ラノベではなく一般向けに執筆している作品があるのですが、一つ疑問があります。
僕自身が福島県民なので、身近に感じている問題でもあるのですが、例の原発事故が深く関わっている舞台設定を構想しています。それも、かなりアングラ色の強い設定です。
とはいえ、県民しか知らないようなディープな事実とか、そういうものではなく、あくまで創作ですが。
この手の話題はタブーでしょうか?
おつかれさまです。
> この手の話題はタブーでしょうか?
大丈夫です。
キャラの心になんらかの動きを与え、読者に疑似的な共感を与えられるなら、どんな事件でも基本的には使っていいものになります。
ただ、大震災はすでに応募作としては鉄板ネタのひとつになっている部分があるので(それだけのインパクトと経験を多くの人が得てしまった災害ですので)、このネタで勝負をかけるのはかなり難易度が高い気はします。
大震災を機に、震災や原発問題をモチーフとした作品が一般の賞への応募作、その一ジャンルを形成するまでになっています。
(2014年1月現在では減ってきてはいますが)。
もし震災を使うのであれば、創作よりも逆に「県民しか知らないディープなネタ」を他県民キャラに触れさせる、というようなしかけがいいかもしれません。そして、そのしかけが作品の本筋の方向を転じさせる場面で使われるなら、それはかなり強い武器になるはず。
経験者には経験者にしかわからないことがあります。
それをネタとして蒸留するのは経験があるだけに難しい部分もありますが、使わないよりはいかにして使うかを悩むほうが上質な手がかりを得られるものかと思います。
新人賞とはあまり関係ないんですが質問していいですか?
1・下読みやライターさんはどうやってなるんですか?ライターさんや書店員さんが多いと聞きますが。小説家の仕事の他に、ライターのお仕事や下読みもやってみたいです。
2・現在新人賞の構想中です。大雑把な質問で申し訳ないんですが、ヒロインは何を心がけて書くといいですか?
おはようございます。
もちろん大丈夫ですよ。
> 1・下読みやライターさんはどうやってなるんですか?ライターさんや書店員さんが多いと聞きますが。小説家の仕事の他に、ライターのお仕事や下読みもやってみたいです。
書店員方面は私に知識がないので言えることがないのですが、下読みもライターも、「編集部もしくは編集プロダクション(出版社の代わりに雑誌や小説等の出版物の編集を行う下請けの会社)にバイトで入ること」がひとつの道になります。
そして、それらにバイトとして入るには、バイト雑誌で見つけるか、コネをたぐるかになるようです。
ライトノベル関連で言えば、大学の読書サークルのつながりで編集部に出入りするようになり、その仕事に……というパターンがありますね。
なんにしても、大事なのはコネです。
私自身はバイトからそれらの仕事を始めたわけではなく、仕事で出入りしていた出版社から突然「ジジさん、小説って一日で何冊くらい読めますか?」と聞かれたのがきっかけでした。
そして下読みを長く続けるには、「読むのが好き」、「読むのが人より早い(ひと月三ケタの応募作を読むことがありますので)」、「締め切りを守れる」、「応募作の長所短所を洗い出せる読解力と、それを伝えられる文章力がある」等の能力が必要になってくるでしょうか。
また、ライターを始めとする文筆業、下読みも含めますが、基本的に「他人とコミュニケーションが取れない人間は長続きしない」です。
どこかに所属していてもフリーランスでも、結局は他人と関わる仕事ですので、コミュ障ではスタートラインにもつけません。
> 2・現在新人賞の構想中です。大雑把な質問で申し訳ないんですが、ヒロインは何を心がけて書くといいですか?
メインヒロインに関して言えば、まずは作者が思う「魅力的な女の子」であること。
そしてそれがサブヒロインよりきちんと優遇され、物語の中心人物として誰よりも多く登場すること。
とりあえずはこの2点かと思われます。
失礼致します。
私は努力系の主人公とヒロインの恋愛があるのです。
が、私の作品の場合は主人公側からヒロイン側に歩みより、やがてヒロインも明確に主人公に対して好意を意識し始めます。
…が。何だか周りにはヒロインが意識し始めた方が面白いと言う意見が支配的です。実際主人公が歩み寄る形と言うのは少ないのでしょうか。
後、主人公が明確にヒロインに恋をしているため、全体的に女性が少ないです。華やかさが失われると言う事でしょうか。
他愛の無い質問で申し訳ありません。
おつかれさまです。
> 実際主人公が歩み寄る形と言うのは少ないのでしょうか。
今現在流通している既存作の主流ではない、というだけのことかと思います。
ここからは個人的見解になりますが、恋愛物においてもっとも重要なことは、「誰かを好きになるキャラがどれだけその誰かを愛し抜くことができるか?」を描ききれるか否かだと思います。
主人公男子がすべてを賭けて努力を重ね、メインヒロインを愛し抜く物語を提示できるなら、それは賞でも十二分に戦える作品になるはずです(「主人公がひたむきにヒロインに恋する物語」等、売りが説明しやすい作品は、テーマがブレないだけに完成度も上がりますし、受けもいいです)。
また、これは愛するキャラが女子になりますが、竹宮ゆゆこ氏の『ゴールデンタイム』 (2010年9月刊行)など、作品の文量のほとんどがメインヒロインの愛の賛歌で埋まっていますが、女子の数が少ない、華がないとは感じさせない密度を実現しています。
なにが言いたいかといえば、「己のスタイルを貫くのがいちばん強い」ということです。
ぜひまわりの人に、主人公がヒロインを愛し、そしてヒロインがそれを思わず受け入れてしまうような熱量の高い作品を見せてあげましょう。
……お答えがズレていたらすみません。
初めまして。投稿歴0で目下執筆中の蓮希と申します。早速ですが、ご質問致します。
商業では、ほとんどの作品がストーリーを章ごとに分けています。
この章分けは、応募作の時点でもやるべきなんでしょうか?
応募規定の文字が削られてしまうので、章分けはせずに、空白行にしようかと思っているのですが、章分けの副題もセンスが問われる部分なので分けた方が良いのか悩んでいます。
実際のところ、皆さん章分けして副題つけているのでしょうか?
おつかれさまです。
> この章分けは、応募作の時点でもやるべきなんでしょうか?
章わけをしないに足る理由やしかけがないのであれば分けるべきです。
理由は簡単で、「物語の節目と転換ポイントがわかりにくい」からです。
タイトルや章題についてもさまざま意見があるかと思いますが、私が知る限り、その出来不出来が選考を左右することはありません。それこそ受賞者の題名つけセンスが低いと編集部が判断すれば、あっさり改題するだけです。
ですので、その部分のことは気にせず、読みやすさを優先して章題をつけてください。
やはり年齢が若い方が有利なのでしょうか。
おつかれさまです。
> やはり年齢が若い方が有利なのでしょうか。
最近は応募者の方の年齢層の幅が広くなっているので、10年前に比べて業界的にもあまりこだわらなくなってきています。実際40代50代の人が賞を取っていますし。
私自身、ラノベレーベルの賞で50代60代の方の原稿を読む機会は希なことではありません。
むしろ問題は応募者の方自身にあるもので、その最大のものが「自分の感覚・感性が古い」ことです。
ようするに、自分がラノベなどの現役読者であった若いころの感覚を、10年20年経った現代にそのまま持ち込んでしまう応募者の方が多いということですね。
「おもしろいものはいつの時代でもおもしろい」という原則は、少なくとも時代性に大きく左右されるエンタテイメントの世界では通用しません。
年齢を気に病む必要はありませんが、むしろ自分が今現在のエンタテイメントを充分インプットできているかどうかを考えるべきでしょう。