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男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。

投稿者 陸奥 回答数 : 7 更新日時:

男性でライトノベルを書いている方に質問させていただきます。 男性作家は、女性の身体的特徴をなにを参考に書いていらっしゃるのでしょう... 続きを読む >>

カテゴリー: 文章・描写

陸奥さんの返信一覧

元記事:男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信

自分が持ち合わせていない属性で、どう書いていいか悩むものはあることは、あります。例えば天才、あるいは何かの達人。そういう人が何を考えているか、凡人の自分には分かりません。そういう場合は工夫が必要になります。

絵に描いてみて文章に起こせるか、ということなんですが、多少長くなります。以下、ざっくりと説明を試みてみます。

1.女性を見て女性だと判断できるということ

妙なことを伺うようですが、スレ主さんは男女(仮に身体的特徴で性別を二分するとします)の見分けがつかないでしょうか? 男性を見て男だと思うのは、自分が男だから分かるんでしょうか? 女性を見て女だと分からないなんてことがあるんでしょうか?

たいていの人は見分けがついており、スレ主さんもたぶん見分けがついているはずです。でないと、(男性は分かるけど)女性だけについて書き方が分からないという疑問が出てくるはずがないですから。

まずは「男性の持ち合わせていないもので」という考えを、いったん捨てる必要があります。「あくまで想像のもの」というのは、小説の8割以上を占めます。キャラクターからして実在の人物ではないですよね。小説は想像で書くもんなんですし、既に書き上げた経験がおありなら、充分に想像力はあるはずです。

2.自分の表現に疑問を持てる客観性

ただ、リアリティ(迫真性)に不安がおありということですか。もちろん、書いてみた文章からそうお感じなったわけですよね。そう思えたのは、逆説的に聞こえるかもしれませんが、優れた資質ではないかと思います。

普通、自分の文章には疑問を持てないものなんです。なにせ、何を書いたか分かってますから。女性の描写であれば、女性を思い浮かべ、描写したはずです。女性が思い浮かべられないということは、おそらくないでしょう(万が一困ったら、例えば適当な写真やイラスト参考にしつつ、文章に起こしてみればいいし)。

3.イメージを言語化するということ

それでも女性の描写が難しいとお感じになるということは、イメージを言語化するときの問題である可能性があります。以下のようなことが考えられます。

A. 脳内に実は明瞭なイメージが描けてない
B. 言語化するポイントが抑えられていない(身体ならBWH、頭部なら髪、目鼻等)
C. 文章化技術(語彙、表現パターン等)

4.下手でもいいから絵に描けるか

Aはたぶん「そんなことはない」とお感じではないかと思います。もし本当にそうではないなら、イラスト(鉛筆の線描きで充分)を描いてみると分かります。技術の巧拙は問いません。落書きレベルでもいいので描いてみて、きちんと女性らしくなっていれば、イメージできています。

そうでなく、どうも不格好、さらには女性かどうか判然としないケースもあります。類例では写真等なしで「猫を描いてみよう」「魚を描いてみて」というのがあります。猫や魚は見たことがあるどころでなく、よく見ている題材です。しかし描いてみると、他人も自分も笑ってしまうよな絵になってしまうことが多々です。

これは脳内にしっかりとしたイメージがないことによります。猫を見て猫と思える程度にイメージはあるけど、無から猫を正確にイメージするほどには覚えていない。猫や魚でなく、人間、さらに対象を絞って女性としても同じです。

5.絵に描けないなら文章でも描写できない

絵でなく文章でも同じことが起こります。曖昧なイメージなので、リアリティが出ない。目に見えるように描写できない。脳内イメージが実はぼんやりとしていては、文章描写にも悪影響を及ぼします。BやC以前の問題です。

女性(だけでなく人物)を描くにも段階があります。人物画・イラストではヌードから始めます。ヌードが描けなくては着衣の人物も描けないからです(さらに骨格まで掘り下げたりもする)。衣服は人体の上にあるものなので、人体がしっかりイメージできてないと、着衣の人物画も不自然になるわけです。

我々は小説家を志しているのであって、イラストレーターや画家になりたいわけではありません。しかし、手慰み程度、落書き程度でいいので、それらしく絵に描ける程度には練習したほうがいいようです。結果は必ず文章に出てきます。それ抜きに上記BやCを気にしても、なかなか上達できません。

6.文章の情報量の少なさを扱えているか

とりあえず女性に見える落書きが出来るとします。今度は文章でどう見せるかになります。絵のように一目で全体が見えるようにはできません。顔なら全体の形、髪、眉、目、鼻、耳、口、顎等々のパーツを描写しないといけません。

全部書いたら読者は覚えきれません(さらには、書くほどに印象がぼやける悪影響も生じる)。ですので、何を書いて、何を省くかが大事になります。文章は絵的なものに比べて極めて情報量が少ないため、ポイントを抑えないと発散するか、意味不明になりがちです。おおむね、キャラの際立った特徴を描写し、後は読者の想像に任せることになります。つまり、読者に提示する情報の取捨選択が大事であるわけです。

6.文章技術は既存小説から学べる

それも大丈夫となったら、最後の文章化技術になります。例えば語彙は大事ですね。「うなじ」という単語を思いつけず、「首の後ろの襟の辺り」とか書いたら、雰囲気が台無しになりがちです。衣服では、例えばスカートが膝を基準に表現されることを知っているか否かでだいぶ違います。

それらの語彙をどう組み合わせるかで文ができるわけですが、読者に馴染みやすい表現が必要です。描写される対象はオリジナルで個性的であるとしても、表現まで個性的(この場合は突飛と言うべきかも)では伝わりません。表現パターンも頭に入っていることがだいじです。

その勉強材料にはやはり小説の描写をたくさん読んでおくことでしょう。既出ですがサタンさんが、(男性読者向け)官能小説をあげておいでです。作中の女性で読者をひきつけなければなりませんから、腕によりをかけた描写が随所にあります。

しかも脱衣状態の描写もふんだんにあるわけです。セクシーさを学べるだけでなく、人物の見た目描写の基本中の基本であるヌードがあるわけです。勉強題材にとても好適でしょう。それに準じるのが、ラノベでもよくある、いわゆる「水着回」です。プールや海に遊びにいったときの描写が念入りに描かれてますよね。

7.文章を文章のままに学ぶことが必要

それらをよく読んでみればいいわけですが、注意点があります。文章を文章のままに理解しなければなりません。なんていうと、何のことだかになりますが、文章って読んだらすぐに忘れていくものなんです。例えば「黒い猫」と書いてあったら、黒猫のイメージを思い浮かべたら、文章表現は忘れてしまう傾向が強いです。「黒猫」と書いてあったか、「黒っぽい猫」あるいは「真っ黒な猫」だったか、どうでもいいからです。

しかし、書くために表現パターンを覚えようとするなら、そういう読み方はマズいわけです。文章表現そのものを覚えてないと、自分で使いこなせず、応用も利きません。ですので、文章修行で「これと思った表現は抜き書きしておく」というのがあったりします。はなはだしくは一冊丸ごと模写するというのもあります。

これは書いてデーターベースにするためだけではありません。文字通りに一字一句を正確に読み、覚えておくために大事なんです。イメージ化される前の文章そのものをしっかり見ておくということですね。言い換えれば、文章の描写結果だけでなく、描写過程もしっかり頭に入れれば、自分でも使いこなせ、自作のシーンに応じて改変もできるようになるということです。

上記の回答(男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信の返信)

スレ主 陸奥 : 0 投稿日時:

返信ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
絵を書いてみる、イメージを具現化してみるというのは
他の方が挙げていない発想なので、大変参考になりました。
この掲示板を利用するのは今回が初めてでしたので、
周りの方が「小説一冊全文模写」するというのはどんな意味があるのだろうか
と思っていたので、表現を文章から文章のまま学ぶということをするのは
今後自分も実践していこうと思います。
キャラクターをどこまで具体的に描けるかが重要、
忘れることのないようにします。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。

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元記事:男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信

そこまで?基本的には、別にいらんと思う。ラノベのキャラの女ってのは【男の妄想の詰め合わせ】みたいなもんですから。

 変なノリですが、女性向けラノベの男みて「こんな女の妄想の結晶みたいな男、地球上にも異次元にも存在しねーだろマジで」という白けた気持ちになる感覚が沸くと思う。そんなレベルでいいんでない?

まあ・・・・例えばですが体臭。制汗剤で嗅いだことないかもですが、女の汗とかは特有のすっぱい感じの匂いがあったりします。あとは単に小作りさや柔らかさ。腕とか思いのほか「やわい」
筋肉とか骨とかに当たらない。「不愉快でない」温かさや柔らかさに「癒される」自分にびっくしりたり・・・・。

まぁ男との男との造りの違いに気付て驚く、とかが多いと思います。まず気付けないと記号でしかないです。

上記の回答(男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信の返信)

スレ主 陸奥 : 0 投稿日時:

返信ありがとうございます。
分からないものは分からないと、
ある程度想像で書いてしまえばいいという意見に、
自分も気軽に書いていこうという気になりました。
でもやはり、実際に見たり、触れたりしないことには
分からないことも多いと思いますので、
その点を書いていただき、大変参考になりました。
改めまして、ありがとうございました。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。

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元記事:男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信

官能小説を参考にする。

女性の身体的特徴は、たしかに男性は持ち合わせていないものだけど、女性を見て「魅力的だ」と感じる感性もまた男性特有のもので女性は同じものを持ち合わせていない。たとえ同性愛者でも男性とレズビアンのそれは別物だと思う。
リアリティじゃなくて情熱が足らんのだと思う。
例えば、イラストで巨乳の女性キャラって現実的にはありえないほど胸がでかいし、衣服も乳袋と揶揄されるくらいにに変な形をしている。
けど、別に受け入れてるよね。
それがエロ本であったら素直に興奮できるよね。
その描写にリアリティなど必要ない。

女性の身体的特徴を女性の立場から理解する必要は一切なく、男性のおまえはそれを見てどう思ったどう感じたんだよ、という話。
ちなみにこれは男女逆でも同じ話。

コツは、最初に挙げたように官能小説を参考にすりゃいい。
女性の身体的特徴を、そもそもそれを「どのように表現するのか」でコツは大きく違ってくるから、なんとも言えない。
エロスであれば汗のしずくが胸元を伝ってく様子とかをねっとり書いたりする。
夏場は汗や雨など水滴を使うのが汎用的。冬場はむわっとムレた様子など火照ってることを外気と比較できるので強調しやすい。

上記の回答(男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。の返信の返信)

スレ主 陸奥 : 1 投稿日時:

返信ありがとうございます。
官能小説ライトノベルの描写の参考になるのかと考えていましたが、
返信の内容を熟読し、身体の様子の描写を参考にするという点には、
今後自分もやっていきたいと思いました。
改めまして、返信ありがとうございました。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 男性作家が、女性の書く際に気をつけていること。

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