「小説家に一番必要なのはコミュ力!」作家兼編集者の入江 棗さんに創作に関する17の質問

(AMGとのタイアップ記事です)

Q0:自己紹介をお願いいたします。

入江棗と申します。書籍編集をしながら本を出させていただいています。
デビューは2011年『時空警備タイムエスパー 警備ファイル002 平安女流作家 紫式部』(学研)。
最新刊は18年10月『君がいうなら嘘じゃない』(光文社キャラ文庫)計10冊刊行しました。

君がいうなら嘘じゃない

©著作:入江 棗、イラスト:mocha/光文社キャラ文庫

Q1: 初めて小説に出会ったのはいつですか?

記憶が定かではないですが、小学一年生の時に『ズッコケ三人組』を読んでいたことは覚えています。

Q2: 初めて小説を書かれたのはいつですか? それはどのような作品でしたか?

中学一年生です。友人の何気ない一言で書き始めました。
桜がモチーフの掌編だったと思います。

Q3: 実力を高めるために役立ったトレーニング方法はありますか? その方法をどこで知りましたか?

ここでお答えできるような高尚なことはあまりできていませんが、何かしらの作品に触れたら良いところや改善点を考えるようにしています。
現在もお世話になっている先生に教えていただきました。

Q4: 作品の書き方で(例:クライマックスを先に書くなど)、自分なりの書き方がありますか?

作品のイメージ曲を決めて、執筆中はひたすらその曲を聴き続けます。クライマックスなど盛り上がりのシーンは別の曲を用意することもあります。
自分の作品世界に没頭することと、テンションを上げるためです。

Q5: 編集のお仕事もされているそうですが、作家として活躍する上でどのように役立っていますか?

自分の作品を客観視できるようになるのと、自分の好みだけではなかなか触れない作品に出会えることがありがたいです。

Q6: スランプになった、もしくは作家になることを諦めようと思ったことはありますか?

スランプはありません。書く気分にならないことは多々ありますが、必要に迫られたら平時と変わらない文章を書いていると思います。
作家志望はアミューズメントメディア総合学院(AMG)二年生時に一度諦めて普通に就活していました。ありがたいことに今の会社に拾っていただき、デビューもできました。

Q7: アマチュア時代に参考になった本はありますか? どなたか師匠や先生に教えてもらったりしましたか?

今の会社の主宰者である榎本秋先生にお世話になっています。
本は特に……。不真面目なので勉強しようとあまり思わなかったんですよね。学校の先生方の体験談の方が面白く、よく参考にしていました。

Q8: 尊敬している作家さんはいますか?

島本理生さん。描写があまりに素晴らしい。

Q9: アマチュア時代にどのような方法で実力を高めていきましたか?

今の会社に入るまでは「上手くなろう!」といった意識がちっともなく……。今思うとなんちゃってプロ志望だったんです。
入社してからはとにかく頭を使うことを意識してます。
私は感覚で書いてしまうことが多いので、プロットや設定を作るときは「ちゃんと考えるように」と言い聞かせます。

Q10: 小説家になるためには、どんな能力が一番必要だと思われますか?

コミュニケーション能力。自分以外の人間とも触れあわないとキャラクターや会話が作れないので。
単純に編集さんとお付き合いするのにも必要ですよね。

Q11: アミューズメントメディア総合学院(AMG)小説・シナリオ学科を卒業されたということですが、学校で学ぶことの最大のメリットは何ですか?

その道のプロに教えてもらえること。独学では限界があるので。
あとは課題などで嫌でも書く環境が用意されること。

Q12: どのような方法でプロットを作られていますか?

頭に浮かんだことを、まとめようとは一切せずにテキストファイルに書き出します。それを精査しつつ清書します。
発想が捗るのは入浴中と自転車に乗っているときです。

Q13: 作品を書く上で何か大事にしている、または心に留めていることはありますか?

考えることを大事にはしますが、最終的には自分の感覚に委ねます。
自分の感覚=キャラクターの心情だからです。
キャラクターの心情に入り込むまでは書きません。大抵それまでの原稿をちょっと思い返したり読み返せば入れます。

Q14: 「売れるものを書くべきか」、「書きたいものを書くべきか」、答え辛い質問ではありますが 、もし良ければ意見を聞かせていただけませんか?

両立させるのがプロではないでしょうか。
ただ、売れるというのは時勢なども大きく関係するのでギャンブルみたいなものだと思っています。なので、あまりそこにこだわり過ぎず自分の作家性を大事にすべきかな、と。

Q15: プロになれた理由を、ご自分ではどうお考えですか?

デビューはただただラッキーだったと思っています。
二作目以降を書かせて貰えたのは自分のスタンスを崩してないからかなぁ、と。

Q16: プロになって一番嬉しかったことは何ですか?

売れるか執筆依頼がくるまでは喜んじゃいけないと思っているので、まだないです。
ただ、作家になるのを一番応援してくれた祖父に本を渡せたことは良かったと思っています。

Q17: 最後にこれから、作家になりたい! と頑張っている方達にアドバイスをいただけませんか?

地味に時間配分や計画性で差が出る職業だと思っています。執筆に時間をかけすぎているとインプットする暇がなくなってしまうからです。
執筆を頑張りつつ、外に出て色々な経験をして作品作りの材料を増やしてみると良いのではないでしょうか。