ミステリー小説についての返信
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投稿者 読むせん 投稿日時: : 0
あー・・・・哲学ニュースまとめにあった後味が悪い作品?の紹介で、「冷たい熱帯魚」と「女神の指」をセットで紹介している悪趣味さに感心したのを覚えています。
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「女神の指」は作者忘れちゃったんだけど、娘の居る金持ち父親たちが仲良くカニバる短編話で(たしかハルキホラーのアンソロジー収録)女神様に生贄として娘の命と娘の指を「実の父」が捧げ、見返りに経営の安定を得る。
娘を生贄にせず去ったメンバーもいたけど、ほぼ漏れなく経営難で心中や一家離散をしている。たんに不景気のアオリです。
指を求める女神様は【娘の命】と引き換えに【不景気に負けない豪運&安定した日常】を残った家族にもたらしてくれるんですよ。
「冷たい熱帯魚」は【安定した日常や人生】を失ってでも【娘の命】を選び
「女神の指」は【娘の命】を捧げて【安定した日常や人生】を選ぶ。
どちらに出てくる娘も父親のことを軽蔑し、そのくせ金はガンガンせびったり犯罪行為とかやらかしちゃう不良娘チャンなので、選択分岐でこれだけ話が変わるんだなーって感じ。
「女神の指」は父親が娘を食った後は清々しく笑い合いながら終わるから、穏やかで、どこか牧歌的なの。
日本ではドマイナーなんだけど、インドの女神に11本の指を捧げたら必ず願いを叶えてくれる女神様がいて、それをモチーフにしているのも面白ポイント。
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