小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

ラブコメにドラマ性は必要なのかの返信

元記事を読む

ラブコメにドラマ性は必要なのか(元記事)

小説投稿サイトでオリジナルのラブコメ を執筆している者です。
つい先日、こんな感想を読者様から頂きました。

ストーリーの最序盤から主人公の全てを全肯定する高感度マックスの彼女がいるのは如何なものか」

「ヒロインが主人公を好んだ理由が”一目惚れ“だけではドラマ性が薄い」

「主人公がヒロイン達とイチャイチャしてるだけの甘ったるいストーリーではドラマ性がちっともない」

そこでタイトルにもある通りの質問をさせていただきます。
ラブコメにドラマ性は必要なのでしょうか?
露骨にシリアスな展開を挟むと、ストレスに耐性のない読者様が離れてしまいそうな気がして……やはり主人公とヒロインが好きあっている甘々展開だけではダメなのでしょうか?

ラブコメにドラマ性は必要なのかの返信

投稿者 サタン 投稿日時: : 2

あまくささんが指摘されていますが、「ドラマ性」を誤解していると思います。
例えば格闘ゲームで敵が棒立ちだったらどう思います? 面白くないですよね。
ちょっとは動くけどまるで相手にならないAIをしてたらどうでしょう。楽に勝てて楽しくないですよね。
ドラマの基本は「障害を乗り越える」といったところで、本質は違うんですが、基本形として最も広く使われてるドラマ性の形じゃないかなと思います。
格闘ゲームの例であれば「簡単に勝てないような強さのAI」だからこそ、「攻防のドラマ」がある、という感じ。
「勝利する」という目標に対して「そう簡単に勝たせない」という障害が置いてあります。
AIが弱かったらここにドラマがないよね、というたとえ話です。

なので、読者の感想は「露骨なシリアス展開」を言ってるわけではないでしょう。
例えば漫画「ToLOVEる」は、いまや古くなってきてる参考例かもだけど、まあラブコメの王道でしょう。
ToLOVEるは特にコレと言ってシリアスな展開はないけれど、構成や設計段階で結構ドラマを盛り込める形にしてある。
主人公はヒロインBの事が好きだけど、そこにヒロインAがやってきて主人公と暮らし始める。
この時点で「主人公の目標(ヒロインBと付き合いたい・告白したい)」に対して「ヒロインAという障害」が出てくる。
だから、ToLOVEるの序盤の展開はだいたい「ヒロインAが原因で主人公はヒロインBに誤解される」という形になる。
「障害を乗り越える」=「誤解を解く」で一話完結するエピソードけっこうあったんじゃないかな。
まあ、実際の序盤はヒロインAの従者が出てきて話題がラブコメからちょっとズレてるのだけど、どストレートにやったらこの場合「ヒロインA」がただの障害物になっちゃうから、そうさせないため従者キャラは印象操作に一役買ってる結構重要なポジションだと思う。

とはいえ、「ドラマ性」ってこの「障害」の深刻さで読者の印象を変えるから、深刻なほうが「ドラマ性がある」と認識されやすいとは思う。
つまり「シリアスなほうがドラマ性があると思われやすい」と思う。
でも実際はそこにある「障害」ないし「障害を乗り越える過程」がドラマで、乗り越える障害に大小はないので(簡単に乗り越えられる軽い障害でも遠回りさせて大きく見せることはできるし、大小は障害を持ってるキャラの主観の問題になるため、それを書く作者にとって大小はない。大きく書くか、小さく書くかというだけ)、「ドラマ性」にシリアスかどうかはまったく関係がないです。

例えば、「イチャイチャしてるカップル」に与えるなら「目玉焼きに醤油をかけるかケチャップをかけるかで意見が分かれる」というだけでも障害になりうる。
むしろイチャイチャしてるバカップルだからこそ、下らない理由のほうが面白い。
プレゼントを用意してるヒロインだけど、そこへ障害が発生して渡せず、障害を乗り越えてプレゼントを渡し、バカップルに戻る。
ぜんぜん「露骨なシリアス」じゃないでしょ?
ラブコメだとあまり「深刻な障害」は出しにくいし、よくある「クライマックスでヒロインの生みの親が現れ……」というラブコメなのに真面目な展開は私も好きじゃないけど、そういうものだけがドラマ性というわけではない、という感じ。

最初に少し触れたけど、この「障害」の本質は「衝突」で、よく「コンフリクト」って言われてるもののこと。
衝突があるとその衝突をどうするか衝突から何が生まれるかでキャラクターの行動に繋がるので、これがドラマになる。
その衝突の一番わかりやすい形が「障害」。
だから、究極的には別に障害を作らなくてもドラマを書くことは出来る。
例えばほのぼの系な日常ものなんかだと、程度によるけどそれこそ障害ですら「露骨」になってくる場合もありますから。
日常系じゃないけども「ただひたすら想い人を待ってるだけの話」とか、そこに障害を入れようがない場合もありますからね。
待ち合わせ場所に向かう人の話なら「行かせない障害」を作れますけど。
なので、こうした場合は「障害」以外の「コンフリクト」を考える必要があって、つまりは、本質は「衝突」であって「障害」はその手段の一つという話。

>やはり主人公とヒロインが好きあっている甘々展開だけではダメなのでしょうか?
ようするに、その「甘々展開」にドラマがないのではないかなと。
イチャイチャカップルが付き合うまでの過程を書いた話じゃなく、そのカップルのイチャイチャを書く話であるなら、最初から好感度マックスでも惚れた理由が一目惚れでも、問題ないと思います。
むしろ余計な過程をすっとばして本題である「いちゃいちゃ」を書けるので、良い判断だと思います。
でも、その本題である「イチャイチャ」にドラマが無かった場合、読者の期待は宙に浮いてしまうので、それは「好感度マックスが悪いんじゃないかな」「一目惚れじゃ味気ないだろう」と見えてしまうのではないかなと思います。

カテゴリー : ストーリー スレッド: ラブコメにドラマ性は必要なのか

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

「ラブコメにドラマ性は必要なのか」の返信一覧

他の相談一覧

ラノベの一般読者層の知性レベルは、テレビの想定視聴者くらいを想定すべきか?

投稿者 かにさん 回答数 : 12

投稿日時:

どうも。質問は初めてです。よろしくお願いいたします。 本題ですが、ラノベの一般読者層の知性について質問です。 会社でなん... 続きを読む >>

主人公がいない!

投稿者 旧蒼占い師 回答数 : 23

投稿日時:

ヒロインはいて、細部まで作りたいと思っているんですが、主人公がいないのです。主人公は、多分男の子になると思うんですが、彼に何をさせた... 続きを読む >>

現在「看護師」 昔「看護婦」 使うとき

投稿者 アルファ 回答数 : 9

投稿日時:

大正時代や昭和初期の作品を書く場合でも、現代人が差別用語に認定し変化させた「看護師」を使わなければならないのか、時代考証を考えて「看... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ