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新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか

投稿者 オル 回答数 : 11 更新日時:

 相談内容は「新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか」についてですが、その前にこれまでの経緯を説... 続きを読む >>

カテゴリー: やる気・動機・スランプ

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元記事:新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信

僕にも構想ばかり練っていて、創作が進まなかったという経験があります。最初の1年という辺りでしょうか。
まぁ、それって「最初はイメージから入る」って事なので、別に悪いって訳じゃないんですよ。創作は全てイメージから始まるので。
ただ、創作を始めた時点では基本も何も知らない訳ですから、「オリジナリティ」だとか「世界観」だとかを放ったらかして、ただ単にイメージばかりしている、なんて事になりやすいのです。
分かりやすく言えば、「サッカーの基本をわかっていない人が見様見真似でサッカー練習しても、そりゃ様にならないよ」って事。
とにかく練ったイメージをとにかく集めて、それだけでいい作品ができる訳ないですし。
「創作って具体的に何するの?」というのを、考え直してみてきださい。

でも質問者様は、3年間も構想を練っているのですから、創作についてある程度分かってきたのでは?
もしそれでも「よくわからない」というなら、ここを初めとしたサイトや書物に目を通してみましょう。
それで基本がわかったならば、しっかりとした創作ができるはず。
基本をベースに作っていけば、作品も割とスムーズにできますし、何より慣れるのが早いです。

因みにここで言う基本とは、「テンプレに合わせよう」って意味じゃなく、「世界観」「オリジナリティ」「ストーリー」「人間関係」等の要素について、「ちゃんと理解しよう」って事です。
カレーの作り方を理解していたら、味はともかくカレーが作れますから。

とはいえ、1度練った構想に、今更基本を取り入れるのは難しいかと思います。
その場合は、逆を考えてみましょう。
練った構想を1度分解し、基本に合うように作り変える、と。
そうすれば、作品としてしっかりと形になるはずです。
オリジナリティを出すも何も、まずは作品を正しく作る必要があるので。

話す内容が多かったので、最後に整理します。
今躓いているのは、最初に「創作が何なのか」を理解していなかった事。そして、3年間それを補えずにイメージばかりしていた事だと思われます。
それを補うためには、もう1度基本を見直し、理解しましょう。
そして今の作品を改善させるならば、その基本に合うようもう1度作り直すのも1つの方法。
今までの創作が無駄だったと思うなら、その経験を材料に、もう1度スタートしてみて下さい。
僕が同じ状況にあった時は、そうやって抜け出しました。

上記の回答(新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信)

スレ主 オル : 0 投稿日時:

黒鐘 黒ぅ様、ご返信ありがとうございます。

創作が進まなくなったのが1年間って、抜け出すの早いですね…!
というより、私があまりに泥沼にはまりすぎているだけかもしれませんが(笑)

創作のhowto本はこれまでに10冊程度は読んでおり、このサイトも参考にさせていただいています。基本については理解しているつもりですが、実力として身についているかどうかは自信がありません。

今何度もプロットシナリオを練り直している作品の最新プロットでは、話の流れ(見せ方)以外をのぞけば、基本にあてはめて作成することができているかと思います。
ですが、確かに三年間イメージばかりしていた点は否めません。プロットでは問題視していなかった「物語が急展開になる問題」について実際に原稿を執筆して初めて気づけたので…。

黒鐘様のおっしゃるように基本をもう一度見直してみて、さらにイメージだけではなく実際の原稿執筆によって創作の基本が実力として身につくようにしたいと思います。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか

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元記事:新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信の返信

 こんにちは。【どのようにするのがいいか】と聞かれますと、お好きにどうぞと答えたくなるのですが......。お言葉に甘えて、個人的な意見を書かせて頂きますね。

 先ず「ご都合主義」ですが、これは「言動や主張に一貫性がなく、その時々の当人の御都合に流されて行動する様のこと」と、Wikipedia大先生が仰っています。
 物語にて指摘された場合は、「主人公にとって都合良く進みすぎている」せいでしょう。主人公だけが特別な能力を得たとして、その理由は運で片付けてしまっても良いんです。その後、その能力に振り回されて四苦八苦しながら成長していけば、完全に王道ですよね。
 成功ばかりさせるからいけないんです。取り返しの付くような、笑える程度の失敗もさせましょう。そしてたまには、取り返しが付かない大きな失敗もしかけて下さい。そうすれば、ヒヤヒヤしてワクワクしませんか?
 この辺りのスリル調整は、【約束のネバーランド】という作品が参考になります。漫画ですが、一読の価値は保証致します。

 また、【運が悪く、不慮の事故に巻き込まれ、そこで世渡り下手な主人公が下手な行動を取ってしまったため】【単純に喜べない性質のもの】を手にいれるとの事ですが。これは異能が「嬉しくないこともない」ものであっても、ご都合主義ではなく不幸中の幸いだと思います。
 変に主人公が喜んだり、周りが褒め称えなければ問題ないでしょう。異能と聞けば「都合の良いもの」を思い浮かべますし、それが「都合のあんまり良くないもの」なら、読んでいる方もあんまり羨ましいとは思いません。これが呪いでしたら、ラッキーになってしまうのですがね。
 そもそも、ご都合主義との指摘は妬みからくるものです。ですから、不運と幸運をプラス・マイナス0か、マイナスにしてしまえば良いのです。成功には、それに見合うだけの苦労を与えましょう。「救済早く!!」と読者様に思われるほど鬱展開にするのも手だと思います。

 続いて急展開ですが、先日私が申しました急展開は「読者様の付いて来れない話の飛躍」です。これは説明や描写の不足により起こるのですが、オル様の場合は情報の取捨選択が出来ていないのではないかと感じました。
 唐突に日常から非日常に切り替わったとして、いきなり非日常の全てを知ることは出来ませんよね。謎は少しずつ分かっていけばいいんです。その分かっていく過程が楽しいのですから。説明は最低限に抑え、その都度小出しにしていけば十分です。主人公の心情描写や展開を重視して下さい。

 例えばですが、宇宙人が空から降ってきて、謎の光線を発射したとしましょう。
 ここで必要な描写は、宇宙人の容貌や光線が発射された結果。そして主人公の驚きです。そこからもし追いかけっこが始まったとしても、光線が当たれば怪我では済まないとか、宇宙人から並々ならない怒りを感じるだとか、そんな程度の説明で良いんです。
 なぜ宇宙人が居るのか、なぜ怒っているのか、主人公は何をしでかしたのか、なんて事は後です。事情説明や現状把握より、テンポを優先しましょう。

 私が中二病なものですから、私が書く主人公は強者ばかりです。弱者が主人公の場合はもありますが、強者にまでは成長しません。師弟モノっぽくなります。
 もともとの日常が非日常に近いものですから、主人公があまり驚かずに処理していき【主人公が異能を手に入れ、ファンタジー設定を理解しているところから始めた】感じに近くなります。そのため【異能を得る場面の描き方】は、ふわっとした意見しかできませんでしたが、参考になりましたら幸いです。

上記の回答(新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信の返信の返信)

スレ主 オル : 1 投稿日時:

 のん様、ご返信ありがとうございます。

 「約束のネバーランド」はつい最近一巻のみ読みました。各登場人物の行動と動機にリアリティがあり、スリルがうまい具合に出されていました。この作品の第1話には急展開ともいうべきシーンがありましたが、ご都合主義は感じませんでした。「ハウスに対する軽い疑念」を伏線として設けていたからだと思います。

>【運が悪く、不慮の事故に巻き込まれ、そこで世渡り下手な主人公が下手な行動を取ってしまったため】【単純に喜べない性質のもの】を手にいれるとの事ですが。これは異能が「嬉しくないこともない」ものであっても、ご都合主義ではなく不幸中の幸いだと思います。

 私もこの異能自体についてはご都合主義にはなっていないと思います。
 しかし現状の私の作品の難点として、のん様のおっしゃる「読者のついてこれない話の飛躍」があるのでしょう。

>続いて急展開ですが、先日私が申しました急展開は「読者様の付いて来れない話の飛躍」です。これは説明や描写の不足により起こるのですが、オル様の場合は情報の取捨選択が出来ていないのではないかと感じました。
>例えばですが、宇宙人が空から降ってきて、謎の光線を発射したとしましょう。 

 この例えにより、情報の取捨選択についてよく理解できました。
 私は「なぜ宇宙人がいるのか」という理由の説明までもを第1話の中に詰め込んでいたため、作品のテンポが悪くなっていたのだと思います。
 この例えでいうなら、場面として必要なのは「①:主人公が宇宙人に襲われていることを知る(事実を知る)」「②:宇宙人に恐怖する(心情)」「③:宇宙人の放つ謎の光線から逃げる(行動)」であり、「④:宇宙人が主人公を襲う理由(真相)」はまだ謎として残しておくということですね。

 ファンタジー設定を前提とした世界が描かれる方がラノベにおいては多い気が個人的にします。多分その方が読者としても作品の世界観を吸収しやすくテンポも良くしやすく、あらゆる面でいいのだと思います。
 もう少しだけ「日常⇨非日常」の世界観の現代ファンタジーに挑戦してみたいと思いますが、また詰まってしまうようだったら視点を変えて最初から非日常の世界観にも挑戦してみようかと思います。

 度々の質問にお答えいただき、ありがとうございました。
 説明を小出しにする方針で、再度執筆してみます。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか

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元記事:新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信の返信

すみません、のんさんへの質問なんですが、個人として一応自分も答えさせていただきます。
自分が必ずしている、しなければならない(断言)事は「伏線を敷く」です。
「つじつま合わせのつまらなさ」と仰っていますが伏線を張ることでそれは無くなると思います。
  「例アクセルワールド」
危ないときに黄の王が敵としてきた時も「ご都合主義乙」とは言われませんでした、それは少なからず、それほどの理由があるから。その場所を知っている理由があるからです。何も関係が無く、王繋がりで黒が鬱陶しいから、たまたまピンチだったから、これはまさしく「ご都合主義乙」なんです!

「お前どこからその力身に着けたんだよ」「ハイハイここで敵追加ですかそうですか」
これどうゆうことか分かります?
そう!少しの伏線があっても、少しのご都合でもご都合主義乙と言われてしまうのは作品にのめり込む程面白くない!飽きてきて悪いところが目立ってしまう!からです。自分も自分の作品を見返すと見つけます、ですが別にいいんです。なぜなら自分は面白そうな小説を買って悪い所を探しながら読もうとは思わないからです。全身全霊でその作品の中に入ろうと思うからです。
「結論」ご都合主義乙と言われるのは
1展開があからさま過ぎて読む気が失せるから悪いところが濃くなってくる。
2作品を楽しんで読もうとしない人の聞いても貰っても意味の無い言葉の2つです。
もし前者ならダメですが、あなたの事です、きっとそんなことはないでしょう。
自分の作品を自分で読み返す程に駄作だなと感じます。いつも楽しみにしてくれている人の注意の声が一番重要ですその言葉を頂いたならそれを自分で考えて行動に移すこれが最もいいと思います。
他の悪い所だけを見つける人の声は「あっそうなの、気を付けるか」程度に心に入れといていいですよ。
「ご都合主義乙」はもう無視、見いてるだけで損しますwマジです。

 異能を手に入れた状態から始める
「なぜ主人公だけが異能を手に入れたのかを後日談的な単なる説明として書くことになる、そうすれば納得はできるが熱が生まれない」
 異能を手に入れてない状態から始める
「最初にすこしずつ入れた伏線をドッと一気に回収して読者を驚かせる、楽しませる、なおかつ展開のスピードを速くして最後まで熱を逃がさずに運べる事ができる」
力を手に入れてからよりは入れてない方から始めた方が簡単に作れて伏線回収の時の驚きが断然違います。
もしよければ他に聞きたいことがあれば教えて下さい。必ずお返します。

上記の回答(新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信の返信の返信)

スレ主 オル : 0 投稿日時:

九元ネコ様、ご返信ありがとございます。

アクセルワールドでの例えが分かりやすく、すぐ納得できました。
伏線があれば、急展開であってもご都合主義とは思われずに済むということですね。

異能を手に入れていない状態から始めた方が、九元ネコ様のおっしゃる通り「時系列を崩さずに簡単に作れる&伏線回収の驚きが大きい」といった利点がありますし、読者が主人公へ感情移入しやすいですね。

異能を手にいれる前から開始される物語を前提に、伏線を考えていきたいと思います。

カテゴリー : やる気・動機・スランプ スレッド: 新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいか

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元記事:新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信

 こんばんは、のんです。
 終えられた訳ではありませんから相応しくないかもしれませんが、お疲れさまです。随分と試行錯誤をなされているようですね。
 これまで一人で創作されてきたのであれば、読者様を見つけては如何でしょうか。作家デビューを目指す以上、視点が多いに越したことはありません。応募する新人賞によってはネットに掲載することも難しいでしょうし、身近な方に感想を求めてみて下さい。自身とは異なる着眼点に、新たな短所や長所を見つけることが出来るでしょう。

 他にも、オル様ご自身でオル様を分析なさって下さい。
 展開が急になってしまうのは、大抵苦手な描写やシーンを省いてしまっている為です。オル様の苦手とするものは何でしょうか? それはどうカバー出来るでしょうか? 
 また、その急展開となった書けた部分は、オル様にとって書きやすい・得意な部分と言えます。それらの共通点は何ですか? その得意な要素だけで物語は創れそうですか? もし可能なら創りましょう。無理でも出来る限り詰め込めるアイディアをひねり出して下さい。
 そしてあわよくば自分の好みを把握しましょう。
 物語の裏の裏まで知っている作者が「つまらない」と感じるなら、相当だと思います。下手だろうと何番煎じだろうと、自分で考えたんですから、出来上がった作品には少なからず作者の好みが反映されています。
 だと言うのにつまらないと感じるのなら、客観的に他者の物語を分析し、機械的に創作していませんか? 【物語全体を考えた際の序盤としては悪くない】と評価されていますし、せいぜい傾向がある程度だとは思います。しかし、それでもモチベーションに関わってくるでしょう。クオリティーに納得できずとも、ここは良いと思えるような、オル様らしい長所や好みをもっと組み込んで下さい。
 作家を目指すのであれば、創作とは何十年も付き合っていくことになります。精一杯楽しみましょう!

 以上。今さらかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。

上記の回答(新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信)

スレ主 オル : 0 投稿日時:

 のん様、ご返信ありがとうございます。

 自作を読ませることのできる身内がいればよかったのですが、残念ながらそういう関係の者は身内にはいないです(友人がいません…)。

 以前「小説家になろう」にて連載作品を投稿していた時期もありましたが、読者数は少なく、唯一読んで感想いただいた方からは「ご都合主義」とのご指摘を受けました。
 それはもっともなご指摘であり、その後ご都合主義にならないよう意識したのですが、そこにばかり注意しすぎて自分の作品を面白いと考えられず、モチベーションが下がるのであれば創作としては本末転倒であったのかもしれません。

 やはり長所、好みをいれるというのが創作の醍醐味ですよね。創作を楽しむこと第一だった初心を思い出すように、長所や好みを取り込んで作品作りに励みたいです。

 ただのん様のご意見をいただいて、一つ具体的な疑問が浮かびました。

 物語が急展開になってしまった原因なのですが、主人公が自身の認識できない新たな設定と出くわした際の「説明描写」「主人公がそれを認識するまでの心の揺れ動き」を簡単に済ませてしまい、また場面が「驚き⇨驚き⇨驚き」のように続いてしまっている為だと自己分析しました。

 ただ、このことについて一つ疑問があります。
 「主人公が非ファンタジーな現実世界に生きていて、突然主人公が異能を手にいれる(異能を手にできる人間が限定的)」という設定を物語に落とし込む場合、ご都合主義を避けるならば、主人公がその異能を手にいれる為の必然性を設ける必要があるかと思います。

 有名な作品ではラノベ作品の「アクセル・ワールド」がそれにあたります。
 ハルユキという主人公は非ファンタジーの日常を生きています。そこに黒雪姫というヒロインが現れ、ハルユキのゲームセンスを見込んで、ブレインバーストという特殊なゲームの「ゲーム内の能力」を与えます。

ここには異能を主人公に納得させる為の三つの必然性があり、
 ①ハルユキがゲームが得意であり、黒雪姫はゲームの得意の人間を求めていた。
 ②異能は、ゲーム内の能力のことを指す。
 ③黒雪姫は、このゲームの経験者であり、ゲームの内容をよく知っている。
であると思います。

 ②のおかげで、読者は異能をゲームの設定だと捉えて不思議なものだと思いません。さらに①のおかげで異能を手にいれるのが主人公である必要があるという必然性が生まれています。そして③により、黒雪姫というヒロインがゲームをよく知らない主人公ハルユキへのゲームの説明役となっています。

 異能がゲームであったから良いですが、現実で同じように非ファンタジーの日常から主人公が異能を手にして、それを主人公が違和感なく理解するためには、
 ファンタジー設定を理解している人間(異世界の住人や、そのファンタジー設定を理解している現実世界の人間)をファンタジー設定の説明役として用意するか、主人公が説明役なしで自力で時間をかけて理解するか、の二択だと思います。
 いずれにせよ、非ファンタジーの世界にファンタジー設定が飛び込んでくるのですから、展開が急になります。説明的な描写も増え、急展開に対する主人公も心情も描くとなれば、テンポが悪くなってしまいがちです。

 ここが悩みどころであるのですが、
 異能を手にいれる対象が限定的かつ主人公が異能を手にいれる必然性、これを書こうとして先述のような、「つじつま合わせのつまらなさ」につながってしまっています。私がこういった場面の描写が苦手だから、そうなっているとは思うのですが。
 いっそ主人公が異能を手に入れ、ファンタジー設定を理解しているところから始めた方がいいのでしょうか。

 私の考える主人公はアクセルワールドのハルユキと人間性が近く、ただしハルユキのように「ほとんど取り柄はないけれど、ゲームセンスだけはある」訳ではなく、異能を手にいれるきっかけは「運が悪く、不慮の事故に巻き込まれ、そこで世渡り下手な主人公が下手な行動を取ってしまったため」であり、異能の内容も「単純に喜べない性質のもの」としています。
 異能を手に入れた状態から始めるならば、この主人公の世渡り下手な様や平凡な様(主人公のカタルシスの種)が描けなくなってしまうのではないか、またなぜ主人公だけが異能を手に入れたのかを後日談的な単なる説明として書くことになるためによりご都合主義的になるのではないか、という危惧があります。

 個人的な好みとしては、主人公が苦痛だった状態(カタルシスの種)は描きたいです。しかし主人公が異能を得る場面の描き方で、四苦八苦してしまっているのは現状としてあります。そもそもこの作品に固執するのはどうなのかという気もありますが…。

 どのようにするのがいいと思いますか。
 個人的なご意見で構いませんので、よろしければご回答いただけると助かります。

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元記事:新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信

ハッキリ言って、その三年間は無駄ではありません。
否、事実無駄であるかもしれませんし、まったくの無意味かもしれません。でも、その失敗を経験してきたからこそ気がつくことも多くあります。
成功は失敗を土台にしないと届かないので、無駄であろうと無意味であろうと、試行錯誤した失敗の三年間は確実に経験値になっています。

「面白いのを作りたい」というのは創作家の本能ですが、失敗を前提にアレコレ挑戦して経験値を積んでくのが一番です。
プロの作家になりたいのであれば、まずは「一つの作品にこだわる」というのを改めたほうが良いでしょう。
アイディアというのは、思いついたら早めに形にしないとどんどん鮮度が落ちていきます。
特に流行を取り入れた要素が一つでもあれば、読者にウケるかどうかは日に日にウケが悪くなっていきます。
何より、作者がアイディアを練ることで、そのアイディアの角が取れちゃうことが非常に多いです。
飛び抜けた個性が、練りに練って自然なものにしようとすることで平均化されてしまうわけですね。
だから、最初は面白いと思ったのに、いざ構想が出来上がると既存作とどこか似てるなんてことになる。

本当は、というか最初は確かに飛び抜けて個性的でオリジナリティあふれるアイディアだったんですよ。
でも、構想を続けることで、作者自身が知らず知らず「既存作に寄せてしまった」わけです。
個性ってのは突出した部分なんで、でも突出した部分ってのは、平坦な土地に一箇所だけ変に盛り上がってる場所があるようなもので、邪魔に思えてしまうんですよ。
で、より良くしようとアイディアを練ると、この突出した邪魔な部分を平らにして周囲と平均化してしまおうとしていしまう。
不自然に盛り上がった場所がなくなって、自然な土地になりますよね。自然な展開が出来て作者は「上手く出来た」なんて思うでしょう。
作り慣れてない人が物語を作ると、最初はどうしても歪な土地しか用意できないので、この土地を均そうと平均化して完璧なもの=平坦な土地を目指してしまいがちです。
個性は歪な部分にこそ宿ってるので、「アイディアを練る」というのはアイディアをよく見定めて歪な風景がサマになるよう整えていくセンスや経験が必要になってきます。
それが出来ないうちは、思いついたら本筋をまとめるだけで出来栄えを気にせずサッと書いてしまったほうが良いです。

「面白い作品を作りたい」というのはわかりますが、「面白さ」は別に本編を書き終えてからでも付け加えていくことができます。
矛盾が多く穴だらけで御都合主義満載のくっそつまらない物語を書いてみましょう。
書き上げてから、穴を塞いで矛盾や御都合主義に対して伏線を張ってきゃいいんです。
一度完成すれば、未完成のときと比べてキャラもストーリーもよく見えます。
よく見えるから、何が原因で面白くないのか、どうして盛り上がってないのか、そういうのが見えてきます。
原因がわかれば、あとはそれを解決していくだけです。

……まあ、意外と短時間で書いた小説のほうが面白いってことも多いからかえって手直しが必要なかったりもするけどね。

上記の回答(新人賞の受賞を目指すとしたら、この先どのように創作活動を進めていけばよいかの返信の返信)

スレ主 オル : 2 投稿日時:

サタン様、ご返信ありがとうございます。

まずは話の流れに矛盾があろうと、穴が空いていようがそのまま完成させた方がかえって良いということですね。一つの作品に固執しすぎたせいでアイディアが平坦になるという点は、確かにその通りであったと思います。

三年前の初期に思い描いていた作品イメージがありましたが、実際書いてみるとそのイメージとはかけ離れたものができてしまっていました。
多分話のつじつまを合わせることを、自分の作品イメージよりも優先させて書いていたのだと思います。それからつまらない原因を「話の構造の悪さ」だけに固執して考えていましたが、きっとこの「オリジナリティを平坦にさせてしまうつじつま合わせ優先の創作」にも原因があったのですね。

この三年間が無駄ではないと言っていただき、ありがとうございます。
かなり精神的に参っていたのですが、そのように言っていただけてどこか肩の荷が下りた気分であります。

失敗の上で成功があるのですから、失敗のままで終わらせずこれからも創作活動を続けていきたいと思います。

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