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ラブコメが一本調子になってしまう問題について (No: 1)

スレ主 I 投稿日時:

初めまして、クロイヌと申します。
今回どれだけ悩んでも答えが出ない問題にあたってしまい、皆さんの知恵を貸していただきたく投稿させていただきます。

とあるラブコメを書いて某新人賞に投稿したところ三次落ちしてしまい、評価シートでは主に以下のような講評をいただきました。
①キャラ配置や設定やストーリーは全体的には良いが、新規性に欠ける。
②構成力不足で物語にメリハリが無く、盛り上がりに欠ける。一本調子で山谷がない。

この作品が好きなため大幅に改稿して再投稿しようと考えています。
①に関しては、既存の類似ラブコメ作品を沢山読んで研究し、差別化を図る設定を追加するしかないと考えています。
ただ、②の問題をどう解決すればよいのか分からずに頭を抱えてしまいました。

私の作品は異能力やバトルなどの概念が無く、ほぼ現実世界に近い世界を舞台にしています。
ストーリーは大まかに『起:心の問題を抱えるヒロインとの出会い➡承:ヒロインのせいで日常が壊れて非日常へ➡転:日常を取り戻すために一度はヒロインを突き放す道を選んでしまう➡結:ヒロインの心の問題を解決して、彼女と一緒の新しい日常へ戻る』というものです。

しかし、どのように物語にメリハリをつければ良いのか分かりません。
物語に山谷を与える方法が分かりません。
構成としては『起承で結に至るまでの伏線を張りながらラブコメ9:シリアス1の配分でヒロインを好きになってもらい、転にて割合が逆転して結に向かう』という形になっています。私はこの転が物語に起伏を与えるメリハリになるかと思ったのですが、それでは足りませんでした。
起承においてのメリハリは、
・メインヒロインとタイプの異なるサブヒロインとの時間を与えたりする
という形を考えたのですが、それ以外にも何かラブコメが一本調子にならない解決策はありますでしょうか? また、転結において盛り上がりを増す方法はありますでしょうか?

ラブコメにおけるメリハリ・山谷というのは、どのように表現すれば良いのでしょうか?
考えれば考えるほど沼にはまっていき、答えが出ません。どうかお助けください。

カテゴリー: ストーリー

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人気回答!ラブコメが一本調子になってしまう問題についての返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 4 No: 1の返信

投稿日時:

これは読まなきゃわかんない。
スレ主さん自身が割と高いレベルで創作に向き合ってるなと感じるし、物語の作り方というか話の流し方を知ってらっしゃる方だなと感じる。
少なくとも私個人としては「物語が成立することを第一に」と思っていつも返信していて、それ以上の「これをより面白くするためには」というのは作品ごとあるいは作者の方向性ごとに違って個々の限定的な回答になると思う。
そうすると、そもそもその「個々」すなわち今回の場合は今回悩まれてる作品をよく知らないと適切なことは言えないと思う。

そのうえでの意見となるとだいぶ推測が入っての答えになるので、参考になるかどうかわかりませんが……。
まず思ったのは、評価シートの1と2は、実は同じものなんじゃないかって事です。
1を解決させりゃ2は自動的に解決するんじゃないかなと。
新規性、つまり目新しさですよね。更に言い換えると「ひと目で読者を惹き付けるような魅力」でしょうか。
それがあって、ポンと置けば、それだけでそこが山になりますよね。
ええと。
「新規性」って話だから例を挙げにくいのだけど、いっそこれは置いといてベタな内容で例を作ると、
例えば、主人公とヒロインはそれぞれ別に想い人がいて、お互いが意中の相手にアタックするためお互いに協力し合うという設定の話があるとする。
するとこの話の内容は「アタックする作戦を考え、実行する」ということで、それが何度か失敗し続けて最終的にふたりとも失恋したとき、お互いのそばに相手がいることに気がついた、みたいな感じ。
となると、この物語の山はおそらく「二人が作戦を考える」という場面で、谷は「それを実行し失敗する」という場面かなと思う。
ここで私が「おそらく」と前置きしたのは、山というのは盛り上がる場面で、盛り上がるってのは物語がというより読者の気持ちが盛り上がるという意味だと思ってるため。つまり「読者がそのとき一番興味ある展開」をしてるときが山だと思ってる。それ以外が谷。
「こういう二人がいます、こういうことをしようとしてます」となれば、いざ角を突き合わせて作戦会議をする場面が一番興味を持ちそうだと、私個人が思うため、「おそらく」と前置きしてる。
そして、それを前提として物語を構成するので、作戦会議の様子は意図的に伏せたりせず今後の展開を割と詳細に書いてしまって、実際に実行する時に作戦と実際とで状況が違うとテンパったりする様子を書いて行く感じになる。

あくまで私個人の創作論を展開させてるけど、「山」は「そのとき読者が一番興味あること」と定義していて、そしてじゃあその興味は何かって言ったら「その物語の本筋」のことで、その本筋にどれだけ興味を惹きつけられるかって言ったら、その本筋の設定の特殊性や新規性による、ということになると思う。
なので、1と2は同時に解決できるんじゃないか、という回答になってる。

1は1で解決させてしまい、それでも2が弱いんだってことになったら、
再三、あくまで私個人の創作論だけどと前置きするけども、
この考えは要するに「物語が進む要素・大きく進展する要素」に読者の注目は集まるので、そこにエッジをきかせれば良い山が出来る、という考えです。
なので、
>『起:心の問題を抱えるヒロインとの出会い➡承:ヒロインのせいで日常が壊れて非日常へ➡転:日常を取り戻すために一度はヒロインを突き放す道を選んでしまう➡結:ヒロインの心の問題を解決して、彼女と一緒の新しい日常へ戻る』
この、各要素の演出が弱いという可能性があると思う。
例えば「承」の「ヒロインのせいで日常が壊れて」というのは、この概要だけ読むと「ヒロインのせいで日常が壊れる」という展開が書ければ良いのだから、「どうやって壊れたか」は1~100までどのようにでも程度は変えられる。
この「どのように壊れたか」がもうほんとものすごい壊れかたをしていたら、それだけで読者の目を引けるしエッジのきいた山になりますよね。
もちろん個人的な定義として「読者が興味あること」なのでワンシーン一つだけエッジを効かせても効果は薄く、「ヒロインがすごいことしでかした、どうするんだろう」と前フリをおいて「どうやって壊れたか」まで読者の気持ちを温めておくと山として効果は大きいと思う。
前述した「作戦会議」の例も同じですね。
「こういう二人がいる」と前置きしてるから、そんな二人が角突き合わせる作戦会議に注目が集まる。その作戦が失敗に終わったからこそ次の作戦会議が面白そうになる。こうして3箇所くらいに山をおいて、という感じ。

それでまた前の話に戻るけども、何か話の中心になる強い設定があると、この作戦会議のように山は作りやすい。つまり「新規性」を解決できれば同時に解決できる。
同時でなく別個で考えるとしても、話の流れの要点を抽出して、その地点の演出を少しエッジを効かせる感じに変更するなどで何とかなることもあると思う。

人気回答!ラブコメが一本調子になってしまう問題についての返信 (No: 6)

投稿者 手塚満 : 3 No: 1の返信

投稿日時:

メリハリ以外にも、緩急、抑揚、テンポなどがよく言われます。いずれも、明確に「ここの表現がこうだから」とは言いにくい、全体の印象ですね。幸い、ご質問文で物語全体の流れを示して頂いてますので、そこから少し考えてみようと思います。

お示しの物語の起承転結から、キャラの心情が上げ(ポジティブ)か下げ(ネガティブ)か、話のテンションがどれくらいか、解決すべき問題がどこ/誰にあるかを付け加えてみます。多少の起承転結の補足も交えてみます。

 (物語開始以前:不明)
・起:心の問題を抱えるヒロインとの出会い(事の起こり)
 →流れ:上げ?、テンション:中、問題の所在:無し?

 (承0:偽のカップル成立(偽のハッピーエンド))
・承:ヒロインのせいで日常が壊れて非日常へ(問題発生)
 →流れ:下げ、テンション:強、問題の所在:ヒロイン

・転:日常を取り戻すために一度はヒロインを突き放す道を選んでしまう(偽の解決)
 →流れ:下げ?、テンション:強、問題の所在:ヒロイン
(転2:ヒロイン喪失による主人公の苦悩発生?)

・結1:ヒロインの心の問題を解決して(真の解決)
 流れ:上げ、テンション:強、問題の所在:ヒロイン

・結2:彼女と一緒の新しい日常へ戻る(エピローグ)
 流れ:上げ、テンション:弱、問題の所在:解決が示される
(物語終結後:いわゆる「幸せに暮らしましたとさ」でしょうか)

1.起は大丈夫そう

起の2人の出会いは、とりあえずくっつくということでしょうから、どちらか、ないしは2人とも好意は抱くイベントかなと思います。話の流れ(キャラ、読者の気分)としては、上げ方向でしょう。読者を引き込める作りにしやすいんじゃないかと思います。

緊張感が出るにしても、メインのイベントを考慮すると、テンションは中くらいで、出だしには適切かなと思います。この時点ではキャラ(主人公、ヒロイン)には、はっきりとした問題は出ていないはず(承以降のイベントなので)。気分のいい進行になっていそうです。

2.起と承の間

ご説明の承の前に、2人が親密になる話の流れはあるでしょうか。承以降の流れを見ますと、よほどに親しくないとカタストロフ的な承に至る前に離れそうです。もし「ちょっとしたことで喧嘩したが、仲直りした」みたいな小イベントがありますと、そこでハッピーエンドでもいいような雰囲気を出せます。

ただし、本当の問題と解決は承以降ですから、いわば偽の平和、嘘の静けさといったところです。話しの流れは停滞し、テンションも下がる。問題も無いと分かったか、解決したような感じ。よくあるエピローグと似たような状態になります。

3.承で既に山場狙いかも

続いて承となるわけですが、破局に向かうわけですね。ヒロインの抱える問題があらわとなり、主人公に悪影響を及ぼしていく。ドラマの開始ポイントがこの承ですね。ドラマを発生させる問題の原因・核心はヒロインにあります。

破局へ向かい、おそらく主人公は諦めるまでは抵抗し、解決を試みると思いますので、テンションは高くなっているでしょう。悪戦苦闘ですし、成功したとしても、嫌なことが無くなる、という消極的なものです。辛い流れで気分的に下げになるはずです。

3.転も山場っぽい

転では、主人公が偽の解決を選ぶようですね。ヒロインを諦めて離れて、問題を解消しようとする。だけど解消であり、解決ではない。主人公にとって、離れる決断も辛いものがあるでしょうし、離れた後も心残りなどで辛いはずです(でないと結が発生しない)。

テンションは承から引き続き高いはずです。流れもキャラ(読者)の気分的には、下げでしょう。少なくともスッキリしない。むしろ悩みを深める方向になりそうです。

どうも、承と転が性格的に似ているように思えます。ですので、変化は感じにくそうです。お考えのサブヒロインを行動開始させるとしたら、承と転の間でしょうか。苦悩する主人公に接近し、転と結の間でカップル成立させるか、寸前まで行く。

偽のカップルであり、偽の平穏です。そうすると、テンションは下がり、問題は隠され、話の流れは停滞します。ただ、結に至る前に、サブヒロインとの破局により偽の平和は壊れるはずです(でないと物語が結に向かわない)。

4.結は当然ながらクライマックス(最大の山場)

結で大事なのは「ヒロインの心の問題を『解決』」ですね。主人公は問題を解消しようとしていたわけですが、思い直して解決を試み、(おそらく過去の失敗を踏まえて)成功させる。

ここでようやく、話と気分の流れが上げに転じます。全体を考えると、ツカミが終わってドラマが始まる承以降、下げて、下げて、最後だけ上がる感じです。

テンションは変わらず強いままです。承以降、エピローグ前まではずっと山場を維持しようとしている感じがあります。

そういった点がもしあるとすれば、メリハリという点では、一本調子を感じさせる恐れがあります。

5.流れは変え、テンションは上げ下げする

流れは変える必要がありますし、意図的に揺らしたりもします。変化をつけないと、飽きてくるからですね。気分的な幅を持たせないと、読者の気持ちも揺れず、感動できるポイント見失いやすくなりがちです。

テンションは上げ下げしないと、ダレて来ます。テンションを上げたままだと、慣れによりだんだん下がる感じがしてしまいます。下げたり上げたりするほうが、緊張を保ちやすいでしょう。かつ、谷と山の落差も作り出せます。

6.ドラマ発生の鍵の問題の所在も変化させるのが便利

主人公の存在も割と希薄になってしまっている恐れがあるように思います。ドラマを動かせる問題の所在が、ずっとヒロインにあるようですので。例えば「当初ヒロインに苦しめられていると思った主人公だが、ある時、自分が/もヒロインを苦しめていたと気が付く」なんて、よくあるドラマじゃないかと思います。問題の焦点も動かしたほうが変化がつけやすいからですね。

かつ、主人公は全面的に描かれるため、問題を抱えるのにうってつけのキャラです。問題を解消ではなく解決させるとき、主人公の問題としておくのが便利でしょう。

6.まとめの再掲

ご質問文からは、以上のように思えました。簡潔にまとめて再掲してみます。

・キャラ(ひいては読者に引き起こす)感情の変化が乏しいかもしれない。
・テンションを高いままに保っていて、かえってダレてしまうのかもしれない。
・ヒロインだけが問題を抱えて、主人公の当事者性が薄めかもしれない。

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タイトル:ラブコメが一本調子になってしまう問題について 投稿者: I

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しかし、どのように物語にメリハリをつければ良いのか分かりません。
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起承においてのメリハリは、
・メインヒロインとタイプの異なるサブヒロインとの時間を与えたりする
という形を考えたのですが、それ以外にも何かラブコメが一本調子にならない解決策はありますでしょうか? また、転結において盛り上がりを増す方法はありますでしょうか?

ラブコメにおけるメリハリ・山谷というのは、どのように表現すれば良いのでしょうか?
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