クロウドさんが言うように、使わないなら覚える必要はないかと。
小説内でその言葉を使うと、「漢字の字面」で覚えるんでなく「使ったその場面」で覚えるんで、一度使えば割りとすぐ覚えたりもします。
不思議なもんで、一度覚えると割りと高い頻度で「その単語」を見かけるようになるんですよね。
中学のとき「『招聘』って丁寧に招くことか、あまり聞かないけどファンタジーでお偉いさんを招くときとか使えるな」と思って覚えたら、半月もしないで新聞だかの記事で「◯◯教授を特別講師として招聘した」とか書いてあって、「あまり聞かない」どころじゃなく、知らない単語だから無意識にスルーしてただけだった。
まあ、それは余談でしかないけども。
記憶ってのは短期記憶と長期記憶ってのがあって、あんま詳しくないからうろ覚えでのざっくりした説明だけど、
要するに「すぐ忘れる記憶」と「ずっと覚えてる記憶」がある。
短期記憶は一時的な記憶だから、本人が「覚えた」と思ってても短期記憶にしか入ってないとすぐ忘れちゃう。
ずっと覚えていたいなら長期記憶に入れないとダメ。
この長期記憶にもいろいろ種類があるらしいけど、基本的には反復することで長期記憶に入れることができる。
つまり、繰り返し覚えろってこったね。
繰り返し覚えるコツは、同じ単語を一日置いてもう一度覚える。次は三日置いて覚える。次は一週間置いて覚える。そんな風に期間を延ばして半年も間が空けば、もうおそらく一生覚えてる。
単語に限定するなら単語帳を見る間隔をそんなふうにしたらいいかもね。
ようは「その単語に触れる機会」を増やせばいいのだから、PCのデスクトップ画面に貼り付けられる付箋アプリを入れて半年間単語を表示し続けるようにするのが楽じゃないかな。
ちなみに、私も大学の頃そうやって詰め込んだけど、たぶんそのときの単語はほとんど使ってないと思う。
そもそも「単語」を知ってても、それをどう使うかっていう「使い方」を知ってるわけじゃないから、意味は知ってても文章書いてて咄嗟に言葉が出てこないんだよね。
なので最初に書いたように、意味ないよ、と。
一方で、小説内で一度でも使った単語はずっと覚えてるし、機会があればスッと単語が出てくる。
調べたのも一度きり、使ったのも一度きりなのに「緊箍児」って単語はいまだに覚えてるよ。西遊記で孫悟空が頭につけてる飾りの名前ね。
この「緊箍児」は私は主人公を戒める道具を例えて「まるで西遊記に出てくる緊箍児だ」と書いたんだけど、その物語の中の「場面」で覚えてるから、その物語を忘れてしまわない限りはずっと覚えてると思う。
PCのデスクトップ画面に付箋を張ると覚えやすいと思うけど、それは「覚える言葉」じゃなくて「使う言葉」のリストだと考えてガンガン使って消化していくのが良いと思う。