まず最初に申し上げておくべきなのは、比喩(直喩)の「~のような」は、多用しても構わないものだということです。
誰もがよく知るものまで「~のような」とは書いておられないんじゃないでしょうか。例えば「猫」と書くに、わざわざ「~のような」で形容したりしないはずです。
読者が多分見たことがなさそうと思うから、似たもので例えるため「~のような」が出てくるのでしたら、問題ありません。作者オリジナルの空想上の生き物とか、キャラの感覚とか、「~のような/ように/ようだ/etc」を使わないと表現が難しいものはたくさんあります。「よう」を使って分かりやすくなるなら、迷わず使うべきです。
と、原則論はここまでにしまして、お示しの表現例について考えてみます。
1> 「人のはらわたの内側の様な」
「はらわた」は漢字は「腸」で、おおむね大腸を指しますが、他の内臓も含めることもあります。仮に大腸だと解釈するとして、その内側ですから大腸の中ということになります。
字義通りに解釈すると、読んでも分からない表現でしょう。仮に論理的には分かったとしても、イメージは湧きにくい。
もしかすると、人間の内部のような、という意味で書いたのでしょうか。つまり「人のはらわたのような」でいいところを、はらわたを内側と言い換え、付け足してしまったとか。
もしそうなら、余計な「内側」が邪魔をしています。言い換えれば、「馬から落馬」みたいな重複表現です。
2> 「肌の表面に氷を押し当てられている様な」
これも「肌の表面」という表現が疑問です。肌は人間の表面にあるものです。その表面となると、さらに細かく識別しているようなニュアンスとなります。
でも、これって「肌に氷を押し当てられているような」か「体の表面に氷を(略)」ではないんでしょうか。もしそうなら、これも重複しています。
3> 「そのどれでもある様な、どれでも無い様な」
これは比喩ではなく、断定を避けて、曖昧な感じを表しています。「よう」以外に、「らしい」「みたい」等もありますから、適宜、言い換えるといいと思います。
「そのどれでもあるらしいし、どれでもないらしいし」
「そのどれでもあるみたいだし、どれでもないみたいだし」
4> 「最初からそうであったかの様」
これも断定を避ける「よう」です。上記表現だと「「風(ふう)」等でも言い換えることもできます(「みたい」等も使える)。
「最初からそうであったかの風(に)」
以上、見てみましたが、1~2は重複表現でおかしくなっている可能性が高く、もしそうなら「様(よう)」で誤魔化していると思われます。このパターンの対策は、「様(よう)」はひとまず置いといて、「様(よう)」以外の表現がおかしくないか点検することが有効と思われます。
3~4は、おそらく問題ありません。が、気になるようでしたら言い換えを用いればいいと思われます。つまり、もし問題があるとすれば、語彙だということですね。読書量に応じて増えていくものですし、少しでも疑問に感じたら辞書を引くようにすれば、上達は速くなります。
似た言い回しはくどくなる、と思い込んでいました
少し気が楽になりました、気負わず使ってみます、有り難うございます
1,2、おっしゃるとおりです、確かに重複してますね……気付きませんでした
言われるまで全く気付けなかったので、もしかしなくても私はこれを日常的にやってしまっているうえに指摘されるまで判れない、出来ない事なのかもしれません……だとしたら誰かに読んでもらうしか無いですよね
結構致命的ですねこれ……頭痛がして苦痛が痛い
風、ありがとうございます使ってみます。
3,4、語彙……そうですね、辞書はすぐ引く癖は付けてあるんですが、何がおかしいのかまず疑問に思えていないです
読書量は、小さい時から活字が好きで多分一般的な量よりももう少し読んでるとは思うんですが
多分アウトプットが下手なんですね、これも致命的ですね……
ご意見有り難うざいました