自分の好みを人気小説に染めていくことができれば最高!ラノベ作家・永松洸志さんに創作に関する18の質問

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この度、第三十二回ファンタジア大賞にて『闇堕ちさせた姫騎士に魔王軍が掌握されました』という作品で幸運にも金賞+石踏一榮賞をいただいた永松洸志です。

未熟が服を着て歩いているような自分ですが、よろしくお願いします。

(AMGとのタイアップ記事です)

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この記事を読み終えることで、『ラノベ新人賞に受賞するための秘訣が理解』できるようになります。あなたもこれで作家デビューを目指しましょう!

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  1. Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか? 初めて小説を書かれたのはいつですか?それはどのような作品でしたか?
  2. Q2: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?
  3. Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?
  4. Q4: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?
  5. Q5: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?
  6. Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?
  7. Q7: どのような方法でプロットを作られていますか?
  8. Q8: 小説の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?
  9. Q9: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。
  10. Q10: 人気作を書くためには人気作の分析が欠かせないと聞きます。一ヶ月にどれくらいの小説を読まれていますか?
  11. Q11: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?
  12. Q12: 小説では文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?
  13. Q13: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?
  14. Q14: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?
  15. Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?
  16. Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?
  17. Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?
  18. Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか? 初めて小説を書かれたのはいつですか?それはどのような作品でしたか?

ゲームばかりやっていた中学生の時ですね。

とあるゲームをやっていると「あ、これ小説が原作なんだ」と知り、ライトノベルというものを初めて読みました。

その時からシナリオに興味を持ち、漫画は無理でも小説なら書けるかもと思って初めてファンタジー小説を書きました。黒歴史です。
目の前にその作品があったら破り捨ててしまうくらい恥ずかしいファンタジー作品です(笑)。

Q2: 小説のアイディアが浮かぶのはどんな時ですか?

様々ですね。ベッドに入っている時にふと浮かぶ時もありますし、ゲームをやっている時もあれば、アニメを観てる時もあります。

中でも一番多いのが、人と話している時かもしれません。

何気ない日常会話の中で「あ、これネタに使えるかも」と思うことが多々あり、そこから膨らませた結果小説に結び付くことが多いです。

ちなみに99%のアイディアが自分の中で没になってます。

Q3: キャラクターをどのように考案、作成されていますか?

作品のコンセプトに沿うようにキャラクターを作っています。

この度、賞を頂いた『闇堕ちさせた姫騎士に魔王軍が掌握されました』という作品ではメインとなる姫騎士は「世間一般での姫騎士のイメージってこうだよね」というところから膨らまし、可愛げのあるギャップを付けて作成しました。

Q4: 実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?

小説を読んで、その作品のストーリーやキャラ、設定などを自分なりにアレンジするという訓練を続けています。

例えば、「自分ならこのキャラクターはこういう性格にするな~」とか「この作品はシリアスだけど、ここを変えたらギャグとして通用するだろうな」とか。アニメやゲーム、映画でもやってます。とにかく色々見て、それを文面にしています。

そのアレンジ法を知ったのは専門学校の授業でした。

そのアレンジから全く違った自分のオリジナル作品のアイディアが生まれたりすることもありますし、とてもに役に立っています。

Q5: 執筆のモチベーションを保つために、どのような工夫をされていますか?うまくいかない時はどうやって乗り越えていますか?

長編一本を書くとなった時は、一日のノルマを決めています。今日はこれくらい書こう、このペースで続けたら一か月後にはできているな、とか。

そうした目先の小目標を立てれば、長編一本という大目標を達成するのに意外とモチベーションが落ちたりしませんでした。

それでも多少なりとも手が進まない時があります。そんな時は一度、外に出かけてリフレッシュしています。

ちょっと本屋で立ち読みしよう、とか、大好きなカフェオレを買ってこよう、とか。

他にも誰かと会話したり、とにかく小説を書くところから一旦離れています。

それでもダメな場合は「このノルマを今日中にやらないと、明日の借金になるぞ」と自分を脅しています(笑)。

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

専門学校の在学中にいくつかの小説を公募に送って、どれ一つも一次を通らなかった時は

「これは一生、一次を通らないのかもしれない」と挫折しかけたことはありました。

それも先生に「この作品は一次を通る」と言われた作品でした。作家になるのを諦めようとその時は思いませんでしたが、このまま続いたらいつかそう思うかもしれないと挫けかけたことはありました。

Q7: どのような方法でプロットを作られていますか?

まず作品コンセプトから考えます。

この作品を三行で表したらどういうものなのか、というものを作り、そこから作品の結末を大雑把に考え、コンセプトに沿った主人公とメインヒロインを作り……と徐々に作品を広げていきます。

基本的にはストーリーから考えています。

コンセプトから想像できるシチュエーション、「このコンセプトならこのシーンは絶対に必要」といったシーンをストーリーに組み込み、そこからも広げて、最終的にプロットという形で纏めています。

Q8: 小説の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

特にないですね。

基本的にはプロット通りに進め「ここはギャグシーンだからもうちょっと楽しいキャラクターの掛け合いを入れよう」とかその都度思ったりします。

そのシーンがシリアスなのか、ギャグなのか、厚みを増すべきシーンなのか、それともサラッと流すシーンなのかなどをしっかりと理解し、書くようにはしています。

Q9: ストーリーを考える際に重視していること、気をつけていることがありましたら、教えてください。

ちゃんと作品コンセプトに合ったストーリーかどうかを重視しています。

例えば、コンセプトだけを見たらめちゃくちゃギャグなのに、いざストーリーを読むとドシリアスなら、矛盾しているので、そうならないように、ストーリーを考えるときは常にコンセプトを確認しています。

だいぶ前にプロット作成途中で自分が暴走して、好き勝手好きなシーンを突っ込んだ結果、コンセプトと真逆のストーリーができてしまった……ということがあったので、今は常に確認しています。

Q10: 人気作を書くためには人気作の分析が欠かせないと聞きます。一ヶ月にどれくらいの小説を読まれていますか?

週に一本くらいなので、月に四本か五本くらいですね。

なるべく書店に行って『書店員のおすすめ!』と書かれた本を読んだり、『続々重版!』という帯がついているような、とにかく売れている作品を月に四、五本、優先的に読むようにしています。

Q11: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?

アイディアを生み出し続けることが重要だと思います。

ベッドに入っている時、トイレに行っている時、誰かと喋っている時など、常に「これはネタに使えるのでは?」と思えるようにしています。

でなければ、いざネタを考えるぞ、と机に向かってもより良いアイディアが出るとは限りませんので、自分は暇さえあればネタになることを考えています。

Q12: 小説では文章の読みやさが重視されます。リーダビリティを高めるために、どのような工夫、訓練をされていますか?

基本的にはキャラクターの視点を重視しています。

例えば、三人称で物語を書く時「これは誰の視点から見てるのだろう」というを考えています。

その他にも、一つのシーンで出てくる登場人物を絞ったりして、なるべく、このシーンでは誰が何をしているのか、を明確に示すようにはしています。

訓練というと難しいですが、現在出版されている本を色々読んで、「この人はこういう工夫をしているなぁ」と感心したりすることがあったら、自分なりに解釈したりアレンジして、自分の小説に組み込んだりしています。

Q13: 執筆は、いつもどのような時間帯にされていますか?一日にどれくらい執筆に時間をかけておられますか?

いざ長編を書くぞ、となった時は朝に書くようにしています。

自分の場合は一日何時間という取り決めではなく、一日何ページというノルマを課しているので、そのノルマが達成できなければ何時間でも書くことになります。逆に早く終われば後は小説を読む時間にあてたり、ゲームをして遊んだりしています。

Q14: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?

参考になった本自体はありませんが、専門学校時代、秋口ぎぐる先生と榎本秋先生に教えてもらったことは今でも実践しています。

Q15: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

前は書きたいもの:売れるものを6:4くらいで考えてきましたが、最近は違ってきました。

自分の中で少しずつチューニングしていって、売れるものを書きたいものへと昇華していくことが大事だと思ってきました。

売れているものを自分には合わないからと拒絶するのではなく、自分自身をその売れている作品に染まっていくように仕向けて行くことができれば、最高だと思います。

Q16: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

こんな未熟で発展途上の自分が賞をいただいたということは、すごく幸運であると思っています。

ですが、それでもなぜ賞を取れたかというのを考えると、

執筆することを諦めなかったことがプロに結び付いたのだと思います。きっと在学中に諦めていたら、今の自分はなかったと思います。

Q17: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

応援してくれた家族に「賞を取ったよ!」と報告できたことです(笑)。これから応援してくれた恩に報いろうと思います。

Q18: 最後に、小説家を目指して頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

小説を書いて、誰かに見せることがあるかと思います。その時頂いた批評で心が折れないことが大切だと思います。

むしろ「絶対に面白いと言わせてやる!」と意気込んでやる気を出すことが大切です。

心が折れないこと、諦めないこと、そしてただ書き続けるのではなく、自分に必要な技術、足りない要素は何かを理解し、それを勉強して掴むことが小説家に必要な要素だと思います。

新人賞を取ることは高校や大学の受験と同じです。実際の執筆はテスト、本を読んで知識や技術を得るのは勉強。自分はそう思っています。

永松洸志さんはAMG出身の作家です。
声優・ゲーム・アニメ等のエンタメ専門の学校|アミューズメントメディア総合学院 東京 【AMG】
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