箇条書きで書いたシーンを描写したいの返信
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箇条書きで書いたシーンを描写したい(元記事)
はじめまして。マッサンと申します。
自分は書くのがとても遅く、なかなか物語を完結しないことが多々ありました。
んで、いろいろ方法を探しているうちに、とにかく頭をからっぽにして、ひたすら書いてみるっていう方法をやってみました。先に物語をかきあげて、それから加えたり、書き直したほうが早いとあったからです。プロットよりは全体の動きとか状況とかを、もっと細かく書いています。
※例※
「あっついな」
扉をあける。そこには誰かいて、俺は予想もしなくて驚いた。
女の子で、麦わら帽子をかぶっている。こちらに気づいてはにかむ。
「ほんと生きづらいですよね」
首筋に汗が垂れる。どきんっと興奮する。
…とまぁこんな感じで、一つの物語を最初から最後まで書き上げていきます。だいたい3000字~6000字ぐらいになりますかね。
でもこの次に問題がありまして。箇条書きの文章をうまく描写できないんです。単語の順番とか、別の言い方を探したりとか。それで単語を辞典で探したり、表現の仕方に悩んだりして、30分でようやく2.3行できたって流れになることが多いです。最初のシーンからこんな感じなので全然物語が進んでおりません。
自分の中でも描写の書き方とかポイントとか参考にしていったんですけど、どうしても箇条書きの状態から文章に書き直せなくて、本当に悩んでます。
皆様のアドバイスお待ちしております。何卒宜しくお願いします。
箇条書きで書いたシーンを描写したいの返信
投稿者 とある書籍化作家 投稿日時: : 0
はじめまして。
小説においてはまず、主題があります。
小説の本文は主題に沿って書かれる必要があり、キャラや描写も主題を表現するための道具なのです。
なので、ある一文を見せられてもうまく再構築できる人はいません。
主題がわからないからです。
例えば、ちょっと手を加えるだけでもこれほど印象に違いがでます。
*
「あっついな!」
俺は勢いよく扉をあけた。開けた先には麦わら帽子を被った女の子がいる。
黒髪ですらっとした年上のワンピースの女性だ。
誰もいないと思ったのに驚いた。彼女は俺に気づいてはにかむ。
「……ほんと生きづらいですよね」
彼女の首筋に汗が浮かんでいる。何故だか、俺はどきんっと興奮する。
*
「あっついな……」
俺は力なく扉をあけた。
「ほんと! 生きづらいですよね~!」
開けた先には麦わら帽子を被った従妹がいた。
彼女がはにかむ。首筋にはうっすらと汗が浮かんでいる。
俺は不覚にもどきんっと興奮する。
違いがわかりますか?
ほんのちょっと情報を足し引きしただけですが、シーンの意味合いはかなり違います。
もちろん、どちらが正解かということではありません。
「主題を表現する」のにふさわしい情報を取捨選択する、それをひたすら考えて練習してください。
一番簡単なのは他のプロの文章を読むことです。
今年アニメ化した作品や昨年売上上位の作品を50冊読みましょう。間違いなく筆力は向上します。
カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 箇条書きで書いたシーンを描写したい