元記事:モブキャラの設定はどこまでやる必要がありますか?
僕は初心者なのですがモブキャラの描写について悩んでいます。
ライトノベルはキャラクターどうしの掛け合いが重要な要素と教わりました。
そして僕の書き方はキャラクターを自然に描写出来ていないらしいです。
慣れれば頭の中でこのキャラはこういうキャラだって想像力を働かせることが出来るらしいです。
しかし僕は初心者だからかそれが出来ていないと言われました。
なので僕はキャラの設定をきちんとしようと思ってキャラシート使った方がいいかと思っています。
しかしながらモブキャラを一つ一つやっていると作業量が大変だなと思い相談したいです。
上記の回答(モブキャラの設定はどこまでやる必要がありますか?の返信)
投稿者 三文山而 : 0 投稿日時:
今更な返答になってしまいますがキャラ全般の作り込みのバランスということですかね?
先日読んだ『シナリオ・センター式物語のつくり方』という本では登場人物の描写を「ラウンドキャラクター」、「セミラウンドキャラクター」、「フラットキャラクター」という3種類に分類していました。
主人公はラウンドキャラクターで、ここでいう「ラウンド」とは円形のことです。
生活の中の「公(仕事)」も「私(趣味や息抜き)」も、24時間365日、角度に例えれば360度どの角度からでも描写して良い……むしろ公私それぞれの姿を見せることでキャラの深みを増して読者からの感情移入を狙うキャラです。
ほとんど仕事に没頭している主人公でも、事務所に戻ってくるとクリーニングされたワイシャツが置いてあって陰ながら応援してくれてる人たちがほのめかされる……というので「私」の描写ができると例示されています。
セミラウンドキャラクターは半円形で、主人公を引き立たせる脇役・サブキャラです。
対立したり新しいアイデアを与えたりして主人公の思考や感情を刺激します。「公」のセミラウンドなら会社の同僚やライバル、「私」のセミラウンドなら家族友人などです。
この人たちの描写は主人公と関わる公私どちらか180度を意識する必要があります。会社の同僚が家で妻に仕事の愚痴を言ったり家族が仕事を頑張ってたりは脇役として目立ちすぎ、シナリオや読者に混乱を与えます。
セミラウンドキャラクターの描写はラウンドキャラクターにならないように注意が必要です。
フラットキャラクターは平坦な端役で、その人のいる場所に主人公が行った時だけセリフがあります。物語の進行には大きく関わらず、身の上話などして読者に重要人物と勘違いさせないように注意が必要です。
……という感じだそうですので、主人公以外のキャラシートを書く時は
・そのキャラがセミラウンドキャラクターなのかフラットキャラクターなのか
・フラットキャラクターがセミラウンドキャラクターにならないように、セミラウンドキャラクターがラウンドキャラクターにならないように用心し、描写しない部分は矛盾が生じない程度のふわっとした設定にとどめておく
……といったような判断基準で労力を割り振ってみるのはいかがでしょうか。
カテゴリー : キャラクター スレッド: モブキャラの設定はどこまでやる必要がありますか?
この書き込みに返信する >>