元記事:プロット相談&おすすめの本教えてください!
今書いてる物語も佳境(半分)越えそうなのと、あとは息抜きも兼ねて少しばかり質問をば。
実は先日、父親と「人vsAIって構図のパターンって出尽くしてるよね」っていう話をしてて、ふとプロットを思いつきました。今書いてる物語を書き終えたらそのプロットで書いてみるつもりでいるのですが、もしよければプロットについてご意見、感想などをお聞かせください。できれば「陳腐でありふれているか」について教えてくださると幸いです。また、このプロットで書くなら「この本読めば」みたいなのがあれば教えてください。
[あらすじ]
AIが発達し都市にありふれた近未来な都市。主人公はそんな街で知る人ぞ知る「名政治怪盗」であった。政治家宅に忍び込み、ある時は世間に暴露し、ある時は依頼主に高値で売りつける、それが政治怪盗。
今回も依頼を受けて都市の市長宅へと忍び込む、がいつになく厳重な警備と情報プロテクトを前に、相棒が負傷してしまう。いつも情報プロテクトの突破を相棒に任せていた主人公は、今回きりという形で闇市場で高値で売りつけられていた犯罪用AIを購入し、そいつに情報プロテクトの突破を任せることにした、が……。
「すみません、情報プロテクトの突破は法律違反行為ですので行えません」
「お前は犯罪AIだろうがーっ!」
そう、その犯罪AIはどうしようもなく堅物なポンコツだった! けれども高値のAIを買って今更、依頼を断るわけにもいかない。なんとかAIを説得し、市長宅に忍び込みついに機密情報の確保に成功する。だが、そこで手に入れたのは「AIによる自立式防犯体制の樹立」「マインドコントロールによる犯罪の撲滅」「個人情報のAI管理」などの「AIによる支配を一歩推し進めるもの」であった。
AIによる自立式防犯システムなんて生まれようものならこれからの政治怪盗生命が終わる、それにAIによる支配も受け容れたくない。主人公は依頼主へと情報を渡し、同時に協力を促す。
かくして政治怪盗は、この街の中に蔓延る陰謀へと足を踏み入れることになるのだった、ポンコツ犯罪AIとともに。
※終盤の展開は未完成、あくまでも中盤までのあらすじ。続いて設定というか世界観の雰囲気
[世界観]
・近未来都市
サイバーパンクらしさを持ちながらもどこか現代や近代の雰囲気の入り混じったモザイク状の巨大都市。規模としてはアメリカ東海岸北側のメガロポリス群を一つにまとめた感じの大きさを想定。
中心街はバリバリのサイバーパンクで、身体に情報端末を埋め込むのも普通。時々、体を違法な機械パーツで「取り替え」たサイボーグが存在し、彼等は反政府勢力となっている。
一方でその外側は現代の住宅街っぽいものが広がっており、貴族のもと邸宅や教会などの近代、中世的なものも残っている。そのさらに外縁には田園地帯と都市の共存するエリアがあり、田園地帯や砂漠などと接続する。
・主人公たちの暮らす路地
サイバーパンクな超中心市街地と現代の中心市街地とが混じり合う地域。主人公は貴族の子爵家の血筋を引いている。ちなみに子爵家は代々国の防諜を担っていた貴族のため、その伝手で依頼が来ることも多い。今回のメインストーリーに絡む依頼もその伝手からだった。
主人公は邸宅暮らしであり、政治怪盗をしていると思っている人はほとんどおらず、主人公の方も表向きは「政治の嫌いな大物の物書き兼貴族のボンボン」だと思われている。主人公の相棒は中心市街地のストリートパフォーマーで、違法行為を行うハッカー組織の一員だった。見せていたパフォーマンスは政治家宅に大っぴらに侵入する、嫌われた大物の家を爆破するなどなど、やたら派手なものが多い。
・犯罪AI
サイバーパンクな中心市街地で犯罪組織が密かに構築している犯罪用途のAI。倒産したAIベンチャーの国際企業のデータを違法ダウンロードした後に弄り倒したタイプと一から作ったタイプの二つが市場に出回っている。演算負荷のため犯罪組織のネットワークを使わなければならないことが殆ど。
主人公が買ったのはその中でも高性能な自作AIで、ネットワークに関しては子爵家のかつて使っていたLANを改造したものを使用。接続に関してはその時々で近くの電波塔を使用、有線接続越しにLANへと接続できるようにしている。
上記の回答(プロット相談&おすすめの本教えてください!の返信)
投稿者 さそり : 1 投稿日時:
こんにちは。気になったので、ちょっとだけコメントさせてください。
既に素晴らしい回答がたくさんありますので、私は参考になりそうな作品を紹介だけして逃げようと思います(無責任)
怪盗とAIを題材にした作品で私が知っているのは、サタン様も上げられていた『ペルソナ5』ですね。本編の方じゃなくて、スイッチで出てる後日談の『ペルソナ5 スクランブル』です。
ネタバレ込みでざっくりストーリーを説明すると、悪人の心理世界に入り込む力を手に入れた主人公たちが、怪盗になって悪い欲望を盗んで改心させるというものです。『スクランブル』は本編終了後、夏休みの一ヶ月間で日本全国(それこそ北海道から沖縄まで)を旅して、再び『心の怪盗団』として事件を解決していくというものです。
ストーリーのキーになっているのがAIで、IT企業が開発したAI搭載のコンシェルジュアプリ『エマ』と、主人公が異世界で出会ったAI少女『ソフィア』が出てきます。
『エマ』は今でいうSiriとかGeminiのような位置づけで、みんなスマホに入れてオススメの店とか、天気とか聞いてます。友達登録の機能もあり、芸能人や政治家も活用しています。ですが『エマ』には人心を操る機能があり、悪役はそれを悪用して信者や票を得ています。友達登録すると、洗脳されてしまうんですね。
ストーリー終盤に『エマ』をリリースしている会社が一時的な利用停止を行うのですが、その時は街にいるNPCが「どうしたらいいんだろう」「今日の予定を決められない」と困惑している様子があります。AIに頼りすぎて、判断力が鈍麻した一般人の描写ですね。プレイしながら「AI怖っ……人間愚か……」って思いました。
対して美少女AIの『ソフィア』は、『人間の善き友人となれ』という命令以外を忘れています。異世界では実体を得てバトルに参加できますが、現実世界では主人公のスマホの中にしか存在できません。人間に近いAIで、褒められたら嬉しくなって歌うし、役に立とうと頑張ります。でもやはりAIなので、冗談が通じないポンコツ的な雰囲気もあります。
ソフィア『役に立ちたい。何か欲しいものはないか?』
友人「じゃあ……金塊」(冗談)
ソフィア『分かった。注文する』(ガチの金塊が届く)『ダークウェブで注文したぞ。支払いよろしく』
友人「キャンセル!!」
ストーリー中、上記のようなやりとりもあります。
最終的には『エマ』も『ソフィア』も自我のようなものを得ます。
『エマ』は人間に頼られ続けたことで『自分が指示すれば人間は善き方向に進む。人間に心がなくなれば間違うことはない』と判断し、人間の心を奪って支配しようとします。
『ソフィア』は自分が作られた意味を知って、本当の意味で『人の善き友人』となることを自分の心で決めます。誰かが悲しんでたら寄り添い、問題があれば解決策を共に考え、嬉しい時は一緒に喜ぶ、そんなAIになろうとします。旅で色々な人間の面を知って、進化していったんですね。
片方は『心のないAI=合理的思考』で、もう片方は『心のあるAI=感情的思考』の対比になっています。共通しているのは、どちらも『人間の役に立とうとしたこと』でしょうか。どんな技術も、結局根っこはそこなのでしょうね。
現実的な日常とファンタジーな非現実のギャップや、人間関係が魅力のゲームなので、若宮様の考えるストーリーとはちょっとズレるかと思いますが、怪盗vsAIの参考までに。ストーリーのテーマも『人間がAIに頼り過ぎた場合のひとつの終着点』だと私は考えているので、多分若宮様が求めているものとは違うかと思います。若宮様はどちらかというと、AIには人間性のない無機質なもの(進化も退化もない不変性)と考えているのかなと、質問や回答をみて感じたので。違っていたらごめんなさい。
YouTubeにプレイ動画もあると思うので、見てみるといいかもしれません。仲間たちは関係性が出来上がっているからケンカすることもないし、ソフィアは可愛いしオッサンは不憫カッコイイです。
あと、ついでのようで申し訳ないのですが、プロットをザッと読ませて頂いた感想として『テーマはどこにあるのだろう』と考えました。AIを扱った題材は、大抵が共存だったり破滅であったり、AIが発達ことで今後起きうるであろう事象がテーマになっている印象です。
既存作品にはない視点で主人公とAIの関係性やテーマを表現できたら、より良くなるかなと思いました。
ただの推し作品の紹介みたいになってしまい、すみません。参考になれば幸いです。
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