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プロットを作ってみよう

目次
はじめに
プロットを作るための基本設定
あらすじは10行以内にまとめる
登場人物3、4人のプロフィール
ラストから逆算する
プロット練習法
物語は一人歩きする


はじめに
 プロットとは、シナリオの構成がわかるように書かれた物語のあらすじ。
 いわば、ストーリーの設計図です。


 これを作らずにいきなり小説を書き始めると、つじつまが合わなくなったり、
 途中で行き詰まったりする危険性があります。そうなったら、もはや後の祭り……
 めんどくさがらずにキチンとプロットを作ってから小説を書き始めましょう。

 当コンテンツは、プロ作家のUNOさんが主宰する『ラノベりあん』の講義を参考に作成しました。

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プロットを作るための基本設定

この物語の売りは?
セールスポイント
いつ?
時代
どこで?
場所
だれが?
主人公
なぜ?
動機
何をする?
目的
主人公の敵は誰か?何か?
悪役
どのように始まるのか?
冒頭
最終的にどうなるのか?
ラスト
10
題名
タイトル
 

 以上に上げた10点の項目を、自由に上げて、埋めてみてください。
 これが、あなたが作ろうとする物語の骨格となります。
 発想のコツは、傑作を作ってやるんだ! と意気込んで、考えすぎないようにすること。
 良いアイディアとは、残念ながら知恵を絞れば生まれるというものではなのです。
 やり方としては、

 心に浮かんだことを片っ端からあげてパソコンかノートに書き込み、
 後でその中から使えるものを探すという方法がベストです。


 アイディア探しの方法は、『アイディア発想法』に詳しく紹介してあるので、
 こちらを参照してくださいね。

 特に重要なのが、1の項目である『セールスポイント』です。

 例えば、凶悪犯と、名探偵少女の『頭脳戦』が売りなのか?
 異世界に迷い込んだ少年と、複数の女性との『どたばたラブコメ』が売りなのか?
 はたまた、異世界で国王にまで出世する『英雄譚』なのか?

 どういった方法で読者をおもしろがらせるのか、基本コンセプトを考えておくのです。
 
 一口におもしろさと言っても、さまざまな種類があります。
 登場人物の滑稽さで笑わせる『ユーモア』のおもしろさと、
 得体の知れない幽霊や怪物に狙われる『恐怖』のおもしろさ、とは質がまったく違うものです。
 その作品がどういった質のおもしろさを提供するのか、最初にはっきりさせておきましょう。

 例として、私が即興で考えたプロットの基本設定を紹介します。
 とにかく難しく考えず、思うがままにやってみるというスタンスが大切です。

 基本設定の例
 この物語の売りは?
 騎士道を軸とした不遇の恋。
 いつ?
 中世あたりの時代。
 どこで?
 魔法が存在する架空の大陸。
 だれが?
 宿屋の息子レオン。
 なぜ?
 お姫様に一目惚れしたから。
 何をする?
 お姫様の親衛騎士になって彼女を守る。
 主人公の敵は誰か?何か?
 禁断の魔法研究を理由に王家に弾圧されてきた魔法結社。封建的身分制度。
 どのように始まるのか?
 お姫様の誕生パレードの際に、偶然にも姫を狙う刺客から彼女を救う。
 最終的にどうなるのか?
 晴れて親衛騎士隊長になるが、身分違い故に、恋は実らずに終わる。その後、彼は生涯独身として騎士道に殉じた。
10
 題名
 未定

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あらすじを10行以内にまとめる

 基本設定ができたら、次にあらすじを考えてみましょう。
 あらすじは、10行以内と、短くまとめるのがコツです。

 短くまとめることで、物語のポイントや山場を可視化させることができます。

 あらすじは、ページを何枚も使い、だらだらと書き連ねれば良い物になるわけではありません。
 長くなってしまうのは、どのような道筋をたどって、クライマックスにたどり着くのか、
 作者の中で、具体的に決まっていないからです。
 そのため、たいして必要も無いエピソードを書き連ねてしまのです。
 
 あらすじは10行以内にまとめる、という制約を課すことによって、
 物語の展開に不必要な贅肉がそぎ落とされ、重要な骨格だけを見ることができるようになります。


 この物語の売りはなんのなのか?
 どんなところに注目してほしいのか?
 短い文章に落とし込むことで、もっとも重要な部分を理解することができるのですね。
 
 もし、このあらすじが盛り上がりに欠けたり、陳腐なものになるようでしたら、
 どうすれば盛り上がるのか、考えて工夫してみましょう。

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登場人物3、4人のプロフィール

 あらすじを考えるにあたり、物語にとってもっとも重要な登場人物3〜4人の設定も考えておきます。
 こちらも、あまりだらだらと設定は書き連ねずに、

 構想段階では、1人5行くらいのプロフィールで十分です。

 構想案はいくつも用意し、その中で一番おもしろい物を選ぶのが基本です。
 このため、最初から、がっちりした設定を作ろうとこだわる必要はありません。
 むしろ、最初から設定にこだわりすぎると、それだけで満足してしまって、
 肝心な物語を書く段階まで、こぎつけなくなったり、
 つまらない登場人物に固執してしまって、作品全体の調和を無視した結果になることもあります。
 
 この5行の中には、どんな性格をしているのか、その人物の個性を書きます。

 短い文章に落とし込むことによって、その人物の個性や役どころを端的に理解することができます。
 この際、凡庸な性格にはせず、どこか一点、飛びぬけて極端な要素を持っている方がキャラが立ちます。

 また髪型や血液型、などといった物語の展開に不必要な情報は書かないように注意してください。
 髪の色が緑であるとか、青である、どんな服を着ているなどということは、
 文章だけで表現するメディアである小説にとって、あまり重要ではありません。

 重要なのは、その人物の性格と、他の登場人物との絡みです。

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ラストから逆算する
 
 最後にどうなるかを最初に決めて、どうやってそこへたどり着くか、逆から考えるのです。
 これは帰納法と呼ばれる手法です。
 例えば、桃太郎の場合でしたら、

1.宝物を持ち帰る。
2.鬼たちを退治する。
3.仲間と共に鬼ヶ島へ乗り込む。
4.道中、犬、猿、キジを、きび団子を使って仲間にする。
5.おじいさん、おばあさんから、武器や、きび団子をもらい鬼退治の旅に出る。
 
 といった具合に、結果を先に設定して、そこまでの道順を考えます。
 この秘伝には2つの利点があります。

 まず、より整合性のあるストーリーを作れること。

 原因から結果ではなく、結果から原因を考えるのですから、当然ですね。
 強引な展開しか作れなくて困っているという方は、ぜひお試しアレ。

 次に、発端部が思い浮かばなくて、
 あらすじ作りがスタート地点でストップすることを防ぐという利点です。

 ストーリーの発端部というのは、意外なほど考えるのが大変です。
 下手をすると、ここでずっと足踏みすることになります。


 しかし、ラストから、冒頭へと逆行していけば、その過程でいろいろなアイディアが浮かび、
 冒頭シーン作りに大いに貢献してくれます。
 こうすれば、冒頭が決められない!と言って、
 小説作りがいきなり始めから頓挫するなんて事はなくなるでしょう。

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プロット練習法

 プロット作りというのは慣れないうちは、かなり大変なものです。
 漠然と作ってみなさいと言われても途方に暮れてしまうでしょう。
 そこで、提案したいプロット練習法!

 あなたの好きな作家の小説のプロットを作ってみてください。

 既存の小説を、設計図に戻してみるのです。
 具体的には上で紹介した基本設定の10項目       


この物語の売りは?
セールスポイント
いつ?
時代
どこで?
場所
だれが?
主人公
なぜ?
動機
何をする?
目的
主人公の敵は誰か?何か?
悪役
どのように始まるのか?
冒頭
最終的にどうなるのか?
ラスト
10
題名
タイトル

 
 を、まず埋めてください。
 それができたら、次に展開部のプロット、あらすじを書いてみましょう。

 あらすじは、主人公が目的を達成するために通過する関門を、
 抜き出していくという形式で書いてください。


 話の流れを掴むだけですから、
 あまり細かい点まで書かずに、短くまとめるのがコツです。
 あらすじを10行以内にまとめることに挑戦してみましょう。

 この練習法によってプロ作家がどいうプロットを組んで小説を書いているのか掴めれば、
 あなたのプロット作成技術は飛躍的に上昇します。
 とにかく、プロのマネをするのが上達への近道ですよ。

 プロット作りが苦手という方は、この練習法をぜひ試してみてください。
 ただし、中にはプロであるにもかかわらず、
 破綻した展開の小説を書いている人もいますから、注意が必要です。
 特に実力の無い新人作家の場合、
 よくこれで新人賞を取れたなぁ、とあきれちゃうような人もいます。ですから、

 ある程度のネームバリューと実績を持ったベテラン作家の作品を参考にすると良いでしょう。

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物語は一人歩きする

 小説を実際に書いていくと、初めに決めたプロットの展開通りに話が運ばなくなることがあります。
 これは誰にでも起こる現象です。
 むしろ、最初から最後まで、
 きっちりプロットの通りに小説を書き上げるケースの方がマレでしょう。

 もし、プロットで決めた通りにならないような状況に遭遇したら、
 無理にプロット通りに書き進める必要はありません。

 なぜなら、これが世に言う、「物語が一人歩きしだした」
 「キャラクターが作者の手を離れて勝手に動き出した」という状態だからです!
 最初に立てた予定通りに書き進めたからといって、それがおもしろい作品になるとは限りません。
 それよりも、主人公以外の脇役が主人公以上に目立ってしまったり、
 話がわき道に逸れてしまった方が、おもしろくなるという場合もあります。
 
 特に漫画の世界を見渡してみれば、そんな逸話がゴロゴロしていますね。
 例を上げてみれば『キン肉マン』『幽遊白書』『ドラゴンボール』『遊戯王』などがそうです。
 みんな当初の予定とは外れた展開になることによって、成功しています。

 とは言っても、漫画より整合性が求められる小説の場合、あまりにもストーリーが本道から外れすぎて、
 わけのわからない超展開になるのは困りものです。
 「物語が一人歩きしだした」「キャラが勝手に動き出した」と言えば聞こえは良いですが、
 書き進めていくうちに、アイディアが連想的に浮かんできて筆が暴走している状態とも言います。
 小説を書き慣れていない人の場合、この衝動に身を任せると、どこかあさっての方向に進みすぎて、
 最終的な着地点がわからなくなり、物語が破綻するケースが多いです。
 
 このため、本道から外れないようにキャラの行動をある程度コントロールする必要があります。
 この際、配慮すべきはキャラの自由な行動を阻害しないようにすることです。

 キャラが勝手に動き出すということは、その『キャラが立った』ことを意味します。

 作者の操り人形から脱し、固有の人格を確立したということです。この場合、

 「こいつは他人の言うことは聞かない奴だけど、ストーリー上、この依頼を受けてくれないと困るんだよな」
 などという理由で、キャラの性格を無視して、無理に作者の思い通りに動かそうとすると、
 せっかく立ってくれたキャラの性格が首尾一貫しなくなり、キャラが壊れます。
 これでは読者は興ざめです。

 もし、ストーリー上、キャラに依頼を受けてもらわなければ困るようであれば、
 依頼を受けざるを得ないような状況を作り出し、そこにキャラを追い込むことで、
 キャラの行動をコントロールするのです。

 例えば、「こいつは女に弱いから依頼人は絶世の美女にしよう」とか、
 「仲間意識は強い奴だから、仲間に怪我を負ってもらって、事件に巻き込まれさせよう」
 など、キャラそのものではなく、周囲の状況をコントロールすることで、
 ストーリーが本道から外れないように、キャラの行動を誘導するのが上策です。
(こういった問題が発生するのは、プロット段階でのストーリーの練り込みが足らないためとも言える)

 また、新たに浮かんだアイディアにより、よりおもしろそうな展開を思いついた場合、
 そちらに軌道修正するべきでしょう。
 この際も、上記のように、キャラが、その行動を取らざるを得ない状況や理由を作り出すことで、
 行動に不自然さが現れたり、性格に矛盾点が出ないように配慮します。

 ただし、それなら最初からプロットなんて作らなくても良いじゃないか? とは思わないでください。

 あくまで当初の予定から外れることが「物語が一人歩きしだした」状態だからです

 特に、キャラクターの性格を十分に固めないまま物語をスタートさせると、
 その場のノリの言動を繰り返してしまい、なんだかわからない支離滅裂な性格になる危険があります。
 世界設定にも矛盾や荒が生まれてしまうでしょうし、
 最終的な着地点がわからないと、途中で破綻してしまう恐れが強いです。

 『計画など立てずに、とにかく自分の書きたい衝動に身を任せれば傑作ができる』なんて、
 単なる博打、宝くじで一億円を当ててやるぜ、と言っているようものです。
 経験を積んだ人間や、才能がある人間以外には適応できない理屈です。

 プロット通りに完璧にやる必要は無いけど、プロットを作ることは大切です。
 それが、物語を書きあげる際の、地図や道しるべになります。
 

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