30冊以上の本を刊行しているベテランプロ作家さんに教えてもらった小説プロットのテンプレートです。
以下の項目を埋める形で書いてください。A4用紙1~2枚におさまるくらいの長さにすると、ちょうど良いです。
- タイトル (タイトルで人気の9割が決まる。読者が一目で作品の面白さを想像できるタイトル、人気ジャンルだとわかるタイトルが良いです)
- あらすじ (必ず800文字以内にまとめてください。結末まで書きます)
- キャラクター( 主人公やヒロインなどのメインキャラクターの役割、魅力、行動原理。キャラクターの個性が伝わるセリフを書いてください)
- ログライン(誰が何をする話か一行以内でまとめてください。例 SAO→主人公が負けると現実でも死ぬゲーム世界に閉じ込められ脱出を目指す話)
- 一行コンセプト(一言でその作品の売りを語ってください。商業小説の帯を参考にしてください。)
- 読者に読んでもらったとき、なにを感じてもらいたいのか。 (読者が読んだときに感じてもらいたい感情を書いてください)
- 想定読者 (女性か男性か、あるいは双方か、対象年齢も明記してください)
- 想定送付新人賞・小説投稿サイト (投稿先を書いてください。応募先にはそれぞれカラーがあり、応募先に合った作品を投稿する必要があります)
- 参考作品 (この企画を書くに当たってインスピレーションを受けた作品をすべて列挙してください)
ストーリーの作り方は、冒頭、結末(最終的にどうなるか?)、クライマックス(最後に盛り上がるところ)の3つを最初に決めます。
その後、これらの間を埋めるように、あらすじを書いてみてください。ラストから逆算してストーリーを作ると、整合性の取れた話になりやすいです。
以下に小説プロットを書くコツと、30人以上のプロ作家に「どのように小説プロット書かれていますか?」とインタビューしたことをまとめてあります。
- 小説プロットを書くコツ
- 小説プロットに対するアドバイスをプロからもらえるコミュニティ
- プロ作家へのインタビュー。どのような方法で小説プロットを書かれていますか?
- 作家・紙吹みつ葉さんのプロットの書き方
- ラノベ作家、蛙田あめこさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・つちせさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・永松洸志さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・平田ノブハルさんのプロットの書き方
- 編集者兼ラノベ作家、お魚1号さんのプロットの書き方
- 作家・桑島かおりさんのプロットの書き方
- ラノベ作家、餅月望さんのプロットの書き方
- ラノベ作家、岩柄イズカさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・萩鵜アキさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・浅岡旭さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・しろいるかさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・尾地雫さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・花井利徳さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・kt60さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・志木謙介さんのプロットの書き方
- 作家・空海一筆さんのプロットの書き方
- 作家・瀬川コウさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・RETUさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・くしまちみなとさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・うれま庄司さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・本村大志さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・安芸とわこさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・鷹山誠一さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・石和仙衣さんのプロットの書き方
- ラノベ作家・春日部タケルさんのプロットの書き方
- ラノベ作家・弥生翔太さんのプロットの書き方
- プロットを書かないプロ作家さんの小説の書き方
小説プロットを書くコツ
あらすじは800文字以内にまとめる
短くまとめることで、物語のポイントや山場を可視化させることができます。
贅肉を削ぎ落として、本当に大事な骨格を浮き彫りにするイメージです。すると、自分が本当に書きたいものが見えてきて、ストーリーが具体的になります。
あらすじが長くなるのは、何が書きたいのか、作者の中でしっかり固まっていないのが原因です。
キャラクターのセリフを書く
キャラクターの設定だけでなく、個性が出ているセリフも書くと、キャラのイメージが固まります。
キャラのイメージを固めるためには、そのキャラを主役にした掌編小説を書くのもおすすめです。
設定を羅列しただけだと、結局、どんな人間であるかはわかりません。
セリフと行動に個性が宿ります。
また、キャラクターを作る際は、行動原理、なぜそのような性格になったのか? 生い立ちをある程度決めておくと、コピーではないオリジナリティが出ます。
対象となる読者を想定して書く
小説は読者を楽しませるのが目的です。
どんな人が読んで楽しいと思えるのか? 想定読者を考えておきましょう。
キャラ文芸の読者は10~40代の女性。知的でおしゃなものが好き。
ラノベ読者は10~20代のオタク男性。ゲーム、漫画、アニメと親和性が高い。
なろう小説の読者は30~40代のオタク男性。仕事で疲れている。
時代小説は高齢者がメインターゲットです。
小説のおもしろさを一行で表せる明確なコンセプト
この小説は一言で言うと、どこがおもしろいのか? 明確に言えるようにしておきましょう。
どこがおもしろいの? といういじわるな質問に対する答えはライトノベル最大手の電撃文庫では一行コンセプトと言われています。
例えば、電撃文庫の『はたらく魔王さま!』(2011年2月刊行)は、「世界征服寸前まで行った魔王が勇者に敗れて現代日本にやってきて、ファーストフード店で働きながら生計を立てる」という、これを聞くだけで笑ってしまうような明確なコンセプト、売りがあります。
おもしろい作品とは、必ずここがおもしろい! と一言で言えるような明確なコンセプトを持っているのです。
小説プロットに対するアドバイスをプロからもらえるコミュニティ
私が運営する小説オンラインサロン「エンタメノベルラボ」では、会員限定コンテンツとして、売れっ子の作家さんたちからプロットの書き方、物語の考案方法を聞いて掲載しています。
また、プロから書いたプロットに対するアドバイスをもらうこともできますので、本気で小説を書きたい方、ぜひ仲間になってください。
プロ作家へのインタビュー。どのような方法で小説プロットを書かれていますか?
プロットの書き方は、作家さんによって異なります。あなたにあったやり方を参考にしてマネしてください。
作家・紙吹みつ葉さんのプロットの書き方
全体用のプロット(編集者に見せる企画書)と、自分用の全体プロット、各シーンを書く直前に、シーン用のプロットを作ってから原稿に入っています。
これをやると、実際の本文と全体プロットのズレを、次以降のシーン用プロットで修正しやすくなるのでラクです。
自分用のプロット作成には、必ずExcelを使っています。
各話ごとにシートを分け、「シーンの大体の流れはこう!」や「ここでメインなのはこの要素!」みたいに同じシーンについての微妙に違う情報を違う列に並べ、その表を見ながら原稿を書いています。
文字数や枚数のカウントもできるので便利ですよ、Excel。
ラノベ作家、蛙田あめこさんのプロットの書き方
Evernoteというソフトに箇条書き、ベタ打ちです。
三幕構成や、起承転結+ミッドポイント(小説の真ん中で物語が大きく動くポイント)を意識したメモ書きです。
プロットを文章という形にするのは稀です。あとはアイディア出しの段階だとこういう組立図を使ったりもします。
ラノベ作家・つちせさんのプロットの書き方
1)書きたいキャラクターを決める。
2)1行コンセプトを決める。
3)大まかな世界を決める。
4)3行程度であらすじを書く。
5)キャラクターの詳細を詰める。
6)起承転結であらすじを書く。
7)詳細に各シーンの展開を書く。
8)世界設定を詰めていく。
の順番です。基本的にはキャラクターを重視しています。
ラノベ作家・永松洸志さんのプロットの書き方
まず作品コンセプトから考えます。
この作品を三行で表したらどういうものなのか、というものを作り、そこから作品の結末を大雑把に考え、コンセプトに沿った主人公とメインヒロインを作り……と徐々に作品を広げていきます。
基本的にはストーリーから考えています。
コンセプトから想像できるシチュエーション、「このコンセプトならこのシーンは絶対に必要」といったシーンをストーリーに組み込み、そこからも広げて、最終的にプロットという形でまとめています。
ラノベ作家・平田ノブハルさんのプロットの書き方
小説本文に入るまえにシーンと内容だけを並べたストーリープロットを作成し、そこで情報の整理をしてから書き始めるようにしています。
大雑把に、まずは叩き台となるプロットを作成します。
そこから何度も何度も加筆修正を繰り返して磨き上げて、最終的なプロットに仕上げていきます。
初めから完璧なプロットなど作れませんし、むしろ叩き台があるからこそ意見をもらったり、改善ができると考えています。
編集者兼ラノベ作家、お魚1号さんのプロットの書き方
まずはキーとなる出来事やセリフを、ラストシーンまで時系列順にメモ書きしていきます。
それから、どのシーンをどういう順番で小説に書いていくかを検討します。
作家・桑島かおりさんのプロットの書き方
アイディアがなにも出ないときは、図書館の中を散歩しながら本の背表紙を見てキーワードを探してみたり、辞書をめくって言葉と言葉をかけ合わせたりして、面白い設定やシーンを考えたりします。
大体一つの設定や、書きたいと思うシーンから膨らませていくことが多いです。
ラノベ作家、餅月望さんのプロットの書き方
ハリウッド式の三幕構成と起承転結の合わせ技といった感じの作り方です。
これは学校で教わったやり方ですね。
はじめに、その物語はどのように読者さんを楽しませる物語なのか、短い文章で書きだして、そこから三幕、ないし起承転結に落とし込むとか、そんな感じでしょうか。
ラノベ作家、岩柄イズカさんのプロットの書き方
プロットを作る時ですけど、山場をなるべく細かく分けて(二十~三十くらい?)その全てに起承転結or序破急を入れるというやり方をしています。
後は実際に書いてみて、キャラクターがプロットと違う方向に進み始めたらプロット見直してと、微調整を繰り返しながら書いてます。
ラノベ作家・萩鵜アキさんのプロットの書き方
プロットの作り方は現在もいろいろな手法を試しています。なので「これ!」という方法はないですね。
ちなみにデビュー作は、書きたいジャンルの小説を10種類くらいまとめて読んで、小説にしたい要素を書けるだけ書き出して、そこから5つ程プロットを製作。
時間をおいてから、5つのプロットの面白い部分だけ融合して1つのプロットにしました。
ラノベ作家・浅岡旭さんのプロットの書き方
新作の場合、まずは作品の『売り』となる部分を短い言葉でまとめます。
その作品はどんな作品なのか、その作品の面白い部分はどこなのかが把握できれば、自然とキャラクターや世界観などの方向性も見えてきます。
あとはそれぞれの要素を自由に妄想するなどして広げ、できるだけ短くまとめていきます。
ラノベ作家・しろいるかさんのプロットの書き方
紙に書き起こします。
イラストも描くので、やはり自由に書ける紙はありがたいです。
また、必ず「世界観」「設定」「テーマ」を作ります。それらが構築できてからはじめて「キャラ」がうまれ、最後に「ストーリー」が生まれますので。
ラノベ作家・尾地雫さんのプロットの書き方
後からWord上でまとめますが、最初は紙と鉛筆で考えるようにしています。正確にはノートとボールペンですが。
台詞や地の文も思いついたものはどんどんノートに書き込んでいきます。
あとは「ねぇこの設定必要?」とか「ストーリーつまんねぇよ、ばーか」とか、突っ込みも書き込んだりしてます。傍から見てると痛いですが、できるだけ手を動かした方が、アイデアが出やすくなるような気がするので。
ラノベ作家・花井利徳さんのプロットの書き方
私の場合、まずはキャラクターを作り込むところから始めます。
キャラクターたちが好き勝手に動き出すようになってから話を書きますね。
キャラクターたちに振り回されながら、一緒に物語を追いかけていく感覚で書いてます。
まずキャラクターを考えて、その後、テーマ、描きたいシーンと決めていき、後はキャラクターたちがどうするのかを確認しながら、まとめていきます。
そのプロット通りに綺麗に進んだ試しがないですが、大抵はキャラ達がコチラの想定を上回る動きをしてくれますね。
ラノベ作家・kt60さんのプロットの書き方
書きたいシーン、入れたいシーンを箇条書きにして、繋ぎ合わせていくような感じです。
既存の作品の骨格を見たりもします。
導入、ヒロインとの出会い→設定解説→日常パート→日常パート→大きな事件→大団円
かなり大雑把に書いてますが、キャラクター中心のコメディ小説においては、かなり使われている骨格です。
こういう風に示しておけば、自分が詰まっている箇所も簡単にわかるようになります。
それを明確にしておくと、アンテナが鋭くなります。
ラノベ作家・志木謙介さんのプロットの書き方
作品によりけりなのですが、物語の主筋を作るときは、中盤とクライマックスで、こういうシーンが書きたい、っていうのが一つ二つあって、そこを基準にすべて逆算して作ります。
作家・空海一筆さんのプロットの書き方
私はプロットを徹底的に作り込みます。
まず、あらすじを考え、どのくらいの章立て(何章構成にするか)を大まかに考えて、章ごとに書きたいシーン、書きたい台詞などを書き出していきます。この段階では、かなり大雑把に、物語の大枠を作ります。
その後、シーンを足したり、削ったり、入れ替えたりして、各章、各場面で何を書くかを完全に作り込みます。
これは物語の設計図であり、これを見れば、私以外の人間でも、同じ物語が書けるだろうというくらいまで、作り込みます。その後、小説を書き始めます。
実際に小説を書き始めるまでに、かなりの時間が掛かりますが、設計図が出来てしまえば、あとはプロットを追いながら、シーンごとに書いていくだけになるので、物語が破綻したり、最後まで書き上げられないということはありません。
また、書いている途中で足したいシーンや、直したほうがいい場所が出てくると、全体を書き上げた後に、推敲しながら修正していくようにしています。
作家・瀬川コウさんのプロットの書き方
まず、「こういう場面、書きたい!」「こういうキャラ、書きたい!」というアイデアが複数浮かぶところから始まります。一つだと足りません。
そして、その物語での新しい提案は何なのか、つまり他の作品にはないこの物語だけのアイデアは何なのかを考えます。(これすごく大事だと思います)
主人公とヒロインに目的を与え、それに沿ったキャラ設定を作った後で、そのキャラは「魅力的なのか」という別の視点から考えます。(なかったら付け加える)
特に一人称で物語を語る場合、語り手が魅力的じゃないと読者が嫌になってしまうと思うので非常に注意します。
後は物語の中盤に大きな盛り上がりをドスンと置き、乙一式穴埋めプロットを使って穴埋めしていきます。
途中で自分のメモ帳にある掛け合いリストやネタリストから適当に引っ張って来て「ここでこのネタ使う」みたいな感じでプロットを組んでいきます。
乙一式穴埋めプロットは、こちらの本で紹介されています。
これが完成すると、もう物語は出来たも同然です。後は肉付けなる単なる「作業」になります。
ちなみにプロット作りには二週間ほどかかるときもあります。
ラノベ作家・RETUさんのプロットの書き方
自分が書きたい大体のイメージ(魔王が勇者を倒すストーリーなど)、どんでん返しとオチを作ったら、それでプロット完成です。
もちろん、設定や世界観も考えますが、それらは後からガンガン追記していきます。
勢いを重視するスタイルです。
ラノベ作家・くしまちみなとさんのプロットの書き方
プロットはかなり詳細に組みます。
ぴこ山ぴこ蔵先生が作られたEDWORD2を使って簡易プロットを組み、その後モリモリと盛っていきます。気がつくとプロットだけで五稿とかと修正しています。
こんなの使いたいな~と思ったらメモします。
メモがたまってきたら、簡単なお話にしてみます。
EDWORD2であらすじを作ります。
そのあらすじを元にキャラ設定を作り込みます。
その後、あーでもない、こーでもないとプロットのシーンを組み込んでいきます。
で、一度読み返して足りないところを追加します。
その後、誰かに読んでもらって面白いかどうかを確認します。(今は編集さん。ソレ前は同僚とか友だちとか)
指摘された場所とかを直します。
結果として、Wordデータで20枚とか30枚とかにふくれあがります。キャラ設定は別用紙にモロモロ。
ラノベ作家・うれま庄司さんのプロットの書き方
あんまり安定しないのですが、まずは「今回はこれを書きたい」「これは面白いだろう」「こういう女の子かわいいよね!」などのシーンやアイディアなど、書こうとしている作品に対するイメージを一通り出しつくします。
エンターテイメントの基本的な構造はほぼ確立されていますので、あとはその中に書き連ねたシーンや展開を入れていき、どうやってひとつのストーリーにするか、もっと盛り上げられないか、面白くできないかを考えていきます。
このあたりはパズルの感覚に近いですね。
それなりに苦労しますが、たぶん小説を書く中で一番楽しい時間です。
ラノベ作家・本村大志さんのプロットの書き方
まず作品を書き始める前に、「この話はこの部分(設定だったりギャグだったり)が面白いだろう!」という武器を決めてから取りかかることにしています。
そして、できるだけ読者の予想を裏切るような、あるいは燃えるような、あるいは笑えるような展開を必死に考える。
それができれば苦労はしない、という話なんですが、私は売れている作品を「なぜこれが面白いのか」と分析して、それを要素に分解し自分の話にも取り入れるようにしています。
一歩間違うとパクリになりかねない難しい手法ですが、人がどういうものを面白いと思うか、というパターンは結構決まっているので、その新しいパターンを見つけ出すことができればかなり成長できるのではないか、と思っています。
ラノベ作家・安芸とわこさんのプロットの書き方
プロットがなくてははじまりません。
起承転結、山場、どんでん返し、クライマックス、決め台詞、キャラクター、どんな順番でもいいので手持ちのメモに思いつく限り書きこみ、最終的にプロットに仕立てます。
ただ、きちんとした指導を受けたわけではないので限りなく自己流ですが。
キャラクタ―設定は細かいです。でも収拾の見込みがないほどにはしません。
世界観は重要視します。
プロローグは一番大事だと思います。
ラノベ作家・鷹山誠一さんのプロットの書き方
この物語で何を「売り」にするのか、を明確にするようにしています。
そしてその「売り」がしっかりと読者に伝わることを意識してストーリーを考えます。
デビュー作・第5回NJ大賞を受賞した『オレと彼女の絶対領域(応募時タイトル:ナイトメアオブラプラス)』ですと、選評にある「前向きで魅力的な主人公」と「未来予知と量子力学を結びつけた点」が売りですね。
これが読者にとって「面白味」になるのを最優先していました。
二つともしっかり評価して頂き選考委員の方々には大変感謝しております。
ラノベ作家・石和仙衣さんのプロットの書き方
ざっくり起承転結を3000字くらいに流れをまとめて章割。
書き始めて途中で細部が変わったとしても、着地点がぶれない程度に臨機応変に対応。
それはもう、……毎回、言葉にするのも恐ろしいくらいに悶絶しながら書いています。
息の長い作家になりたいので、自分のクセや傾向をモノにして早く要領よくなりたいです。
ラノベ作家・春日部タケルさんのプロットの書き方
なんとなく書きたいシーンやキャラが浮かんで、そこから想像を膨らませていきますね。
僕の場合、詳細な設定を定めてから書き始めるという事ができないので、キャラなんかもとりあえず台詞や掛け合いを書いてみて、ああこいつはこういう奴なんだな、と徐々に詰めていきます。
ストーリーも然りで、大筋以外は書きながら適宜修正していく感じですね。
(都合の良い辻褄合わせともいいます)
ラノベ作家・弥生翔太さんのプロットの書き方
まず、書きたいシーンやキャラクターなどを考えて、物語を創造します。
大筋の話を作ったら、本筋を補強するために入れたいイベントを思いつくだけ列挙。
選別しながら時間軸を作って、物語のイベントだけを列挙した簡単なプロットを作ります。
その後は大学ノートにイベントの詳細な内容、あるいは本文を書き始め、PCで打ち込む時に推敲という感じでしょうか。
書いている間に新しく入れたいイベントや、キャラクターが勝手に動いてくれる時もあります。
そういう場合のアイディアは必ず入れるようにしていますね。
流れを追いながら生まれたものなので、いいものだと思いたいので。
プロットを書かないプロ作家さんの小説の書き方
プロットを書かないタイプのプロ作家さんもいます。どのように小説を書いているか、お聞きしました。
ラノベ作家・小鈴危一さんの小説の書き方
プロットはメモ程度に箇条書きするだけですね。何を書くかも作品によって変わります。
以前はキャラクターのプロフィールや、ストーリーの流れなどを詳しく書き出していましたが、全部脳内プロットと行き当たりばったりで問題ないという結論に至ってしまいました。
ラノベ作家・shiryuさんの小説の書き方
自分はプロットを作っていません。
物語の流れなどを思いついたときにメモして、ぶっつけ本番で書いていっちゃいます。
その方が物語やキャラクターが勝手に動いて、自分が楽しめるので。
ラノベ作家、界達かたるさんの小説の書き方
物語の大筋を書くようなプロットは作らないことがほとんどです。
ストーリーは書いているうちに決まっていきます。大まかな世界観とキャラ設定は事前に作ります。のちのち絵師の方にお渡しすることになるので。
大体、いくつかざっと企画書を作って担当さんにチェックしてもらい、好感触だった企画から世界観やキャラ設定だけ作って書き始めていきます。
どう終わるかは私にも分からない為、書いていてとても楽しいです。
作家兼編集者の入江 棗さんの小説の書き方
頭に浮かんだことを、まとめようとは一切せずにテキストファイルに書き出します。それを精査しつつ清書します。
発想が捗るのは入浴中と自転車に乗っているときです。
ラノベ作家・黒九いなさんの小説の書き方
プロットを固めすぎると、いざ本文で書こうとした時に上手くシーンにならない……なんてことがあるタイプなので、詳細は本文を書きながら詰めることが多いです。
高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に執筆すると申しますか。
プロットを作るのは基本は脳内で。
誰かに見せる必要がある時だけ改めてプロットの書式に落とし込む感じです。
手順としては、核となるシーンやキャラクター、冒頭、クライマックス、物語の転換点やざっくりとした流れを決める程度。
先述したように細かい部分は書きながら決めていくことが多いので、そのまま本文に移ります。
プロットにいないキャラクターや設定が増えることもしばしば。
ラノベ作家・幹さんの小説の書き方
アマチュア時代はほとんどプロットを作らなかった、というか作れませんでした。
頭の中で、いくつかの通過点と着地点は決めてましたが、あとはとにかく流れで書いていましたね。
プロになってからこれはいかんということで、なんとかがんばって作っています。
といってもそれも、キャラクターや世界の概要と、全体の流れを書く程度のものですけれど。
もっとちゃんとしたものが作れるようになりたいんですけどね。
ラノベ作家・細音啓さんの小説の書き方
プロットの作成は、全部頭の中で。自分の脳メモリーは小説関連で常時埋まっちゃってます。
おかげで忘れ物をよくします。