元記事:探偵を主人公にするか、探偵助手を主人公にするか
大野です。
今回の質問は、ここのところ続けてたロボットものとは別の案件。例の企画についてもらった意見は一通りまとめ終わり、一応修正版も作ってみたんですが、これ以上続けられる精神状態じゃないので、一回別の作品をやりたいと思い、この質問をしています。
さて、本題に入ります。俺はいま、『現代ファンタジーを舞台とした頭脳戦モノ』を企画していて、タイトルには『探偵』と書きましたが、厳密に言えば『義賊っぽい信念を掲げて、社会の裏に暗躍する魔術師・超能力者を騙す詐欺師』の二人組を主人公にしようと思っています。
ただ、俺自身の実感するところとして、『主人公以外が活躍しがち』な作品を書いてしまったり、根本的に『主人公の選択ミス』を起こしやすいタチなので、細かく練る前にみんなの意見を聞いてみたいな、と質問しました。
ちなみに今回は、片方が男主人公、片方がヒロインで書くつもりでいます。現時点でキャラの性別は考えていないので、『どちらを主人公にしたら面白いか』なんとなくで言ってもらえれば幸いです。
以下。なんとなく考えている世界設定・キャラ設定。
世界設定:我々の過ごしているのと同じorパラレルの現代日本が舞台。普通の人には知られていないが、『ヤクザ』や『国の機密組織』などの裏社会の人間が知っているレベルで、『魔法』『魔術』『超能力』『神』『妖怪』『魔物』などなどの様々なオカルト・超常現象的な物事が存在しており、ある程度力の強い者たちは(国家権力が手を出せないのを良いことに)好き勝手にやっていた。
また、全ての超常存在・そういった能力を持つ者は全て共通して、『嘘を吐けない』(吐こうと思わない)という特徴を持っている。(ただし、『真実と異なること』を断定の形で言わなければ、つまり『~~かも知れない』的な発言をする分には可。基本的に『吐こうと思わない』ので、そういう発言をする者は少ない。/ほぼ全ての超常存在は『相手が嘘をつかない』『嘘を吐くことが可能な一般人相手ならどうにでもできる』という前提で動いています)
主人公二人組は基本的には『探偵』を名乗りつつも、魔術師を騙してヤバい儀式を妨害したり、適当な神様を助けて恩を売ったり、政治家を騙して妖怪の住む森を守ったり、超能力者をカルト集団から助けたりします。
主人公候補A:何の能力も魔法も持たない詐欺師。表向きは、『探偵を自称する町の何でも屋』。
基本的にふざけた言動・オタっぽい発言などをするが、オカルト関連の『裏』の世界を知っているだけにヒネているところもある。
基本的には困っている人を放っておけないタチであり、また悪意のある・利己的な人物に対しては『悪人相手なら何をしてもいい』とは言わないものの『それ相応の報いは受けてもらうぞ』という態度をとる。
相手を騙すことに関しては罪の意識はあまりなく、どちらかと言えば『真実を伝えて傷つけるぐらいなら~/先に悪事をしたのは向こうなのだから~』という発想をする。ちなみに、書類には嘘を書かない。バレると法的に処罰されかねないから。
あらゆるオカルトに対して知識・道具を持っているため、相手が弱ければ何とか凌ぎ切れる程度。(と言っても、『吸血鬼は銀を恐れる』レベルの事でしかないが)
主人公候補B:母の死と共に『ちょっと出稼ぎに』と居なくなった父に、候補A・詐欺師の元に預けられることになった化け狸/魔術師(どちらにするか未定)の高校生。割と長いこと自分を普通の人間と思っていたが、物語開始時点では正体を自覚している。
『力があって』傲慢になる連中と違い、『対して力が無いうえ、嘘が付けない』ので基本的に素直・実直な性格。
下宿先兼バイト先として、Aの探偵事務所に住み着くものの、父経由で『己の姿を変える能力を持っている』と言うことをバラされ、詐欺師としての仕事も手伝わされる羽目になってしまう。
いろんなことに思い悩みながらも、『詐欺師』という形で超常存在達の蛮行を止め、或いは手助けをしていくことで、精神的に成長していく。
周囲の人間が『そういう超能力者』と勝手に誤解したことを含め、いくつかの偶然と彼自身の成長・勉強が生き、ラストシーン(とりあえず一巻分書く予定)で大いに役立つこととなる。
どちらを主人公として描こうか、悩んでいます。何かしらの意見をもらえれば幸いです。
上記の回答(探偵を主人公にするか、探偵助手を主人公にするかの返信)
投稿者 ハイ : 0 投稿日時:
ありゃ、もうダブル主人公ってとこまで話が及んでるんですね。
ちょっと話がそれるかもですけど、私はAが主人公でBがヒロインと思ったんですよね。
ってのも、化け狸って設定がカッコいいより可愛いと思ったから。
あと、設定的に助けを求めそうな側だと思ったから。
で、一巻後に仲間になって、二巻以降正式メンバーに加わる的な話を思い浮かべてました。
ってことで、どっちが主人公? って聞かれたら、自分が書きやすそう? で楽しそうなAかなー、と。
あと盛り上がってるみたいですが、嘘をつけないって設定がやっぱり面白いですよね。
この辺の設定周りをいじったらもっと面白くなるような気がします。
まあ、気がするだけなので場合によっては改悪になるかもですが、それでも好き勝手言わせてもらうと。
なんで能力者系は嘘をつけないのか、ってロジックにちょっと興味が伸びまして。
で、思い出したのがとある魔術の禁書目録。
あれに確か、パーソナルリアリティ、だったかな?
なんかそんな名前で、中身はあんまり覚えてないんですけど、ぼんやーりとあれって自分が現実だと思ったものは現実になる……的な? そんな感じだったかな、と。……いや、ものっすごいぼんやりしてるのできっと間違ってると思うんですがまあそれはそれとしまして。
このおぼろげな記憶から、能力を持っていることの縛りとして。
嘘をつけない、ついてしまうと能力が失われる、だとか。
あるいは一時的に能力が減衰または消失してしまう、という設定がなんか連想的に浮かんだんですよね。
嘘という事実無根が、超常的な能力という純然たる事実の根本を捻じ曲げてしまう、的な意味で。
こういうことを考えると、嘘をつけない能力者にあえて嘘をつかせることで能力減衰を狙う、なんて頭脳戦もありかも、とか思ったり。
大野さんはそこまで考えてるわけではないようですが、とにかく嘘つけないって設定は考えていらっしゃる以上に面白いですし、刺激される代物でした。
カテゴリー : キャラクター スレッド: 探偵を主人公にするか、探偵助手を主人公にするか
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