小説の書き方講座。稽古のあいだは大根役者と思え。 舞台にあがったら千両役者と思え

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稽古のあいだは大根役者と思え。 舞台にあがったら千両役者と思え

これは日本舞踊の口伝の奥義です。

小説を書く場合もまったく同じで、書いているときは、俺の作品は超おもしれー! と楽しんで書いたほうが明らかにパフォーマンスがあがります。

楽しい気持ちは、文章として作品に反映されるからです。

小説を書いている時は自分 は天才だと思うべし。書き終えたら誰よりも厳しい批評者になろう

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メンタルは文章に反映される! 楽しい気分で書けば読者も楽しくなる!

メンタルの状態とは、意外と文章に反映されるものです。
怒っているときは、いくら怒りを反映させないようにしても文章に棘が生まれます。

また、不安や悩みを抱えていると、気づかぬうちに、読者が不安になる表現になってしまうものです。

逆に楽しい気持ちで書けば読者も楽しくなります。

コミュニケーションの秘訣として、相手を笑わすためには、自分が笑うというのがあります。
気分が伝染するからです。

これは実は、やや効果は落ちますが、ディスプレイ上の文章を通しても同じことが起こります。

楽しい気持ちで書けば、それが読者に伝染し、読者も楽しくなりやすいのです。

ラノベ作家の黒九いなさんは、プロになれた理由を、楽しみながら続けたからだと語っています。

『結果』にこだわりすぎると『過程』の楽しみが二の次になり、それが作品の質に影響し、続けていくモチベーションを失う……といった悪循環に繋がることがあるそうです。

プロ作家になれた最大の要因は『楽しみながら続けたこと』。ラノベ作家・黒九いなさんに創作に関する18の質問
(AMGとのタイアップ記事です) Q0:自己紹介をお願いいたします。 黒九いな(くろくいな)と申します。 アミューズメントメディア総合学院(AMG)ノベルス学科(現在の小説・シナリオ学科)東京校卒業後、第19回えんため大賞特別賞を受賞してラ...

モチベーションを維持する上でも、作品の質を高めるためにも、書いている最中は、俺って天才! 超おもしれー! くらいのノリでいた方が良いのですね。

小説を書き終えたら誰よりも厳しい批評者になろう

作家の森奈津子さんは「自分の作品に満足してしまったら、そこで作家としての成長が止まるにちがいない。だから、決して自作に満足してはならない。むしろ自作の粗探しをしろ」といった思いで、小説を書き続けているそうです。

しかし、これを執筆中に行うとテンションが下がって作品の質に悪影響を与えますので、書き終えた後に行うのが最良です。

稽古のあいだは大根役者と思え。
舞台にあがったら千両役者と思え。

日本舞踊の教えは、そのまま小説を書く上でも役立ちます。
芸事の奥義とはすべてに共通するのですね。

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