私は40人以上のプロ作家さんに創作の秘訣についてインタビューしてきました
ここではインタビューで「実力を高めるために最も役立ったトレーニング方法はなんでしょうか? その方法をどのようにして知りましたか?」と質問した際の回答を6人分まとめています。
この記事を読めば、夢を叶えた現役プロ作家さんが、デビューを果たす上でどんな良い努力をしていたのか?たった4分で理解できます。あなたもこれで人気作家を目指しましょう!
作家・平井新さん。身辺スケッチ。
短大に通っていた頃、恩師の先生に勧められてやっていた「身辺スケッチ」というものがあります。エッセイのショート版とでも言うのがわかりやすいかもしれません。
日記のように実際に体験した出来事を、小説のように誰にでも伝わるように書く。
これをこまめに行い、推敲も五回十回と重ねたことで「自分の意図したように読者に伝える」という力が身についたように感じます。
ラノベ作家・平田ノブハルさん。他人に小説を見てもらう
執筆し続けることが何よりのトレーニングです。
構想しているだけでは上達せず、本文を書く中で新しい発見や学びがありました。
といってもがむしゃらに書き殴るだけでは何の成長もできません。
書き上げた作品を他の方に見てもらい、頂いたアドバイスを自分の中で咀嚼して修正することが重要だと思います。
ラノベ作家・叶田キズさん。出版社の新刊案内。新人賞の結果発表を見る
とにかくたくさんのアイディア、ネタを取り入れるため、執筆分野の全ての出版社のHPの新刊案内、新人賞の結果発表には必ず目を通すようにしています。
こんな小説が売れているのか、こんな発想があるのか、などとても勉強になります。
自己流の方法ですが、空いた時間にできるのでみなさんにもオススメです。
ラノベ作家・仁科朝丸さん。原稿を最後まで書き上げること
とにかく原稿を最後まで書き上げることですね。
書き上がっていない作品には評価を下せないので、今の自分がどの程度の実力なのかを客観的に評価して改善点を考え、次に繋げるためには、まずは長編を一本書き上げる必要があると思っています。
アミューズメントメディア総合学院の先生も近いことをおっしゃっていましたが、私は筆が遅いので、それを実感できたのは卒業から数年も経ってからのことでした。
作家・紙吹みつ葉さん。作品に対して疑問を持つこと
まずはとにもかくにも、書き上げること。
短編中編長編と段階をつけてもいいので、とにかく「完成させるという体験」をすることがとても大切だと思います。
でもこれ自体はものすごく大変なので……その前の段階としては、「疑問」を持つこと。
「こういう設定なのはなぜか」「なぜこのキャラはこういう性格なのか」、とにかく「なぜなに」を自分の作品に対して持ち、その答えを自分で用意することです。
疑問を持って、その疑問を自分で解決できるようになって初めて、本文で躓くことを減らせるのかなと考えています。
そしてその疑問の「答え」を、物語の設計図でもある「プロット」として「形にしておくことが大事です。脳内だと気付かず変化しちゃうので。
作家・桑島かおりさん。自分の原稿を声に出して読んでみる
まず読みやすい文章を書きたくて、自分とリズムの合う作家さんの本を読みこみました。AMG在学中に声に出して読んでみるといいよ、とノベルス科の先生にアドバイスいただきました。
AMGの卒業生著作700冊突破!