失恋が名作を生む!失恋OK!
— うっぴー/ライトノベル作法研究所 (@ranokenn) 2019年1月22日
大学生だった芥川龍之介は、家政婦の千代を好きになるも、あっさりフラレます。
その後、弥生ちゃんという女の子と恋愛しますが、家族の猛反対によって破局。
痛手から逃れようと代表作「羅生門」を書きましたが、当時は「話が暗い!」と人気が出なかったそうです
『羅生門』は、後に人気が出てテレビドラマにもなっています。
初期の芥川作品のテーマに「人間の愛とエゴイズム」があります。これは弥生ちゃんとの失恋によって、生まれたものだと言われています。
失恋が後の天才作家を生み出したとも言えますね。
その後、芥川龍之介は、かつて好きだった文ちゃんにラブレターを出します。
「僕は時々文ちゃんのことを思い出します。文ちゃんをもらいたいということを、僕が兄さんに話してから何年になるでしょう。もらいたい理由はたった一つあるきりです。そうしてその理由は僕は文ちゃんが好きだということです」
芥川龍之介の塚本文へのラブレター
まるで子供のようなすごく素直な手紙を出し続け、文ちゃんとは見事、結婚できました。
芥川先生のラブレターは現代でも通用する、心揺さぶる素晴らしい内容だと思います。
逆に、ラブレターが下手すぎて、失恋ばかりしていた大作家もいます。
童話作家アンデルセンは好きな女の子の気持ちはまったく動かせなかったのに、後世の女の子たちは大感動させてしまった!
童話作家アンデルセンは、好きになった女の子にラブレターとして、失敗続きだった人生を書いた自伝を贈っていました。
恋に破れた悲しみまで書いていたため、女性から気持ち悪がられ、一度も恋人ができませんでした。
そんな失恋の悲しみから生まれたのが、ディズニー映画にもなっている『人魚姫』です。
アンデルセンは、好きな女の子の気持ちはまったく動かせなかったのに、後世の女の子たちは大感動させてしまったという変な人です。
失恋の2つのメリット
・発生する悲しみのパワーは物語を書き上げる大きな原動力になる
・失恋経験は誰にでもあることなので、人に共感を与える物語が作れるようになる
失恋の痛みは、時に傑作を生みます。
ラノベ作家でも、良いラブコメを書くためには恋愛しろ!と言う人もいます。
作家にとって失恋は作品の肥やしなのですね。どんどん恋愛してみましょう。