こんばんわ、ティアラミスと申します。いつか質問よろしいですか?
1.ラブコメについて
最近、隆盛を誇っているラブコメなんですが、賞に応募する際のメリット、デメリットってどうなのかしら?
私としては、他のジャンルと比べると、下調べを少なくていい反面、キャラの立ち位置や笑いのタイミングを失敗すると、悲惨なものしかできず、また、笑いのタイミングや立ち位置って、意外と難しい様な気がします。ジジさんは、どのような考えをお持ちですか?
2,萌え、ヒロインについて
萌えだ、ヒロインだと喚いている方が多いのですが、私からすれば、いつまでも成長しない娘ばかりで、引いてしまいます。しかも、現実世界でも、女子がもてはやされて、いつまでも女性になること、年を取ることを拒んでいる現実女性とダブってしまい、余計嫌な気持ちになります(むろん、そうでないラノベヒロインや現実の女性もいますが)。
そこでなんですが、ラノベのヒロインについて、
1・ジジさんの今のラノベヒロインの率直な感想
2・ラノベのヒロインの昔から変わっていないところと、変化したところと、そのキッカケとなったと思われる作品。
3・ジジさんが考えるよいラノベヒロイン、悪いラノベのヒロインの要素、できれば、下読みした中で、素敵だったヒロインと、引いてしまったヒロインとその特徴をお教えいただけると助かります。
最後のほうは、詰め込みすぎてしまいましたが、よろしくお願いします。
ライトノベルの賞において、ラブコメ単体を題材にしたものはほぼ見かけません。
理由についてですが、ラブコメというものは「読者が好む形」というものがかなり明確に定まっているため、個性を出しづらいからではないかと考えています。
他のジャンル以上に「そもそも素材としてひねりにくい」、「他人が気づかない別角度から描けたとしても、それが読者の好みにはまらない(結果ワンパターンになってしまう)」こと、それがデメリットかと。
逆にメリットですが、「他の題材との親和性が高い」ことでしょうね。
異能力ものだろうが異世界ものだろうがSFだろうが、すべての題材に加えることのできる万能食材という感じです。
まとめて言えば、単体で応募作を作るには相当にハードルが高いのがラブコメのデメリットであり、ほかのネタと混ぜることで豊かな味と彩りを演出できることこそラブコメのメリットであるというのが私の見解になります。
2,萌え、ヒロインについて
1・ジジさんの今のラノベヒロインの率直な感想
ラノベ中高生は男子向けなので、ヒロインは彼らが比較的好ましく思える同年代の、しかも彼らの気持ちをがっちり鷲づかむ「理想の女子」でなければなりません。
それを20年以上も追求してきたのがラノベメディアであり、今現在の最適解が挙げていただいたような女子であるのなら「必然性」があってそうなっていると解釈すればよいのではないでしょうか。と、思っています。
> 2・ラノベのヒロインの昔から変わっていないところと、変化したところと、そのキッカケとなったと思われる作品。
私の職分はラノベという媒体のマーケティングにはないので、特に思い当たる事例がありません。
> 3・ジジさんが考えるよいラノベヒロイン、悪いラノベのヒロインの要素、できれば、下読みした中で、素敵だったヒロインと、引いてしまったヒロインとその特徴をお教えいただけると助かります。
作者の都合で動かされているヒロインは悪。
「かわいい」でも「怖い」でも、人格という魅力を押し出せているヒロインは良。
これは応募作も既存作も同じです。
おひさしぶりです。
前回はお忙しい中相談にのっていただき、本当にありがとうございました。
おかげさまで、執筆もはかどりました。
今書いている小説の主人公は男性ですが、ラノ研には主人公の性別についてたくさんの議論が展開されてきました。
自分は男性主人公を書く機会が多く・・・というよりも、女性主人公を書いたのは中高生のとき一度きりです(たしか剣と魔法の異世界冒険ファンタジーだった気が・・・)。
そこでジジさんにお聞きしたいことがあります。
1・仮に女性主人公を書くとしたら、で相方の男性主人公の目線で書くというのはアリでしょうか?
視点はあくまで読者と同年代の中高生男子という方法です。
2・上の方法をとる場合、三人称一視点(男性主人公の視点)より、男性主人公の一人称の方がおすすめでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
> 1・仮に女性主人公を書くとしたら、で相方の男性主人公の目線で書くというのはアリでしょうか?
谷川流氏の『涼宮ハルヒの憂鬱』がまさにそのパターンですね。キョンという男子キャラの目からハルヒを語りあげるという。
実はこの方式、応募作ではほぼ見かけないパターンです。
資料になりそうな近年作ですと、ある男の魂を持つ銃がマスターである少女ガンマンの姿を語っていくという茜屋まつり氏の『アリス・リローテッド』がありますね。
ハルヒやアリスと差別化できるオリジナリティが発揮できれば、まだまだ開拓の余地が大きいジャンルだと思いますので、挑む価値はあるかと思います。
> 2・上の方法をとる場合、三人称一視点(男性主人公の視点)より、男性主人公の一人称の方がおすすめでしょうか?
ハルヒもアリスも一人称を採用した作品です。
ですので三人称で構成できるとかなり期待値は上がりますね。
ただ、一人称の利点である「視点主の心情をセリフ化した地の文章で行える」が使えなくなりますので、三人称で効果が出しにくいようなら一人称で。
こんばんは。女性主人公と人称視点について相談にのっていただきありがとうございました。
今度は今書いている小説の登場人物についてです。
そのうちの一人は異能の目を持っています。
睨んだ相手を死に至らしめるため、幼い頃から目を閉じて生活してきました。
まともに目を合わせることができるのは、その子と同じ一族の人間だけです。彼らもまた幼少期から成人に入るまで同じような生活をしてきたからです。
もしこの子が一般人の通う学校に行くとしたら、目が見えないという理由で特別支援学級に入ることになります。
主要な登場人物にハンディキャップのある人物を入れても大丈夫でしょうか?
(ハンディキャップといっても、本当は視力に支障がありません)
ちなみにこのキャラクターはわけあって異能を失いました。
物語開始の時点では普通に目を開けて人と接することができます。
複雑な設定ですが、アドバイスをお願いします。
恐縮ながらジジさんの代わりにお答えいたします。
何か異能の対策を施していればいいんではないでしょうか。
『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の主人公ルルーシュもギアスを制御するために、左目に特殊なコンタクトレンズをはめていますよね。
月姫の主人公遠野志貴も魔眼殺しという眼鏡で、死の線が見える能力を制御していますよね。
あれくらいでいいと思います。
あとはご自分で考えてください。
やめたほうが無難ね。
「障害についてもっと理解を深めてほしい」みたいなことが動機でない限り、そういったキャラは避けるべきね。
ハンディキャップは一歩間違えれば読者をドン引きさせるだけになっちゃうわけで。
> 主要な登場人物にハンディキャップのある人物を入れても大丈夫でしょうか?
複数の方がすでにコメントをしてくださっていますが、障害は非常に大きな問題となりえます(当事者の方よりも周囲の善意の方々によって、です)。
> (ハンディキャップといっても、本当は視力に支障がありません)
この設定がさらに、善意の方々にとって「障ってしまう」可能性が高いです。
ただ、
> ちなみにこのキャラクターはわけあって異能を失いました。
> 物語開始の時点では普通に目を開けて人と接することができます。
ということなら、「昔は目を閉ざして生きてきたのだが……」というくらいの匂いが程よいかと。
はっきり書きすぎると不都合が生じる危険性が高い問題ですので、できるかぎり触らずソフトにやり過ごすようにするべきです。
ネットでの評判について質問させてください。
今どきの流行を調べようとして、私なんかはまず最初にネットの評価を調べるというのが思いつきます。
しかしこういう評判って、実際には偏りがありますよね。
マーケティングとして価値があるのかいまいち判断つきません。
たとえば、最近よく聞くのが主人公を殴るヒロインについてです。
嫉妬、じゃれ合い、照れ隠し、そういう理由で相手に暴力を振るうキャラというのは確かに見かけます。
そしてそういう自己中心的なヒロインの行動に批判が集まる。それも理屈では理解できます。
しかし、私自身こういうキャラに対して不快感を感じたことがないのでピンと来ないです。
またこの時やり玉に挙げられるキャラというのは、人気作の人気ヒロインであることが多いように感じます。
あなたはこの件についてどう思いますか?
意見を下さい。
デルティックさんがすでに述べてくださっていますが、マイナス方向に振り切れているというのもプラスに作用します。
まさに話題にのぼる時点で「人気キャラ」ということです。
だとすれば、それはそれで正解ということになるかと思います。
ただ、賞で評価されるかどうかは、マイナス傾向のヒロインを置いたことをどの部分で挽回できるかによるでしょうね(物語自体のカタルシス、恋愛劇等)。
あとはレーベルのカラーによる部分もありますので、書かれるならリサーチを。