私もちょっと誤解してたっぽいので、追記。
ビートシートって、ようは三幕構成の要素をどれくらいの分量で書くかっていうマップを示したものか。
とはいえ回答内容の大枠はさして変わらないのだけど、
確かに、日本独自の構成はあると思う。
特に漫画には当てはまらないことが多いですね。というのも漫画は雑誌連載って形なので、最初に決めた大枠通りの構想で書けないこともあるため。
でもこれは、ビートシートとか複雑に考えるのではなく逆にもっと簡単に考えるのが対応しやすくて、
スレ主さんは三幕構成をご存じなようなので説明は割愛して結論を書くけども、
ミッドポイントってのは物語の真ん中にあるもので、物語の方向性を決定づけるもの。真ん中にあるので、ミッドポイントを中心に第二幕は前と後に分けられる。
ミッドポイントより前は「物語を広げる展開」を書けば良くて、ミッドポイントより後ろは「物語を収束させる展開」を書けばいい。
これだけ。
そして、第二幕(前)に必要な最低限の展開要素は「ミッドポイントに入れる条件をクリアする」という事なので、不自然なくミッドポイントの展開を書ける設定なりを提示できれば、あとはキャラの深掘りでもなんでもやって厚みを持たせ後半への補強をするだけ。
だから例えば「勇者が魔王を倒す話」なら「魔王が世界征服に動き出してる(条件1)」と「勇者が対抗しうる力を持ってることの提示(条件2)」と「勇者が自分の力に向き合い試練を克服する(条件3)」とかが書ければミッドポイントで「魔王が世界を巻き込み大戦争を起こす」っていう展開に入れる。
スレ主さんはここで日常の事件1・2・3と事件ってエピソードで小分けにしていたけど、物語の展開は基本的に「原因(はじまり)」「過程(なか)」「結果(おわり)」の3ステップで表現できるから、感覚で日常の事件を3つにしたならセンスあると思う。
で。
人気漫画とかだとこの第二幕(前)の連載あたりで人気だから引き延ばせるみたいな判断があって、ここは「物語を広げる展開」だから、ストーリー
の本筋自体にはさほど関りのない「勇者の仲間のキャラを掘り下げる」とか「遺跡ダンジョンを攻略して歴史的な世界観を書く」とかって展開を入れたりできる。割とここは自由に何でも入れられる。
ミッドポイントに入っちゃって第二幕(後)になるともう揃ってる材料でしか調理できないから、掘り下げるにしても限度があるけども。
スレ主さんも起承転結の起承を多めにとったと書いてるけど、日本の漫画やアニメで起承が長めなのは、こういう理由。
もちろん文化的な違いもあるけども。日本人の気質は育成やそれを見守るのが好きな部分があるから。
だから海外の製作方式と比べて物語の構成に違いが見られるように感じるけど、長期連載のそういう挿し込んだ部分を省くと、割と流れは変わらなかったりするよ。
返信ありがとうございます。
>>盛り上がりというのは、物語の展開における変化や転換点を指していて、それは必ずしも派手な展開を意味するものではない。
なるほど! 目からうろこです! だいたいの概形やアップダウンはそのままで、作品のジャンルに合わせて傾斜角を調整したらいいということですね。
>>全てにおいて当てはまると豪語しているわけではないだろう。
これは私もどうかと思いましたが、豪語しちゃってるんですよね(笑)。
>>ミッドポイントより前は「物語を広げる展開」を書けば良くて、ミッドポイントより後ろは「物語を収束させる展開」を書けばいい。
納得です。あまり深く考える必要はなかったんですね。勉強になりました。