだったり文化が多才だったり学問や哲学が発展していたり……)などといった描写を、読者が退屈しないように量を調整しながら入れていくことになるでしょう。
ところでどこにでもいる民さんは10万文字を目指しているとのことですが、どうしても1シーンあたりの文字数をそれ以上増やせない場合、シーンそのものの数を増やせないか考えてみるのはどうでしょうか。
お話の構成の基本としては冒頭でどんな事件が発生しているのか、主人公や登場人物たちはどんな人間か、そこはどんな世界なのかが語られ、全体の四分の一ぐらいまでに主人公たちがやらなきゃいけないことが示され、目的に向かって動き出し、全体のちょうど半分のあたりで大ピンチに陥って、そこから最後に勝利するための準備を行い、残り四分の一のクライマックスで勝利を掴む……というのが物語全体のパターンの一例になります。
もし1シーンあたりの情報量を増やしても文字数が足りないとなったら、そういった物語全体の流れの中で章ごとに主人公たちが目標に近づくためにちょっとしたミッションをこなす必要が出てくるとか小さなピンチに陥るとか、あるいは物語を盛り上げるために敵側の暗躍の描写や他の人物の視点を入れられないかなどシーンの数自体を増やしてみるのもひとつの方法かもしれません。