第3研究室  小説サイトの作り方 | トップへ戻る |

ネット作家の体験談 その2

目次 最新 その3 その1 はじめに

自サイトで小説を発表しようとする方が参考に出来るように、

ネット作家の体験談を募集します。
フォームよりの投稿をお待ちしています。
峰しずくさんの体験談
 こんにちは。
 面白いテーマですね。私もHP開設当初は、諸先輩方に多くのことを教えていただきました。
 お礼もかねて、ここでいくばくかでも参考になればと投稿させていただきます。
 長くなりそうなので、分けて書くことにします。

【HPことはじめ】
 HPをはじめたきっかけは、短編小説とエヴァの2次創作をされている方
 (仮にA氏としておきます)のHPに、「投稿したら掲載していただけますか?」
 との問い合わせのメールを出し、
 「やる気があるのだったら、自分でHPをしたほうがいい。多少のアドバイスならしてあげる」
 と返事を頂いたことでした。

 そこではじめたサイトは、実は小説サイトではありません。
 小説も掲載してある趣味のサイトでした。
 僕とA氏、そしてやはりサイトを通じて交流があり、
 やはり指導を頂いたB氏(この方もエヴァファンで、イラストサイト)には、共通の趣味がありました。

 それは、女性シンガーソングライター沢田聖子(ショウコ)のファンである、ということです。
 当時は、沢田聖子のプロダクションであるショウコミュージックカンパニーに公式webがなく、
 そのかわりに熱心なファンサイトがいくつか存在していたのです。
 そのうちのひとつがB氏のエヴァイラストサイトであり、
 さらに老舗とも言うべきCDE氏のサイトもあって、みんなweb上では知り合いです。
 そして、僕がたぶん、ファンサイトとしては5つ目くらいになる「沢田聖子ファンサイト」をオープン、
 その片隅に自作小説も掲載した、というのが始まりです。


【伸びないアクセス】
 そのようなサイトですから、沢田聖子ファンでそういったwebの存在を知っている人が、
 それぞれのサイトをぐるぐる回る程度で、一日20〜30のアクセスで低迷していました。
 ヤフーの登録もはねられました。
 (当時は完全登録制で、登録が認められないと、検索結果に出てこない)

 一方で、小説の執筆は順調です。
 これまで、新人賞目指して書くことは多々ありましたが、完成・応募にこぎつけたのはわずか2回。
 書きかけたは、書き直して、そしてやる気を失って……。
 だって、完成したって、世に出るかどうかわからないんですからね。
 しかも、原稿用紙に執筆していましたあら、今のPCのように書き直しが容易でない。

 ところが、WEBだとどうでしょう?
 必ず、人目に触れます。
 同人誌と違って、発行にお金がかからない、流通の心配がない、
 発行部数は無制限、締切がない、あとで容易に手直しが出来る、
 その他様々のメリットがあることに気づきました。

 次々と書きたい題材があるのをぐっと我慢して、
 まずは1作品を完結させることを目標に、連載をしました。
 そして、完成後に、複数同時連載に踏み切りました。

 この頃のアクセスは80〜90/日で行ったり来たり。
 100の壁がどうしても越えられませんでした。


【ヤフー登録の秘訣】
 僕のサイトには、「旅の話」「沢田聖子コーナー」「自作小説」などいくつものコーナーがありました。
 ふと思いついて、沢田聖子コーナーをまるで独立したサイトのように装って、
 「沢田聖子のそよ風の街角」というタイトルで登録依頼しました。
 そうすると、あっさり登録されてしまったんです。
 ごった煮ではダメ、コンテンツを絞って、ということだったんですね。


【そして、サイトの独立】
 小説部門だけを独立させました。
 1999年1月1日のことです。

 アクセスは、10日間で1000アクセス。
 一年後には、11万アクセスを超えました。

 あれほど厚かった一日100アクセスの壁が、サイトを専門家させたことで、あっという間に突破し、
 年末には一日平均300アクセスを超えるようになりました。


 しかしその後も、やっぱり壁はありました。
 それが700アクセスだったり、1000だったりとか。
 伸びたり、伸び悩んだりを繰り返すんですね。


【HDデータ消失事件】
 1番参ったのが、これでした。
 とはいえ、事件というほどではありません。
 
 要するにPCが故障したわけですが、修理に出す際に、
 「HDデータがなくなっても容認する」という意味合いの念書を書かされ、
 そして戻って来たときには、故障の原因はHDとなんら関係なかったようで、
 どこそこの部品を取り替えた旨の説明が添えられていたものの、
 見事にHDは消え去っていた、という出来事です。

 バックアップをとっておこうにもPCそのものが起動しないんだからどうしようもなかったわけだし、
 普段バックアップをとることを習慣にしておかなかった自分が悪いわけですが、
 それでも修理点検の際に問答無用でHDを消去することはないじゃないかと、
 メーカーには憤りを覚えたものです。まさしくユーザー不在の処置でした。
 日本を代表する有数のメーカーなのにね。

 仕方なくCDを焼く機械を買いましたが、そのうちCDそのものをPCで焼けるようになり、
 「だったら最初からそういう製品にしろ!」と怒りは頂点に達しましたが、
 それでもHDの大容量化に追いつかず、
 しばらくの間はPC2台でバックアップを取り合うということをしていました。

 ようやくメモリーフラッシュで対応できるようになりましたけれどね。

 ちなみに、その無くしたデータのうち、公開しているHPデータだけは、
 ダウンロードで復旧することができました。


【なんともいえない気持ちにさせられたこと】
 それは、サイトの閉鎖です。
 久しぶりにとあるサイトを訪れると、閉鎖されているんです。

 「ひどい中傷のメールが届いたので、もうやる気が失せた」
 という趣旨のことだけがそのサイトの残骸として記されていました。


 サイトの主宰者と、閲覧者には、何の利害関係も無いはずです。
 中傷なんかしたって、なんのとくにもなりません。
 キライなサイトにたまたま出会ってしまったら、二度と訪れなければ済むだけです。
 それを、サイトの主宰者が一切のやる気を失ってしまうまでに叩きのめすとは、
 いったいどんなメールだったのでしょう。

 同様のことは、小説サイトだけではなく、小説サイトを応援する立場で、
 新作情報などを自らサイト訪問してレビューしてくださるという、
 とても手間のかかることをしてくださるサイトでも発生しました。

 当時、僕のサイトの新規訪問者の50%は、
 その紹介サイトを経由して来てくださっていたので、とてもショックでした。


【何にも知らないくせに偉そうなことを書くな!】
 こんな趣旨のメールも一度だけ届きました。
 これは小説サイトではなく、(1)で書いた
 「沢田聖子のそよ風の街角」のニューアルバムの感想に対するメールです。
 僕もかっと熱くなって、「おまえこそ何も知らないくせに偉そうに意見するな。
 こっちはデビュー当時からのファンで、市販されていない歌(富良野市のイメージソングなど、
 お役所がその市町村のイメージソングとしてリリースした非売品など)だって、
 苦労して入手してるんだぞ」と返信しようかと思いましたが、よく読めば、
 僕の記事を読んで熱くなったせいでしょうか、全てを読んでいないことや、
 趣旨を理解しようとしていないことが明らかでしたので、無視することにしました。

 幸い、小説に関する誹謗中傷は届いていません。
 
 ご注意はいくつも頂いており、それに関しては感謝を込めて返信したのは言うまでもありません。
 もちろん、作品も改稿させていただきました。

 さて、引き続きまして、「嬉しかったこと」です。


【感想をもらえたこと】
 これはみなさん、同じですよね。
 ただ、僕のところは、専門の個人ページを持っていたこともあって、
 親しくさせていただいている方との濃厚な交流というのはそちらに任せて、
 淡々と作品を発表していく場にしたかったので、そういう雰囲気つくりを心掛けてきました。
 なので、書き込みも少ないですし、メールも滅多に来ません。
 
 その中であっても、たまにものすごく心酔したようなメールを頂戴することがあり、
 これはとても励みになります。


 作品そのものの完成度が高くないのは、わかっています。
 なぜなら、あとからあとから手直ししなくてはいけない部分が出てくるからです。
 書き上げたらすぐにでもアップすることができるHPですから、
 つい推敲が不十分になってしまうのでしょう。

 にもかかわらず、大好きといってくださるのですから、完成度にかかわらず、
 その作品の底の部分、伝えたかったことを受け止めてくださった方に他なりません。 
 なので、その分だけ余計に嬉しい、ということなのですね。


【批評サイトにいつのまにか掲載されていたこと】
 本人の知らないうちに、批評サイトに掲載されたことが何度かあります。
 作者本人に了解をとっていないのですから、そこには一切の媚がありませんし、
 「批評して作品を紹介するから、相互リンクをしてくれ」なんていう打算もありません。
 良しも悪しも批評者の感じたまんまであります。

 もちろん、厳しい指摘もあります。
 けど、そういう真正面な批評サイトで、自分の作品が取り上げられた、
 そのことが嬉しいではありませんか。


【お仕事の依頼が来たこと】
 サイトを拝見された関係者の方から、
 お仕事の依頼をいただけたのは飛び上がるほど嬉しかったですね。


 まずはPCノベルゲームのシナリオ。
 これは実際に担当者とも会って、綿密な打合せをしたにもかかわらず、頓挫してしまいました。

 私の立場からすると、注文が2転3転して、その都度書き直しを余儀なくされたとか、
 本来なら最初に伝えるべきコンセプトや方向性をしっかりと伝えてこず、
 それとは異なる部分が提出されるたびに「そうではない」などと指摘がくるなど、
 発注者側に多くの問題があり、こちらの要望(作品内容のことではなく、制作進行に関すること)
 を一切受け入れず、言いたいことだけ言ってくることでしょう。
 こちらも大いにモチベーションが下がりました。

 もちろんそれはそのまま自分の反省すべき点です。
 ひとことで言えば、発注者が何を求めているのかを、しっかりと把握していなかったということです。
 やりながら方向修正すればなんとかなるだろうとたかをくくっていたというのもあるでしょう。
 発注者としては、「なんでそこんとこが理解できないんだ?」と、イライラしていたに違いありません。

 ふたつめは、ちゃんとした出版社からのお話。
 月刊誌の漫画の原案協力というスタイルですが、これは実現しまして、連載終了しました。
 作画を担当される女性漫画家が出産するので休業する、という理由でした。
 しかし、このまま引き下がったんでは、せっかくのコネクションが途絶えてしまいます。
 企画書を作って送りつけ、それが通って、現在も連載中です。これはテキストです。

 みっつめは、携帯小説サイトからのお話です。
 作品を提出し、改稿もして、さあいよいよサイトのスタート……
 が諸事情のために頓挫。日の目を見ませんでしたが、最近、復活しました。

 スケベ心をだして、サイトで「こんな商業作品やってます」と書いていますが、
 それ以来、新しい注文はきません。
 世の中甘くないっすね。


んぼさんの体験談
 小説……とは、直接関わりが無い内容なのですが、
 無視できない出来事が以前ありましたので、それでも。

 自サイトのサブコンテンツで日記を書いているのですが、
 以前、身内をネタにして本人からクレームが来たことがありますw


 クレームの内容は「日記に書かれていることは事実と異なる。
 あなたの書いた日記によって私は名誉を毀損された。場合によっては司法の手に委ねるぞ」
 といったもので、掲示板に書き込まれました。
(ついでに、この件とは関係の無い、私自身の名誉を毀損する内容も書いてありましたw)
 日記に書いたことは伝聞で、そう断った上で書いているのですから、
 事実と違うと私に言われても困ります。
 というか問い合わせキャンセル裁判ですか(ノ∀`)
 身内、といっても、非常に仲の悪い間柄ですので、
 冗談抜きで事態は裁判一歩手前までいきました。

 結局、名誉毀損罪と侮辱罪の両方とその判例を猛勉強して(法律嫌いなんですがw)、
 その上で件の日記の内容を再チェック。
 素人判断ですが、名誉毀損に必要な「個人を特定できる内容」が無いことを確認し、
 掲示板に書き込まれた内容が逆に私に対しての名誉毀損として、
 (サイト管理人を指しているのは明白なので、個人の特定が可能)起訴できるかを検討した後、
 強気に出たらあっさり引きましたw

 えー、この件は日記でしたが、考え無しにモノ書くと大変なことになるなぁ、と実感した次第ですw
 感想をもらえない程度なら平和なもんですが、裁判沙汰はちょっと困ります。
 物書きたるもの、内容には十分注意せねば、と思った事件でした。


矢神倖千さんの体験談
 僕は副管理人の立場ですが、感想が一切もらえないですね。
 感想用掲示板が最近出来たのですが、そちらには全く書き込みがありません。
 主管理人のセルさんの説明書きしかなかったと思います。
 メールフォームも設けていますが、一通も届いていません。

 この失敗の要因は友人にアドレスを教えてしまったことですね。
 
 まだ高校生の時期ですので、遊びたい盛りです。
 掲示板(以前は感想用と雑談用とで統一していました)はもう荒れ放題でした。
 高校生が口にしてはいけないような内容まで……

 あとは、小説の更新が非常に遅いことですね。
 特に僕はまだ一作しか載せていませんので、書き込みにくいのでしょうか。


 僕の経験はこんな感じです。

目次 最新 その3 その1 はじめに

自サイトで小説を発表しようとする方が参考に出来るように、

ネット作家の体験談を募集します。
フォームよりの投稿をお待ちしています。
ページの先頭へ  メールフォーム(管理人への連絡)
▼第3研究室 小説サイトの作り方
魅力的な小説サイト
魅力的な小説サイト2
失敗しない小説ページの作り方
小説サイトアクセスアップ大作戦!!
掲示板運営のコツ

HOME|  第1|  第2|  第4|  第5|  鍛錬室|  高得点|  CG|  一押|  資料| 掲示板|  管理人|  免責|  リンク|