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リアル志向の抑え方 (No: 1)

スレ主 蛇鷲 投稿日時:

立春の候失礼いたします。
 当方どうもリアリティ?にこだわり過ぎるようで、話も設定もどうにも進まないし、湧いたアイデアもつぶしてばかりです。
 読者だったときは現実性などほとんど気にならなかったのですが、自分で執筆するとなると細かいところまで「これ現実的じゃないな」とどうにも気になってしまいます。
 例えば
・女子供しか動かせない兵器
 訓練や個人の適正によらず、性別や年齢によって一律に操作に制限がかかる、または性能ががらりと変わるなんて兵器としては欠陥品。そもそも年齢・性別の区切りは個体差が大きく厳密な区分は無理
・部活動や授業に近い感覚で学生が実戦参加
 現実の少年兵のように使い捨て前提ならともかく、訓練も終わってない生徒を動員するのは本当に危機的な状況時以外ありえない
・改造人間
 実は脳改造の方が技術的にずっと先行しており(ほぼ実用段階と言っていい)、身体強化の方が現実味がない
・因果応報、理由付け
 あった方が物語としてすわりがいいのはよくわかるけれど、実際には何かが起こってもほぼ偶然の産物でさしたる原因はないと言っていい(人間の脳には勝手に因果関係を作ろうとする性質があるため、実際にはありもしない原因を見つけ出そうとする) 
・軍事関係
 各国の技術水準や工業力、戦争方針などを考えると超兵器の類は作れないし、現実から多少流れを変えることはできても結末は変えられそうにない。また指揮や兵站などを現実に即させようとすると表現が複雑になり読みづらくなる

 このような正直創作の邪魔になるリアル志向はどうやって抑えたらいいでしょう?

カテゴリー: やる気・動機・スランプ

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人気回答!リアル志向の抑え方の返信 (No: 3)

投稿者 サタン : 4 No: 1の返信

投稿日時:

たぶん、割と誰でも通る道じゃないかなと思う。
意識高い人ほど、例えば「登場人物はキャラクターじゃない、この世界ではちゃんと生きてる一人の人間で人生があるんだ」と考えがちじゃないかな、と。
私も通った道だけども、私の場合はあえて「作り物」を意識したかな。
現実のソレを意識して書くというよりは、演劇を見てる感覚で舞台を意識するというか。
だからキャラを考えるときも役で考えるし、現実性を考えるときも説得力で考える。
ただ、それが行き過ぎるとキャラは用意されたもののように見えてしまうし、現実性はご都合主義にも思えてくる。
これは自分の中で匙加減をみつけるしかないなと思う。

例えばこれって、工作で「魔法のステッキ」を作ろうとして、そのディティールにこだわるのは良いのだけど、「本当に魔法が使えるようになるステッキ」を作ろうとしてるようなもので、無理というか無駄というか、頑張る方向性はそっちじゃないよね、と自分で気がつくしかないと思う。
紙粘土で猫の置物を作ろうとしてるのに、生物学や遺伝学を勉強してもしょうがないっていうか。

でもなぁ、「それは考えるだけ無駄」的な事を書いたばかりだけど、ようは匙加減だから作者それぞれで別に100%無駄ってわけでもなくて、
「本当に魔法が使えるようになるステッキ」を強くイメージしてその空想上のステッキの制作工程を妄想しつくせば、それは作り物の工作にも表れてディティールに凝った本物と見紛う物ができるかもしれない。

一方で、小説は物語なので肝心の物語の制作に役立つならともかく、障害になっているだろう現状ではそのリアリティ志向は邪魔であるし、役立ってない・役立てる手段を持たない以上は無駄だと思う。

この問題は、たぶん複数の原因があるんじゃないかと思うかな。

ひとつは、「設定を作ってる」からであって「物語を作ってない」というのが、おそらく根本にある。
物語は話の流れを書くだけだから、基本的には複雑な設定はいらないし考える必要がない。
設定は物語を彩るもので、そもそも物語が土台になければ際限ないだけ。

ひとつは、「アプローチ」の問題。
例えば、
>・女子供しか動かせない兵器
これは「子供しか持ってないモノ」を感知して動くってことにすりゃいいわけだから、科学的なアプローチではなく精神的なアプローチないし創作的アプローチ(大人になると無くなるようなモノを勝手に作る)で設定すりゃいい。
例えば「新世紀エヴァンゲリオン」のATフィールドやエヴァを動かすシンクロ率なんてのがソレでしょ。心に傷がある思春期の少年少女しか動かせない。
「こういう設定」があるなら、「そういうことにする」とすればいいだけで、あとはそのアプローチの問題。
なんでこういうリアル志向の傾向が「誰でも通る道」というか書き慣れてない(けど意識高い人)にありがちなのかっていうと、
要するにこの「アプローチ」の問題が関係してくるんだろうと思う。
言っちゃ何だけど、書き慣れてないから「現実の延長線上の思考でしか発想できてない」ため、結果的に現実性を重視することになってるのではないかな。
だから発想をかえて別角度からのアプローチをするとスッと解決するんだけど、そんな思考回路はもともと持ってないものだから、なかなか出来ないんじゃないかな。

ひとつは、程度の問題。
>・部活動や授業に近い感覚で学生が実戦参加
こんなんは「そういうプログラムがある。学生の安全は可能な限り確保している」とかで良くて、それ以上は作者自身の納得の問題でしかない。ようは自己満足。
「どこまで設定すれば読者が納得できるか」が肌感でわからないから必要以上に掘り下げようとしちゃってるだけじゃないかな。
たぶん、こうすると「でもその「可能な限りの安全確保」が気になる」とかってなると思うんだけど、それで「安全確保できる仕組みを考える」となると思うし、それはそれで良いとは思う。
けど、またアプローチの話に戻るけど、こういうのは「だから教師陣はすごい責任感がある」とか精神論でも良くて、その表現は設定ではなく「学生を大事にする教師」という演出でもって「物語の演出で解決する」っていうアプローチでなんとかなる。
個人的には、この「話で解決できるレベルにまでなれば設定の必要はない」と考えてる。
ちなみに、物語は話あってこそだから、設定よりも話で解決できることが優先。

まとめると、
・設定を作ってて物語を作ってないため。
・問題解決のためのアプローチに、「現実的」というコマンドしか持ってないため。
・どこまで作れば良いかという肌感がわからず程度を「自分が納得できるレベル」にしてるため。
「どうあるべきか」よりも「どう見えるか」が大事なので、そこの感覚は、私は逆に「作り物」を意識することで乗り越えられたように思う。

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 読者だったときは現実性などほとんど気にならなかったのですが、自分で執筆するとなると細かいところまで「これ現実的じゃないな」とどうにも気になってしまいます。
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・軍事関係
 各国の技術水準や工業力、戦争方針などを考えると超兵器の類は作れないし、現実から多少流れを変えることはできても結末は変えられそうにない。また指揮や兵站などを現実に即させようとすると表現が複雑になり読みづらくなる

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