返信一覧の表示
小説の細かい設定について (No: 1)
スレ主 Mr.Smith 投稿日時:
度々申し訳ありません。Mr.Smithと申します。1ヶ月ほど前に小説の書き方について質問させて頂き、早速最初の部分を書き始めてみたのですが、どうにも困った事態になってしまいました…
自分は異世界転移モノを書き始めたのですが、世界観や人物の設定を上手く考える事ができなくて困っております…
異世界系の小説はその殆どが中世ヨーロッパに似た世界観で描かれており、自分もそれを参考に書こうと思ったのですが、今までその類の小説や参考資料を読んだだけではなかなか設定が思い浮かばず、とても困っています…
できる限り自分の力で考えようとはしているのですが、二進も三進も行かない状態です… お力を貸して頂けると助かります。
ちなみに自分が悩んでいる各設定ですが、以下のようになっています。
・異世界の国や大陸の規模、名称
・政治や貴族、領地など
・異世界の文化、歴史など
・魔法や各戦闘技術の種類や発達の度合い
・異世界における種族(人間、魔物、普通の 動物?)
・ギルドや公的な機関のシステムや設定
・異世界におけるステータスやレベル、ランクのシステムの類
・主人公が持つスキル(現代兵器を召喚する能力、ゲームシステムに似た要素?)
と、今自分はこれだけの事を悩んでいます… 知り合いからは「アバウトに決めないと死ぬぞ?」と言われたのですが、アバウトに決めようにも何もかも初めての試みなので、どう決めたら良いのかが分からなくて非常に困っています…
皆さんから色々なご意見や指摘を頂けると幸いです。よろしくお願い致します。
カテゴリー: 設定(世界観)
この質問に返信する!小説の細かい設定についての返信 (No: 2)
投稿日時:
ドラコンと申します。ご質問の件につき、私見を申し上げます。
Mr.Smithさんが、「この世界を書きたい」とほれ込んで、モデルやモチーフにする時代や場所が定まれば、おのずと解決されると思いますよ。実際、わたしもそうですから。
モデル・モチーフについて調べていけば、自然と統治機構や身分制度、衣食住の生活について、知識も増えてきますし、イメージも固まります。
入手の可否はともかくとして、このサイトの「創作資料」のコーナーに参考になる本が多数紹介されています。
https://www.raitonoveru.jp/siryou/a4.html
この中で、私が紹介した『空想世界構築教典』『幻想世界のハローワーク』『魔法・魔術 Truth In Fantasy』『魔術への旅』あたりは、参考になる一冊かと。
ただ、『ドラクエ』にしてもそうですが、「中世ヨーロッパ風異世界」は、「中世」といいながらも、実際には「近世」、場合によっては「近代」まで入っています。参考になりそうな議論のリンクを下記に貼っておきます。
小説の細かい設定についての返信 (No: 3)
投稿日時:
・異世界の国や大陸の規模、名称
西洋の国の名前は横文字で一つの単語のように見えるけど、結局のとこ日本語の漢字と大差ない造語なので、正しくは「◯◯の国」や「◯◯の土地」という意味になっています。
まあ西洋は定説があるだけで由来がわからんくなった国のが多いけど、たとえば「イングランド」は「アングル人が住んでる土地」という意味です。
なので、ラテン語で大地を意味する「テラ」、英語で陸地を意味する「ランド」といったモノを民族名なんかに付け加えれば良いだけ。
異世界なんで、それすら造語で適当に作ったってOK。「国=アン」「土地=ドゥ」「森=トロワ」と適当に当てて、そこに住んでる民族の名前も適当に考える。
エルフが住んでる森なら「エルフロワ」、ガルド族(適当創作名)が住んでる集落なら「ガルドゥ」、英雄(ラテン語でへーロース)が作った国なら「ヘイロスア」造語なんで、適当に文字を削ってもOK。文法的に省略して読む的な感じになるし。とりあえず「それっぽい」でしょ。
多数の国家が出てくる場合、「国」「帝国」「都市国家」「土地」「大地」「陸地」とかバリエーションを増やせばどうにでもなる。
「森」なんかも「湿地帯の森=カトル」とか適当に増やせばOK。
ちなみに気づいたと思うけどアン・ドゥ・トロワはバレエで使われる掛け声だけど、フランス語で1・2・3って意味なだけ。カトルはすなわち4ですね。
・政治や貴族、領地など
政治や貴族、領地の何が知りたいのかわかりません。
西洋の貴族は基本、五爵の公・侯・伯・子・男だけで、すぐに調べられるはず。
階級などは国や時代によって微妙に違うので、なんとも言えない。例えば男爵が最下級と考えがちだけど、男爵は地方豪族の事なんで下手すりゃ伯爵より力がある場合もあるし、公爵を名乗れるのは王族の血筋だけって時代もある。
例えばイギリスは「古来から我が国の貴族は伯爵と男爵しか存在しない」と言ってたりする。
なので、ファンタジーな異世界であるなら、そも魔術師に与えられる爵位というのがあっても良いし、自由に作ればよろしい。
有名所は五爵だけだけど、公爵とか伯爵とか、これって西洋の爵位の名称じゃなく中国の爵位の名称なので、名称だけならめっちゃあります。
・異世界の文化、歴史など
その文化や歴史を作って、どうするのか。というのを考えてみましょう。
「文化や歴史をテーマにした物語を作るのか?」
NOであるなら、それは単なるフレーバーでしかない設定なので、後回しにして問題ありません。
・魔法や各戦闘技術の種類や発達の度合い
・異世界における種族(人間、魔物、普通の 動物?)
どうしようかな、と迷ってることはわかりますが、千差万別なので第三者にはどうしようもできません。
とりあえずオーソドックスな西洋の神話のモンスターや種族などを基準に、王道なものを考えたほうが良いでしょう。
王道やテンプレというのは、すなわち参考資料が多いということです。
オリジナリティを意識するのは良いけど、あまり尖った設定を考えてしまうと参考資料が少ないOR存在しないので、書けなくなります。
・ギルドや公的な機関のシステムや設定
どうやら世界観の設定全般で困ってる様子です。
さて。
それ以前に「どんな物語」を書こうとしているのでしょうか?
その物語において、ギルドはどのような役目を担っているのでしょう?
よくあるテンプレ作品を参考にすると、ギルドの役目は「依頼を受ける場所・冒険者の支援をする場所」です。
であれば、「依頼」と「支援」が出来れば物語にとっては必要十分だということがわかるでしょう。
貴族や文化なども同じですが、物語にとって何が必要か、というのが決まってないのに世界観を作ろうとすれば、世界そのものを作る事になるので非常に大変です。
・異世界におけるステータスやレベル、ランクのシステムの類
・主人公が持つスキル(現代兵器を召喚する能力、ゲームシステムに似た要素?)
これも前の話と同じで、書きたい話が大雑把にでも出来てないと決められない事です。
例えば「ギルド運営する主人公の話」であるなら、その物語で有効に働く能力や、個人のステータスやレベルよりもギルドのランクシステムを考えるべきだということがわかるでしょう。
現代兵器を召喚し、重火器は自分で使うために、日本刀や軍用のサバイバルナイフ、ちょっと変わったスペツナズナイフを店に並べる武器屋の話なんてのも考えられるし。
この武器屋の話と、現代武器を召喚して敵を倒してく無双の話を比べたら、考えるべき設定はけっこう違いますよね?
逆に、物語の概要を考えていれば、そこに合う設定を考えれば良いので、結構楽に思いつくと思いますよ。
小説の細かい設定についての返信の返信 (No: 4)
投稿日時:
横やり失礼します。ドラコンです。
地名・人名の付け方でしたら、サタンさんもおっしゃっていますが、以下が考えられます。
・君主国であれば、君主の「姓」を国名にする
現実にもサウジアラビアやリヒテンシュタインは君主の姓が国名になっています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
・地形、気候、特産品、国旗にちなむ地名
イタリアっぽい国を出すのであれば、私なら、長靴の形をしたイタリア半島にちなみ、「スティヴァーリ(イタリア語でブーツの意)国」とします。スイスっぽい国なら、特産の時計にちなみ、「ウーア(ドイツ語で時計の意)国」です。ギリシャっぽい国なら国旗の色(青と白)にちなんで「ブレ・アプロス(ギリシャ語で青・白の意)国」ですかね。
・人名は、歴史上の人物から拝借するとか、特に高貴な身分の登場人物なら宝石・貴金属にちなむもの。
モデル・モチーフにする国の言語を用いると、それっぽくなりますかね。
小説の細かい設定についての返信 (No: 5)
投稿日時:
ぶっちゃけどの設定も"作る必要がない"と思った。
>・異世界の国や大陸の規模、名称
主人公が転移した町の住人は、交易のある周囲のいくつかの町についての知識しかないことにすればよい。広域の地図は存在しないか、少なくともこの町には流通しておらず、国や大陸のすがたがどうなっているのかは誰もわからない。町の住民たちは慣習的に地形や方角で「谷の町」「泉の町」「北の町」などと一帯の町を呼び分けており、正確な地名は普段誰も使わない。
>・政治や貴族、領地など
町の外れに領主の館がある。町民は漠然と「領主様」と呼んでおり、地位や階級ははっきりしない。正式な領地なのか実効支配しているだけなのかはわからないが、とにかくこの町を治めている。
>・異世界の文化、歴史など
歴史書は町にないか、あっても町民の識字率が低く、誰も読めない。歴史については漠然と「神様が天地を作った」くらいに認識している。町の歴史についても、何百年も前に領主の先祖が武勲をあげて王様からこの土地を賜ったらしい、くらいの知識しかない。
文化については……とりあえずクリスマスとバレンタインに似た年中行事がある、とかそのくらいで。
>・魔法や各戦闘技術の種類や発達の度合い
物語序盤の展開に応じて適当な魔法や戦闘技術が発達しているが、世界全体のことはよくわからないので遠くの町や外国には想像を絶するすごい魔法や技術があるかもしれない。
作中で技術水準にブレが出てしまっても、"これは外国の魔法"とか"ずっと南の土地で使われている技術"とかいうことにしてしまえばあとから言い訳できる。
>・異世界における種族(人間、魔物、普通の 動物?)
とりあえず町には人間しかいないが、山や森には狼や熊がいて人を襲うと言われている。また、深い山奥や海の向こうの国には魔物が棲むと言われているが、町民で魔物を見たものはいない。なので実在しているかどうかはわからない。魔物と戦う展開にしたかったら適宜登場させればよい。
>・ギルドや公的な機関のシステムや設定
町にも小さな同業組合や自警団があり、領主から許可を得て活動している。ほかに領主に雇われた兵士がいて、町の治安維持にあたっている。他の町がどうしているかはわからない。たぶん町によって違う。
>・異世界におけるステータスやレベル、ランクのシステムの類
>・主人公が持つスキル(現代兵器を召喚する能力、ゲームシステムに似た要素?)
ゲームを作っているわけじゃないんだから「戦いを経験する中でなんとなく経験を積んでいろんなことが自然にできるようになっていく」くらいでいい。
……こんな感じで、大半の設定は"主人公には知りえないことなのでわからない"でいいんじゃないかと思う。必要になったら行き当たりばったりで設定を足していけば多分なんとかなる。設定を作り込むのもいいけど、そこで手が止まって先に進めないくらいなら何も設定しないで書き始めたほうがいい。